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2019’11.02・Sat

CIMBALIBAND ES DANICS DORA 「IRAM」

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 ハンガリーのフォークグループでありますシンバリバンドと、同じくハンガリーのロック系歌手ダニチャ・ドーラによる、今年発売の共演アルバムであります。ドーラさんはハンガリーではかなり有名な二世タレントさんらしいですが、日本でこの人の名前なんて聞いたこと無いですよね~。当然わっちも全然知らなかった人ですが、SPOTIFYでサローキ・アーギなんかを検索している時に偶然引っ掛かって来まして、美人さんっぽいので聞いてみた次第であります。

 コチラのアルバムでヤッテいるのはポップスではなくて、もう殆どバリバリの民俗音楽という感じのハンガリーのフォークミュージックであります。通常はポップスとかロックを歌っているらしいドーラさんが、何故フォークバンドのシンバリバンドと組んだのかはわかりません。意図的にハンガリー人としてのアイデンティティをアピールしようとしたのか、それともハンガリーではこの手の伝統音楽が普通に身近にあるのか、それとも他の理由があるのか、ネットで調べてもよくわかりません。どなたか事情をご存知の方がいらっしゃったら、是非お教え下さいませ~♪

 まあそんな裏事情は置いといてコチラのアルバムですが、コレが実に面白いんですよ。スピード感があるキラキラと輝くような響きを持ったシンバリバンドの演奏と、キレイな顔にはあまり似合わない品の無いガサツっぽいドーラさんの汚い(?)ドラ声が、物凄く土俗的で野卑なパワーを放っているのであります。「ワシ等の村ではこんな音楽で、みんなで歌って踊って楽しんでまんねん!」というような、土地に根ざした図太い根っことか生命力が感じられる音楽ですね。何だかズペインの土俗的なフラメンコにも似た民衆のパワーがビシバシに感じられる、実に活力溢れるステキ音楽であります。聞いていると一緒に踊り出したくなりますよ!

 ヤッテいるのは東欧らしいアラブの影響がシッカリと感じられる音楽ですが、アラブ・アンダルース音楽みたいな優雅さは全く無いものの、意味不明のヤケクソ的なパワーが感じられるこういう音楽もまた良いモノでありますね~。この猛烈な勢いに、わっちは完全に魅了されてしまったのでありました。闇雲なパワーとか元気を注入したい人には、是非ともオススメしたい音楽であります!
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2019’10.31・Thu

SIERRA HULL 「WEIGHTED MIND」

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 アメリカのマンドリン奏者兼歌手シエラ・ハルの、2016年発売のアルバムであります。このボログでは以前、ハルちゃんが天才少女扱いされていた16歳の時の2008年盤を取り上げたことがありますが、アレはブルーグラス盤としてはなかなかに優れた作品でありまして、アメリカのルーツミュージック関連に興味があれば必携の盤でありましょう。またロリーな萌えグラスとして、ジャンルに関係無くアイドル系の音楽がお好きな方にも、強くオススメ出来る盤だと思います。そもそもブルーグラスなんて日本ではほぼ誰も見向きもしない超絶マイナーなジャンルではありますが、ハルちゃんみたいな若くてカワイイ女子が出て来れば、日本でも少しは盛り上がる・・・なんてことは一切無かったですけど。

 今回のアルバムはアレから8年経って24歳の大人女子になったハルちゃんの作品ということになりますが、ルックス的にはフツー女子になってしまった感はあるものの、音楽的には大きく成長したようですね。今回の使用楽器はハルちゃんのマンドリンと知らんおっさんのウッドベースだけということで、音的には極めて簡素な作りになっているんですけど、コレが実にイイんですよ。簡素な分達者なマンドリンの腕前と、大人になってシットリと落ち着いて来たハルちゃんの美しい歌を存分に楽しむことが出来ますし、何と言ってもこれだけ簡素なのにニュアンス豊かでカラフルな色彩感があるのが素晴らしいと思います。

 そもそもブルーグラスなんて日本ではほぼ誰も見向きもしない超絶マイナーなジャンルではありますが、コレだけの作品であればもっと注目されて然るべきかと思います。まあこの作品が評判になった形跡など微塵もありませんけど、こういう傑作をブルーグラスマニアだけのモノにしておくのは実に勿体無いです。少しでも幅広く聞かれて欲しいと思う、今日この頃なのであります。マジで物凄く良いですよ、このアルバム。

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2019’10.30・Wed

PALYA BEA 「HAZATALALOK」

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 ハンガリーの歌手パヤ・ベアの、昨年発売のアルバムであります。全く知らない歌手ですが、SPOTIFYでサローキ・アーギを見つけた時に「ついでに」見つけた歌手であります。サローキ・アーギと同じく元々はハンガリーのフォークシーンから出て来たようですが、カメレオン的に色々な音楽をヤッテしまうアーギさんとは違って、ベアさんはハンガリーのフォークに根ざした音楽を展開しているようです。

