2017’04.13・Thu

SONGHAI

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 マリのコラ奏者のトゥマニ・ジャバテ、スペインのフラメンコバンドのケタマ、英国のベーシストのダニー・トンプソンが組んだプロジェクト、ソンガイの1988年のアルバムであります。ブックオフの500円棚にて発見致しました~♪以前ヒワイイ大使のななみーがトゥマニ・ジャバテのブツを取り上げていましたけど、その時にソンガイの存在を思い出しまして、いつか聞いてみたいな~と思っていたのですが、意外なほど早く出会うことが出来て嬉しいです!あまり聞く気にならない素っ気無いジャケではありますが、アフリカ音楽好きはトゥマニの名を、フラメンコ好きはケタマの名を、ロック好きはダニー・トンプソンの名を見れば、少しは興味が湧くプロジェクトなのではないかと思います。

 それにしても何だかワケがわからない組み合わせの連中ではありますが、内容の方は間違い無い仕上がりになっていますね。まずはとにかくトゥマニが弾くコラの音がキラキラと輝いていて宝石のように美しいんですけど、そこに絡んで来るフラメンコギターと実に相性が良いんですよ。そして音楽全体をグイグイとスウィングさせるスピード感のあるベースが、これまた実に良い音なのであります。イメージとしては文化的にあまり交わりの無い要素が集まっているのですが、合わさってみたら素晴らしい音楽に仕上がっているんですよね~。曲によってアフリカ色が強かったりフラメンコ色が強かったりするワケではありますが、お互いがお互いに無い部分を補完し合っていて、それぞれの音楽を強化しているように感じられるのがよろしいかと思います。

 個人的にはアフリカ色が強い曲の方が好みなんですが、あまり馴染みの無いフラメンコ色が強い曲も何の抵抗も無くスンナリと聞けてしまうのは、勿論出来上がっている曲が良いからに決まっているのですが、どちらもアラブの要素が入っている音楽ですから、もしかしたら意外なほどの親近性があるのかな~って気もしますね。そんなことを考えると、今後はフラメンコにもう少し興味を持ってみてもイイのかな~と思ったりして。思い出してみれば、わっちが持っているフラメンコ盤は、ミュージックマガジン誌周辺で評価が高いラ・ニーニャ・デ・ロス・ペイネスの編集盤ぐらいですので、とりあえずはケタマの単独盤でも聞いてみようかと思ったり思わなかったり・・・。

 まあフラメンコを今後聞くかどうかは置いといて、まずはソンガイの音楽をもっとジックリと味わう必要があるかな~って思いますね。この盤が世間でどのような評価をされているのかは知りませんけど、マリの音楽とフラメンコの実に自然なミクスチャーは聞いていて実に爽快で美しいですし、個人的には素晴らしい作品だと思っております。あと、縁の下の力持ち的な存在のダニー・トンプソンのベースも、両者の接着剤としての機能を見事に果たしていると思いますし、全てが良い方向に転がったステキなミクスチャー音楽だと思います。
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2017’04.09・Sun

PAPA WEMBA

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 金曜日は仕事がメチャクチャな状態で帰りがめっさ遅くなってボログを更新出来ず、昨日は休日出勤して金曜に片付かなかった仕事をセコセコとやり、その後に花見をしたので帰りがめっさ遅くなってまたボログを更新出来なかった、ころんでございます。まあこんなボログを更新しなくても誰も何も気にしないんでしょうけど、とりあえず本日は更新しておこうかと。しかし今週も仕事がメチャクチャな状態になりそうですから、マトモに更新出来るかどうかはわかりません。

