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2020’01.15・Wed

SANAA MOUSSA 「ISHRAQ REMINISCENCE」

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 パレスチナの歌手サナー・ムーサの、2010年発売のアルバムであります。全然知らない歌手ですが、SPOTIFYでたまたま見つけましたので聞いてみた次第であります。このアルバムではパレスチナの民俗的な歌をベースにした音楽をヤッテいるようですが、哀愁のある美しいメロディとクセの少ない素直な歌い方はアラブっぽい濃厚さがあまり無くて(コブシ回しは実にアラブ的ですが)、とても聞きやすいかと思います。サナーさんの歌声はちょいハスキーではあるものの、少女っぽい可愛らしさがありまして、女性ヴォーカルファンであれば「萌え~♪」な感じで受け入れられるのではないかと思いますが、如何でしょうか?

 ウードやパーカッションを主とした簡素なバックの音は、素朴なパレスチナ娘という雰囲気があるサナーさんの歌との相性抜群ですし、何故だか知りませんけど、わっちはモロッコのナビラ・マーンを思い出してしまったりするのでありました。何にしても控え目で奥ゆかしい音楽だと感じられまして、聞くに連れてわっちの好感度は上がって行くのでありました。まあ曲によっては「コレは民俗音楽か?」というような簡素過ぎるモノもありまして、近付き難さを感じる人もいらっしゃるかもしれませんけど、まあアラブ音楽入門編だと思って気軽に接してみるのが良いのではないかと思います。
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2020’01.13・Mon

TAREK YAMANI 「PENINSULAR」

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 レバノンのベイルート出身で、現在はニューヨークを拠点に活動しているジャズ・ピアニスト、タレク・ヤマニの2017年発売のアルバムであります。わっちはジャズに関しては全くのド素人ですので、当然こんなピアニストのことは全然知らなかったのですが、何故だかSPOTIFYがオススメして来ましたので、何だかよくわからないままに聞いてみた次第であります。聞く前はこの人がジャズ・ピアニストなんてことも知らず、聞き始めてやっと「あ~、ジャズの人なんだ」と気が付いたワケでございますが。

 タレクさんはピアノ・トリオでアラブ風のジャズを演奏するユニークなピアニストとして、一部のマニアの間では有名な人らしいですが、実際に聞いてみますと「そんなに言うほどアラブ風か?」とは思います。ただ、普通のジャズ(って何?と聞かれても困りますが)と比べると、パーカッション群による強化されたリズムが非常に独特ですし、そのリズムから生まれる重厚さとシャープなスピード感がめっさカッコいいです。タレクさんは曲によって生ピとエレピを使い分けるのですが、どちらを使うにせよ思いの丈を込めて華麗に弾きまくる姿が目に浮かんで来る演奏でありまして、個人的には非常に好感度が高いです。重低音でガッチリと土台を固めるベースの音も、実にイイですよ!

 総体的になかなか白熱した演奏を繰り広げているのですが、音の感触としては結構クールで、ECMあたりからリリースされてもおかしくないんじゃね?なんて気もします。このクールさが「知的なインテリ集団」みたいな雰囲気を醸し出しているのは事実ですし、人によってはもっと肉体性が欲しいなんて感じられるんでしょうけど、ジャズのド素人であるわっちがめっさカッコいいと感じる音楽ですから、それはそれで凄いことなんじゃないでしょうか?あ、ジャズのド素人がカッコいいと感じるレベルの、あまりジャズらしくない音楽だと言えるのかもしれませんけど。

 まあ何だかよくわかりませんが、わっちは気に入っております。ジャズがお好きな方にはどのように聞こえるのか、是非お教えいただきたいところでございます。

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2019’11.28・Thu

IDIR 「ICI ET AILLEURS」

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 フランスで活動しているアルジェリア人フォーク歌手イディールの、2017年発売のアルバムであります。1973年に歌手デビューして以来安定した人気を誇る人でありますが、わっちはこの人の名前は知っていたものの音楽を聞いたことは一度もありませんでした。だってこんな人のCDがブックオフとかに出て来るなんてあり得ませんし、手に入るはずがありませんしね~。しかしそこはやっぱりSPOTIFY、検索すればすぐに出て来るワケですから有り難いったらありゃしません。

 イディールさんはアルジェリア北東部の山岳地帯カビリアに住むベルベル系のカビール人の血を引く人ですが、カビールの音楽はアラブ的なクセが少なくてメランコリックな曲調のモノが多いんだとか。実際にイディールさんの音楽を聞いてみますと、深く思索しているような沈んだタイプの曲が多いんですよ。歌も何だか泣いている様な感じに聞こえますし。実は前に取り上げましたスアド・マシもカビール人なんだそうですが、なるほど、マシさんがヤッテいる美しいシャンソン・フォークのスタイルって、カビール人の伝統を受け継いでいるのですね。イディールさんの音楽を聞いて初めて気が付きました。

