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2020’07.13・Mon

SIAN JAMES 「GOSTEG」

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 ウェールズのトラッド歌手シアン・ジェームズの2018年発売のアルバムであります。この人の顔と名前は随分前から知っているのですが、実はこれまで一度として聞いたことがありませんでした。というのも、この人のことは或る本で知ったんですけど、その本に「ウェールズの女傑」なんて書いてあったんですよ。「女傑」なんて言われたら、わっちは男勝りの豪放な人とか反政府系の闘士みたいな人を想像してしまいますので、「そんな女だったら聞かなくていいや」となってしまって、結局今日まで全く聞こうとして来なかったのであります。「女傑」なんて表現が無ければ間違いなく聞いていたはずなんですが、ちょっとした表現が人の意識を大きく左右することってよくあることですので、気を付けなければなりませんね~。

 何にしてもようやく聞くことになりましたシアンさんの音楽ですが、コレが素晴らしいではないですか!ヤッテいる楽曲はトラッドなのかそれともトラッド風の自作曲なのかは知りませんけど、ピアノや薄いシンセ音等を使った極めてシンプルな演奏をバックに、これ以上無いという位の清らかな歌を聞かせてくれるのであります。雪が静かに深々と降る光景が思い浮かぶような、精霊の如き歌声とでも言いましょうか。こんなに美しい歌を聞かせる歌手のことを「女傑」だなんて言ったヤツは誰だ?女傑という表現よりも、雪の精霊と言う方が良いのではないかと思います。

 まあルックス的には怖い顔ですので女傑という言葉が合っていなくもないのですが、「女傑」なんて表現のせいでわっちはこの人の歌を聞く機会がこれまで無かったワケですから、「この恨み晴らさでおくべきか」などと魔太郎みたいなことを思ったりはしませんけど、やっぱりちょっとした表現でも誰かに大きな影響を与えたりする可能性があることは、過疎ボログをヤッテいるわっち程度の者であっても心に留めておく必要があるな~と思ったり・・・って、しょっちゅう「ババア」だの「きしょい」だの書いているオマエが言うなって話ですね。失礼致しました~♪
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2020’07.12・Sun

CUCA ROSETA 「LUZ」

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 新世代ファド歌手と言われるポルトガルの歌手クーカ・ロゼータの、2017年のアルバムであります。たまたまSPOTIFYで見つけた歌手ですが、ネットで調べてみると日本でもそこそこ評価されている人のようですね。従来の歌手とは違う新鮮な歌い口がどーのこーのと言われているようですが、あまりファドが得意ではないわっちには、従来の歌手とあまり変わらない歌い口に聞こえますけど、それってわっちの耳がよろしくないだけでしょうか?ただ、他のアルバムと違って(他のアルバムをちょっとずつつまみ食いしました)、今回の作品はちょっと趣が異なっているのであります。

 どのように趣が異なっているのかと言いますと、このアルバムはファド一辺倒ではないということであります。勿論ファドらしいファドもありますけど、全体的にファド風味のポップスと言いましょうか、エレキ楽器とかシンセなんかも使って軽快なポップスに仕上げているのがよろしいかと思います。ファドって人生の苦悩を背負い込んだような雰囲気で、思いっ切り声を張り上げて歌う音楽というイメージがありますので(わっちだけ?)、個人的にはちょい苦手なんですけど、ファド風味のポップスであれば大歓迎であります。まあ本格派のファド・ファンが多い日本では、この手の音楽は全然受け入れられないと思いますけど、わっちはコッチの方が断然好きですね~。

 この手のファド風味ポップスと言いますと、随分前に取り上げたアナベラという歌手を思い出すんですが、ファド一辺倒にならないポップなアナベラの音楽は本当に素晴らしかったと思います。そんなアナベラを思い出させてくれるロゼータさんのコチラのアルバム、やはりとても良いと思います。たとえ日本中のファド・ファンから無視されるような音楽だとしても、わっちは応援しますよ!

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2020’07.11・Sat

RICHARD THOMPSON 「RUMOR & SIGH」

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 わっちの大好きなおっさんシンガーソングライター、リチャード・トンプソンの1991年のアルバムであります。ミッチェル・フルームとタッグを組んだこの時期のトンプソンおじさんは、キャリアの中でも一つの頂点に達していたかと思いますし、この時期のトンプソンおじさんのアルバムはどれもめっさ好きなんですけど、何故だかこのアルバムにだけは縁が無くて、これまで一度として聞いたことが無かったんですよね~。しかしSPOTIFYのおかげでようやく聞くことが出来まして、本当に嬉しい限りでございます。

 そんなワケで今回初めて聞いたコチラのアルバム、やっぱり素晴らしいですね!曲が良い・歌が良い・ギターが良い・ミッチェル・フルーム独特の音作りが良い、もう当たり前の如く何もかもが良いのでありますが、それに加えて闇雲に突進するような前向きなパワーに溢れているのが魅力的です。この時期のトンプソンおじさんって、非常に力強いですもんね~。そんな時期にわっちはトンプソンおじさんのソロ・ライヴを見ていますから、印象は超強烈~♪あの超絶バカテクギターは、今でも目と耳に焼き付いております。

