2017’09.22・Fri

THE YOUNG RASCALS 「GROOVIN’」

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 メリケンのブルー・アイド・ソウル・バンド、ヤング・ラスかルズの1967年の盤であります。ブックオフの280円棚のクラシックコーナーに置いてあるのを偶然発見致しました。実はブックオフのクラシックコーナーって、クラシックとは全く関係無いブツが入っていることがよくあります。何故かトルコ音楽の盤って、クラシックコーナーで発見することが多いですしね~。ですので基本的にクラシックには全く関心が無くても、たま~にチェックするようにしております。そしたら今回はこの盤が出て来たワケでありまして、ありがたくゲットさせていただいた次第でございます。

 ところでわっちはヤング・ラスカルズなんて名前しか聞いたことが無くて、メンバーも知らなければ曲を聞いたことも無いのでありました。当然ブルー・アイド・ソウルのバンドってことも全く知らず、単なる一つのロックバンドだと思っていましたし。そんなわっちでございますので、とりあえずはお勉強のつもりでこの盤を買ってみたのでありますが、聞いてみますともうめっさビックリで、わっちはぶっ飛んでしまったのでありました!「え~っ、ヤング・ラスカルズってこんなに素晴らしいバンドだったの!」って感じで。

 とにかくマジ素晴らしいじゃないですかこの盤は。サザン・ソウルとノーザン・ソウルの良い所を持ち合わせつつ絶妙にポップな音楽性、黒っぽさをしっかりと持ちながらも過度に黒っぽくならないリード・ヴォーカル、ドゥ・ワップ的で滑らかなコーラスワーク、工夫の凝らされたバックの演奏、全てが完璧と言っても良い仕上がりだと感じられます。うわ~、本当に凄いわこの連中。最高じゃないですか!

 しかもついでに言いますと、67年の盤なのにめっさ音が良い!ブンブン出て来る低音なんて、まるでベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」のイントロ部分みたい、な~んて思っていたら、クレジットを見るとレコーディング・エンジニアはトム・ダウドでした。なるほど、これは確かにトム・ダウドの音だわ。レーベルはサザン・ソウルの名盤を出しまくっているアトランティックですしね~。納得です~♪アトランティックのサザン・ソウルはわっちも大好きで、これまで色々と聞いて来ましたけど、この盤には黒人達の強力なソウル盤に負けず劣らずの勢いとパワーがあると感じられます。オーティス・レディングとかウィルソン・ピケットみたいな超強力なソウル歌手達とはまた違った、白人ならではのディープさとポップさがあるステキ盤ですね~。素晴らしいと思います!
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2017’09.20・Wed

THE SMITHS 「HATFUL OF HOLLOW」

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 このボログにちょいちょいとコメントを下さるmasahiroさんという方がおられまして、毎年その年のベスト盤を交換させていただいております。そんなmasahiroさんの盤には、いつも興味の赴くままに(?)色々な曲が収録されているのですが、中でも何故か強烈に印象に残っているのがいつの盤だったか、英国のロックバンド、スミスの曲が入っていたことでした。実はわっちはスミスってあまり聞いていなくて、まともに聞いたことがあるのは名盤の誉れ高い「クイーン・イズ・デッド」だけであります。しかし持っていたクセにさっさと売り払ってしまったんですよね~。

 別にそれはそれで構わないんですが、masahiroさんの盤で聞いたスミスがあまりに鮮烈でしたので、それ以来スミスの盤を探していたのでありますよ。まあ中古でまともな値段(1000円以上ね)を出せばスミス盤なんてすぐに手に入るのですが、ブックオフの安棚にはほぼ出て来ませんので、なかなかゲット出来なかったのであります。しかしつい先日、ブックオフの280円棚のワールドコーナーにこの盤が置いてあるのを発見し、ようやく念願叶ってスミス盤をゲットしたのでありました!本当は「クイーン・イズ・デッド」か「ミート・イズ・マーダー」が欲しかったんですけど、まあいいでしょう。

 この「ハットフル・オブ・ホロウ」という盤は1984年の作品でありまして、実はアルバム未収録シングル曲とスタジオライヴで構成された編集盤なんですが、世の中に多々いらっしゃるスミス・マニアの方々には非常に評価が高い1枚であります。中にはスミスの最高傑作とまでおっしゃる方もおられますし。しかしわっちの師匠であります高橋健太郎先生は、同じような曲ばっかりで単調だし一皮剥けるには他に何か必要、みたいな評価をされていた盤でもあります。わっちとしましては師匠の意見を信じておりますので、ちょいと警戒感を持ちながら再生してみたのでありました。すると飛び出して来たのは如何にもスミスと言いますか、聞いて一発でそれとわかるスミスの音でありました。確かに似たような曲が多いですし、音楽的な引き出しをあまり持っていないバンドだという気はしますけど、80年代にワンサカ出て来た英国ニューウェーヴバンドの中では極めて個性的だったというのは、コレを聞けばよくわかりますよね~。

