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2019’08.18・Sun

DONG NHI 「TEN ON TEN」

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 ベトナムのシンガーソングライターでありますドン・ニの、昨年発売のアルバムであります。この人の盤は2012年のベスト10に選んだことがありますけど、耳にするのはその盤以来ですので、随分ご無沙汰と言いましょうか、まだ活動していたことがわかって嬉しい限りであります。やっぱり大好きな歌手がシッカリと歌い続けてくれているのは、嬉しいものであります。

 まあドン・ニなんて言ってもほぼ誰にも知られていない歌手ではありますが、アジアらしいしっとりした情緒とベトナムらしいメロデイライン、そして同時代的な音を取り入れたサウンド・プロダクションが融合した、実にステキな音楽を作っている人という印象があります。わっちにとってはバランス感覚に優れた才人なワケでありますが、今回のアルバムは随分今時の音に狙いを絞っているな~って感じですね。最新のR&Bだとかエレクトロな音なんかをバリバリに取り入れて、おそらくベトナムでは最先端の音を作り上げているのだと思います。コレはコレで実に鋭くてカッコイイ音ですので、ベトナムではかなり評判になってるのではないかと推測致します。

 ただその分、以前の曲には顕著だったアジアンなしっとりとした情緒が減っているように感じられまして、個人的にはそこが残念であります。もちろんちょっと聞いただけでそれとわかる堅固なベトナム性はきっちりとキープしているんですけど、バランス的に音作りの方に神経を使い過ぎたのかな~という気が致します。本来であれば歌声にもしっとりと湿った情感を持たせることが出来る人なんですが、この音に情感を削がれているように感じられます。

 とは言え相変わらずメロディ作りの才能は冴えていますし、聞けばその優れた才能は実感出来るかと思います。ベトナムの音楽界は職業作曲家と職業歌手が共存する分業制がハッキリしていますけど、そんな中で自作曲を歌うドン・ニさん、今後もその存在感をますます発揮して欲しいと思う今日この頃なのであります。
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2019’08.09・Fri

BICH PHUONG 「DRAMATIC」

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 ベトナムの歌手ビク・フォンの、昨年発売のアルバムであります。わっちは2014年のベスト10にこの人のアルバムを選んだことがありますが、それ以来音源は全然チェックしていなかったと言いますか、全然ブツをゲットすることが出来ませんでしたから随分久し振り~って感じであります。現在はSPOTIFYで色々と聞くことは出来ますけど、それまではベトナム情報なんて入手する手段なんてほぼ無かったですもんね~。プランテーションには大変にお世話になっていますが年に1回行けるかどうかですし、レロイ書店さんはストップしてしまっていますし。まあこうやってSPOTIFYで聞けるようになりましたから、めでたしめでたしではありますが。

 それにしても(?)ビク・フォンですよ。わっちは個人的にこの人のことを美人で歌が上手い歌手と認識しているワケでありまして、SPOTIFYでこの人を見つけた時はめっさ嬉しかったですね~。それで、現在はどんな歌を聞かせてくれるのかな~と思ってワクワクしながら再生したところ、ありゃりゃ、何か違うぞ?曲や音作りがメランコリックなR&Bみたいになっていて、以前聞かせてくれたようなアジアンな情感が漂うしっとりポップスって感じではなくなっているんですよね~。

 まあエレクトロでメランコリックなR&B系の音というのは東南アジアでは現在の主流ですし、別にそれが悪いというワケではないんですけど、それがビク・フォンさんに合っているかというと、そんな感じがしないんですよ。何だか窮屈そうに歌っていると言いましょうか、楽曲に合わせてアンニュイ雰囲気を出すべく力を抜いて歌っているんですが、脱力し過ぎな感じがしましてせっかくの歌唱力を全然生かせていないという気がするのであります。ぶっちゃけ、「アンタ、もっと歌えるよね?」と言いたくなってしまうんですよ。

 こんな言い方をすると本人には怒られるんでしょうけど、ヤル気があるような歌い方とはとても思えないんですよね~。全7曲のミニアルバムですから今回はこのような歌い方を試してみただけなのかもしれませんが、実際はもっともっと発揮出来る力を持っているワケですから、わっちには何だか勿体無いな~って気がしてしまうのであります。まあ地元ではそこそこ安定した人気がありそうですから、コレで終わりということは無いかと思いますので、今後の作品に期待したいと思います。

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2019’08.08・Thu

VAN MAI HUONG 「NHUNG KHAT KHAO AY」

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 ベトナムのアイドル歌手ヴァン・マイ・フォンの、2017年末頃に発売されたアルバムであります。数年前はベトナムで一番人気のアイドルと言われていましたが、現在はどうなんでしょうかね~。とりあえずは順調に活動しているみたいですから、相変わらず人気はあるのだと思われます。あ、言うまでもなく(?)わっちも大好きな歌手ですよ!ルックス的にはイマイチ感がありますけど、イヤイヤ、そんなに悪くはないと思います。

