2018’06.21・Thu

MAGIC SAM 「WEST SIDE SOUL」

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 マジック・サムには以前から興味がありまして、ず~っと聞きたいと思っていたのですが、なかなか盤が見つからなくて、あったとしても猛烈に高かったりして手が出なかったんですよね~。しかしこの度ブックオフにてお手頃価格で見つけましたので、喜んでゲットさせていただいた次第であります。ありがたや~♪とは言ってもわっちは元々ブルースが苦手ですし、現在は持っているブツも極めて少ないです。好きなのはホップ・ウィルスンとかビッグ・ビル・ブルーンジー、ライトニン・ホプキンズ等、ごく限られた連中だけですし。それなのに何故マジック・サムに興味があったかと言うと、単に黒人音楽ファンの評価が極めて高いからなんですが、若くして亡くなった幻のブルースマンの超絶的大名盤みたいなことを言われると、聞いてみたくなるじゃないですか!

 というワケで念願叶ってやっと聞けたこの1968年の盤(ですよね?)、1曲目がブルースではなくてまるでめっさディープなサザン・ソウルって感じで、一発で好きになってしまいました!おおっ、素晴らしいではないですか、こんな感じの曲が続くならブルースなんて思わずに聞ける~♪などと思ったのも束の間、2曲目からはバリバリのブルースでした・・・。そっか、そりゃあそうですよね。偉大なブルースマンなんて言われてるワケですから、丸ごとサザンソウルなはずがありません。う~む、こうなって来ると当然の如く「ブルース苦手じゃ~!」意識が出て来てしまうんですよね~。

 ただ、この人のブルースってギトギトに真っ黒いって感じではありませんよね。ディープはディープなんですけど、ライトニン・ホプキンズみたいに真っ黒汁ドロリでもなければ、マディ・ウォーターズみたいに物凄い不良っぽい感じでもありませんし、うるさくもなければ情念ドロドロでもなく、程好く聞きやすいという気が致します。などと言ったら頭から湯気を出して怒る人がいらっしゃるんでしょうけど、スッキリとした都会的な感覚があるのが、この人の特徴なのかな~とわっちには感じられるのであります。もしかしたらその辺の感覚が当時としては新しく、だから高く評価されているのかな~などと、何も知らないながらそんなことを思ったりして。

 そう感じられるのは、この人の歌によるところが大きいと思います。わっちにはこの歌がブルースの形式を借りたソウルに聞こえるのでありまして、もしかしたらソウル・シンガーとしても十分にヤッテ行けたんじゃないかと思うワケでございますよ。まあ形式がブルースですから苦手意識は拭えないものの、あまりやさぐれていないこの歌声はやっぱり魅力的だと思います。黒人音楽マニア達の間でこの人がどのように評価されているのかは知りませんけど、この毒気の無い歌こそが素晴らしいなんて言っている人はいらっしゃるんでしょうかね~。歌手としてのマジック・サムに魅力を感じるという方、この指とまれ~♪・・・って、誰もいないか?
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2018’06.20・Wed

BOSTON

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 前々回取り上げましたエイジアを見つけた時、実はこのボストンの1976年のデビュー盤(邦題は「幻想飛行」)も同時にゲットしたのでありました。どちらも産業ロックの権化みたいなイメージのバンドですし、これまでこの手の音を聞く機会が全くありませんでしたので、どんな感じなのか興味があったんですよ。あ、別にどうでもいいんですけど、このジャケって一体何なんでしょうか?よくこんなジャケのシロモノが全世界で1000万枚も売れましたね~。当時としては斬新でカッコ良かったのでしょうか?ウエストコースト・サウンドが全盛の時代ですから、逆にこういうSF的なイメージがウケたんでしょうかね~。

 まあジャケは酷いとは言え、中身の方は1000万枚も売れただけあってとても充実していると思います。スタジオで作り込んだ感じの如何にも~な産業ロックではありますが、アコースティックな音とエレクトリックな音が絶妙なバランスで配されていて、今聞いてもめっさカッコいいと思います。それに音響的にと言いますか、オーディオ的にと言いましょうか、70年代のメリケンロックってやっぱり音が良いんですよ。ド派手でハードな音であってもうるさくなくて見通しが良く、各楽器の音がシッカリと聞こえますね。スキャンダルのメンバー達やスタッフ達は、是非こういう音作りを勉強して欲しいです。技術は日々進歩していても、音響には何も生かされていない・・・という話は置いときましょうね。

