インド、それはいつかは行ってみたい国。アジア好きのわっちではありますが、まだインドには行ったことがありません。でも憧れは以前からず~っと持ち続けておりまして、機会があれば是非行ってみたいと思っております。インドに行けば、大好きになるか大嫌いになるかのどちらかに分かれると言いますが、自分にとっては果たしてどちらになるのか、行ってみてのお楽しみであります。
で、今回の主役のM.バーラムラリクリシュナでございますが、わっちは初めて聞く人なんですけど、南インドの古典音楽の声楽家だそうです。南インドの古典声楽と言えば、日本ではM.S.スブラクシュミが有名でありますが、解説によると地元ではこのおっさんはスブラクシュミと並ぶ人気を誇るらしいです。う~む、全然知りませんでした・・・って言うか、これまでこの人がまともに紹介されたことってありましたっけ?まあこの92年盤はオルター・ポップから国内盤として発売されているブツですから、「ちゃんと紹介しとるやんけ!」と言われたら、「はい、そうですね」と言わざるを得ませんけど。
それにしてもこのおっさん、メチャクチャに良いですね!わっちはこれまで南インドの古典声楽はスブラクシュミしか聞いたことが無いんですけど、このおっさんはスブラクシュミよりもずっと親しみやすいと感じられますね~。とにかくイイ声ですし、落ち着いた余裕綽々の歌いっぷりが素晴らしいと思います。このおっさんが歌うと、何だか古典音楽が段々とポップな曲に聞こえて来まして、とても身近な音楽に感じられるのでやんすよ。古典音楽なんて薀蓄を色々と知った上で難しい顔をして聞かなければならない、なんてイメージがありますけど、このおっさんの歌は「構えずに気軽に楽しんでもらったらいいですよ♪」と言ってくれているみたいに感じられるんですよね~。う~む、人徳哉。
日本人にとってインド音楽って、古典系なら小難しそうなシタールの演奏とか、ポピュラー系ならキンキン声の女声ヴォーカルのフィルム・ミュージックというイメージが強いかと思いますが、このおっさんみたいな古典もポピュラーも呑み込んだような音楽をヤッテいる人もいるんですね~。まあヤッテいる音楽は古典なんでしょうけど、感覚が現在に繋がっていると言いますか、音楽の感触が本当にポピュラーっぽい雰囲気なんですよ。イイですね~この人。近付き難さが全くありませんし。超絶技巧を駆使するとんでもなく上手い歌ですが、「おおっ、カッケー!」なんて、ギターの速弾きを聞くような感じで聞けるのもイイ感じ。全てにおいて親しみ易いこのおっさん、難を言えば名前が覚え難いことだけでしょうかね~♪
あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
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