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2021’01.27・Wed

AMELINA

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 マレーシアのダンドゥットの第一人者と言えばアメリーナ、コレ常識。とは言えわっちはこの人のことを大して知っているワケでもありませんし、持っているCDもこの1994年盤1枚だけであります。プランテーションの店長さんがおっしゃるに、このアルバムは「マレーシア・ダンドゥットの名盤中の名盤」なんだそうで、「今買っておかなければもう二度とお目に掛かれません」というお話でしたのでゲットさせていただいた次第であります。もう10年以上前のお話でございます。確かにその後一度たりとも現物を見掛けたことはございませんが、そもそもこの盤を欲しいと思っている人が存在するかどうかも疑わしい・・・。

 という話はさて置きコチラのアルバム、歌も良ければ曲もバックの演奏も良く、確かに名盤と呼ぶに相応しい仕上がりになっていると思います。この手の歌謡系音楽にしてはヴォーカルの録音レベルがちょいオフ気味という気がしますが、歌だけではなくバックの音作りも聞かせる、歌もバックトラックも対等のダンドゥットということで、当時は斬新さがあったのだと思われます(知らんけど)。昨日取り上げましたアニ・マイユニの盤はグラウンド・ビートみたいな作りが印象的でしたけど、アメリーナさんの盤は全編に亘ってドラムセットやシンセを使っているのが特徴であります。メロディ自体はマイナー調のジメッと湿った、所謂伝統的なダンドゥットなんですけど、ドラムとシンセのお陰でロック的な躍動感とカラッと乾いた感覚が出て来ているのがよろしいかと。

 わっちはダンドゥットのコアなファンではありませんので、こういう音のダンドゥットは大歓迎なんですが、当時としてはかなり斬新だったこのアレンジに、「こんなモノはダンドゥッとじゃない!」と拒否感を示す方も少なからずいらっしゃったようです。しかしこの活き活きとした躍動感は素晴らしいと思いますし、そもそも雑食音楽だったダンドゥットが定型にハマってしまってはダメですよね?このアルバムはインドネシアのカメリア・マリクの2005年盤と並んで、ダンドゥット・ファンの踏み絵的な作品だったらしいですが、コレ以降ダンドゥットはごく一部を除いて急激に面白さを失って行くワケでありまして、もしかしたらこの手の試みを受け入れられる人が少なかったのかな~という気がする、今日この頃なのであります。

コチラがカメリアの2005年盤
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2021’01.26・Tue

ANI MAIYUNI 「SEDAP」

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 実はわっちが地味~に好きなマレーシアのダンドゥット歌手、アニ・マイユニの1998年のアルバムであります。この人の名前は、シキンと組んだシキン&アニ・マイユニ名義の唯一のアルバムにしてマレーシア・ダンドゥットの超絶名盤「SHA LA LA」で強烈に脳裏に焼き付いております。この盤を見つけた当時は、シキン&アニ・マイユニの片割れのソロ・アルバムだ~ってことで猛烈に嬉しかったのですが、このアルバムをゲットして早十数年、その存在自体を忘れていたものの、部屋の大整理に伴ってCD棚に埋もれているのを発見したのでありました。わっちが知っている限り、この人はもう1枚ソロアルバムを出していますが、残念ながら現物を見たことはございません。

 ぶっちゃけ言いますと、この人ってそんなに上手い歌手ではありません。愛嬌でごまかす(?)薄口歌唱タイプと言えるかと思いますが、ワールド・ミュージック万華鏡のようなシキン&アニ・マイユニ名義の超絶名盤では、その薄口でクセの少ない歌唱が大きくプラスに働いていたんですよ。まあソロ・アルバムとなるとアルバム1枚持たせるのは厳しくなって来るのでありますが、この時代のダンドゥットは制作陣もめっさヤル気があったようで、曲にせよサウンド・プロダクションにせよ、工夫が凝らされているんですよね~。

 全体を通じて目立つのは、まるでグラウンド・ビートみたいな図太くもクールなビートですね。「グンダンを使ってこそのダンドゥット!」という考えなんぞ何処吹く風、うねるグラウンド・ビートだの躍動感溢れるドラムだのと、ダンドゥットの定型に全然ハマらないのが素晴らしいです。面白ければエエやんけ的な自由な発想が、元々ミクスチャー音楽だったダンドゥットの雑食性を甦らせた感覚があって、わっちは好きなんですよ。エルフィ・スカエシみたいな伝統的ダンドゥットも素晴らしいですが、伝統もクソも無いこのアルバムのダンドゥットも本当に面白いと思います。

