2017’03.24・Fri

FRANCO ET LE TOUT PUISSANT O.K..JAZZ 「LE GRAND MAITRE FRANCO」

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 昨年のクリスマス関西旅にて神戸で発見しました、リンガラの大巨人フランコ先生の1990年のアルバムであります。全6曲入りですね。タイトルに「ル・グラン・メートル」とありますが、実は音楽評論家の中村とうよう氏選曲の日本独自編集盤に同じタイトルのブツがありますので、見つけた時は「もしかして中身が同じ?」なんて思いましたが、中村氏選曲盤に収録されている大ヒット曲「マリオ」が入っていませんので、多分全く別の盤と判断してゲット致しました。家に戻ってから確認してみると、カブっているのは3曲でした。6曲入りで3曲のカブリは多いかもしれませんが、フランコ先生の音楽大好きなわっちにとっては、そんな些細な事はどうでもいいです。聞けるだけで嬉しいですから。

 ところで今回の盤にはブツにデータが一切記載されていませけど、中村氏の選曲盤の解説によると80年代後半の録音物らしいです。中村氏はこの盤の曲を自分の編集盤に入れているワケでありまして、そりゃあ曲もカブリますわな。しかしこの盤を聞けば、編集盤に曲を入れたくなる気持ちはよくわかります。一般的にフランコ先生の全盛期は70年代と言われていますが、フランコ先生の晩年とも言えるこの80年代後半の録音盤には(フランコ先生は89年に亡くなっています)、70年代録音に負けない瑞々しさや新鮮さがありますから、わっちが編集盤を作ったとしてもココから何曲か選ぶでしょう。晩年になっても枯れることの無いフランコ先生の音楽は、本当に魅力的だと思いますね~。

 それにしてもこの盤に収録されている曲の素晴らしさは、筆舌に尽くし難いモノがありますよね~。リンガラ(ルンバ・コンゴレーズと呼ぶ方がイイのかな?)の良さが全てココに集約されている、なんて言うとちょっと大袈裟かもしれませんけど、時間をかけてゆったりと盛り上がるグルーヴは、まさに天上の音楽って感じです。優しくて甘い男性コーラス、ホンワカした女声コーラス、キラキラと輝くようなギターの音色、活力溢れる温かい音のホーンセクション、控え目ながらシッカリと屋台骨を支えるベースとドラム、全ての音が限り無く美しいです。オーケストラ・バオバブあたりのゆったりした極上のアフロ・キューバンとはまた違ったリンガラ独特のノリは、やっぱりわっちにとっては最高のアフリカ音楽ですね~♪

 別にどうでもいい話ですが、中村氏が自分の編集盤の解説に書いている通り、フランコ先生の音楽を聞いていると、「何もほかのことをする気になれない」「いつまでも聞いていたい」なんて気分に本当になって来るんですよ。う~む、一体何なのでしょうか、この素晴らしさって。いつどこで聞いてもそんな気分にさせてくれるフランコ先生の音楽、いくらスキャンダル病に冒されたわっちとは言っても、フランコ先生の音楽は絶対に必要ですね~。イヤイヤ、こんな素晴らしい音楽に出会えて、わっちは本当に幸せ者だと思っております~♪
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2017’03.23・Thu

YOUSSOU N’DOUR ET LE SUPER ETOILE DE DAKAR 「VOL.1」

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 今や往年の輝きをスッカリと失ってしまったセネガルのスーパースター、ユッスー・ンドゥールでありますが、若い頃は本当に素晴らしかったんですよね~。80年代から90年代にかけてのユッスーはサリフ・ケイタと並ぶ、「泣く子も笑う」素晴らしい歌手でありました。そんなユッスーの最高傑作は1990年の「セット」であることは、誰もが認めることだと思います。勿論わっちも異論はございませんが、個人的に一番好きなユッスーのアルバムは1984年のワールド・デビュー盤「イミグレ」だったりして。

 今回取り上げるブツは多分2003年頃に発売されたアルバムで、ユッスーが所属していたバンド、スーペル・エトワール・ドゥ・ダカールの1982年の音源が6曲収録されています。ただこのブツはセネガルで発売されていたカセットテープを音源としているらしく、ハッキリ言って音はよろしくないです。多分テープが伸びたカセットを音源としているのだと思いますが、音が歪んだり左右によれたりするんですよね~。ぶっちゃけ、CDなのに全然CDらしくない音なのであります。ですので中には「こんな音はガマン出来ん!」なんて人もいらっしゃるのではないかと思います。しかし「イミグレ」に近い時期の音源だけあって、音はよろしくなくても内容はめっちゃくちゃに素晴らしいんですよ!

