2018’06.17・Sun

谷山浩子 「ボクハ・キミガ・スキ」

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 不思議系シンガーソングライター谷山浩子の、1991年発売のアルバムであります。コレが何枚目の作品なのかはよく知りませんが、70年代から活躍している人ですから結構な枚数を重ねているのでしょう。この盤は先日関西に行った時に心斎橋ブックオフの500円棚で見つけたのですが、谷山さんの盤がブックオフの安棚で見つかるなんて滅多にありませんので、「おおっ、珍しいモン発見!」って感じで喜んでゲットした次第であります。

 ところで、わっちにとっての谷山さんの最高傑作盤は「空飛ぶ日曜日」でありますが、実は80年代までの谷山さんしか存じませんので、さてさて、この90年代初頭盤は一体どんな仕上がりなのか興味津々なワケであります。ちょいと検索してみると、この盤を谷山さんの最高傑作に挙げておられる方も結構いらっしゃるようで、ますます興味が湧くじゃないですか!

 てなワケでワクワクしながら再生してみましたコチラの盤、相変わらずクオリティがめっさ高いですね~♪クオリティが高いというのは、音楽的に及び音質的にという両方の意味であります。まずは聞けばすぐにわかることですけど、谷山さんの盤ってとにかく音質がイイんですよ。おそらく音響の隅から隅まで気を使っているのでありましょう、各楽器の音がシッカリと分離していて定位がハッキリとしています。位置的にココにこの楽器が配置してあるというのが手に取るようにわかる音作りは、本当に凄いと思います。谷山さんの音楽をプログレと評する人がいらっしゃるのもわかる気が致します。6曲目の不穏で怖い「不眠の力」なんかを聞けば、プログレマニアは大喜びなんでしょうね~。

 そして音楽的にも谷山ワールド全開で、相変わらず「みんなの歌」的なポップで可愛らしい曲もあれば、ゾッとするような不気味で不穏な曲も入り混じっております。一体この人は「どっち側の」人間なのかさっぱりわかりませんけど、この凡人には理解し難い極端な二面性が、谷山ワールドなのでありますよ。今回の盤はどちらかと言えば不気味系に傾いている印象はありますが、音やメロディはとにかく美しいですし、やっぱり抗えない魅力があるんですよね~。最初から最後までピリッとした緊張感が続きまして、思わず姿勢を正して一気に全部聞いてしまうって感じです。途中下車を許さない求心力があるとでも言いましょうか、蟻地獄のようなパワーを天然で発揮している人だと思います。

 まあ聞いていると息苦しさを感じさせるようなタイプの作品ですので、そんなに頻繁に聞きたくなる盤ではありません。しかしこれだけクオリティの高い作品を出し続けている人ってそういませんし、日本だけでなく世界中の音楽界の中でも非常にユニークで稀有な存在かと思います。わっちの勝手なイメージとして、谷山さんに並ぶ存在だと思われるのは、ケイト・ブッシュ(めっさ苦手!)とかフィリピンのシンシア・アレクサンダーなんかですかね~。ぶっちゃけ、この盤は凄い傑作だと思います。でもそんなに気軽に頻繁に聞ける盤じゃありません・・・。
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2018’06.16・Sat

西野カナ 「LOVE IT」

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 安定した大人気を誇る西野カナの、今年発売のアルバムであります。別にどうでもいいんですけど、わっちは西野カナって苦手と言いますか、ぶっちゃけ嫌いな歌手なんですよ。何故かって、この品の無いガサツな歌声にブッキラボーな歌い方が、実に耳障りだからであります。ルックス的にはそんなに悪くないと思うんですけど、自意識過剰とでも言いましょうか、性格悪そうと言いましょうか、「歌に対する姿勢がなっとらん!」なんて言いたくなってしまうんですよ。一体何故こんな歌手が大人気なのか、理解に苦しみますね。

