2017’07.20・Thu

AFRICAN JAZZ PIONEERS 「SIP’N FLY」

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 南アフリカのジャズバンド、アフリカン・ジャズ・パイオニアーズの1993年盤であります。南アフリカのジャズと言えば、マニアの所有物になってしまったような小難しいアメリカのジャズなんかとは違った、パ~っと開かれたポップス的な楽しさが大きな魅力かと思います。その辺は前に取り上げましたザックス・ンコーシの盤とか、ダラー・ブランドの南アフリカ録音盤なんかでも十分に感じられるかと思います。マハラティーニやマホテラ・クイーンズなんかで有名なンバカンガにも通じる面白さがあると言いますか、ジャズが元々大衆の為のダンス音楽であるということを実感させてくれる、ジャズの原点を感じさせてくれる音楽だと思いますね~♪「楽しくて当然!」って感じの音楽なんですよ。

 ですのでこういうジャズを聞くとホッとする、なんて言い方は変ですけど、南アフリカのジャズはポップスを聞く時と同じ耳で聞けるのがイイんですよね~。わっちはジャズという音楽に苦手意識がありまして、まあそれはジャズファンにツウぶった変な連中が多いからであって決してジャズそのものが悪いワケではないんですけど、どうしてもジャズを聞く時はちょいと身構えてしまうんですよ。ジャズファンのせいで「ジャズは小難しい音楽である」というイメージが、完全に身に付いてしまっておりますので。とは言っても、最近はかなり苦手意識を克服していますけどね♪ジャック・ディジョネットめっさカッコエエとか、デイヴィッド・マレイのサックスの音サイコーとか、スティーヴ・コールマンめっさクールとか、フツーに言ってますし(言ったか?)。

 でも南アフリカのジャズって、やっぱりアメリカの小難しいジャズとは全然違っていて、「ジャズなんて嫌いじゃ!」なんて人でも十分に楽しめると思います。わっちの師匠であります高橋健太郎先生が書かれている解説を見ますと、このバンドの連中はアフリカン・ジャズとアメリカン・ジャズは別物であると明確に認識しているらしいですし、この腰に来る楽しいビート感は、「ジャズである以前にアフリカン・ミュージックである(by師匠)」ということを、高らかに宣言しているようにわっちには感じられるのでやんす。と言いますか、ジャズの原点を取り戻しているとでも言いましょうか、「これぞジャズじゃ!」なんて気がするのであります。

 それにしてもこの盤、音楽もめっさ良いですけど、音も良いですね~。とにかく響きが気持ちイイんですが、サックスやラッパの音も柔らかくて楽しげに響いていますし、ベースがブイブイと前に出て来て(サイサイのあいにゃんのベースみたい!)、ブラシで叩くドラムの音も耳にとっても優しいですし、全てがサイコーですね!オーディオ的に良い音なのかどうかは知りませんけど、こういう柔らかくて耳に優しい、低音から高音までのバランスがシッカリと取れている音って、わっちは大好きであります。この音につきまして、出来ればオーディオ・マニアの方の意見も聞いてみたいところであります。
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2017’07.14・Fri

BALAKE SISSOKO - VINCENT SEGAL 「CHAMBER MUSIC」

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 ブックオフの280円棚をツラツラと見ていた時のこと、「SISSOKO - SEGAL」なんて書いてある背表紙のブツを見つけまして、ヒョイと手に取ってみました。するとジャケがコラとチェロを弾いている人のイラストでしたので、興味を惹かれて試しにゲットしてみたのでありました。それがバラケ・シソッコとヴァンサン・セガール(って読むのかな?)が組んだ2009年のコチラの盤でありまして、二人とも見たことも聞いたことも無い人なんですけど、コラとチェロの組み合わせって何だか面白そうじゃないですか。心落ち着く優しい室内楽みたいな音楽だったらイイな~とか思って、ゲットした次第であります。

 基本的にこの盤に収録されているのは、二人のコラとチェロを中心に据えて演奏されている静謐な音楽でありますが、これが期待通りの心落ち着く~って感じの音楽になっているんですよね~。まあゴリゴリのアフリカ音楽ファンからすれば、「こんなモノはアフリカ音楽じゃない!西洋のクラシックに毒された許し難い音楽だ!」なんてことになるんでしょうけど、わっちはコレはコレでありだと思います。確かにカンテ・マンフィーラのカンカン・ブルース・シリーズなんかと比べると、アフリカらしい人間味溢れる温かさとか、誰にでも開かれているような大らかさには欠けると思います。でも、単純にこの音楽って美しいですよね?