 それにしても、始めてマトモに聞いたボストン、音だけじゃなくて音楽そのものも実に良いではないですか!このフレーズにはこういう音を配して、メロディはココでこうすれば人間の耳にはカッコいいと感じられる、みたいなことを科学的に分析しているかのような、計算し尽くされた音楽という気がするんですが、それが見事にハマっているんですよ。ライナーによると、中心人物のトム・ショルツというおっさんはマサチューセッツ工科大出身らしいですが、なるほど、理系のおっさんが情緒的なものを排して緻密に組み立てた音楽って感じですよね。当時流行のウェストコースト・サウンドとは一線を画する音楽だと思いますし、これだけカッコいいのであれば大いに受け入れられたのも納得であります。

 そしてこの音が音楽業界に大きな衝撃を与えて、その後の80年代のド派手な産業ロックに繋がって行くという歴史が垣間見えて来るのも、なかなかに興味深いです。あと、産業ロックだけではなくて、意外にヘヴィメタルなんかにも大きく影響しているんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょうか?80年代的な音が苦手という方は多々いらっしゃるかと思いますが、その最大の戦犯はボストンである!なんて言う気はありませんけど(80年代の音は好きだし)、その流れを作り出した原因の一つはボストンにあると言っても間違いではないでしょう。そう考えると、この盤はわっちには実に面白いです。音楽そのものもカッコいいですし、70年代と80年代の橋渡しをした作品として、個人的に高く評価させていただきたいな~などと思った、ある日の夜なのでありました。

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2018’06.18・Mon

ASIA 「ASTRA」

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 わっちが高校生の頃、エイジアが超絶的に最高にカッコいいと言っていたヤツがいたんですよ。でもわっちはR.E.M.だのエコー&ザ・バニーメンなんかのアンダーグラウンドな連中に夢中になっておりましたので、「へっ、エイジアなんて聞くかよ!」なんて思ったモノでありました。でも凄いメンバーが集まったスーパーロックバンドという謳い文句でしたから、本当はめっさ聞いてみたかったんですけど。だからってエイジア狂のヤツにレコード貸してくれなんてことも言えず、結局は聞くことは無かったのであります。しかしこの度ブックオフの500円棚をツラツラ見ていた時に、突然今回の盤を見つけて、思わずゲットしてしまいました!

 この盤は1985年発売の3枚目のアルバムで、メンバーはジョン・ウェットン、カール・パーマー、ジェフ・ダウンズ、マンディ・メイヤーとなっています。ウェットン、パーマー、ダウンズは知っておりますが、メイヤーって誰?スティーヴ・ハウがギターじゃなかったの?まあメイヤーだろうとハウだろうと同じような音と演奏になったでしょうから、どっちだってイイんでしょうけど。それにしてもですよ、この如何にも80年代的な大袈裟でド派手な音作りは一体何事なんでしょうかね~。キーボードで分厚く音を装飾しまくり、大上段に構えたギターが凄腕テクをひけらかし、ドラムはドッシャンバッシャンとあり得ない位に派手に鳴り散らし、ベースはブイブイと響き倒し、ライヴ感なんぞ何一つ無いスタジオで作り込んだ音が鳴り響くのであります。産業ロックここに極まれりって感じで、TOTOとかジャーニーとかナイト・レンジャーとかを思い出してしまいますね~。あ~、あの時代の音だわ。

 しかしですね、わっちはこの音、結構好きなんですよ。今の時代にこんな音作りをしたらギャグにしかなりませんが、当時はエエ大人達が本当にイイモノを作ろうとして大真面目にこの音を出していたワケで、何だかその意気込みと言うか心意気と言うか、物凄く伝わって来るモノがあるんですよ。それに単純に、この派手で立体的な音ってカッコいいでしょ?「うわ~っ、オレもこんなに派手にカッコ良くドラム叩いてみたい!」とか、「こんなギター弾けたらカッコいいな~」とか、「カラフルなキーボードが超絶カッコいい!」とか、当時のロック好きは憧れたに違いありませんし、今の人にも感じるモノがあるんじゃないかと思います。