 そしてついでに言いますと、物凄く動き回る図太いベース音が実にイイんですよ。そして各楽器の音が実にクリアに録音されていて、物凄く見通しがイイんですよね~。その辺はマイユニさんの歌唱抜きのカラオケ・バージョンを聞けば、本当に良くわかります。昔はこれだけクリエイティヴで気合が入っていたマレーシアのダンドゥットでありますが、その後一気に下火になって行くワケですから、時代の流れってモノは残酷と言いますか、わからないモンですね~。マイユニさんは現在は女優として活躍しているらしいですけど、出来ることならまたクリエイティヴなバックを従えて薄口なダンドゥットを歌って欲しいですね。

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2020’11.24・Tue

SITI NURHALIZA 「MANIFESTA SITI 2020」

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 マレーシアの超絶スーパースターで超絶歌上手い、「鬼滅の刃」風に言えば「歌柱」とでも呼ぶべき歌手シティ・ヌールハリザの今年発売のアルバムであります。これまで数々の傑作をモノにして来たシティちゃんですが・・・って、もう41歳ですから「シティちゃん」なんて呼び方はいい加減失礼ですね。今後はシティさんとお呼びしましょうか。で、数々の傑作をモノにして来たシティさん、パッと思いつくだけでロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ盤とか、空前絶後の大傑作伝統歌謡ポップス盤「東方のともし火」、大出世作の「チンダイ」等々枚挙に暇が無いワケでありますが、実は個人的にはここ何年も全くご無沙汰だったんですよ。「東方のともし火」以降はちょいと調子を落としたと言いましょうか、本人の歌は全然悪くないんですけど、雑な音作りで持ち味に合っていないような曲ばかり歌っているような気がしてですね、もう全盛期を過ぎたんじゃないかって思っていたのであります。

 しかし今回のアルバム、コレはイイですよ!「東方のともし火」を超える、なんてことは無いと思いますけど、曲もサウンド・プロダクションも実にシッカリとしていて、シティさんが水を得た魚の如く活き活きした歌を聞かせてくれるのであります。従来の伝統歌謡路線もあればしっとり切ないマレー・ポップもありますし、ヒップホップを取り入れているのに伝統歌謡の味わいをシッカリと持った曲なんかもあって、伝統を受け継ぎつつも革新者である姿勢を現在も保っている姿に感激してしまった次第であります。これぞシティ・ヌールハリザの底力。う~む、わっちはシティさんを見くびっていました。「鬼滅の刃」風に言えば、「よもや、よもやだ!何たる見る目の無さ。音楽好きとして不甲斐ない。穴があったら入りたい!」、そんな気分になってしまう傑作であります。

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2017’12.12・Tue

SHEILA MAJID 「THE BEST OF SHEILA MAJID VOL.1」

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 マレーシアの歌手シーラ・マジッドの、1991年発売の12曲入りベスト盤です。ブックオフの280円棚の洋楽「S」のコーナーに潜んでいるところを捕獲して来ました。洋楽棚だろうとどこに隠れようと、わっちの目は誤魔化せまへんで~。必ずや捕まえまっせ~・・・などというどうでもいいことはさて置き、今回の盤はマジッドさんの1980年台の曲が収録されておりまして、今時マジッドさんの80年代録音盤なんて全く見かけませんから、意外に貴重な盤なのではないかと思います。わっちはマジッドさんの盤を7枚ほど持っておりますが、一番古いのが88年の「WARNA」ですし、それ以前の録音って聞いたことがありません。確か「WARNA」の前にもう2枚ほどあるはずなんですが、ゲット出来てないんですよね~。いつかどこかでゲット出来るかな?

 とりあえずマジッドさんの盤は見かけたら買うようにしておりまして、今回のベスト盤も見つけてラッキーって感じであります。だって、まだほっぺぷっくりな若い頃のマジッドさんの歌を聞くことが出来ますからね~。現在の妖艶な年増になったマジッドさんも美しくてステキですけど、若い頃のマジッドさんもカワイイんですよね~。そして何よりも、若い頃からめっさ歌が上手いんですよ。ちょいハスキーながらも良く伸びる美しい声は、如何にもアジア的なしっとりと湿った情緒を含んでおりまして、おそらくアジア地域の人間であれば琴線に触れるモノがあるかと思います。ヤッテいる音楽はマレーシアの伝統音楽とは関係無い、フュージョンっぽいサウンド感覚があるシティ・ポップスですけど、この都会的なセンスから沁み出して来るアジア的な情緒がイイんですよ!

