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2018’08.09・Thu

TRIONA

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 アイルランドのトラッド系歌手トゥリーナ・ニ・ゴーナルの、1975年のソロアルバムであります。トゥリーナさんはミホール・オ・ドーナルの妹で、ボシー・バンドとかわっちの嫌いなナイトノイズ(遊佐未森のバックもヤッテましたね)なんかでも歌っていた人ですね、なんて言ったところで誰にも通じないのが悲しいんですけど、ある時期にトラッドとかケルト系音楽の深い森を数年ほど彷徨ったことがあるわっちにとっては、結構一般常識だったりして。

 というどうでもいい話はさて置き、わっちは基本的にトゥリーナさんって好きじゃないんですよ。それは何故かって、この人がナイトノイズで演奏していたクラヴィネットの音があまりにトラッド系音楽に似合ってなくて、辟易してしまったからであります。「なんだこのオバハン、全然センス無えじゃねえか!」って感じで。そんなトゥリーナさんがナイトノイズよりも10年以上前に出していた今回のソロアルバム、実は以前持っていたんですけど、ナイトノイズのきしょさのイメージがあまりに強くて、冷静に聞いていられなくてさっさと売り払ってしまったのであります。しかしこの度ブックオフの500円棚に佇んでいるのを見つけまして、ついつい手が出てしまったワケでございます。

 本当に久し振りに再会したトゥリーナさんでありますが、このアルバムではクラヴィネットではなくてハープシコードなどというトラッド系音楽には極めて珍しい楽器を使っているんですが、以前はこのハープシコードの音がまるでクラヴィネットみたいに聞こえて気持ち悪くて仕方なかったんですよね~。何だか不気味な教会音楽みたいな感じがして。しかしこうやって改めて聞いてみると、意外にそんなに悪くはないかな~って気がしますね。まあわっちは極めてテキトーでエエ加減な耳の持ち主ですから、昨日と今日では掌を返したかの如く評価を変えたりしますけど、今回も見事に掌返しって感じですね~♪だって結構イイ音するんですから、ハープシコードって。別にどうでもいいんですけど、トラッド系音楽でこの楽器を使った人って、トゥリーナさんの他にはショーン・オ・リアダぐらいしかいませんよね。

 ハープシコードの音が受け入れられるようになりますと、トゥリーナさんのクールでありながらも肉感的な歌は元から非常に素晴らしいですから、「嗚呼っ、めっさ良いアルバムやんけ!」ってことになってしまうのでありますよ。う~む、わっちは何故この盤をあんなに嫌っていたのでしょうか?ぶっちゃけ、めっさ良いですよこのアルバム。昔のわっちみたいにハープシコードの音がトラッド系音楽には合わないと感じる方もいらっしゃるかと思いますけど、イヤイヤ、なかなかにユニークな響きで面白いですよ。こういうトラッドがあってもイイじゃない、な~んて思えるようになった自分を褒めてやりたい今日この頃なのであります~♪
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2018’07.30・Mon

COSMIC VOICES FROM BULGARIA 「ORTHODOX CAHNT」

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 ブルガリアの女声合唱団コズミック・ヴォイセズ・フロム・ブルガリアの、多分2002年のアルバムです。わっちの嫁さんの親がブルガリア・フェアか何かに行ったらしく、そのお土産ということでくれた1枚であります。ブルガリアの合唱モノの盤は色々と持っておりますので珍しくはないですし、80年代後半に4ADレーベルから出たブルガリアン・ヴォイスのアルバムで一躍脚光を浴びる事になった音楽ですから、意外に幅広い方々に聞かれているかと思います。しかしわっちはこのグループのことは全く知りませんでしたし、最近はブルガリアの合唱モノなんて全然聞いていませんでしたから、ちょいと楽しみに聞いてみたのでありました。ジャケからすると全然イケてなさそうですけど。