 まあどっちかと言えば、わっちはR.E.M.とかエコバニとかの方が圧倒的に好きですけど、これまでほぼ聞くことが無かったこの手の音楽を改めて聞いてみると、意外に面白いモンだな~と思ったりして、新鮮な発見をしている次第であります。だからってエイジアとかの音楽を積極的に聞こうとは思いませんけど、こういう音楽があったということを知っておくのも良いことかな~などと思ったりして。

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2018’06.12・Tue

BOB DYLAN 「HIGHWAY 61 REVISITED」

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 ボブ・ディランが受賞したのはノーベル文学賞でしたっけ。受賞の発表後はブックオフの棚から一斉にディランの盤が消えてしまいましたが、最近はボチボチと戻って来つつあるような気が致します。わっちはディランにはあまり興味が無くて、ディラン盤はこれまで1枚として持っておりませんでしたが、ノーベル賞の受賞云々には関係無く「追憶のハイウェイ61」と題されたこの盤だけは一度聞いてみたいと思っていたんですよね~。名盤との誉れ高いですし、個人的にめっさ好きな「ライク・ア・ローリング・ストーン」が入っていますし。ですので先日の関西の旅で、三宮のブックオフの500円棚でこの盤を見つけた時は嬉しかったですね~。ありがたや~♪

 念願叶ってゲット出来たコチラの盤は国内盤でありますが、解説はもしかしてかの有名な菅野ヘッケルか?などとちょいとイヤ~な予感がしたものの、開いてみたら中村とうようでした。どっちにしてもイヤだわね~。まあ読まなければイイんですけど(読んだけど)。解説はどうでもいいとしても、やっぱり1曲目の「ライク・ア・ローリング・ストーン」はイイですね。曲もイイしバックの音もイイし、歌ってんだか喋ってんだかよくわからないディランのヴォーカルもカッコいいです。この1曲だけでもこの盤を持っている価値はあるんじゃないかと思います。他はブルース色が強い曲が多くて、わっちにはイマイチな感じもしますが、コレは個人的にブルースがあまり好きじゃないということに起因しますので、音楽そのものが悪いというワケではございません。

 ところでぶっちゃけ言いますと、ディランの歌(喋り?)が何曲も続くのは、わっちにはキツイものがあります。このクセが強い声と歌い方を聞き続けることが出来る程、わっちはディランに慣れていませんし好きでもありませんし。ですので名盤の誉れ高いコチラの盤も、「一体どこが名盤?」って気がしてしまうのも事実であります。10点満点で採点すれば6点程度の凡庸な盤という評価になってしまいますが、これはきっとわっちの聞く耳が無いからなのでありましょう。ただ、65年の録音にしては音が良いですし、特にオルガン(アル・クーパーですか?)の音が非常に良くて、耳が惹き付けられてしまいますね。わっちにとってこの盤は、「ライク・ア・ローリング・ストーン」とオルガンの音が非常に素晴らしいという、それだけの盤なのかもしれません。

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2018’06.06・Wed

CDの山の中に埋もれていたブツ~ANUNA 「DEEP DEAD BLUE」

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 アイルランドのコーラス・グループ、アヌーナのことはデビューした頃から知っておりますが、デビュー盤があまり気に入らなかったこともありまして、その後は全く追っ掛けていなかったんですよ。ですのでこの連中が1996年にこんな盤を出しているなんてことも全く知らなかったワケですが、アヌーナの最高傑作と評する人もいるようですので、ちょいとだけ興味を持ってゲットしてみた次第であります。ブックオフにて、280円也。しかし1曲目だけ聞いて、「何だこの教会音楽みたいなのは?」と思ってしまって速攻聞くのをやめて、そのまま埋もれてしまいました。教会音楽といってもゴスペルとは全然違っていて、キレイキレイに消毒したような音楽ということです。

 まあ何度聞いても教会音楽みたいな荘厳な雰囲気を持った音楽という印象は変わりませんが、男女混声の歌の響きが非常に良い音で録音されていますので、オーディオの音を試す際には重宝する作品かもしれません。マトモに聞いていたら、わっちにとっては催眠術音楽であります。

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