 しかし世の不思議といいましょうか、こんなにガサツで性格悪そうな歌手なのにも関わらず、曲とスタッフには何故だかめっちゃくちゃに恵まれているんですよね~。わっちの嫁さんが好きですので、一応西野カナのアルバムはほぼ全て聞いているんですけど、結構良い曲があるんですよ。こんな歌手じゃなくて他の歌手に提供されたら曲も幸せだったろうに、な~んて思うこともしばしば。今回のアルバムは特にそんな感じで、とにかくやたらめったらに良い曲が満載なのであります。嗚呼勿体無い。

 てなワケで、いつもの如く「あ~、下品でガサツな歌じゃな~、マジで曲が勿体無いわ」なんてイライラしながら聞いていたのでありますよ。ところがですね、8曲目の「君が好き」が流れて来て「あれっ?」と思ったのであります。まあ歌声自体は西野カナそのものなんですけど、随分と素直で優しい歌い方になっていまして、意外にもアジアンなしっとりした情緒を醸し出しているんですよ。え~、西野カナってこんな歌が歌えるの?9曲目の「LIAR」なんかはまるでザ・キュアーの「LOVE CATS」なんですが(古っ!)、コレが意外にイケてるんですよね~。その後モロにジャズ歌謡とかピコピコエレ歌謡、和の情緒漂うしっとり歌謡等々が続くのでありますが、不覚にも(?)スンナリと聞けてしまいました。

 この盤、全15曲収録されていますが、前半はイライラ歌謡ですけれども8曲目以降はなかなかに良い仕上がりになっていると思います。ですので8曲目から再生すると、出来の良いミニアルバムみたいな感じで聞けるかと思います。もし興味がおありなら、是非8曲目からどうぞ。

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2018’06.14・Thu

LITTLE GLEE MONSTER 「JUICE」

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 女子5人組コーラスグループ、リトル・グリー・モンスター(以下リトグリ)の、今年発売のアルバムであります。リトグリって昨年の紅白に出場しましたけど、紅白に出られる位に人気があるんですね~。女子高生から絶大な支持を受けているという話を聞いたことはありますが、もしかして一般層にも少しは浸透して来たのかな?ルックス的にアレなので(?)そんなに人気が出るとは思っていませんでしたが、ルックスに関係無く良いモノはジワジワと伝わるということなのかもしれません。

 まあ聞けばわかることですが、リトグリってルックス的にはアレですけど、とにかく歌は実にステキなんですよ。めっちゃくちゃに上手いとかいうワケではないにしても、伸び盛りの勢いや歌に対するひたむきな姿勢がシッカリと感じられまして、応援せずにはいられなくなると言いますか、聞けば誰もが好感を抱いてしまう歌なんじゃないかと思います。多分ですけど、破竹の勢いで成長している今が一番聞き時のグループだという気がします。勿論今後も成長を続けてくれるでしょうし、もっともっと上手くなるでしょうけど、もぎたての果実のような新鮮さが感じられるのはこの時期だけだと思いますので、「聞くなら今!」と声を大にして言っておきます。

 それにしても聞くほどに思うのは、本当に勢いのある歌だな~ってことであります。一時期のE-GIRLSも猛烈な勢いがありましたけど(現在は失速中~♪)、その時期のE-GIRLSに比肩し得るのが現在のリトグリだと思います。E-GIRLSみたいなパッパラパーっとしたエンタメ性があるワケではありませんが、本格派コーラスグループとしての実力を遺憾無く発揮しているって状態ですね。前作同様に色々なタイプの曲を取り上げていますが、曲の粒は今回の方が揃っておりまして、リトグリの実力を実感出来る仕上がりになっていると思います。個人的にはどの曲も好きなんですけど、特に良いのがジャクソン5みたいなモータウン風の「GO MY WAY!」ですかね~。めっさポップなカッコいい曲で、聞く度にシビレます!