 ところでブルガリアの合唱と言えば耳にビリビリと響くような、強烈な地声と不協和音が特徴でありますが、この盤を聞いてみますと、確かにブルガリアの合唱なんですけど、随分聞きやすいな~って感じですね。フィリップ・クーテフの合唱団とかアンジェリーテなんかに比べると、ビリビリと響く強烈な部分を極力減らしていると感じられます。もっと幅広い人に聞いてもらいたいという意図があるのでしょうか、キリスト教の賛美歌なんかを思わせるような、洗練されたなめらかな響きを作り出していますね。ですのでその分耳にソフトで聞きやすくなっているワケであります。まあ強烈なブルガリアの合唱がお好きな方からすれば物足りないってことになるかもしれませんけど、わっちの耳には実に心地好く響きますね~。この合唱団の歌は「癒しの合唱」ってことで認知されているようですが、確かに聞いていると心穏やかになって来て癒される感覚があります。

 こういう滑らかで聞きやすいブルガリアの合唱は初めて聞きましたけど、コレはコレでなかなか良いじゃないですか。曲はブルガリアの民謡をベースにして書かれているようですし、マイナー調ながらもゆったりとした大らかなメロディが多いので、しんみりと心に沁み入るような感覚があって日本人ウケするんじゃないかと思います。わっちはとても良いと思いますけど、如何なモンでしょうかね~♪

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2018’07.13・Fri

CDの山の中に埋もれていたブツ~ROD STEWART 「UNPLUGGED」

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 ロッド・スチュワートの1993年盤で、当時めっさ流行っていた「アンプラグド」シリーズの一枚であります。このシリーズの最大の稼ぎ頭はエリック・クラプトンだったかと思いますが、ロッドも結構評判になりましたよね~、「一体コレのどこがアンプラグドじゃ!」って感じで。わっちとしましては、コレがアンプラグドであろうが無かろうが、内容が良ければ何の問題もありません。実際に良いですしね~♪基本的にロッドの歌や曲が悪いはずありませんし、ベスト盤的な選曲がなされているライヴ盤ですから、良いに決まっております。

 実はわっちはこの盤を発売当時にゲットしていたのですが、何故かいつの間にやら売り払っていたんですよ。そして数ヶ月前の話、ブックオフの280円棚に転がっているのを見掛けて救出したのでありますが、これまたいつの間にやらCDの山の中に埋もれてしまいまして、この度ようやく掘り出したのでありました。まあ先程も申し上げました通り、ロッドの盤ですから悪いはずもなく、実に楽しい作品に仕上がっていると思います。昔の曲も色々とヤッテくれていますし、英国的哀愁を漂わせたカッコいいロッドを堪能出来る一枚かと思います。ロック好きなら聞いておいて損は無いブツではないでしょうかね~。

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2018’06.25・Mon

MY BLOODY VALENTINE 「LOVELESS」

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 ブリティッシュロック・マニアの間では泣く子も黙る超絶的大名盤との誉れ高い、マイ・ブラディ・ヴァレンタインの1991年盤であります。所謂シューゲイザーの走り的存在のバンドでありまして、数多のフォロワーを生み出したことでも知られておりますな。わっちは発売当時からバンド名もこの盤の存在も知っておりましたが、当時はワールド系音楽の大海に漕ぎ出して右往左往していた頃ですので、噂は聞いていたものの特に興味を惹かれることは無かったんですよね~。英米のロックには飽き飽きしていましたし、「へっ、何がシューゲイザーじゃ」などと思っておりましたので。しかし21世紀に入ってどんどん神格化されて行くこの盤のことが段々と気になるようになって来まして、いつかは聞いてみたいと思うようになったのでありました。そして先日、ブックオフの500円棚を見ていた時に偶然この盤を見掛けまして、思わずゲットしてしまった次第であります。この盤ってなかなか安棚に出て来ないんですよね~。

 ところで何故この盤のことが気になるようになったかと言いますと、スキャンダルの大傑作「HELLO WORLD」の中にドラムのリナりんが書いた「おやすみ」という曲があるからであります。この曲はスキャンダル流のシューゲイザーなんですよ。甘いメロディと轟音ギターが特徴のこの曲は、轟音なのに次第に鎮静化して行く作用がある不思議な曲でありまして、リナりんが元ネタとしたシューゲイザーって一体どんなん?って興味を持ったワケであります。ならばシューゲイザーの始祖の盤を聞くのが一番手っ取り早いってことで、マイブラの「ラヴレス」を聞いてみようとなったのであります。

