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2019’09.27・Fri

AMBUYA NYATI 「ZIMBABWE:SHONA RITUAL MUSIC」

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 アフリカの極楽音楽と言えばコンゴのリンガラ、シエラ・レオーネのパームワイン・ミュージックがありますが、ジンバブウェのショナ族のンビーラも忘れてはいけないですよね~。その昔、ショナ族のンビーラと題されたアルバムがCDで復刻された時はわっちも飛び付きましたけど、その哀感溢れる美しい響きにはシンミリと聞き入ったものでありました。極楽音楽とは言っても、リンガラやパームワイン・ミュージックみたいな明るい陽性の音楽ではなくて、ンビーラの場合は内省的な哀愁漂う陰性の音楽と言えるかと思います。しかし陽と陰の違いはあるとは言え、わっちにとってはやはり極楽音楽なんですよね~♪

ちなみにンビーラとは音楽のジャンルの名前ではなくて、アフリカ地域に広く分布する、所謂親指ピアノという楽器のことです。ただ、他の地域の親指ピアノとは違って、ンビーラは木の板に鉄の鍵盤を取り付けてあるだけで共鳴箱を持っていませんので、半球型の大きなお椀みたいなものの中で演奏して音を共鳴させるという特徴があります・・・って、そんなことご存知ですよね。失礼致しました~。

 それにしてもンビーラの音って、何故こんなにも美しいのでしょうか?コロコロと転がるような優しくてカワイイ響きと、爽やかな風と共に漂って来るような哀愁が特徴なワケですが、木琴にも似たその音は誰の耳をも捉えてしまうのではないかと思います。この音は「快楽」と感じられるように、最初から人間の遺伝子に組み込まれているのでは?な~んて思ったりもして。

 ところで今回の演奏者でありますアンブヤ・ニャティなんて人は、わっちはこれまで全く知らなかったのでありますが、SPOTIFYサーフィンをしていたら偶然出くわしてしまいまして、そのあまりの素晴らしさに酔い痴れているワケでございます。このアルバムはかの有名な(?)フランスのオコラ・レーベルから2013年にリリースされたのですが、こんなにステキなンビーラのアルバムを聞くのは、ドゥミサニ・マライレとエファット・ムジュールによる「ショナ・スピリット」以来ですかね~。ンビーラのアルバムはこれまで何枚も聞いていますけど、その中でもコレはトップクラスの極上の作品と言って良いかと思います。思わず「全人類必聴のアルバム」なんてことを口走りたくなってしまう、今日この頃なのであります。
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2019’09.21・Sat

S.E.ROGIE 「DEAD MEN DON’T SMOKE MARIJUANA」

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 アフリカの極楽音楽と言えばフランコ先生とかタブー・レイなんかで有名な(?)コンゴのルンバ(所謂リンガラ)でありますが、シエラ・レオーネのパームワイン・ミュージックも負けず劣らずの超極楽音楽であります。既にお亡くなりですが、その第一人者でありましたS.E.ロジーの1994年のアルバムがコチラであります。わっちはロジーさんの音楽が大好きで、大学生の時に買った生写真付きのLPは本当に大好きでよく聞いたものでありました。現在はアナログ・プレーヤーが無いので聞けませんけど、まだ大切に棚に保管してありますよ!今回のアルバムにつきましては、リリースされていたことは当時から知っていたんですけど、何故だか縁が無くてこれまで聞かぬままでありました。しかし、たまたまSPOTIFYで見つけてしまいまして、久~し振りにロジーさんの極楽音楽に浸っているのであります。

 それにしてもパームワイン・ミュージックって、どうしてこんなにも極楽音楽なのでありましょうか?基本的にアコースティック・ギターと歌だけで成立する極めてシンプルな音楽なんですけど、どこまでも優しくて温かい響きは極上のリラクゼーション音楽って感じであります。名前の通りバーなんかで椰子酒を飲みながら聞くような音楽なんでしょうけど、ホンワカ気分で聞き惚れるも良し、音に合わせて踊るも良し、あまりに心地好くて寝てしまうも良し、どんな聞き方をしても許してくれるような懐の深さが素晴らしいです。

 まあ今回のアルバムではアコギ以外にもパーカッションやエレキギター、ちょろっとシンセなんかも使われていますけど、極上さ加減は何も変わっていません。それはロジーさんの、聞く者を包み込むような大らかで温もりのある歌声に拠るところが大きいのだと思いますし、こんな歌声の人って他になかなかいないと思いますね~。まさに極楽音楽を演奏して歌う為に生まれて来た人と言っても良いかと思います。フランコ先生の音楽と同様に、いつまでも浸っていたいと思ってしまう、本当にステキな音楽だと思います。学生の頃から大好きな歌手でしたけど、今の耳で聞いてもやっぱり大好きな歌手です!