 「美しい」の基準は人それぞれですし、わっちが「美しい」と感じるモノは或る人にとっては全然美しくない、というのは当たり前でございます。ですので、おそらくバリバリのアフリカ音楽ファンには美しいとは感じられないと思いますけど、フツーに音楽が好きな人であれば、この盤で聞けるコラとチェロの音の響きは美しいと感じられると思うんですよね~。「あ~、何だか癒される音だな~」って感じで。コラの音を表現する時にわっちがいつも使う言葉ですが、「まるで宇宙と交信しているかのような」響きを存分に堪能することが出来ますし、落ち着いたチェロの如何にもヨーロッパ的な響きも、コラの音を優しく包み込んでいるような感じでありまして、なかなか良い組み合わせだと思います。

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2017’07.04・Tue

ZANI DIABATE & THE SUPER DJATA BAND

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 西アフリカはマリのバンド、ザニ・ジャバテ&ザ・スーパー・ジャタ・バンドの1988年のアルバムであります。ブックオフの280円棚で発見致しました。わっちはザニ・ジャバテなんて人は名前しか知らないのですが、マリのミュージシャンの中では非常に高名な人なんだそうで、ギターとかコラ、バラフォン等々をこなすマルチ奏者らしいですね。マリと言えばすぐにサリフ・ケイタなんて名前が出て来てしまいますが、ザニ・ジャバテに比べたらサリフなんてまだまだヒヨっ子・・・なのかどうかは知りませんけど、サリフに引けを取らない位の大物みたいですね。

 とりあえずは初めて聞くザニさんの盤でありますが、コレが実に素晴らしいではないですか!まずは日本の民謡に似た音階で出来ているメロディが、実に親しみ易くて心地好いんですよね~。何だか郷愁を催すと言いますか、何ちゃら音頭とか何とか節なんて言いたくなるような、多くの日本人の心に響くと思われる曲がズラリと揃っております。漁師が網を引っ張り揚げる時に歌っていてもおかしくないような曲とでも言いましょうか。コレはマリの伝統に則った音楽なんでしょうけど、何故こんなに日本の伝統音楽に似ているんですかね~。面白いなあ。あ、別にどうでもいいんですけど、もしマリの人が日本の民謡とか音頭とかを聞いたら、「あ、何だか懐かしい!」みたいに思うんでしょうか?ただ、いくら日本の伝統音楽と似ているとは言っても、そこは流石にアフリカの音楽でありまして、まずはリズムありきの音楽ですから、そこは日本の音楽とは決定的に違いますね。リズムに神が宿る国と、言霊信仰の国という違いがあるような気がします(意味不明、言ってみただけ)。

 という話は置いといて、ザニさんはそんな伝統的な懐かしいメロディの曲をアフリカらしい怒涛のリズムに乗せて、ロックやブルースなんかを吸収したバリバリにエレクトリックなスタイルでヤッテいるワケであります。それがもうめっさカッコいいのでありますよ!血沸き肉踊るとでも言いましょうか、物凄い高揚感があるんですよね~。ホンワカとして牧歌的とも言える感じの音楽なのに、ちょいと尖がったロック的な部分もあり、重心の低いファンクっぽい部分もあったりして、伝統的でありつつ実に自然に色々な要素を取り入れたミクスチャー音楽になっているというのが素晴らしいと思います。うわ~、本当にめっちゃくちゃにカッコいいわこのおっさんの音楽。聞く度にシビレてしまいますわね~♪

 ザニ・ジャバテの音楽なんてこれまで全く聞いたことがありませんでしたけど、こんなに素晴らしい音楽をヤッテいる人だったんですね~。アフリカの音楽は色々と聞いて来ましたし、人並みにはアフリカ音楽を知っているつもりになっていましたけど、こんな凄い人を今まで知らなかったなんて、まだまだわっちなんぞはヒヨっ子なんだということを思い知った、今日この頃のころんなのでやんす。

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2017’04.13・Thu

SONGHAI

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 マリのコラ奏者のトゥマニ・ジャバテ、スペインのフラメンコバンドのケタマ、英国のベーシストのダニー・トンプソンが組んだプロジェクト、ソンガイの1988年のアルバムであります。ブックオフの500円棚にて発見致しました~♪以前ヒワイイ大使のななみーがトゥマニ・ジャバテのブツを取り上げていましたけど、その時にソンガイの存在を思い出しまして、いつか聞いてみたいな~と思っていたのですが、意外なほど早く出会うことが出来て嬉しいです!あまり聞く気にならない素っ気無いジャケではありますが、アフリカ音楽好きはトゥマニの名を、フラメンコ好きはケタマの名を、ロック好きはダニー・トンプソンの名を見れば、少しは興味が湧くプロジェクトなのではないかと思います。

 それにしても何だかワケがわからない組み合わせの連中ではありますが、内容の方は間違い無い仕上がりになっていますね。まずはとにかくトゥマニが弾くコラの音がキラキラと輝いていて宝石のように美しいんですけど、そこに絡んで来るフラメンコギターと実に相性が良いんですよ。そして音楽全体をグイグイとスウィングさせるスピード感のあるベースが、これまた実に良い音なのであります。イメージとしては文化的にあまり交わりの無い要素が集まっているのですが、合わさってみたら素晴らしい音楽に仕上がっているんですよね~。曲によってアフリカ色が強かったりフラメンコ色が強かったりするワケではありますが、お互いがお互いに無い部分を補完し合っていて、それぞれの音楽を強化しているように感じられるのがよろしいかと思います。

