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2021’04.10・Sat

PAULA COLE 「THIS FIRE」

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 アメリカのシンガーソングライター、ポーラ・コールの1996年発売のアルバムであります。この人の名前は随分前から知っておりまして、今回のアルバムはブックオフの安棚の常連さんということもあってお馴染みっちゃあお馴染みなんですけど、実はこれまで聞いたことが無かったんですよ。しかし先日取り上げましたピーガブさんの「シークレット・ワールド・ライヴ」で大活躍していたポーラさんに俄然興味を持ってしまいまして、SPOTIFYで検索してしまった次第であります。別にどうでもいいんですけど、ポーラさんってデビュー盤が出る前にピーガブさんのツアーで世界中を回っていたんですね。ついでにもう一つどうでもいい話ですが、この人って以前ハッサン・ハクムーンと結婚していたことがあったそうで。

 ところでデビュー前にも関わらずポーラさんがどうやってピーガブさんの目に留まってツアーに参加することになったのかは知りませんが、ピーガブさんってケイト・ブッシュやらシネイド・オコナーみたいなちょっとイカレたエキセントリックな女子がお好みのようですので、おそらくポーラさんもそんなタイプの人なのでありましょう。まあ実際の性格は不明ですけれども、音楽を聞けばそのエキセントリックぶりはよくわかるかと思います。基本はピーガブさんのライヴで聞けるように淡々と抑制された歌い方なのですが、突然声色を変えて狂気じみた声を出したりして、歌に込める感情の振れ幅が激しいんですよね~。まるで演劇でもヤッテいるような感じの歌手でありますな。

 演劇的な歌とは言っても作為的なわざとらしさなんかは全く感じられず、歌自体はめっさ上手くて声も良いですから、わっちは結構好きですね~。と言いますか、存在は知っていたにも関わらず、ブックオフの安棚の常連さんだからといって聞こうともしなかったのが恥ずかしくなるレベルの良い歌手だと思います。ルックス的にはかなりイマイチ感が漂う人ですが(?)、何だか愛嬌が感じられますので、「まずはルックスから入る」わっちでも好きになれる歌手であります。バークリー音楽大学でジャズ・ヴォーカルを学んでいたという割にはジャズなんぞに囚われない音楽性を持っていますし、ハッサン・ハクムーンと結婚していたことがあるということからもかなりの変人ぶりが窺えまして、なかなかに親しみが湧く人ですね!
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2021’04.07・Wed

AMALIA RODRIGUES 「OBSESSAO」

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 前から言っている通り、わっちは声を張り上げて歌うファドがイマイチ苦手なのでありますが、「カフェ・ルーゾのアマリア・ロドリゲス」がめっさ素晴らしかったので、もしかしたらスタジオ録音盤も聞けるかも?などと思って棚から引っ張り出して来たのが、1990年発売の邦題「ファドとの半世紀」であります。1920年生まれのアマリアさんですから70歳の時の作品になりますけど、まずはその歳になってもあまり衰えを見せない歌唱が凄いです。実際はこの盤の前にリリースした録音のいくつかは結構ボロボロだったらしいですが、この時は何故だかパワーが復活したようであります。ちなみにわっちはボロボロ・ロドリゲスなんて聞いたことありませんけど。

 まあ衰えていないとは言っても勿論若い頃の歌声とは違いますし、歳相応の枯れ具合はあります。しかしですね、聞けばやっぱり凄い歌手だな~と実感させられるワケでございますよ。半世紀に亘って第一人者としてファドを歌い続けて来た大歌手の面目躍如とでも言いましょうか、凡百のファド歌手なんぞ足元にも及ばないオーラとパワーを放ちながら、変わらぬサウダージ感覚を聞かせてくれるワケであります。ぶっちゃけ言えば、コチラのスタジオ盤には「カフェ・ルーゾのアマリア・ロドリゲス」で聞けたようなその場に居合わせたみたいな臨場感が無い分、元々声張り上げ系ファドが苦手ですので聞き通すのが少々厳しいです。しかしコレはコレでアリなんだと思います。積極的に聞こうとは思いませんけど。

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2021’04.06・Tue

SAKANATIK ARBAILA TTIPIRA

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 スペインはバスク地方の不思議な楽器チャラパルタを大フィーチャーした1999年発売のアルバムで、邦題は「キリコケタ ヘシュス・アルツと仲間たち」であります。キリコケタが何を意味するのかは不明ですが、ヘシュス・アルツというのはチャラパルタを演奏している人の名前です。ところで「チャラパルタって何じゃい?」と思われる方も多いかと思いますけど、地面と水平に並べた木材の上に木の棒を落として音を出すという、極めて原始的で素朴な楽器であります(下記写真ご参照)。

チャラパルタ
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 見ての通り実に単純な作りの楽器(と呼べる程のモノなのか?)ですので、音のバリエーションがそんなにあるワケではないんですけど、アフリカのバラフォンやインドネシアのジェゴクなんかがお好きな人であれば、もしかしたら楽しめるかもしれません。基本的には民俗音楽と言って良いかと思いますが、ミニマル音楽的な前衛音楽とも言えるでしょう。何にせよ、普段耳にする音楽とはあまりにかけ離れていますので、拒否感を示す人も多いんじゃないかと思いますけど、バスクの森の精霊を呼び出しているような感覚の音に魅力を感じる人もまた多いんじゃないかと思います。

