『HONG NGOC 「2007」』
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 ベトナムの歌手、ホン・ゴックの07年のアルバムです。まずはこのベトナム人らしからぬ(?)ガラの悪い出で立ちのジャケが目を惹きますね。胸の下までしかない妙なパーカーのヘソ出しルックに青い目、脱色した髪、腰に刺青、股上の超浅いジーパン、今時の日本人女性でもなかなかここまでの格好はしていないですよね〜。このジャケですから、中身の方も型破りであることを期待してしまうわけであります。


 どれだけ破天荒な音楽をやっているのか、楽しみにしながら再生してみると…ベトナム演歌ですね、これは。打ち込みなんかを多用した勢い溢れるディスコ仕様の曲もあるのですが、いかにも!というようなしっとり歌謡が多いです。何にせよ、このルックスにはあまり似合わない、アジアンな情緒溢れる演歌歌手ですね。ベトナムでは若者に人気があるそうですが、ベトナムの若い人達は演歌もちゃんと聞くんですね〜。それはそれで素晴らしいことであります。


 この人、歌の方はコブシ回しが控え目な演歌歌手という感じです。落ち着いた低いハスキーな声で、時にしっとりと、時に迫力たっぷりに歌うのですが、歌自体はメチャメチャ上手いですよ。ジャケから判断すれば、まだ二十代前半ぐらいの若い歌手のように見えるのですが、歌だけ聞くとベテラン歌手のような堂々たる雰囲気を醸し出しています。この人、一体何歳なんでしょうか?ブックレットの写真を見ると、結構歳くってるようにも見えるんですけどね。まあ若かろうと歳くっていようと、この人が相当に上手い歌手であるということに変わりはありません。


 このアルバム、なかなかの力作だと思いますが、どうせなら打ち込みを使ったディスコ仕様の曲なんかやらずに全てしっとり演歌にしてしまって、ジャケとのギャップを徹底させた方が面白かったような気もします。だって、男も女もギャップに弱いんです(などとテレビに出ているおバカタレント達はよく言ってます)。見た目はド派手なイケイケ姉ちゃん、実はめっちゃ上手い演歌歌手、ギャップに弱い人達はそこにシビれる憧れるゥ!…などという冗談はさて置き、このホン・ゴックという歌手は演歌でもディスコ仕様の曲でも難なく歌いこなす力がありますので、色々なことを試していって欲しいと思います。今後の活躍に期待したいでやんす。


インナー写真。歳くってる?
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
【2008/08/29 22:28】 ベトナム | トラックバック(0) | コメント(1) |
『DOAN TRANG 「EM GAI NGAY XUA」』
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 ベトナムの歌手ドアン・チャンの、多分07年のアルバムです。優香そっくりの顔写真のジャケが気になってゲットしましたが、特に優香が好きだというわけではありません。と言うか、全然好みではありません。まあ話のネタに、ということで。


 ドアン・チャンという歌手なんですけど、このブツを買ってから思い出したのですが、実は03年のデビュー盤を持っていました。ちょっとラテン調の曲なんかを含んだアルバムで、なかなかバラエティに富んだ楽しい作品でありました。デビューから現在までちゃんと活躍しているようですから、現地ではかなり人気がある歌手なのだと思います。まあ顔が優香に似ていますので、田舎っぽいダサいイメージは拭えませんが、それは仕方ないでしょう。


 音楽的にはデビュー盤みたいにラテン調の曲とかジャジーな曲なんかを取り上げるとかいうことは無くて、マイナー調の演歌っぽい典型的なベトナム歌謡が並んでいますが、そこにロックやポップスの要素を足しているという感じですね。打ち込みを多用した音作りにはそこはかとなくダサさが感じられますが、それを「ベトナム風味」として楽しめるのであれば、全然問題無いかと思います。それよりも聞き所はやはりドアン・チャンの歌でしょう。


 この人の歌ですが、曲によっては優しい伸びやかな声で軽やかに歌うのですが、声を張り上げるような曲になると、かなりハスキーボイスの絶唱タイプになったりします。なかなか不思議な魅力を持った歌手ですね〜。どちらにしてもあまり深刻にならない軽やかさがありますので、結構聞きやすいと思います。歌そのものは流石にベトナムの歌手だけあって、かなり上手いと思います。