 ところで東欧の音楽って意外にアラブ音楽の影響を受けているモノがあったりしますけど、ベアさんの音楽にもアラブの影響が顕著に現れていますね。どういう経緯でそんな音楽が出来上がって来たのかは存じませんが、現代的でハイブリッドな音作りでありつつも土の香りがして来るようなフォークロアな味わいがあるこの音楽を聞いていると、その成り立ちに色々と思いを馳せてしまいますね~。何と言いますか、妄想をかき立てられてしまう音楽であります。そう言えばその昔に聞いたマカーム・エーシュ・コリンダって、似たような感覚の音楽をヤッテいたな~なんて思ったりして。

 まあ謎多き音楽ではありますけど、物凄く魅力的な音楽であることに間違いは無くて、思わず興味津々で耳を傾けてしまうような仕上がりになっていると感じられます。その土地に根ざしたフォークロアでハイブリッドな音楽と言えば、個人的にはフィリピンのシンシア・アレクサンダーを思い出すのですが、ベアさんの音楽にはシンシアの音楽と共通する部分が多々あると感じられますね~・・・って、こんな話をしたところで一体誰に通じるんだって話ですが。要はハイブリッドな民俗音楽って感じで、めっさクールで最高にカッコいいってことでありますよ。

 へ~、ハンガリーの音楽なんて全然知りませんでしたけど、こんなに凄い人がいるんですね~。まあハンガリーにはマルタ・シェベスチェーンというハイブリッド・トラッドの先駆けみたいな人はいますけど、その路線を更に発展させてジャズやら何やらの要素もブチ込みつつ独自の音楽を作り出しているベアさんって、本当に素晴らしいと思います。ワールド系音楽がお好きな方には、是非オススメしたいですね~。

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2019’10.28・Mon

SZALOKI AGI 「KORFERGAS」

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 実はわっちはサローキ・アーギって好きなんですよ。以前このボログでもアーギさんのジャズっぽいアルバムを取り上げたことがありますが、可愛らしい魅力的な声を持ったステキ歌手ですよね~。などと言いつつ、実はここ数年この人の名前を思い出すことさえ無かったのですが、SPOTIFYで偶然の再会を果たしましたので、懐かしくなってついつい聞いてしまったのでありますよ。

 アーギさんって基本的にはハンガリーのフォーク歌手でありますが、フォークでもジャズでもロックでも何でも歌える歌手として、トラッドだけに拘ることなく幅広い活動をしている人であります。今回取り上げます2014年のアルバムは、アーギさんの幅広さを存分に発揮した作品に仕上がっておりまして、人によっては「ちょっと色々やり過ぎじゃね?」なんて感じるかと思いますけど、実に面白い作品に仕上がっていると思いますね~。

今回取り入れているのはインド音楽、アフリカのピグミーの音楽、エレキギターがカッコいいダイナミックな音作りのロック、東欧らしい変拍子ロック、ハンガリートラッドっぽい曲、突然挿入される子供の歌、ECMレーベルでヤッテもおかしくないようなクールなジャズソング、ボサノバ、ロマ・スウィング、何だかよくわからない無伴奏コーラス、ロックなポエトリー・リディング等々、本当に色々とヤッテいます。そしてどの曲にも東欧的なエキゾな感覚がありますし、曲によって器用に歌い方を変えるアーギさんの独特な歌声で、ビシッと1本の筋が通っているように感じられます。

 とは言え結局はアーギさんのカメレオンみたいな音楽性に終始翻弄されることになるワケでありますが、この正体不明なところがアーギさんの大きな魅力の一つだと言えましょう。というワケでこのアルバムは、アーギさんの面白さをしゃぶり尽くせる(?)1枚だと思います。不思議で楽しい音楽を聞きたい方には、是非オススメしたいと思います!

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2019’10.23・Wed

VERUCA SALT 「EIGHT ARMS TO HOLD YOU」

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 マフスを聞いて思い出したのが、ラウドでポップでキュートな女子ヴォーカル・ロックバンドの系譜を受け継ぐ、ヴェルーカ・ソルトであります。コチラの1997年のアルバムは、日本でもちょっとだけヒットしたシングル曲「ヴォルケーノ・ガールズ」が収録されている作品であります。ちなみにヴォーカルは後にソロとして独立して、更にキュートな作品をぶっ放すニナ・ゴードンであります・・・って、誰も知りませんよね、そんな女子。

 それにしてもハードでキュートなポップンロールって、やっぱりイイですよね~。わっちは昔からこの手の音楽が好きなんだということを改めて実感した、今日この頃なのであります。作品としてはマフスの方が好きですけど、ヴェルーカ・ソルトも実に魅力的であります。というワケで、手抜き更新でありました~♪

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