 というワケで(?)、先日ブックオフの洋楽の「P」のコーナーを見ていたら、「PAPA WEMBA」なんて書いてあるブツがありましたので引っ張り出してみたのですが、それが今回取り上げるブツであります。背表紙にはシンプルに「PAPA WEMBA」としか書いてありませんでしたので、「もしかしてマルタン・メソニエと組んだ盤かな~」なんて思ったのですが、全然違う盤でしたので、思わずゲットしてしまったのでありました。ジャケを見ますと4枚のジャケ写が載っていますので、多分この4枚のブツから選曲して編集した盤なのでありましょう。まあいつ頃の何てタイトルの盤なのかはまったくわかりませんけど、パパ・ウェンバの盤であれば持っておいて損は無いってことで。

 ところでリンガラと言えばわっちはフランコ先生が大好きでありまして、パパ・ウェンバ以降のルンバ・ロックってあまり好みではありません。ルンバ・ロックって妙に性急な感じですし、ホーン・セクションを無くしてより少ない人数でより荒っぽく演奏しますので、余裕綽々でゆったりと盛り上がるフランコ先生の音楽とは全然違うって感じられるのであります。まあルンバ・ロックではあっても以前取り上げました「パパ・ウェンバ&ヴィヴァ・ラ・ムジカ」みたいに、怒涛の勢いと強引なパワーに溢れているモノであれば、それはそれで非常に魅力的に感じられます。しかし今回のブツはそれ程の勢いがあるワケではありませんし、音も安っぽくて・・・なんて思っていて、ふと気がつきました。あ、それは違うな~って。

 何が違うって、これはわっちの勝手な推測ですけど、パパ・ウェンバってこの時点で既にフランコ先生みたいな音楽とかルンバ・ロックなんて眼中に無くて、もっと違った音楽を目指していたのかな~って感じたのであります。それはどんな音楽かと言いますと、もっとオシャレでスマートに着こなせるような音楽なのではないかと。パパ・ウェンバって音楽だけではなくてファッションにもめっさ気を使っていて、オシャレでカッコいい服を着ることが超大事みたいなことを言っていましたけど、そんな服を着こなすような感覚を持ったオシャレな音楽を作ることを目指していたんじゃないかな~って気がするのであります。だって4曲目の「EBEN」なんて曲を聞きますと、既にリンガラもルンバ・ロックも関係無いオッサレーな感覚に溢れた曲に仕上がっていますし、多分ですけど、もっと新しい感覚を持った音楽を作ろうとしていたのではないかと思うワケであります。

 まあパパ・ウェンバが実際に一体何を考えていたのか知りませんけど(ご存知の方は是非お教え下さい)、この人は単なるルンバ・ロックの歌手ではなくて、もっと広い視野を持って音楽を作り続けていたのは間違い無いのではないかと思います。なんてことを考えていると、この人のブツをもっと色々と聞いてみたいという気になって来ましたが、今時パパ・ウェンバ盤なんてなかなか入手出来ないですよね~。中古盤でボチボチ拾って行くしかないですね・・・。でも昨年お亡くなりですから、追悼の為の復刻盤が続々出て来ることを願っております。

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2017’03.24・Fri

FRANCO ET LE TOUT PUISSANT O.K..JAZZ 「LE GRAND MAITRE FRANCO」

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 昨年のクリスマス関西旅にて神戸で発見しました、リンガラの大巨人フランコ先生の1990年のアルバムであります。全6曲入りですね。タイトルに「ル・グラン・メートル」とありますが、実は音楽評論家の中村とうよう氏選曲の日本独自編集盤に同じタイトルのブツがありますので、見つけた時は「もしかして中身が同じ?」なんて思いましたが、中村氏選曲盤に収録されている大ヒット曲「マリオ」が入っていませんので、多分全く別の盤と判断してゲット致しました。家に戻ってから確認してみると、カブっているのは3曲でした。6曲入りで3曲のカブリは多いかもしれませんが、フランコ先生の音楽大好きなわっちにとっては、そんな些細な事はどうでもいいです。聞けるだけで嬉しいですから。