 ただ、全体的に地味な作りですので、インパクトに欠けるきらいはありますから、じっくりと向き合わないと魅力がわかりにくいかもしれませんね。でも、一昔前の日本の歌謡曲みたいなメロディの楽曲は親しみ易いですし、いかにもベトナム歌手という感じのクセが少なめのドアン・チャンの歌は、ベトナム音楽入門には適していると思います。ベトナム音楽に興味がおありの初心者の方や、優香が好きな方にはお薦め致します。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
【2008/08/27 20:42】 ベトナム | トラックバック(0) | コメント(1) |
『NGHI VAN 「DA LAN」』
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 ベトナムの歌手ギ・ヴァンの、07年のアルバムです。ジャケを見る限りでは若いのか年食ってるのかよくわかりませんが、20代半ば〜後半ぐらいなんじゃないでしょうか?情報の少ないベトナム音楽ですので、経歴等は一切不明であります。まあ経歴なんて知らなくても、音楽が楽しければそれでOKなわけではありますが。


 ジャケを見て、もしかしたら日本のYUIみたいに、ギターをジャカジャカやりながらヘッポコな歌を聞かせてくれるのではないかと期待したのですが、流石にレベルの高いベトナムの歌手だけあって、実際は随分様子が違っていました。


 ここで聞ける音楽は、表面的にはロック的なスタイルであります。グランジな轟音ギターが炸裂する曲もあれば、ちょっとテクノっぽい音作りの曲もあったりします。しかし基本はやはりベトナム的な歌謡曲のようであります。いくら表面的にロックっぽく作っても、ベトナム的な歌謡性がそこはかとなく沁み出してくるんです。いいですね〜、こういう音って。マイナー調のしっとりと落ち着いた曲調が多いのですが、それが余計にアジア的な情感を醸し出しています。非常にいい感じのベトナム・ロックという感じですね。クールですよ。少々音が薄っぺらい感じが無きにしも非ずですが、大して気にはなりません。


 そしてギ・ヴァンさんの歌ですが、きっちり歌の修行を積んできたのでしょうか、なかなか安定していますね。落ち着いた雰囲気で、表面的にはクールに装っているのですけれども、内面から溢れ出してくる情熱というものが感じられます。圧倒的に上手いとかいうタイプではないのですが、ロック的な音作りに非常にマッチした歌であります。流石にベトナム、歌を大切にしているというのがよくわかります。おそらくベトナムの音楽は、まずは歌ありきなのでしょうね。とりあえずは歌が上手ければOKで、その上で音も良ければ更にOKという感覚なのではないでしょうか。


 うーむ、なかなか良いアルバムですね〜。私はベトナム音楽に関してはほとんど素人同然なのですが、これだけレベルが上がってくると、もっと色々と聞いてみたいという気になってきますね。これまではタイとフィリピンを中心に聞いてきたのですが、これからはベトナムものもきっちりフォローしていきたいという気になってきた、ころんでございました。


あと、今回は試聴を見つけることができませんでしたので、試聴の貼り付けは無しです。
【2008/08/08 23:01】 ベトナム | トラックバック(0) | コメント(0) |
『MINH THUY 「VE KINH BAC」』
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 ベトナムの歌手ミン・トゥイの、多分07年のアルバムです。クァンホ民歌の歌手だそうですが、見ての通りジャケが非常に可愛らしいので、当然のようにジャケ買いしてしまったブツであります。この娘、左手の薬指に指輪してますから、結婚してるんですかね〜。顔は非常に若く見えますが、もしかして結構年くってるとか?


 ここで聞ける音楽は、まるで舞台演劇を思い出させるような雰囲気です。民族楽器の楽団をバックにして、男女のコーラスの掛け合いを交えながらミン・トゥイが可愛らしい声で朗々とした歌を聞かせてくれるのですが、何だか京劇だとか川劇みたいなイメージがつきまとうんですよね。実際にその辺の影響を受けているのかもしれませんし、単なる思い過ごしかもしれません。