 とは言ってもユッスー単独名義ではなくバンドとしての音源ですので、ユッスー以外の歌手がメインで歌う曲も入っています。しかしながらソロになったユッスーを支え続けたのはこのバンドですから、音楽的には「イミグレ」と比べて大きく変わるワケではありません。言ってみればワールド・デビューする前の、地元での素の姿のユッスーを聞けるブツということになるかと思います。ワールドワイドな作品ではありませんのでスッキリと整理された音ではないのですが、凄まじく熱気を帯びた演奏とバンドとしての一体感が圧倒的であります。ジックリ聞いているとアドレナリンが分泌されて来ると言いますか、物凄い高揚感を煽られる音楽でありまして、初期ユッスーの凄さを実感出来る素晴らしい音源だと、わっちは思いますね~♪

 ところでこのブツは「VOL.1」と題されていますが、地元のカセットを音源としたシリーズがVOL.4まで発売予定だったとか。実際に4枚発売されたのかどうかは知りませんけど、もしあるなら4枚全て揃えたい音源ですね~。「セット」よりも「イミグレ」が好きなわっちみたいな人間には、まさにお宝音源と言っても過言ではありませんので。こんなお宝をブックオフの500円棚で見つけたのは本当にラッキーだったと思いますが、出来れば残りもブックオフの安棚で発見したいなどと、実に図々しいことを考えていたりする今日この頃。まあ何にしても、若い頃のユッスーは本当にめっさ素晴らしいことを改めて実感した、ころんなのでやんす!

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2017’03.13・Mon

理亜るなジャズ記録~ZACKS NKOSI 「A TRIBUTE TO ZACKS NKOSI」

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 皆様今晩は。私老化防ぎ隊の理亜です。今回の「理亜るなジャズ記録」ですが、南アフリカのサックス奏者ザックス・ンコーシの1975年録音盤を取り上げます。タイトルにトリビュートとありますので、ンコーシさんに捧げるトリビュート盤と勘違いしてしまいそうになりますが、実際はンコーシさんがサックスを吹いている演奏が収録されております。

 ところでンコーシさんという人のことは私は全然存じなかったのですが、南アフリカの音楽で非常に大きな役割を果たした人なのだそうです。1918年生まれで、35年に結成されたジャズ・メイニアックスのサックス奏者として活躍し、50年代からザックス・ンコーシズ・シティ・ジャズ・ナインを結成して活動したとのことです。ジャズを演奏しながら同時にンバカンガの伴奏もしていたようで、南アフリカ音楽においてジャズだけでなくンバカンガの発展にも貢献したみたいです。ンコーシさんの音楽はジャズとは言っても小難しいところは一切無くて、ポップスに接するような感覚で楽しく聞けますが、それはもしかしたらジャズと同時にンバカンガの伴奏をしていたから、音楽にポップス的な親しみ易さが出て来ているのかもしれませんね。

「親しみ易いですね。」by理亜
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 南アフリカのジャズと言えば、私は個人的にダラー・ブランドの南アフリカ録音が一番好きで、特に「アフリカン・サン」という雄大な曲は聞く度に感動してしまいます。ンコーシさんのジャズには「アフリカン・サン」程の雄大さは無いにしても、ブランドさんのジャズと共通する響きがあるように感じられますね。ゆったりと寛いでいてとても大らかで、聞いていると心が穏やかになるような気がします。この温か味のある演奏は、もしかしたら南アフリカのジャズに共通する感覚なのかもしれません。テクニックとかフレーズをひけらかすようなところは全然無くて、聞いている人を置いてけぼりにするようなことも全然ありません。誰でも笑顔になれるようなこの大らかな音楽性を、本人達も楽しみながら演奏しているのではないかと思います。だからそれが聞いている方にも伝わって来るのだと思います。

 実はこのアルバムに参加しているメンバー達は、ダラー・ブランドの75年録音にも参加しているらしく、ンコーシさんとブランドさんの音楽に共通する響きがあるのも当たり前なのかもしれません。でもこの寛いだ大らかさというのは、やはり南アフリカならではのものではないかという気がします・・・と言えるほど、南アフリカの音楽を聞いているわけではないのですが。

 以上、私老化防ぎ隊の理亜がお送り致しました。皆様が今後も素敵な音楽に出会えることを願っております。

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2017’02.24・Fri

ABASS AKANDE OBESERE 「CAPTURED LIVE USA ‘94」

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 ナイジェリアのフジの歌手アバス・アカンデ・オベセレの、1995年のアルバムであります。先日のクリスマス関西旅にて神戸の中古盤屋でゲットしたブツでございます。フジのブツなんてなかなか手に入りませんから、見つけた時は思わず握り締めてしまったのですが、このブツはナイジェリア盤ではなくてアメリカで発売されたブツのようですね。何故アメリカ盤なのかは知りませんけど、劣悪な品質のモノが多いナイジェリア盤よりはアメリカ盤の方が安心ですし、ナイジェリア人コミュニティがアメリカの中にあってある程度の需要があるのでしょう、きっと。

 ところでわっちはオベセレなんて歌手は全く知らなかったのですが、フジのマイケル・ジャクソンと呼ばれて本国では大スターなんだそうです(現在はどうなのか知りませんけど)。1965年生まれらしいので、先日取り上げましたキング・ワシウ・アインデ・マーシャルの次の世代の歌手にあたるようですね。ということは、アデワレ・アユバと同世代になります(アユバは確か1966年生まれ)。とは言っても現在は既に50歳を超えているワケでありまして、下の世代の歌手が続々と出て来ているはずなのですが、残念ながらわっちは現在のフジのことは全く知りませんので、フジの現状をご存知の方は是非お教え下さいませ~♪