 ところで「アイドル歌手」なんて言うと、すぐに拒否反応を示す人って結構多いかと思います。「アイドルなんてどうせルックスだけで歌は下手なんだろ?」みたいな感じで。確かにそんな歌手も多々いますけど(特に日本には多いかな?)、ちょっと待って下さい。そんなことを言う前に、とにかくまずは騙されたと思って(?)このヴァンちゃんを聞いてみて下さいよ。その実力の凄まじさにビックリしますよ、きっと。この堂々とした落ち着き払った歌声、極めて安定した歌い口、それでいてこの新鮮な若々しさ(現在24歳ですね)、流石に歌謡大国ベトナムが誇るNO.1アイドル歌手であります。

 とにかくめっさ歌が上手いヴァンちゃんですが、上手いだけではなくてシッカリとした対応力も持ち合わせていますので、どんなタイプの曲でも歌いこなしてしまうんですよね~。今回のアルバムはR&Bとかファンクの要素が強いポップスを中心に歌っていますけど、以前のアルバムでは見事にタンゴを歌いこなしていましたし、しっとりとしたアジアンな情緒漂う歌謡も情感豊かに歌いますし、向かうところ敵無しといった状態であると感じられます。何と言いますか、ヴァンちゃんが歌うとどんな曲でも素晴らしくなるって気がしてしまいます。

 う~む、相変わらずヴァンちゃんはステキ歌手ですね!最高のアイドル歌手による傑作盤ということで、何度も繰り返し聞いてしまう今日この頃。アイドル好きにもアジア歌謡マニアにもオススメしたいと思います。聞いて損は無いですよ!

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2019’08.06・Tue

THUY CHI 「GIA C MO TRUA」

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 SPOTIFYって欧米の音楽には強いけど東南アジアの音楽には弱い、わっちはそう思っていたんですよ。しかしですね、色々と検索してみますとタイとかベトナムとかインドネシアとかの歌手のアルバムが、続々と出て来るんですよね~。へ~、こんなに凄いことになってるんだ!などと、今更ながらに気付いたわっちなのでございます。そんなワケでSPOTIFYでベトナムサーフィン(?)をしていた時に発見したのが、ベトナムの歌手トゥイ・チのアルバムであります。何だか聞いたことがあるような無いような名前ですが、CD棚を調べてみますとブツを持っていませんでしたので、多分初めて聞く歌手なのだと思います。

 今回のアルバムは昨年発売の作品ですが、1曲目を聞いて何だか実にイイ感じの民歌系の歌手だな~なんて思ったりして。ちょいと儚い感じの優しい歌声が耳に心地好くて、思わず聞き惚れてしまいますね。最近は全然民歌なんて聞いていませんでしたし、久し振りに聞くと実に新鮮でイイな~なんて思っていたのですが、曲が進むに連れて段々と民歌ではなくて歌謡ポップスみたいになって来たぞ?しかしですね、民歌にしてもポップスにしてもこのトゥイ・チさん、実にイイ歌を聞かせてくれるんですよ。歌声には萌え系のアイドルっぽさがありますけど、流石にベトナムの歌手だけあって歌は上手いですから、何だって歌いこなしてしまうって感じですね!

 楽曲は基本的にスロー~ミディアムのしっとりしたモノが多く、如何にもベトナムという感じの独特のややこしいメロディをサラリと聞かせてくれますので、耳馴染みはとても良いかと思います。最近はベトナムにもR&Bやヒップホップの大きな波が押し寄せていますけど、そんなモンどこ吹く風でしっとり歌謡を歌うトゥイ・チさん、とてもステキだと思います。ベトナム歌謡初心者にも自信を持ってオススメ出来る、優れた歌手だと思いますよ!

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2019’01.17・Thu

CDの山の中に埋もれていたブツ~TAN NHAN 「YEM DAO XUONG PHO」

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 実を言いますと、わっちはタン・ニャンってイマイチ苦手なんですよ。と言いますのも、いつでもどこでもパワー全開歌唱ですので、聞き疲れしてしまうからであります。その辺はベトナム巨乳娘のファム・フォン・タオと共通する部分があるのですが、ファム・フォンさんは若くて巨乳なので許します。しかしタン・ニャンさんは年増ですし巨乳じゃないので許さん・・・ってワケではないのですが、常にパワー全開で歌い上げられるのは聞き手としてはちょっとしんどいじゃないですか。とにかくメチャクチャに歌は上手いですし、本当に凄い歌手というのはよくわかるんですけど、やっぱりちょいと苦手意識があるのでございます。

 しかし、多分2013年発売のコチラの盤、バックの音がベトナム歌謡らしからぬ(?)ジャズ・マナーな演奏になっておりまして、めっさクオリティが高いんですよ。こんなにバックの音のクオリティの高いベトナム盤は、他にアイ・ヴァンの赤ジャケ盤かタイン・タオのテクノ盤、若しくはハー・チャンのロックな諸作ぐらいしか思い当たりません・・・って、他にも色々あるような気がしますけど。何にしても、これだけバックの音のクオリティが高ければ歌以外にも聞きどころが多々ありますので、常にパワー全開の歌であっても聞けてしまうんですよ。と言うか、何故わっちはこんなに物凄くクオリティの高い盤をこれまで埋もれさせていたのでしょうか?これまで多々聞いて来ましたベトナム歌謡の中でも十本の指に入る作品かと思います!

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