 ところでアルジェリアの音楽って、ライとかシャアビなんかが有名ですよね。歌謡要素が強いコブシ回しバリバリのライ、べらんめえ調のガラッパチな歌い方が特徴のシャアビなんかも面白いですけど、比べてみるとカビールの音楽はライやシャアビとは全然違っていて、本当にクセが少なくて聞きやすいですよね~。メロディやフォークっぽい音作りも美しくてわかりやすいですし。それでいてアラブ的なエキゾな雰囲気は濃厚にありますので、アラブ音楽って取っ付き難くて苦手と感じている人でも十分聞けるのではないかと思います。

 今回のアルバムはフォークっぽいモノだけではなくて、ロックやシャアビ、シャンソンなんかの要素を取り入れたような曲もありますし、カビールフォーク一辺倒というワケではない幅広さがあるのがイイですね。まあ活動歴が長い人ですから引き出しは数多く持っているんだと思いますけど、それを自然な形で血肉化して表現出来ているのがステキです。イディールさんってこれまで殆ど評判になったことは無い歌手かと思いますけど、こんなに素晴らしい歌手に出会うことが出来て、本当に嬉しく思う今日この頃であります。

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2019’11.27・Wed

AZIZ SAHMAOUI & UNIVERSITY OF GNAWA 「POETIC TRANCE」

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 アジズ・サハマウィというおっさんが率いるグナワ大学というグループの、今年発売のアルバムであります。プロデューサーはかの有名なマルタン・メソニエですが、今時マルタン・メソニエなんて言っても「誰じゃそれ?」って感じかもしれません。80年代後半からワールド系音楽を聞いている人にとっては、「おおっ、それは是非聞かなくては!」となってしまう位の存在なんですけどね~。

 まあメソニエはどうでもいいとして、アジズさんがヤッテいる音楽はグループ名の通りグナワであります。しかしグナワと聞いて一般的に想像されるような土俗的で呪術的なモノではなくて、ロックやフュージョンなんかの感覚を取り入れてスッキリと都会的にカッコよくなった、ハイブリッド・グナワとでも呼ぶべきモノであります。ですから、グナワのエッセンスはタップリと詰まっているとはいえ、グナワのちょっと不気味な呪術性はかなり抑えてありますので、随分聞きやすいかと思います。

 勿論グナワの特徴的な楽器でありますブイブイと低音を鳴らす弦楽器ゲンブリと、ガチャガチャとリズムを刻む金属のカスタネットみたいなカルカバはシッカリと使われていますが、それよりも弾きまくりのギターやシャープなリズムを叩き出すドラムの方が目立っていまして、言ってみれば昔ハッサン・ハクムーンが率いていたザハールなんかに近い演奏だという気がしますね。そこに更に西アフリカ方面の音楽の要素が入って来ていると感じられまして、ミクスチャー度合いはザハールよりもグナワ大学の方が上という気が致します。個人的にはザハールの方が好きですが、グナワ大学もカッコよくて実にイイと思います。グナワ初心者にもオススメ出来る一枚かと存じます~♪

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2019’11.21・Thu

RIMA KHCHEICH 「MUWASHAHAT」

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 先日取り上げましたレバノンの歌手リマ・ヘシェイクの、2013年発売のアルバムであります。前回取り上げました盤はクラシックを基調としたようなアラブ歌謡でしたが、地中海の景色が見えて来るような見事なアラブ・アンダルース音楽に仕上がっていて、めっさ興味深かったんですよね~。ですので今回のアルバムも、もしかしたらいい感じのアラブ・アンダルース音楽かも?なんて期待しながら聞いてみたのでありました。すると・・・。

 コレは全然アラブ・アンダルース音楽じゃないですね。ベースを中心として、パーカッション、クラリネット程度の極めて音数の少ない演奏をバックに、巧みなコブシ回しを操るリマさんの歌をジックリと聞かせる、なかなかに濃密なアラブ歌謡に仕上がっています。濃密とは言ってもリマさんの歌声にはファイルーズ系の軽やかでフワフワした感覚がありますので、決して重苦しくなることは無いんですけど。でも個人的にはアラブ・アンダルース音楽を期待していましたので、ちょいと肩透かしを喰らった気分になってしまったのでありました。

 しかしですね、ジックリと聞いていると段々とハマって来るんですよコレが。アラブ歌謡って豪勢なオーケストラをバックに従えたり、エレクトロなどすこい演歌を聞かせたりするモノが多々ありますので、こういうアコースティックで簡素なバックの音でシンミリと歌を聞かせる作品って結構珍しいのかな~という気がしてですね、リマさんの歌が良いことも相俟って、グイグイと引き込まれてしまうのであります。言ってみれば、音の洪水のようなエレクトロな音楽の対極にあるような音楽でありまして、やっぱりわっちはコッチのシンプルな音の方が好きだな~と、しみじみと実感しているのでございます。

 まあどの曲を聞いても同じに聞こえるという人は多々いらっしゃるかと思いますが、噛むほどに味わいが出て来るような音楽ですので、寒い季節の夜長にジックリと向き合うのにはピッタリの作品かな~と思います。

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