2017’11.21・Tue

竹原ピストル 「PEACE OUT」

ptakeharapsitol001.jpg

 シンガーソングライター竹原ピストルの、今年発売のアルバムであります。実はわっちは竹原ピストルのことを一度このボログで取り上げたことがありまして、「よ~そこの若えの 俺の言う事を聞いてくれ」なんて歌う曲を、なんて下らないんだとコキおろしました。しかしその後ウチの嫁さんが「竹原ピストルってイイよ~」なんて言いますので、「そんなワケねえじゃん、あんな下らない曲歌ってるヤツが」と思いつつ、何ちゃらいうドラマの主題歌「FOREVER YOUNG」という曲をライヴでヤッテいる番組を、たまたま見たのでありました・・・「コイツは凄え、マジでホンモノだわ」と思いました。何と言いますか、魂を削って歌に込めているとでも言いましょうか、噛み付くような凄まじい迫力にわっちは圧倒されてしまったのでありました。

 この盤はそんな竹原ピストルの最新アルバムでありますが、イヤイヤ、実に良いではないですか。音楽的にはギター弾き語りのフォークで、新しい部分が特にあるワケではありません。まあ今の時代らしくエレクトロな要素を取り入れた曲もあったりしますけど、基本的に歌とギターだけで成立してしまう歌手ですので、かえってそんな要素が邪魔に感じられたりもしますね。と言いますか、この人の場合はそんなバックの音がどーのこーのなんてのは、実は大した問題ではないんですよ。とにかく歌に込められた熱量が半端ではなくて、歌のパワーが全てをねじ伏せてしまうんですよね~。だから何をどうヤッテも竹原ピストルの歌になってしまいますし、だったら余計なバックの音なんてつける必要無いじゃんって感じなんですよ。

 それにしても、今までにこれ程の歌の迫力を持った日本の歌手って他にいましたっけ?わっちにとっては、サリフ・ケイタやヌスラット・ファテ・アリ・ハーン以来の衝撃って感じであります・・・なんてことを言うと、「そんな大袈裟な」なんて笑う人もいらっしゃるかと思いますが、そんな人は是非ご自分の耳で確かめてみて下さい。思い込みとか偏見とか無しに音楽に接する事が出来るのであれば、わっちの言っていることが決して大袈裟ではないということを必ずやご理解いただけるモノと存じます。音楽好きの日本人って、日本人の音楽や歌手をバカにする傾向がありますが、そろそろそんな偏見は卒業しませんか?竹原ピストルは間違い無くホンモノです。

 歌の迫力のことばっかり言ってますけど作曲能力も実に素晴らしくて、意外に親しみ易いポップなメロディを書くんですよね~。日本の4畳半フォークだけでなくアメリカン・フォークなんかもシッカリと吸収していますし、当然ロックの要素もバッチリあれば、ラストの「マスター、ポーグスかけてくれ」なんかは見事にポーグスみたいな最高にステキな曲を聞かせてくれますし、マジで心底シビレてしまいます。何にしてもこの盤は、歌の能力と作曲能力共に一級品のモノを持った優れた歌手竹原ピストルによる、素晴らしい傑作だと思います!
スポンサーサイト

Categorie日本  トラックバック(0) コメント(0) TOP

2017’11.20・Mon

LOVE PSYCHEDELICO 「LOVE YOUR LOVE」

plovepsychedelico002.jpg

 日本のロックバンド、ラヴ・サイケデリコ(以下デリコ)の今年発売のアルバムであります。実はわっちはデリコって結構好きでして、特にデビュー盤の「グレイテスト・ヒッツ」はJ-POP史に残る大傑作だと思っているんですけど、とにかくめっさ斬新な作品で、英語と日本語がチャンポンになった歌詞も新しければ、バリバリに洋楽っぽいポップなメロディと音作りなのに、如何にも日本的なしっとり濡れた情緒に溢れているというのも新しく、まさに衝撃の作品でありました。しかしあのデビュー盤があまりに素晴らしかったので、それ以降の作品はブルース色が強くなり過ぎたりして、あまりポップじゃない方向に触れたりしているのがイマイチ馴染めなかったんですよね~。しかし今回のデリコは違いますよ!

 何が違うって、何だか初心に戻って来た感覚があると言いますか、ポップで親しみ易いけどカッコいいという、まさにわっちが好きになったデリコが帰って来たって感じなんですよね~。そうなんです、わっちはこういう盤を待っていたんですよ!まあ本格派のロックファンからすると、今回の盤は聞き易いポップな曲ばっかりで軟弱になっちまったじゃん!ってことになるんでしょうけど、元来ポップな音楽好きのわっちにとっては、これこそが待ち望んでいたデリコの姿なんですよね~。ブルースやロックの良い部分もシッカリと持ちつつ、誰にでも親しめるエヴァーグリーンな響きがあるポップなメロディ、イヤイヤ、めっさ素晴らしいじゃないですか!