 ところで今回の盤にはブツにデータが一切記載されていませけど、中村氏の選曲盤の解説によると80年代後半の録音物らしいです。中村氏はこの盤の曲を自分の編集盤に入れているワケでありまして、そりゃあ曲もカブリますわな。しかしこの盤を聞けば、編集盤に曲を入れたくなる気持ちはよくわかります。一般的にフランコ先生の全盛期は70年代と言われていますが、フランコ先生の晩年とも言えるこの80年代後半の録音盤には(フランコ先生は89年に亡くなっています)、70年代録音に負けない瑞々しさや新鮮さがありますから、わっちが編集盤を作ったとしてもココから何曲か選ぶでしょう。晩年になっても枯れることの無いフランコ先生の音楽は、本当に魅力的だと思いますね~。

 それにしてもこの盤に収録されている曲の素晴らしさは、筆舌に尽くし難いモノがありますよね~。リンガラ(ルンバ・コンゴレーズと呼ぶ方がイイのかな?)の良さが全てココに集約されている、なんて言うとちょっと大袈裟かもしれませんけど、時間をかけてゆったりと盛り上がるグルーヴは、まさに天上の音楽って感じです。優しくて甘い男性コーラス、ホンワカした女声コーラス、キラキラと輝くようなギターの音色、活力溢れる温かい音のホーンセクション、控え目ながらシッカリと屋台骨を支えるベースとドラム、全ての音が限り無く美しいです。オーケストラ・バオバブあたりのゆったりした極上のアフロ・キューバンとはまた違ったリンガラ独特のノリは、やっぱりわっちにとっては最高のアフリカ音楽ですね~♪

 別にどうでもいい話ですが、中村氏が自分の編集盤の解説に書いている通り、フランコ先生の音楽を聞いていると、「何もほかのことをする気になれない」「いつまでも聞いていたい」なんて気分に本当になって来るんですよ。う~む、一体何なのでしょうか、この素晴らしさって。いつどこで聞いてもそんな気分にさせてくれるフランコ先生の音楽、いくらスキャンダル病に冒されたわっちとは言っても、フランコ先生の音楽は絶対に必要ですね~。イヤイヤ、こんな素晴らしい音楽に出会えて、わっちは本当に幸せ者だと思っております~♪

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2017’03.23・Thu

YOUSSOU N’DOUR ET LE SUPER ETOILE DE DAKAR 「VOL.1」

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 今や往年の輝きをスッカリと失ってしまったセネガルのスーパースター、ユッスー・ンドゥールでありますが、若い頃は本当に素晴らしかったんですよね~。80年代から90年代にかけてのユッスーはサリフ・ケイタと並ぶ、「泣く子も笑う」素晴らしい歌手でありました。そんなユッスーの最高傑作は1990年の「セット」であることは、誰もが認めることだと思います。勿論わっちも異論はございませんが、個人的に一番好きなユッスーのアルバムは1984年のワールド・デビュー盤「イミグレ」だったりして。

 今回取り上げるブツは多分2003年頃に発売されたアルバムで、ユッスーが所属していたバンド、スーペル・エトワール・ドゥ・ダカールの1982年の音源が6曲収録されています。ただこのブツはセネガルで発売されていたカセットテープを音源としているらしく、ハッキリ言って音はよろしくないです。多分テープが伸びたカセットを音源としているのだと思いますが、音が歪んだり左右によれたりするんですよね~。ぶっちゃけ、CDなのに全然CDらしくない音なのであります。ですので中には「こんな音はガマン出来ん!」なんて人もいらっしゃるのではないかと思います。しかし「イミグレ」に近い時期の音源だけあって、音はよろしくなくても内容はめっちゃくちゃに素晴らしいんですよ!