 だからと言って、このスミスが80年代英国ロックの神の如く扱われるのはどうかと思います。また、「今考えると、80年代にちゃんとスミスを聞いておけば良かった」なんて言う人がいたりしますけど、スミスを聞いてなくったって80年代のロックのことはわかりますよ。ただ、英国ロックマニアに言わせると80年代は英国ロックの暗黒の時代だったらしく(全然そんなこと無いですけど)、その時代に燦然と輝いていたのがスミスということになるらしいです。そんなことから「80年代にスミスを聞いておけば良かった」なんて発言が出て来るんでしょうけど、ぶっちゃけ、そこまで凄いバンドではなかったかと。ただ、聞けばすぐにそれとわかる確固たるスミス印みたいなモノがあるのが、凡百のバンドとは違ったのかな~って気がします。ナツメロとして聞くには、いいバンドだと思いますよ!

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2017’09.15・Fri

ETOILE DE DAKAR FEATURING YOUSSOU N’DOUR & EL HADJI FAYE 「VOLUME 2 : THIAPATHIOLY」

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 最近新作を発表したというユッスー・ンドゥールが在籍していたバンド、エトワール・ドゥ・ダカールの1980年のアルバムです。ブックオフの280円棚で発見した一枚でありまして、たまにこういう盤が落ちていますからブックオフ通いは面白くてやめれらないんですよね~♪ところで以前このボログでは、スーぺル・エトワール・ドゥ・ダカールの1982年頃の音源を収録した盤を取り上げたことがありますが、今回取り上げますコチラの盤はもうちょっと早い時期の音源が6曲収録されております。時期的にはラテン音楽の影響を色濃く残していた音楽から独自の音楽を作り始めた過渡期にあたりますので、新しい音楽が生まれて来る熱気に包まれた1枚と言うことが出来るかと思います。

 実際にこの盤を再生してみますと、特に冒頭の2曲はユッスーが作っていることもあって、ユッスーが言うところの「ンバラ」という音楽が勢い良く飛び出して来るのを体感する事が出来ると思います。音はあまりよろしくないにしても、熱気と瑞々しさに溢れたンバラの素晴らしさには、格別なモノがありますよね~。後の「セット」なんかで聞ける完成された完璧なンバラも本当に素晴らしいですが、わっちの好みとしましてはコチラの初期のンバラの方が生々しくて好きであります。何と言いますか、当時の現地レポートを覗き見しているような感じがしまして、とても興味深いと言いましょうか。完璧にコーディネートする前の素の部分が垣間見れるような気がして、何だか親しみが持てるのであります。

 しかしこの盤にはそんな勢い溢れるンバラばかりが収録されているワケではなくて、旧態依然としたラテンの影響が強いアフロ・キューバンな曲も入っていたりしますので、その辺はやっぱり過渡期の盤だな~って気がしますね。わっちは革新のンバラも昔ながらのアフロ・キューバンもどちらも好きですし、部外者からすればその両方が存在しているのが微笑ましくて面白いんですけど、バンドの中では革新派のユッスーとそれ以外の旧勢力が分かれて対立しているという深刻な事態になっていたようで、1981年にはこのバンドは分裂してしまうのでありました。分裂後にユッスーが結成したバンドが、前に取り上げだことがありますスーペル・エトワール・ドゥ・ダカールになるワケでございます。

 などというセネガル音楽の歴史物語を前提の知識として持っておけば、更に興味深く聞ける盤であります。勿論そんなことを知らなくったって十分に楽しめる盤であることに間違いはありませんよ!まあアフロ・キューバンをユルくてかったるい音楽と感じる人には微妙な盤になってしまうかもしれませんけど、そもそもユッスーの昔の音源に興味がおありの方にはそんな人はいないですよね?ロック創生物語に興味がおありの方は多々いらっしゃるかと思いますが、それと同じレベルでンバラ創生物語に興味をお持ちの方が増えてくれたらイイな~などと思う今日この頃なのでございます~♪

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2017’09.13・Wed

MICHAEL NESMITH & THE FIRST NATIONAL BAND 「MAGNETIC SOUTH & LOOSE SALUTE」

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 昔々ある所にモンキーズなる4人のモンキーからなるバンドがありまして、それはそれは大変な人気を博したそうな。遠く離れたメリケンという国では、かの有名なビートルズを超える人気を得ていた時期もあったそうな。この4人組のモンキー達は数々のヒット曲を出しておりまして、中でも一番有名なのは「デイドリーム・ビリーヴァー」でありましょう。聞けば誰もが「あ~、この曲ね!」とわかるかと思います。わっちはモンキーズの2枚組ベスト盤を持っておりますが、ポップで楽しい曲が揃っていて結構好きなんですよね~。

 そんなモンキー達の中でモミアゲ・モンキー(?)として人気だったのが、このマイケル・寝スミスというおっさんであります。元々モンキーズは作られたアイドルでありましたが、作られたクセに自我に目覚めたモミアゲ・モンキーは、自分で作った曲を持って行っては「コレをモンキーズの曲としてリリースしようぜ!」などと主張したようであります。しかしことごとく無視されたモミアゲ・モンキーはついにブチ切れて、「こんなとこ辞めてやる!」と辞表を叩き付け(たかどうかは知りませんけど)、モンキーズを脱退してしまったのでありました。それが原因なのか、モンキーズは解散してしまいましたとさ。めでたしめでたし(?)。