 てなワケで、今年のJ-POP盤の中ではJYやチャイなんかと並ぶ傑作盤ということで、絶賛ヘヴィローテーション中のデリコ盤、今年の年間ベストの有力候補でございます~♪

Categorie日本  トラックバック(0) コメント(2) TOP

2017’10.26・Thu

チャットモンチー 「変身」

pchatmonchy002.jpg

 今や空前のガールズロックバンド・ブームになっている今日この頃の日本、ちょいと先輩格のバンドとして活躍しているのがこのチャットモンチーでありますね。この連中の盤は前に2006年のデビュー盤を取り上げたことがありますが、その時は3人組でしたね。この2012年のアルバムでは2人組になっていまして、何故1人抜けたのかは知りませんけど、まあそんなに興味のあるバンドではありませんので別にどうでもいいでしょう。基本的にこのバンドって、ヴォーカル&ギター&作詞作曲を担当している橋本絵莉子がいればそれで成り立つはずですので。

 ところでこのチャットモンチーって、現在もなお活動を続けているんですね。へ~、興味が無いモンで全然知りませんでした。「興味が無いなら何故ゲットしたんだ?」という声が聞こえて来そうですけど、ブックオフの280円棚で見つけた時に、ジャケを見て何だか凄く良さそうな気がしたんですよ。オマケDVD付きの2枚組ですし・・・って、基本的にオマケDVDなんて見ることは無いんですけど。何にしても女子ロックグループってなかなか長続きしない中で、メンバーの脱退があったとは言え、相当に長続きしているバンドですね。本人達のヤル気とある程度の人気を維持し続けないとコレだけ長続きはしませんが、わっちが不思議なのは、この音楽って一体誰に支持されているのかってことであります。

 どういうことかと言いますと、ぶっちゃけこの連中って、女子らしい可愛らしさとか華やかさとかの「女子ならではの武器」を全然持ち合わせていないんですよ。ルックスもイマイチだし。音楽的には非常に無骨なロックで全然メジャー感が無く、まるでインディーズの音って感じですし。デビュー盤を取り上げた時にも言いましたけど、何だかスティーヴ・アルビニがプロデュースしたようなザラっとした感覚と妙な生々しさを感じさせる音です。それなのに何故人気があるんだ?という気がするのでありますよ。女子ウケも男子ウケもしなさそうで、一体どういう層に支持されているのでしょうか?

 とは言ってもこの連中って本当に良い音を出していまして、基本はギター、ベース、ドラムの骨組だけの音なのに、シッカリとしたテクニックがありますので、有無を言わせない迫力と音圧があってめっさカッコいいんですよね~。そしてちょっとしたポップなフックを持った軽妙な曲を書きますし。多分ですけど、聞けばロック好きには響く音なんだと思います。それが証拠に(?)制作には奥田民生、後藤正文、ジム・オルークなんかが参加していまして、好き者を惹き付ける力を持っているんだな~って気が致します。わっちも好き者の一人として、実はめっさこの盤を気に入っておりまして、上で「興味が無い」なんて言ったのを撤回したいなんて思っていたりして。この無骨なカッコ良さはクセになると言いますか、これからこの連中のアルバムをボチボチと揃えて行かねばならんかな~と思っている、今日この頃なのであります。

Categorie日本  トラックバック(0) コメント(0) TOP

2017’10.19・Thu

CoCo 「STRAWBERRY」

pcoco001.jpg

 女子5人組アイドルCoCoの、1990年発売のデビューアルバムであります。あの時代のアイドルマニアには名盤認定されている盤でありまして、ブックオフの280円棚で発見してついついゲットしてしまった次第であります。メンバーは三浦理恵子、羽田恵理香、瀬能あずさ、大野幹代、宮前真樹の5人でありまして、全員そこそこ知られた連中ですよね。三浦さんは現在もドラマなんかで良くお見かけしますし、羽田さんも最近は見なくなりましたけど、ちょっと前まではバラエティなんかにちょくちょく出てましたよね。一番人気は瀬能さんだったようですが、確かにプックリしててい可愛らしかったですもんね~。あ、別にどうでもいい話ですけど、前に羽田さんがぶっちゃけ~な話をしている時に、「女子5人組って、結構3対2に分かれますよね?」という話を振られて、「実はCoCoって2対2対1に分かれてて、私だけいつも1人だったんですよ」なんて言っていたのを思い出しました。羽田さんって性格悪かったのかな?わっちは羽田さんが一番カワイイと思ってたんですけどね~。現在の目で見たら、全員イモ娘ですけど・・・。