 個人的にはアフリカ色が強い曲の方が好みなんですが、あまり馴染みの無いフラメンコ色が強い曲も何の抵抗も無くスンナリと聞けてしまうのは、勿論出来上がっている曲が良いからに決まっているのですが、どちらもアラブの要素が入っている音楽ですから、もしかしたら意外なほどの親近性があるのかな~って気もしますね。そんなことを考えると、今後はフラメンコにもう少し興味を持ってみてもイイのかな~と思ったりして。思い出してみれば、わっちが持っているフラメンコ盤は、ミュージックマガジン誌周辺で評価が高いラ・ニーニャ・デ・ロス・ペイネスの編集盤ぐらいですので、とりあえずはケタマの単独盤でも聞いてみようかと思ったり思わなかったり・・・。

 まあフラメンコを今後聞くかどうかは置いといて、まずはソンガイの音楽をもっとジックリと味わう必要があるかな~って思いますね。この盤が世間でどのような評価をされているのかは知りませんけど、マリの音楽とフラメンコの実に自然なミクスチャーは聞いていて実に爽快で美しいですし、個人的には素晴らしい作品だと思っております。あと、縁の下の力持ち的な存在のダニー・トンプソンのベースも、両者の接着剤としての機能を見事に果たしていると思いますし、全てが良い方向に転がったステキなミクスチャー音楽だと思います。

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2017’04.09・Sun

PAPA WEMBA

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 金曜日は仕事がメチャクチャな状態で帰りがめっさ遅くなってボログを更新出来ず、昨日は休日出勤して金曜に片付かなかった仕事をセコセコとやり、その後に花見をしたので帰りがめっさ遅くなってまたボログを更新出来なかった、ころんでございます。まあこんなボログを更新しなくても誰も何も気にしないんでしょうけど、とりあえず本日は更新しておこうかと。しかし今週も仕事がメチャクチャな状態になりそうですから、マトモに更新出来るかどうかはわかりません。

 というワケで(?)、先日ブックオフの洋楽の「P」のコーナーを見ていたら、「PAPA WEMBA」なんて書いてあるブツがありましたので引っ張り出してみたのですが、それが今回取り上げるブツであります。背表紙にはシンプルに「PAPA WEMBA」としか書いてありませんでしたので、「もしかしてマルタン・メソニエと組んだ盤かな~」なんて思ったのですが、全然違う盤でしたので、思わずゲットしてしまったのでありました。ジャケを見ますと4枚のジャケ写が載っていますので、多分この4枚のブツから選曲して編集した盤なのでありましょう。まあいつ頃の何てタイトルの盤なのかはまったくわかりませんけど、パパ・ウェンバの盤であれば持っておいて損は無いってことで。

 ところでリンガラと言えばわっちはフランコ先生が大好きでありまして、パパ・ウェンバ以降のルンバ・ロックってあまり好みではありません。ルンバ・ロックって妙に性急な感じですし、ホーン・セクションを無くしてより少ない人数でより荒っぽく演奏しますので、余裕綽々でゆったりと盛り上がるフランコ先生の音楽とは全然違うって感じられるのであります。まあルンバ・ロックではあっても以前取り上げました「パパ・ウェンバ&ヴィヴァ・ラ・ムジカ」みたいに、怒涛の勢いと強引なパワーに溢れているモノであれば、それはそれで非常に魅力的に感じられます。しかし今回のブツはそれ程の勢いがあるワケではありませんし、音も安っぽくて・・・なんて思っていて、ふと気がつきました。あ、それは違うな~って。

 何が違うって、これはわっちの勝手な推測ですけど、パパ・ウェンバってこの時点で既にフランコ先生みたいな音楽とかルンバ・ロックなんて眼中に無くて、もっと違った音楽を目指していたのかな~って感じたのであります。それはどんな音楽かと言いますと、もっとオシャレでスマートに着こなせるような音楽なのではないかと。パパ・ウェンバって音楽だけではなくてファッションにもめっさ気を使っていて、オシャレでカッコいい服を着ることが超大事みたいなことを言っていましたけど、そんな服を着こなすような感覚を持ったオシャレな音楽を作ることを目指していたんじゃないかな~って気がするのであります。だって4曲目の「EBEN」なんて曲を聞きますと、既にリンガラもルンバ・ロックも関係無いオッサレーな感覚に溢れた曲に仕上がっていますし、多分ですけど、もっと新しい感覚を持った音楽を作ろうとしていたのではないかと思うワケであります。

 まあパパ・ウェンバが実際に一体何を考えていたのか知りませんけど(ご存知の方は是非お教え下さい)、この人は単なるルンバ・ロックの歌手ではなくて、もっと広い視野を持って音楽を作り続けていたのは間違い無いのではないかと思います。なんてことを考えていると、この人のブツをもっと色々と聞いてみたいという気になって来ましたが、今時パパ・ウェンバ盤なんてなかなか入手出来ないですよね~。中古盤でボチボチ拾って行くしかないですね・・・。でも昨年お亡くなりですから、追悼の為の復刻盤が続々出て来ることを願っております。

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