 晴れて自由の身となったモミアゲ・モンキーは、モンキーらしくキーキーとして(嬉々として)創作活動に励み、自身のバンドでありますファースト・ナショナル・バンドを結成して1970年にリリースしたのが、「MAGNETIC SOUTH」と「LOOSE SALUTE」という2枚のアルバムであります。こちらの盤はその2枚を丸ごとCD1枚に収録したお得盤でございます。ジャンル的にはカントリー・ロックに分類されておりまして、聞いてみますと確かにめっさカントリーなロックですね、コレは。なるほど、モミアゲ・モンキーはこういう音楽をヤリたかったんですね~。ヤリたいことを自由にヤッテいる喜びみたいなモノが素直に出ていて、なかなか好感度の高い仕上がりになっていると思います。しかし、女子に人気があったアイドルグループのモンキーズで、こんな田舎っぽい音楽をヤリたいなどと言っても、そりゃあ無視されますわな。会社の社長には、「オマエはアホか!」と言われた事でありましょう。

 ところでモミアゲ・モンキーのコチラの音楽、後のカントリーロックの礎を築いたとの評判でありますが、本当かどうかは知りません。しかし大人気アイドルだったモンキーがこんな音楽をぶっ放したということで、その影響は大きかったんでしょうね~。田舎にくすぶっていた田舎者達に勇気を与えたと言いますか、「やった、オレ達が注目される時代が来たぜ!」とか何とか・・・などということを妄想するのが楽しいコチラの盤、モンキーズのファンではなくても聞いてみる価値がある作品かと思います。

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2017’09.11・Mon

SEX PISTOLS 「NEVER MIND THE BOLLOCKS」

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 英国のかの有名なパンクロックバンド、セックス・ピストルズの1977年のアルバムで、邦題は「勝手にしやがれ!!」であります。ロック好きなら誰でも知っている盤だと思いますが、実はわっちはこれまで全く聞いたことが無くて、ブックオフの280円棚で見つけて思わずゲットしてしまったのでありました。まあピストルズなんかに特に興味は無いんですけど、ロックの一般教養として知っておいてもイイかな~ってことで。しかし前に聞いたパンクの神みたいに言われているクラッシュがあまりに酷かったので、ピストルズもあんな酔っ払いの宴会みたいな音楽だったらイヤだな~という警戒感は正直ありました。

 というワケで恐る恐る聞いてみたこの盤でございますが、、下手でうるさいだけのクラッシュと比べたら、ピストルズの方が遥かにイイ感じですね。まずは勢い任せのヤケクソ的なパワーが溢れているのが良いですし、楽曲はどれも同じような単調なモノばかりではあるものの、何だか聞きやすいポップさがあると感じられます。パンクだの何だのと言う前に、音楽としての楽しさがあるのがイイんですよね~。それに、意外だと思われるかもしれませんけど、わっちは結構ジョニー・ロットン(後のジョン・ライドン)の声って結構好きなんですよ。別に上手くも何ともない歌にも関わらず、何故だか人の耳を惹き付ける磁場を持っていると言いましょうか、独特の存在感を放っていますよね?ピストルズがここまで伝説のロックバンド化しているのは、勿論若くして亡くなったシド・ヴィシャス物語もあるとは思いますが、呪術的な呪縛性を持ったロットンの歌声の存在が大きかったんじゃないかと思います。

 まあ産業ロックが全盛の時代にパンクロックが放ったカウンターパンチの有効性というのは色々と議論されていますし、音楽というモノは職人的な技術を持ったプロだけが作るモノではなくて、誰がヤッテもイイんだということを示して見せたという功績は、確かに大きかったんだと思います。産業ロックのような大人から与えられた音楽に満足出来なくなっていた若年層が、自分達と同等のストリート・レベルから出て来たパンクに激しく反応したのは当然のことでありましょう。その辺は後にロックに飽き足らなくなっていた層に対してヒップホップが放った衝撃と同様のモノがあると思われます。このピストルズの盤にはその時代のそんな雰囲気がそのままパッケージされていると感じられますし、だからこそ今もなお有効な音楽だなんて言われているんだと思いますね~。

 とは言いつつも、タイプの音楽かどうかと聞かれたら、「別に~」って感じではあります。別にパンクなんて聞かなくても他に面白い音楽はたくさんありますし、基本的にポップスとか歌謡が好きなわっちが、特に好んで聞くようなタイプの音楽ではありませんし。ただ、冒頭でも申し上げました通り、ロックの一般教養として知っておいてもイイかな~とは思っていますので、その意味では聞いてみて良かったという気は致します。とりあえずパンクを聞いてみたいならまずはこの盤、それぐらいの存在意義はある1枚だと思います。

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