『JAGJIT AND CHITRA SINGH 「MIRZA GHALIB」』
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 インドの夫婦デュオ、ジャグジート&チトラーの89年のアルバム「ミルザー・ガーリブ」です。名盤の誉れ高いアルバムで、私は国内発売されてすぐにゲットしました。同時期に国内発売されたパンカジ・ウダースの「シャグフタ」なんかに比べると、随分静謐で淡々とした内容ですので、最初はちょっとインパクトに欠けますし、親しみにくい感じがしたものですが、聞き続けるうちに段々とハマってしまいました。


 ここで聞ける音楽は、まるで枯淡の境地と言いたくなるような簡素なものであります。音楽的にはポップ・ガザルと言われる類のものですが、これほどまでに音を削ぎ落としたポップ・ガザルは他に聞いたことがありません(と言うか、単に聞いている数が少ないだけなんですが)。悠久の時の流れを感じさせるゆったりとした曲が、絹の如き滑らかな耳ざわりのジャグジートの歌声と、天使の如くキラキラ輝くチトラーの歌声で綴られていくのですが、まるで桃源郷への誘いのように感じられますね〜。


 こういう音楽を聞いていると、インドと日本では時の流れの感覚が全然違うのだろうな、と感じますね。これ程までに優雅でゆったりとした音楽って、現在の日本からは出現しない類のものではないかと思われます。日々時間に追われて慌しく活動している者にとっては、普段このようなゆったりとした時の流れを感じるということは基本的には無いですからね。それだけに、この手の音楽にハマってしまうと、とても心安らかになってしまうのであります。毎日妙にイライラするとかストレスで体調不良の方には、寝る前にこの美しいブツを処方して、心安らかにしてからお休みになることをお薦めしたいですね。そうすれば、何だか健康になれそうな気がするのですが、気のせいでしょうか?


 それにしても、15年ぐらい前はこの夫婦のCDはよく見かけたものですが、最近は全く見ることがありません。この人達、まだ活躍しているんでしょうか?今思えば、あの頃にあったトリニダードでのライブ盤やら何やらを色々買っておけば良かったと思ったりもしますね〜。うーむ、ノスタルジーでやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
【2008/09/04 21:46】 インド | トラックバック(0) | コメント(1) |
『「DON」』
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 福岡では毎年「福岡アジア映画祭」が開かれますが、今年はプランテーションの店長さんが「最高の出来」とおっしゃるインド映画、「オーム・シャンティ・オーム」が来ます。是非見たいのですが、行けるかどうかわからないタイ旅行と日程が重なっていますので、見られるかどうかわかりません。タイ情勢は混迷を極めるという感じですから、タイ旅行は中止になる可能性があるような気がします。中止の場合は見ることができます。


 昨年はインドネシア映画の「いきなり、ダンドゥット」とインド映画の「ドン」を見ました。どちらも素晴らしい映画でしたが、特に「ドン」はまさに大傑作と呼ぶに相応しい作品でした。「いきなり、ダンドゥット」のサントラについては今年の2月8日に取り上げましたが、「ドン」のサントラはまだ取り上げていませんでしたので、今回ネタにしてみようかと思います。


 「ドン」はインドのめっちゃカッコいい俳優、シャールク・カーン主演のアクション大作ですが、最初から最後まで爽快なスピード感に貫かれていまして、全くダレるところの無いあっと言う間の約180分であります。インド映画ですから当然の如く、突然歌と踊りの場面が入ってきたりするわけですが、そこで使われている音楽が素晴らしくカッコいいのです。映像を見ながらの方が楽しめるのは間違いないでしょうが、音だけでも十分に楽しめます。


 個人的に一番好きなのは3曲目なのですが、映画では祭りの場面で使われていました。凄い数のエキストラを使った、「狂乱の」という表現がピッタリくる超ド迫力の壮絶な場面で、めくるめく映像と音楽によってトランス状態に陥ってしまいそうな感覚を覚えましたね〜。思い出しただけでも身震いしてしまうような場面でありますが、音を聞いてもあの凄い場面を思い出してしまいます。


 他にも良い曲が色々とあるわけですが、どれも音のクオリティは非常に高く、ロックやらテクノやらの要素を大々的に取り入れていますので、我々のような外国人にも非常に聞きやすく、しかもどんなに欧米的な要素を取り入れようとも、どこからどう聞いてもインド音楽的というのが素晴らしいです!良いですね〜、インド映画のサントラ。これからも色々とゲットしてきたいと思っております。まずはプランテーションの店長さんに色々とお薦めを聞いてみなければ!

あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
【2008/09/02 21:30】 インド | トラックバック(0) | コメント(1) |
『M.S.SUBBULAKSHMI 「MELA-RAGA-MALKA-CHAKRA」』
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 先日、片桐真央さんのブログでインド音楽のCDが取り上げられていましたので、私も何かインド音楽を取り上げてみようかと思い、M.S.スブラクシュミの「メーララーガマーリカー」を引っ張り出してきました。


 スブラクシュミの歌に出会ったのはいつ頃だったでしょうか。このブツが国内発売されてすぐでしたから、89年ぐらいだったかと思います。30分近い曲が2曲しか入っていないこのアルバム、最初に聞いた時は何が何だかさっぱりわかりませんでした。同じメロディを延々と繰り返す1曲目がやっと終わったと思ったら、2曲目も1曲目と同じメロディを延々と繰り返すだけ。延々と同じメロディを反復するだけの激しく退屈な音楽としか感じられず、「なんじゃこりゃ!ちくしょう、金返せ!」と、本気で思いました。


 この人の歌声は、いかにもインドの女性歌手というような、高音のキンキン声ではありません。ある音楽評論家が「キンキン声ではない、人間味溢れる素晴らしいボーカル」みたいなことを言っていましたので、それを真に受けてこのブツを買ってしまったわけですが、当時の私には汚いおばさんの汚いドラ声のようにしか聞こえず、もう最悪と言ってもいい位の出会いでした。それ以来スブラクシュミは、私の超苦手な歌手になってしまいました。たまに恐いもの見たさ(聞きたさ?)にこのアルバムを聞こうとしたことはあったのですが、最初の2〜3分聞いただけですぐにストップしてしまうということを繰り返していました。


 そして時は過ぎ、数ヶ月前に何故かこのアルバムを聞き直したのですが、すると…ありゃりゃ?変だな、何故かすんなり耳に入ってくるぞ?なんかめっちゃイケてるじゃん!ということで、18年ほどの歳月をを経て、スブラクシュミは私の好きな歌手になってしまったのでした。


 あれほど退屈でどうしようもないと思った音楽が、今では眩惑世界への誘いのように聞こえてきます。元々サイケな音楽は好きなのですが、このアルバムはこれまで聞いたどんな音楽よりもサイケな音楽だと感じられます。聞いているうちに桃源郷世界に迷い込んでしまうような感覚に陥ってしまう、まるでドラッグのような、ちょっと危ないトリップ音楽でもありますね。ヘッドフォンで聞いていると頭がクラクラしてきて、クリシュナ神が見えてくる…?


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
【2008/02/22 22:17】 インド | トラックバック(0) | コメント(5) |
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