 このベスト盤ではそんなステキなマジッドさんの歌を12曲聞けるワケでありますが、欲を言えば、ベスト盤なんだからもっと曲を入れなさいよってことになります。でも「VOL.1」とありますから「VOL.2」もあると思われまして、レコ会社からすればそっちを聞けってことになるのでしょう(本当に「VOL.2」なんてあるのか?)。まあわっちは日本独自編集盤の「SINARAN」を持っていますし、それよりも「WARNA」以前のアルバム2枚をゲットしてしまえば「VOL.2」がどーのこーのと言わなくてもよくなるワケで、ベスト盤探しよりはオリジナル盤探しをしたいと思いますが。

 それにしてもですよ、こうやって久~し振りにマジッドさんの歌を聞いているとめっさハマってしまいまして、とりあえず現在持っているマジッド盤を全部おさらいしようかな~って気になって来ました。このボログではマジッドさんのブツはあまり取り上げてないですが、今後は以前のアルバムもボチボチと取り上げて行こうかな~と思っております。取り急ぎ(?)、名盤中の名盤との誉れ高い「レジェンダ」を聞き直そうかと思う、今日この頃なのであります。

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2016’09.07・Wed

SHARIFA AINI 「KENANGAN MANIS VOL.2」

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 マレーシアの大歌手シャリファ・アイニの、1992年のベスト盤であります。シャリファ・アイニって言わずと知れた超大物歌手ですが、確か2014年にお亡くなりですよね。わっちは大してアイニさんのブツを持っていませんし、あまり聞いてもいませんが、それでも惜しい人を亡くした思っております。まだ60代になったばかりでしたしね~。このブツは昔の録音の寄せ集めベスト盤でありますが、1973年から88年までの音源が入っております。

 このブツは前に佐世保のブックオフで280円でゲットしたのですが、あまり獲物が無くて仕方なくコレを買ったのでありました。元々アイニさんにはそんなに興味は無くて、コレも本当に何の興味も無いのにゲットしたんですよね~。ですので暫くほったらかしにしていたんですけど、何故か突然聞く気になりましてウォークマンにブチ込んでみたのでありました。それで聞いてみましたところ、コレが実に良いではありませんか!マレーの伝統歌謡をベースにしているんですけど、意外にロッキンでノリノリな曲も入っていて、実に面白いんですよ。味わい的にサブライム・フリークエンシーズから出ている珍しい音源っぽい雰囲気もあったりして、楽しめる人も多いんじゃないかと思います。

 な~んて自分勝手に書いておいてふと思ったのですが、サブライム・フリークエンシーズの名前を出したのは間違いだったかな~って。サブライムのブツが好きな人って辺境マニアみたいな人が多いと思いますが、そんな人にアイニさんのブツを聞いて欲しくはないんですよね~。何と言いますか、辺境マニアがこのブツを聞いて「ストレンジでグレイトォォォォォ!」なんて言っているのが想像出来て、何か知りませんけど感覚的にイヤなんですよね~・・・って、だったらそんな妄想するなって話ですが、突然思い浮かべてしまったんだから仕方ありません。まあ誰がどんな聞き方をしようと自由ですし、「ストレンジでグレイトォォォォォ!」だろうと何だろうとアイニさんを聞いてもらえるなら別にイイんですけど、何だかな~って感じです。

 まあ誰がどういう聞き方をしようと、アイニさんの歌には何の罪もありませんし、わっち如きが他人の音楽の聞き方にどーのこーの言う資格なんてコレっぽちも無いんですけど、感覚的にイヤだな~とか何とか・・・。音楽の正しい聞き方なんかがあるのかどうか、わっちにはわかりませんけど、音楽をネタとして聞いているだけみたいなのが、どうなのかな~って気がしているだけでやんす。などとゴチャゴチャ言いつつ、「この盤は素晴らしくてグレイトォォォォォ!」な~んて思っている、わっちなのでやんす~♪

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