 というどうでもいい話は置いといてコチラの盤でありますが、如何にもアイドルらしいアイドル盤に仕上がっているな~って感じですね。素人レベルのスットコドッコイなヘッポコヘロヘロ歌唱にポップで楽しい楽曲がズラリと揃っているという、アイドル盤としてはまさに理想的な仕上がりになっていると思います。特に良いのがアレンジでありまして、フワっと漂うドリーミーな音作りがめっさイイんですよね。アレンジは曲によって違う人なんですけど、その辺はプロデューサーがシッカリとまとめ上げたのでしょう。ちなみに制作陣には小室哲哉とか亀田誠治なんかもいたりして、意外な所で意外な人の名前があったりするのが楽しいですね。小室哲哉はこの後に超特大の大ブレークをするワケですが、ブレーク前はこんなヘッポコアイドル連中に曲を提供していたんですね~。

 まあ音的にはあの時代だな~って感じはするんですけど、全然やっつけ仕事なんかではなくて、キッチリと愛情を込めて制作されているのが良くわかる仕上がりなのがステキだと思います。現在の目で見たら5人ともイモ娘ですが、当時としてはイケてるカワイイ女子達のグループだったのでしょうし、制作陣としてもカワイイ女子5人組のデビュー盤を作ると言うことで、ヤル気にもなったのだと推測致します。ですので、いくらあの時代の音ではあっても、現在の耳にも十分に響くモノがあるんですよね~。そりゃあアイドルマニア達の間で名盤認定されるのも当然って気が致します。決して万人にお薦め出来るようなシロモノではありませんが、アイドル好きにはマストアイテムな1枚だと言っても良いかと思います。

Categorie日本  トラックバック(0) コメント(2) TOP

2017’10.17・Tue

家入レオ 「WE」

pieirileo004.jpg

 わっちは大変な事に気付いてしまいました・・・って、そんなに大変なワケでもないんですけど、実は家入レオの昨年発売のこのアルバムを取り上げるのを忘れていたんですよね~。これで確か4枚目のアルバムかと思いますが、間違い無くこれまでで最高の仕上がりになっていますので、わっちはかなり好きなアルバムなんですよ。ウォークマンとか自分の部屋の再生機器で聞いていてもイイ感じですし、特に車の中で流すのには実に良いのであります。スピード感のある軽快なロックですので、ドライブにピッタリと合うんですよコレが。車の中ではこの盤と山本彩の盤を流している事が結構多いのであります~♪

 今回のアルバムでありますが、これまでは西尾芳彦というおっさんと二人三脚でヤッテ来たレオちゃんが、スーパーフライの多保孝一をメインの作曲とプロデュースに迎えたという心機一転の作品でありまして(西尾のおっさんと組んでる曲もありますけど)、それが大吉と出た仕上がりになっていると思います。吊り上がった眼にますます顔が丸くなって来て顔のバランスはどんどんおかしくなっているレオちゃんですが、それに反して(?)歌の方はどんどん良くなって来ていて、若手女子の中でもピカイチという存在になって来たと思います。このボログでレオちゃんの1枚目を取り上げた時に、わっちは「もっと歌い込んで硬さが無くなって来たら、イイ感じの歌になるのは間違いない」と断言しましたが、まさにその通りになって来ていてめっさ嬉しいです~♪

 そして、この柔らかくなった歌声に多保孝一のポップな楽曲がめっさハマってるんですよ。多保孝一ってスーパーフライみたいな70年代ハードロック的な曲を書く人と思われているかもしれませんけど、チャイの作曲やプロデュースなんかもヤッテいる人ですので意外にめっさポップなオールディーズ的な曲も書きますし、このアルバムで聞ける明快で快活なギターロックも書けますし、なかなかに多才な人ですよね~。そんな多保孝一の楽曲を歌うレオちゃんは水を得た魚状態と言いますか、本当に活き活きと輝いていると感じられます。西尾のおっさんとのコラボも良かったですけど、今回は多保さんと組んで本当に大正解でしたね~♪

 とにかく曲も歌も素晴らしく輝いているこの盤でありますが、わっちが一番好きなのは「そばにいて、ラジオ」という曲でありまして、実は昨年の個人的ベスト10盤を作成した時にラストに入れたのがこの曲なんですよ。キラキラと輝くようなエレキギターの音が印象的なフォークロック調の曲で、伸びやかで楽しそうな表情が見えて来るレオちゃんの歌声も最高で、もう「ど」が付く位にハマってしまったんですよね~。レオちゃんの歌には良い曲が多々ありますけど、その中でも最高の部類に入るんじゃないかと思っております。そんな素晴らしい曲を擁するコチラの盤、元気が足りないみたいな批判をしている連中もいますが、間違い無く現時点でレオちゃん最高の盤に仕上がっております。聞く価値は十分にあると思いますが、いかがでしょうか?

Categorie日本  トラックバック(0) コメント(0) TOP

 |TOPBack