 クァンホについてはよく知らないので調べてみると、キンバク地方(現在のバクニン省、ベトナム東北部)にルーツを持つ、村の祭りなんかで男女が掛け合う恋愛詩歌のようであります。通常クァンホのグループは5、6人の歌い手からなり、伴奏無しで歌われてきたようですが、ここでは民族楽器をバックに付けていますので、本来のスタイルとは違うのかもしれません。しかし伴奏が付くことで我々のような部外者にも親しみやすくなっていますので、音楽的にはこれで正解なのではないかと思います。


 伴奏にはどんな楽器が使われているのかはわかりませんが、どの楽器もいかにもベトナムというような音を出しています。特にエレキの単音スライドギターみたいな音が良いですね。笛にしても胡弓みたいな音にしても、全てがとても優雅な音で鳴っています。また、祝祭感漂う男女コーラスの掛け合いが、何とも賑やかで平和な雰囲気を醸し出していて、非常にいい感じなんですよね〜。そして、ミン・トゥイの歌がまた良いのです。小鳥がさえずるような可愛らしい声で、見事なコブシ回しを聞かせてくれます。非常に耳に心地良い歌声であります。この人、相当に上手い歌手だと思いますよ。


 クァンホが今後どのような展開を見せてくれるのかはわかりませんが、伝統的な様式にロックやポップスを取り込んでファン層を世界中に拡大していったアイリッシュ・トラッドみたいに、色々な音楽の要素を取り込んでいって、伝統と現代が融合したようなクァンホが出てくることを期待しています。それをミン・トゥイの手で実現してもらえたら嬉しいな、と思う今日この頃でやんす。


あと、今回は残念ながら試聴を見つけることができませんでしたので、試聴の貼り付けは無しです。
【2008/07/31 22:08】 ベトナム | トラックバック(0) | コメント(0) |
『THU THUY 「VIEN KEO MOI」』
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 赤い髪と眠そうな目、そしてピンクの唇が妙にソソるベトナムの歌手、トゥ・トゥイの07年のボーナスVCD付きアルバムです。この娘に関するデータは何一つありませんので、経歴等一切不明です。若いのかどうかもわかりませんが、写真を見る限りでは20代前半〜半ばなのではないかという気がします。とりあえずはジャケ買いであります。まあ私が東南アジアのブツを買う時は、常にジャケ買いが基本ですけどね。試聴してから買うのは、プランテーションで買う時だけであります。


 ベトナム歌謡と言えば、歌は素晴らしいけれども音作りがダサい、というのが私の個人的偏見なのでありますが、前に取り上げたタイン・タオといいフォン・タインといい、最近は音作りも非常にレベルが上がってきて、他のアジア地域の音楽と比べても全然遜色無いという感じになってきています。トゥ・トゥイのこのアルバムも、音作りにダサいところなど全くありません。ラップなんかも取り入れたアジアンR&B的な音作りを主体とした、非常にいい感じのアルバムに仕上がっています。


 こうなってくると、実力のある歌手が群雄割拠状態のベトナム歌謡ですから、これからは必然的にレベルの高い作品がゴロゴロと出てくる可能性があるわけです。トゥ・トゥイのこのアルバムなんかは、ベトナム歌謡のレベルアップ具合を知る為の、非常に良いサンプル・ケースになるのではないでしょうか?眠そうな顔に似合わず(?)非常にしっかりした上手い歌、しっかりしたサウンド・プロダクション、ベトナム的な味わいをしっかりと残しつつR&Bやロック、ポップスの要素なんかを取り入れた魅力的な楽曲、どれを取っても一級品であります。


 それにしてもこの娘、良い歌手ですね〜。東南アジアは魅力的な歌姫の宝庫でありますが、この赤毛娘は今後の超有望株だと思います。若々しいながらも落ち着いた歌声で、リズム系の曲もしっとり系の曲も、アジア的な情緒を漂わせつつクールにさらりと歌いこなしてしまう実力、素晴らしいですよ。このアルバムでは3曲だけですが、自分で曲も書いています。これからが非常に楽しみな娘であります。このアルバムのジャケには「VOL.2」の文字が見えますが、ということは「VOL.1」も出ているわけで、次のアルバムが出るまでに、まずはそちらを聞いてみたくなりました。是非探してみようと思う今日この頃でやんす。


ちょっとやらしい感じのインナー写真。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
【2008/07/27 17:58】 ベトナム | トラックバック(0) | コメント(1) |
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