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2019’08.30・Fri

LAMBERT KABAKO 「WALAI」

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 コンゴの歌手ランバート・カバコの、今年発売のアルバムであります。ジャケにもあるように、バントゥ・ドゥ・ラ・キャピタールというグループの歌手だった人ですが、初ソロにして遺作となってしまったんだそうです。享年70歳。初ソロをリリースした勢いでツアーを画策していた矢先の死ということらしく、もしかして思い残すことがあったかもしれませんし、初ソロを出せたことで大満足でお亡くなりになったのかもしれません。何にしても、ご冥福をお祈り致します。

 それにしてもコチラのアルバムですよ、1曲目が突然サルサですので「あれっ?」と思うのですが、それ以降は安心のリンガラと言いますか、今時リンガラなんて言い方をするのかどうかは知りませんけど、要はフランコ先生がヤッテいたようなゆったりと大らかなコンゴのルンバを展開しているのが実にステキです。やっぱりイイですね~、この手のリンガラ音楽って。70年代の録音の発掘音源と言っても通用しそうな、言ってみれば昔から全然変わらない音楽ではあるのですが、変わらなくったってイイ音楽だってあるんですよ。伝統芸能の如きこのゆったりとしたグルーヴに身を任せていればそれでOK、そんな音楽だと思います。極楽音楽ですね!

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2019’07.26・Fri

HALLELUJAH CHICKEN RUN BAND 「TAKE ONE」

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 ユッスー・ンドゥール、サリフ・ケイタと来たら、もう一人のアフリカの超大物でありますトーマス・マプフーモを取り上げないワケには行かないでしょう。勿論マプフーモのアルバムを取り上げたってイイんですけど、今回はマプフーモがソロ活動する前にヤッテいたハレルヤ・チキン・ラン・バンドのアルバムってことで。以前この盤がリイシューされた時には、何とかゲットしたいと思っていたのですが願い叶わず、ようやくSPOTIFYで聞けた次第であります。

 マプフーモと言えばまずはチムレンガってことになりますが、ここではまだチムレンガの呪術的なまでの重さと求心力は無くて、開放的な(解放的な?)明るさと娯楽性に溢れた音楽を聞くことが出来ます。ジンバブウェの民俗楽器でありますンビーラのフレーズをギターに置き換えて演奏するという手法は既に取り入れられていますが、「ショナ族のンビーラ」で聞けたような哀感漂う演奏ではなくて、どちらかと言えば楽天性の方が強く感じられるように思います。まあ一般大衆の娯楽としては、こういう感覚の方がウケが良かったのではないかと推測されます。曲によっては南アフリカのズールー・ジャイヴみたいなモノもありますが、何れにせよまずは大衆の娯楽ということが重視されていたのかな~って気がしますね。

 まあ正直言いますと、闘争的な部分を全面に押し出して重苦しくなったマプフーモのソロの音楽よりは、個人的にコチラのハレルヤ・チキン・ラン・バンドの音楽の方が好みであります。でもあの呪術的で重苦しいマプフーモがこんな娯楽音楽をヤッテいたなんてことがわかって、何だかマプフーモに親近感を持ってしまった今日この頃なのであります。

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2019’07.25・Thu

SALIF KEITA 「M’BEMBA」

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 昨日は久し振りにユッスー・ンドゥールを聞きましたので、サリフ・ケイタも聞いてみたくなってしまいました。というワケで早速SPOTIFYで検索しましたよサリフ・ケイタを。わっちはどちらかと言えばサリフよりもユッスーの方が好きでしたので、サリフの盤はあまりチェックしてなくて、サリフの最高傑作との誉れ高いこの2005年盤「ムベンバ」も聞いていなかったのであります。ですが気まぐれで今回聞いてみたワケでございますが、これはこれはこれは、流石にサリフの最高傑作と言われるだけのことはありますね。

 サリフの音楽と言えば金属的に張り詰めた歌声にテクノロジーを駆使したバックの演奏というイメージがありますが、このアルバムってアコースティックな編成だったんですね。音的にはカンテ・マンフィーラとかモリ・カンテなんかのアコースティック路線と共通したところがあります。へ~、全然知らんかった。ゆったりと落ち着いた柔らかい音にサリフの金属的に張り詰めた声が実に良く合っていると言いましょうか、伝統回帰路線によってより歌声が生かされていると言いましょうか、とにかく本当に素晴らしい仕上がりであります。個人的にサリフの最高傑作は「ソロ」だと思っていますし、その認識は全く変わらないんですけど、このアルバムは「ソロ」に並ぶ位の作品かもしれないな~という気が致しますね。

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