 などと、とても冷静な状態では聞けないこの時期のトンプソンおじさんの作品でありますが、超絶バカテクなギターの腕前を持っているクセに、アルバムではテクをひけらかすようなところは一切ありませんし、曲の良さを生かすことをまず一番に考えている奥ゆかしさもステキでありまして、そこにシビレる憧れるぅって感じです!う~む、聞いているとニヤニヤが止まりませんね。

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2020’07.08・Wed

SIAN

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 スコットランドの女性3人組トラッドバンド、シアンの今年発売のデビュー盤であります。SPOTIFYで偶然見つけたバンドですので、とりあえずは何の知識も無いまま聞き始めたのですが、コレが実に素晴らしいではないですか!そよ風のようなカワイイ反則声の女性コーラス、軽やかなバックの演奏、美しい曲、全てが爽やかで最高にイケてますね。最近のスコットランドのトラッドは非常に充実していますけど、その中でもシアンは最高レベルかと思います。

 このアルバムで聞ける音楽は、先日取り上げました同じくスコットランドのジョシー・ダンカンとかキム・カーニーの可愛らしさと、アメリカのカントリー系フォーク・グループでありますグッド・ラヴリーズの軽快でポップな感覚を併せ持っていると感じられます。などと言ったところで誰にも通じないとわかり切っているのが悲しいですが、とにかく本当に素晴らしいんですよ。取り上げているのはゲール語の曲ばかりですし、英語とは全然違った言葉の響きがこれまた快感であります。

 こうなって来ますと、こんなカワイイ反則声の持ち主達は一体どんなルックスなのかが気になるワケでございますが、調べてみたところ若いんだかオバハンなんだかわからないような3人組でありまして、ちょっとビミョー。多分若いんだと思いますけど、声に見合った可憐女子を想像していただけに、調べなければ良かったなどと思ったり思わなかったり・・・。

ビミョー。
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 な~んてどうでもいいことはさて置き、この連中がとても素晴らしいグループであることに間違いは無く、ルックス云々は抜きにして聞く価値は十分にあるかと思います。優れたトラッド・バンドによる、鮮烈なデビュー盤だと断言致します。

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2020’07.03・Fri

RUNRIG 「THE ONES THAT GOT AWAY」

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 スコットランドのトラッド系ロックバンド、ランリグの2018年のアルバムです。これがラスト・アルバムになるのでしょうか?わっちはランリグってめっさ好きでして、大学生の頃からよく聞いていたんですよね~。トラッドをベースにした独自のロックをヤッテいる連中ですが、「アメイジング・シングス」とか本当によく聞いたものでしたし、80年代から90年代にかけてのアルバムは集められるだけ集めたりしましたね~。ただ、1997年にヴォーカルのドニー・マンローが労働党か何かの議員になって脱退してしまい、そこでわっちにとってのランリグは終わったのでありました。と言いますか、ドニーさんが脱退してランリグは解散したと思っていましたので、終わらざるを得なかったのであります。

 しかしですね、SOTIFYで今回のアルバムを見つけまして、よくよく調べてみるとドニーさん脱退後はブルース・ガスロという新ヴォーカリストを迎えて活動していたことを知った次第であります。ランリグ大好きなクセにそんなことも知らんかったなんて、何とまあ恥ずかしいことでしょうか!しまったしまった島倉千代子!でもドニーさんの声があってこそのランリグですから、新しいヴォーカルのランリグなんてランリグじゃないやい、などと思いつつ聞いてみた本作、見事にランリグではないですか!昔のランリグのイメージを何一つ壊さないブルースさんの歌、とても良いと思います。多分ですけど、ロリーとカラムのマクドナルド兄弟がいれば、ランリグはランリグなのでありましょう、きっと。

 それにしてもこのトラッド風味溢れる力強いロックサウンドは、聞くほどに素晴らしいですね~。スコティッシュ・トラッドをベースにしたメロディはどこまでも美しく、躍動感溢れる演奏と快活な歌唱は心に沁み渡ります。別にどうでもいい話ですが、70年代に全盛期を迎えた英国電化トラッドバンド達、例えばフェアポート・コンヴェンションだとかペンタングル、スティーライ・スパン等、及びリズムを強化してトラッドにロックのダイナミズムを取り入れようとしたドーナル・ラニー関係の音楽と比べてみれば、ランリグの方が遥かに気品があって優れていると感じられます。だってランリグって極めて自然体で、作為的な部分が全く感じられませんから。

 いや~、やっぱりランリグって素晴らしいですね!おっさんバンドではありますけど、女性ヴォーカル専門の(?)わっちでさえ惚れてしまう、本当に優れたバンドだと思います。こういう優れたバンドは今後も末永く活躍して欲しいと思いますが、2018年に今度こそ本当に解散してしまったようであります。残念・・・。ライヴ見たかったな~。

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