 で、実際に聞いてみたコチラの盤でありますが、ギターの轟音ノイズに甘いキャンディポップスという音楽性は、80年代に既にジーザス&メリーチェインがヤッテいましたので、珍しくは無かったんじゃね?って気がします。しかもジザメリはマジでメッチャクチャにヤバくて危険な雰囲気を醸し出していましたから、衝撃度で言えばマイブラなんかよりも遥かに上だったと思います。ただ、ジザメリはライヴをヤルとすぐに暴動になって20分もライヴを継続出来ないなんてことが頻発していたと聞きますので、猛烈な高揚感はあっても鎮静化作用は無かったのかもしれません。それに対してマイブラは高揚感と同時に鎮静化して行く感覚がありますので、その点がジザメリとは決定的に違ったのかもしれません。

 まあ何にしても、わっちは轟音ギターもキャンディポップスも好きですし、不思議な鎮静作用シッカリと感じられるこの盤の音楽は結構好きだったりします。神格化されるほどの超絶的大名盤なのかどうかは知りませんが、当時のシーンに絶大な影響を与えたシューゲイザーの始祖としての存在意義は認めたいと思います。スキャンダルにまで影響を及ぼしたワケですし。とりあえずはコレを聞いておけば、シューゲイザーってこういうモノだということがわかるかと思います。もし興味がおありの方がいらっしゃったら、一度お試し下さいませ~♪

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2018’06.23・Sat

FRANKIE KENNEDY & MAIREAD NI MHAONAIGH 「ALTAN」

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 アイルランドのフルート奏者フランキー・ケネディとフィドル奏者兼歌手マレード・ニ・ウィニー夫妻による、1988年のアルバム「アルタン」であります。その後アイルランドNO.1トラッド・グループになるアルタンの前身のデュオですね。残念ながらフランキーはこの後すぐに亡くなってしまいますが、この盤を出しただけでもトラッド・ファンの記憶にはシッカリと残っていることでありましょう。

 この盤が日本で発売されたのは1990年のことで(わっちのマミたんが生まれた年だ!)、「ケルティック・ハートビート・シリーズ」などと銘打って、ケルト系の盤が大量にリリースされた時期であります。今考えると何て幸せな時代なんだと思いますが、わっちもこのシリーズにはかなりお世話になったモノであります。現在は殆ど手元に残っていませんけど、デ・ダナン、アルタン、カパーケリー、レラティヴィティ、パトリック・ストリート、グリーン・フィールズ・オブ・アメリカ等々、夢中で聞き漁りました。そのせいで90年代はケルトの深い森を結構長い間彷徨ったものでありました。そんな中でこの盤も実はゲットしていたんですけど、あまりに素っ気無いと言いますか、トラッドのコアの部分しか無いような音楽性があまり気に入らずにさっさと売り払ってしまったんですよね~。

 それから年月を経て、先日ブックオフの500円棚で発見したこの盤を改めて聞き直してみたのですが、イヤイヤ、実に良いではないですか!マレードの歌が良いのは当然として、フルートとフィドルの躍動感もめっさ素晴らしいです。ただ、曲によってはキーボードの音が聞こえますので、一体誰がこんな余計な音を!と思ってブックレットを見てみると、な、何とプロデューサーがわっちの嫌いなドーナル・ラニーではないですか!そっか、ラニーの野郎がこんな水を差すようなマネをしやがったのか、とは思いつつもラニーにしては極めて控え目な使い方ですから許しますけど。

 まあ余計なキーボードのことは置いといて、聞くに連れてシンプルな音から溢れ出て来る豊かな情感が本当に素晴らしいと感じられます。当時はこの良さが全然わからなかったワケですから、我ながら一体どんな耳をしとったんじゃ?と思います。テキトーでエエ加減なのがわっちの耳の特徴でありますが、ちょいと年月を経て少しは耳が進歩したということにしておいて、自分で自分の耳を褒めておくことにしましょうか。何にしても、アイリッシュ・トラッドに興味がおありの方であれば、聞いて損は無いと言いますか、聞いて得する盤だと思いますよ!

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