 とは言ってもユッスー単独名義ではなくバンドとしての音源ですので、ユッスー以外の歌手がメインで歌う曲も入っています。しかしながらソロになったユッスーを支え続けたのはこのバンドですから、音楽的には「イミグレ」と比べて大きく変わるワケではありません。言ってみればワールド・デビューする前の、地元での素の姿のユッスーを聞けるブツということになるかと思います。ワールドワイドな作品ではありませんのでスッキリと整理された音ではないのですが、凄まじく熱気を帯びた演奏とバンドとしての一体感が圧倒的であります。ジックリ聞いているとアドレナリンが分泌されて来ると言いますか、物凄い高揚感を煽られる音楽でありまして、初期ユッスーの凄さを実感出来る素晴らしい音源だと、わっちは思いますね~♪

 ところでこのブツは「VOL.1」と題されていますが、地元のカセットを音源としたシリーズがVOL.4まで発売予定だったとか。実際に4枚発売されたのかどうかは知りませんけど、もしあるなら4枚全て揃えたい音源ですね~。「セット」よりも「イミグレ」が好きなわっちみたいな人間には、まさにお宝音源と言っても過言ではありませんので。こんなお宝をブックオフの500円棚で見つけたのは本当にラッキーだったと思いますが、出来れば残りもブックオフの安棚で発見したいなどと、実に図々しいことを考えていたりする今日この頃。まあ何にしても、若い頃のユッスーは本当にめっさ素晴らしいことを改めて実感した、ころんなのでやんす!

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2017’03.13・Mon

理亜るなジャズ記録~ZACKS NKOSI 「A TRIBUTE TO ZACKS NKOSI」

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 皆様今晩は。私老化防ぎ隊の理亜です。今回の「理亜るなジャズ記録」ですが、南アフリカのサックス奏者ザックス・ンコーシの1975年録音盤を取り上げます。タイトルにトリビュートとありますので、ンコーシさんに捧げるトリビュート盤と勘違いしてしまいそうになりますが、実際はンコーシさんがサックスを吹いている演奏が収録されております。

 ところでンコーシさんという人のことは私は全然存じなかったのですが、南アフリカの音楽で非常に大きな役割を果たした人なのだそうです。1918年生まれで、35年に結成されたジャズ・メイニアックスのサックス奏者として活躍し、50年代からザックス・ンコーシズ・シティ・ジャズ・ナインを結成して活動したとのことです。ジャズを演奏しながら同時にンバカンガの伴奏もしていたようで、南アフリカ音楽においてジャズだけでなくンバカンガの発展にも貢献したみたいです。ンコーシさんの音楽はジャズとは言っても小難しいところは一切無くて、ポップスに接するような感覚で楽しく聞けますが、それはもしかしたらジャズと同時にンバカンガの伴奏をしていたから、音楽にポップス的な親しみ易さが出て来ているのかもしれませんね。

「親しみ易いですね。」by理亜
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 南アフリカのジャズと言えば、私は個人的にダラー・ブランドの南アフリカ録音が一番好きで、特に「アフリカン・サン」という雄大な曲は聞く度に感動してしまいます。ンコーシさんのジャズには「アフリカン・サン」程の雄大さは無いにしても、ブランドさんのジャズと共通する響きがあるように感じられますね。ゆったりと寛いでいてとても大らかで、聞いていると心が穏やかになるような気がします。この温か味のある演奏は、もしかしたら南アフリカのジャズに共通する感覚なのかもしれません。テクニックとかフレーズをひけらかすようなところは全然無くて、聞いている人を置いてけぼりにするようなことも全然ありません。誰でも笑顔になれるようなこの大らかな音楽性を、本人達も楽しみながら演奏しているのではないかと思います。だからそれが聞いている方にも伝わって来るのだと思います。

 実はこのアルバムに参加しているメンバー達は、ダラー・ブランドの75年録音にも参加しているらしく、ンコーシさんとブランドさんの音楽に共通する響きがあるのも当たり前なのかもしれません。でもこの寛いだ大らかさというのは、やはり南アフリカならではのものではないかという気がします・・・と言えるほど、南アフリカの音楽を聞いているわけではないのですが。

 以上、私老化防ぎ隊の理亜がお送り致しました。皆様が今後も素敵な音楽に出会えることを願っております。

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