 やはり勢いのある若手の歌って、本当に良いモノですよね。昨年はスダンナユズユリーのパワーにぶっ飛ばされましたけど、今年はリトグリにヤラレたって状態であります。基本的にルックス重視のわっちではありますが、いくらリトグリがルックス的にアレでも、例外的に(?)大プッシュさせていただきたいと思います。な~んて、わっちなんぞがプッシュしなくったって、既に人気ありますよね?失礼致しました~♪

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2018’06.13・Wed

家入レオ 「TIME」

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 家入レオの今年発売のアルバムですが、これで5枚目でしたっけ?レオちゃんのことはデビューした頃からずっと応援しておりまして、このボログでもこれまでのアルバム全て(ベスト盤除く)を取り上げて来たかと思います。アルバムを重ねる毎に着実に成長した姿を見せてくれますので、毎回新作が出るのが楽しみなんですよね~。特に前作の「WE」は本当に素晴らしい出来で・・・という割に年間ベスト10には入れませんでしたが、車の中ではかなり聞きました。軽快で爽快な仕上がりがまさにドライブにピッタリって感じでしたし。そしていつの間にやらコソっとリリースされていた(?)この新作、どれだけ成長しているのか、めっさ楽しみでございます~!

 というワケで期待して聞いたこのアルバムでありますが、期待に違わぬ仕上がりに大満足♪外部の人間に曲を作ってもらったりして色々な曲調を取り揃えているのは前作同様ですが、歌い手としての実力が更にアップしたな~という気がしますね。歌の表情が益々豊かになって来ているのがステキなんですが、曲によって表情をキッチリと使い分けていまして、「あ、レオちゃん怒ってる」とか「レオちゃん、何がそんなに哀しいの?」なんて感じられるんですよ。中でも特に笑顔が見えて来るかのような表情の曲が良い仕上がりで、聞いているコチラも嬉しく楽しくなって来るんですよね~。う~む、本当に良い歌手になりましたね、レオちゃん!

 ところで本作のネットでの評判をちょろっと見てみたのですが、結構賛否両論だったりするのが意外であります。大人しくなって元気一杯のレオちゃんじゃなくなったのがダメとか、勢いが無くなって失速したみたいな評価をしている人が結構いるんですよ。へ~、そんな風に感じる人もいるんですね~。まあ以前のスピード感のあるロック娘の姿を期待していた人からすると、もしかしたら肩透かしを喰らうのかもしれません。でも前作の「WE」だって今回のアルバムと同傾向の作品でしたし、既にシングル「チョコレート」の頃からロック娘の範疇に収まり切らなくなっていましたから、今更何を言うとんねんってな気は致しますが・・・。

 まあ世間一般の評価がどうであろうと、今回の作品はこれまでの中で最高の仕上がりだと思います。歳相応にシッカリと成長した姿を見せてくれる、背伸びした所も無理した所も全く無い、等身大のレオちゃんを感じることが出来る傑作であります。何度も言いますけど、本当に良い歌手になりましたね、レオちゃん!

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2018’06.11・Mon

チャラン・ポ・ランタンのライヴに行って来ました!

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 昨日は福岡は天神のイムズ・ホールで行われました、チャラン・ポ・ランタンのライヴ「唄とアコーディオンの姉妹劇場」へ行って参りました。イムズ・ホールって初めて行ったのですが、イムズという商業ビルの中にあるホールで、ライヴだけでなく演劇や映画上映にも使用されています。予想通りかなり小さい会場で、キャパは366人だそうです。17時ライヴ開始で16時半開場でしたので、会場入りする前にイムズの飲み屋で魚をおつまみに軽く一杯引っ掛けました(サバの刺身とタコの小倉煮が旨かった!)。16時40分頃に会場に着くと、既に大勢の人が。スキャンダルとかサイレント・サイレンなんかに比べると年齢層は随分高く、30代以上の人が中心って感じです。意外に親子連れも結構いたりして。中にはレトロな和装の集団もいて、これまでに行ったどのライヴにも無かった独特の雰囲気がありますね。