 ちなみにコチラのアルバム、ただひたすらチャラパルタの演奏だけが収録されているのではなくて、鐘の音だけの曲、チャラパルタとピアノとか、チャラパルタと笛のような組み合わせの曲もあります。ですので、リスナーの存在を意識した音楽を作ろうとしている意思は明白であります。あとは聞き手が受け入れられるかどうかの問題だけですが、このアルバムをある程度良い音で再生出来るオーディオ装置をお持ちで、音の響きに身を任せることが出来る人であれば、結構ハマれる仕上がりになっているのではないかと思われます。

 決して誰にでもオススメ出来る盤ではありませんけど、他に聞いている人があまりいない珍しい音楽とかミニマル音楽なんかに興味がおありの方は、是非お試し下さい。あと、自分のオーディオが木と木がぶつかる音を生々しく再現できているかどうかを判断する為のリファレンスCDとしての利用方法もありかもしれませんね・・・って、そんな使い方する人がいるワケないか。

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2021’04.05・Mon

MARIA McKEE 「BREATHE」

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 何故突然マリア・マッキーなんだ?と言われても、わっちもよくわかりません。単なる気まぐれですよ、気まぐれ。最近はライヴ盤を頻繁に聞いていますので、その流れで本当に久~し振りにこのCDを棚から抜き出したのでありました。この盤は1994年にイタリアで発売されたライヴ盤でありまして、もしかしたら海賊盤なのかもしれません。詳細なクレジットなど皆無ですから極めて海賊盤っぽいですが、海賊盤にしては比較的マトモな音質ですので、何だかよくわかりませんけど良しとしておきましょう。

 で、何故突然マリア・マッキーなんだ?ってことですが、気まぐれは気まぐれなんですけど、わっちは高校の頃からマリア・マッキーって大好きなんですよ。ローン・ジャスティスのデビュー盤で完全KOされてからは、ひたすらマリアさんに片思いって状態であります。とは言っても2000年代に入ってからはあまりマリアさんの盤は聞いていませんし、最近はスッカリと忘れ去っていたんですけど、こうヤッテ突然思い出して聞いてみると、やっぱりイイんですよねマリアさんって。今年で57歳になるマリアさん、多分凄いババアになっているんだと思いますけど、このブツは1993年の録音ですからまだ29歳の頃の歌声を聞けるワケであります。まだまだ元気一杯に弾けていた頃の歌で、「田舎のお転婆シンディ・ローパー」とでも言いたくなるような勢いがあるのがステキです。

 そしてこのアルバムを聞いているとですね、とある事情で見逃してしまった1994年の(1993年だったっけ?)マリアさんの初来日公演ってこんな感じだったのかな~、なんて思いを馳せてしまうワケでございます。歌も演奏も熱気に溢れておりまして、その場にいることが出来たらどれだけ楽しかっただろうと思うと、返す返すも惜しいことをしたと・・・。音自体は勢い任せな感じの荒っぽい演奏に聞こえますけど、だからこそ熱気がビシバシに伝わって来るってモンですよ。ちょっと小さめのハコの後ろの方に陣取ってステージを見ているような気分になれる、実に楽しい作品に仕上がっていると思います。

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2021’04.03・Sat

PATRICIA RODRIGUES 「TERNURA」

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 ポルトガルのファド歌手パトリシア・ロドリゲスの、004年発売のアルバムであります。もう随分前から持っている作品ですが、好きなのにも関わらずここ数年は棚に眠り続けていましたので、引っ張り出して聞いている次第であります。ところで前から言っておりますが、わっちは本格派のファドってちょい苦手でありまして、特にアマリア・ロドリゲスみたいな声張り上げ系の歌が好みではないのであります。このパトリシア・ロドリゲスという人も、ファドをヤッテいる限りはアマリアさんの影響は免れないんでしょうけど、声張り上げ系の歌唱をする人であります。

 しかしパトリシアさんの場合はですね、声自体がアマリアさんとかジョアナ・アメンドエイラさんみたいにドッシリとはしていないと言いましょうか、線が細い歌声なんですけど歌い口が軽やかですので、それがわっちにとっては吉と出まして、実に聞きやすいんですよ。全然耳障りにならなくて、スッキリ爽やかに聞けるのであります。歌にしてもバックの演奏にしても、音自体は極めてオーソドックスで伝統的なファドのスタイルに則っていますけど、何だか現代的な新鮮さを持っているように聞こえるのがステキです。日本では2000年代前半にやたらとファドのアルバムが国内発売された時期がありましたけど、個人的にはその中でも一番好きなのがパトリシアさんのコチラのアルバムであります・・・って、その割にはここ何年も全然聞いてませんでしたけど。

 あと、音もなかなか良い作品でありまして、キラキラと輝くような弦楽器の響きは聞いてみる価値があるかと思います。パトリシアさんの歌声には洞窟で歌っているような(?)響きがありますが、まあ別に気になるようなことは無くて、かえって歌に奥行きと独特の浮遊感があるように聞けるのがよろしいかと。重苦しくない、なかなかに爽やかなファドとしてオススメ出来るかと思います。

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