 とりあえずはこのブツが出た当時、オベセレは30歳前後だったワケでありまして、次世代のフジを担う若手として勢いに乗っていた頃かと思われます。それはこのギラついた顔のジャケからも想像は付くのでありますが、実際に音を聞いてみますと、意外なことに大人しい感じがするんですよね~。フジ特有のパーカッション群とイスラミックなヴォーカルという構成ではあるのですが、熱気が噴出して来るバリスター部長とかワシウ、アデワレ・アユバなんかに比べると、パーカッション群の演奏は随分機械的でクールな感じに聞こえます。そしてオベセレの歌の方も、イスラミックなコブシ回しが巧みで実に上手いと思うのですが、やはり迫力控え目と言いますか、クールな感覚の方が強いと感じられますね。ちょい若い世代なので、上の連中よりは醒めた感覚を持っているのでしょうか?

 ただ、4曲目で「FUJI/ SAKARA RAP」という5分程度の短い曲をヤッテるんですけど、コレが実に素晴らしいんですよ!呪術的とも言えるつぶやく様な歌い方と、おどろおどろしく響くパーカッション群の音が、マグマのように蠢く底知れぬ不気味なパワーを感じさせるのであります。サカラはフジのルーツの一つと言われる音楽ですが、フジとは感触が違ったサカラをシッカリと演奏出来る辺り、オベセレがフジの伝統をちゃんと受け継いでいる歌手ということが窺えますね~。なんてことを考えると、これまで機械的でクールに聞こえていたオベセレの音楽が、何だか有機的なパワーを秘めた音楽に聞こえて来てたりして・・・って、相変わらずテキトーでエエ加減なわっちの耳、情けなくて涙が出て来ますわ。

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2017’02.04・Sat

FRANCO & SAM MANGWANA 「LES RUMEURS」

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 昨年のクリスマス関西旅にて神戸で発見しました、リンガラの大巨人フランコ先生の1994年のアルバムであります。ジャケに「1988.1989」の文字が見えますから、その時期の録音物なんでしょう、きっと。フランコ先生がお亡くなりになったのは確か1989年だったかと思いますが、晩年(確か1988年頃)にリンガラ歌手のサム・マングワーナと共演したアルバムを出したことがありましたけど、ゲッソリと痩せ細ったフランコ先生が写ったジャケが妙に強烈な盤でしたよね~。今回の盤はその盤と何か関係があるのかどうかは知りませんが、もしかしたらその盤をCD化したものとか?事情をご存知の方は是非お教え下さいませ~♪

 わっちはアフリカ音楽の中ではリンガラが一番好きでありまして、特にフランコ先生が一番好きであります。ですので神戸の中古盤屋でこのブツを見つけた時は、飛び上がる位に嬉しかったですね~。しかもサム・マングワーナとの共演盤ですから、嬉しさも倍増って感じです。聞いてみますと安っぽいシンセの音やら打ち込みの音が入っていたりするんですけど、それでもやっぱりフランコ先生の音楽ですから、ゆ~ったりしたグルーヴが最高に気持ち良い、まさに天上の音楽と呼ぶに相応しい音楽を聞くことが出来ますよ!短い曲で7分ちょい、長い曲で13分近いモノが全5曲入っておりまして、フランコ先生のリンガラの魅力をジックリと堪能出来る1枚に仕上がっていると思います。

 まあ70年代の全盛期の演奏や、80年代のライヴ盤なんかで聞けたヤンチャ坊主の如き怒涛の勢い溢れる演奏に比べれば、パワー不足という気はしないでもないですけど、スッカリと力が抜けた分リラックスした演奏になっていますので、却ってフランコ先生の音楽の美しさがよくわかるんじゃないかと思いますね~。2曲目なんかはイントロがフラメンコみたいだったりして、「え~っ、フランコのフラメンコ?」なんてちょっと驚かされますし(イントロだけですけど)、病気で衰えていた時期ではあっても創作意欲は全く衰えていなかったのかな~なんて思ったりすると、何だか泣けて来たりして。う~む、もっと長生きしてもっとたくさんの音楽を作って欲しかったな~。イヤイヤ、本当に惜しい人を亡くしたものだと思います。

 とりあえず、フランコ先生の作品であれば何を聞いても最高なのはわかっているんですけど、やっぱり今回のアルバムもその素晴らしさにシビレてしまいましたね~。何がどう良いとかそんなことを考える気も無くなる、とにかく良いモノは良いとしか言い様が無い作品なんですよね~。ぶっちゃけ、ボログのネタなんかも書く気が無くなって、ただひたすら浸っていたくなる音楽であります。前からわかっていることとは言え、わっちにとってフランコ先生の音楽は特別なんだということを改めて実感した、ある日の夜のころんなのでやんす。

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