 座席は前から7列目と結構前の方で、ステージに向かって左側のスピーカーに近い辺りですね。位置的にはヴォーカルのももがほぼ正面に見える感じです。パイプ椅子みたいな座席に着いて待つこと25分ちょい、17時10分頃に会場が暗転して小春とももが出て来て拍手喝采!もものつま先から頭のてっぺんまで全て見えますし、小春も膝から上はバッチリと見えます。よっしゃ、ここで一気に盛り上がって・・・と思ったら、全然聞いたことが無い静かな曲が。3曲目までは情念がドロっと流れて来るような静かな曲が続いたのですが、二人が織りなす圧倒的に求心力があるステージに目は釘付け。その後は笑顔がはち切れんばかりのノリノリの曲、まるで演劇の舞台を見ているような緊張感溢れる曲、しっとり美しい曲と、次から次へと色々なタイプの曲を繰り出して来ます。そして、たった二人の歌とアコーディオンだけの演奏なのに、曲に合わせて世界観から色彩感を完璧に作り上げますので、一瞬たりとも目と耳が離せない状態です。

 それにしてもこの二人のパフォーマンスの素晴らしいこと!小春のアコーディオンは上手いなんてものではなく、物凄いとしか言いようがないまさに「超絶技巧」の剛腕であります。確かな指さばき、曲によって表情を変える音色、歯切れの良いリズム、どれを取っても最高ですね!アコ弾きにつきましては、これまでにシャロン・シャノンとかアルタンのダーモット・バーン等の錚々たる名手を見て来ましたけど、それらの達人と比べても小春のアコはダントツで素晴らしいです。そしてヴォーカルのももですよ、こちらも本当に素晴らしい!CDで聞けるように色々な声色を使い分けて歌うワケですが、とにかくめっちゃくちゃに上手いんですよ。発声がシッカリしていて音程やリズム感が正確なんてことは当たり前で、曲が持っている喜怒哀楽の感情を表現して会場を呑み込んでしまうと言いますか、一瞬で曲の色に会場の空気を染め上げてしまうのであります。特に落ちぶれた女優の恨みつらみを歌った曲(タイトル忘れた)にはシビレましたね~。落ちぶれた女優の霊が憑依したかのようなパフォーマンスに、マジでチビってしまいそうになりました~♪

 今回のライヴは本編で17曲(18曲かも?)、アンコールで2曲ヤッタのですが、新旧取り混ぜて色々な曲を演奏してくれました。バンドのカンカンバルカンがいない二人だけのステージでしたので、ヤレる曲にある程度の制限があったかもしれず、わっちの大好きな「テイラーになれないよ」「なれたらなあ」「さよなら遊園地」等はありませんでしたが、それでも超満足な出来でした。特にアンコールで会場全体が立ち上がって大合唱した「ムスタファ」は、これまで体験したどのライヴよりも感動的でありました。思い出しただけでシビれてしまいます~♪それから、この二人はMCもめっちゃくちゃに面白いんですよ。音楽だけでなく喋りも芸になっていると言いますか、流石に大道芸とか寄席なんかで鍛え上げて来ただけのことはあります。毒舌な小春に大らかなももという対照的なキャラクターの二人による当意即妙な掛け合いに、わっちも終始ニヤニヤしっ放しでありました。あと、喋りだけではなくて顔でも笑わせますし(小春が「オマエ殺すぞ!」みたいな顔で客席を睨み付けたりするんですよ)。

 わっちはこれまで色々なライヴを見て来ましたけど、例えばスキャンダル、FAYRAY、パキスタンのラーハット・ファテ・アリ・ハーン、ブラジルのレニーニ、アイルランドのアルタン、セネガルのユッスー・ンドゥール、スペインのカルロス・ヌニェス、アメリカのロリンズ・バンド、スウェーデンのクラヤ等々、素晴らしいライヴは多々ありましたが、今回のチャラン・ポ・ランタンのライヴはそのどれよりも凄かったと断言してしまいましょう。チャラン・ポ・ランタンは本当に素晴らしいです!

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