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2021’04.09・Fri

HABIB KOITE & BAMADA 「MA YA」

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 音楽大国マリのシンガーソングライターでありますアビブ・コワテの、1998年発売のアルバムであります。この人のアルバムは前に2007年の「アフリキ」という作品を取り上げたことがありますけど、コワテさん流の音楽が完成形に達しためっさ素晴らしい大傑作に仕上がっておりますので、興味がおありの方は是非お試し下さいね!今回のアルバムは2枚目に当たりますが、これまたコワテさん流のアコースティック路線が炸裂する実にイイ作品になっているんですよね~。

 コワテさんってアフリカ音楽が全体的に現代的なテクノロジーを導入する流れにあった時、セミアコースティック・ギターを抱えて独自のアコースティック路線で飛び出して来た人であります。アコースティック路線と言うとカンテ・マンフィーラさんみたいなカンカンブルース路線を思い浮かべる方も多いんじゃないかと思いますが(多いか?)、当然音の質感は似ているんですけど、コワテさんの音楽は「伝統的」という感覚よりも寧ろ「現代的」且つ「都会的」という感覚が強いかと思います。勿論マリのグリーオの伝統をシッカリと汲んではいますけれども、現代にアップデートされていると言いましょうか、スッキリと洗練された感覚があるんですよ。その辺は同い年でアコースティックなアフリカ音楽のもう一人の雄、ロクア・カンザさんなんかと共通する部分ですね。まあロクア・カンザさんは森や大地の精霊を思わせるところがありますが、コワテさんは洗練された都会を思わせるという違いはありますけど。

 それにしても、コワテさんの音楽っていつ聞いてもステキですよね~。自らが書く伝統に則りながらも現代的でクールな楽曲も良ければギターの腕前も超一流で、ちょいハスキーで温かみのある男らしい歌声もカッコいいです。プロデュースもアレンジも全部自分でヤッちゃいますし、本当に凄い才人だと思います。ついでに言えばこのCD、音もかなり良いです。各楽器の響きが相互干渉することなくシッカリと聞こえますし、ギターの弦が振動している様子も見えてて来るような感じです。低音もブイブイ出て来ますしね~。スタジオで緻密に作り上げていることがよくわかる、実に良い音だと思います。何にしてもコレは素晴らしい作品だと思いますよ!
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2021’04.02・Fri

ISSA BAGAYOGO 「SYA」

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 マリのカマレ・ンゴニ奏者兼歌手イサ・バガヨゴの、1999年発売のアルバムであります。カマレ・ンゴニなんて言っても「何じゃそりゃ?」と思われる方も多いかと思いますが、西アフリカの楽器としては有名な「コラ」みたいな形の民俗楽器であります。マリのワスル地方の民俗楽器ですが、地元ではあまりに身近過ぎて特別な楽器だとは思われていないらしいです。アビブ・コワテなんかも取り入れている楽器ではありますが、最初はバンドのメンバー達から「何故そんな民俗楽器なんか使うのじゃ?」と反対されたんだとか。まあ、そういうレベルの楽器のようです。このバガヨゴさんはそんなカマレ・ンゴニを弾きながら歌うおっさんですが、ヤッテいる音楽がなかなかに独特で強烈なんですよね~。

コチラがカマレ・ンゴニ
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 カマレ・ンゴニなんて民俗楽器を使っているなんて言えば、素朴な民俗音楽みたいなのを思い浮かべる人が多いんじゃないかと思います。しかしですね、バガヨゴさんの音楽はバガヨゴさん自信が「テクノ・イサ」なんて呼んでいるように、プログラミングやらサンプリングなんかを大々的に導入した、言わばクラブ・ミュージックであります。如何にもアフリカ的な音を奏でるカマレ・ンゴニが、機械的なプログラミングの音によってクールでアンビエントな響きになっているんですよね~。ブツブツとつぶやくようなバガヨゴさんの歌声はどこか呪術的な感覚がありまして、全体として妙な陶酔感があるトランス・ミュージックになっていると感じられます。テクノロジーを大々的に取り入れているのに出て来る音は強烈に土俗的ですし、何だか不思議な音楽でありますね。わっちはとっても面白いと思います。

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2021’04.01・Thu

THE MAHOTELLA QUEENS 「KAZET」

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 実はわっちは南アフリカの女声コーラスって、あまり好きではないんですよ。マホテラ・クィーンズにしてもダーク・シティ・シスターズにしてもそんなに熱心に聞いたことは無くて、色々持っていたCDも随分前に売り飛ばしてしまいました。マハラティーニのバックでコーラスをヤッテいるマホテラ・クィーンズならOKですが、単独アルバムはちょっとね~というのが正直なところであります。今回取り上げますマホテラ・クィーンズの2005年盤にしても、評判が良いから買ってはみたものの聞いてみたら全然気に入らなくて、売り払おうと思っていたんですよ。しかし何故だか気まぐれを起こして、アンプを新しくした現在のオーディオで試しに聞いてみようと思いまして、とりあえず再生してみたんですよ。するとコレがですね、実にイイ感じに聞こえるではないですか!う~む、一体何じゃろか?

 とにかくこれまで聞いていた音とは全然違って、圧倒的に良い音に聞こえるんですよ。こんなに色々なところでこんなに色々な音が鳴っていて、こんなにもコーラスが力強くも優しく響いていたんだ~なんて、今更ながらに気付いたのであります。そうなると、南アフリカ音楽特有の大らかな楽天性とかポップさもシッカリと耳に入って来まして、「おおっ、めっさ楽しいやん!」となってしまったのであります。そう、音が良いから音楽の良さに気付いたというワケであります。本来ならまずは音楽が良いのが先で、音楽の良さに加えて音も良いのに気付いた、というのが普通の順番なんでしょうけど、この盤に関しては全く逆。音が良いからついつい聞いていたら、音楽の良さにも気付いてしまったという、わっちにとっては全く以って不思議な作品なのであります。

 イヤ、実はですね、最初に再生した時に音が妙に右側に寄ってるな~って感じたんですよ。ですのでアンプとスピーカーの接続を見直して、左側のスピーカーの接続をヤリ直してみたんですよ。すると見事に左右のバランスがバッチリと合って、何ともまあ豊かな音楽が出て来るではないですか!そうか、このCDはスピーカーの接続を見直すよう教えてくれる為に、これまで売り払われずにCD棚に居座り続けていてくれてたんですね~。コレは感謝しなければなりません。マホテラ・クィーンズ様はわっちの恩人であります。マハラティーニとかアマスワジ・エンヴェーロとはまた違った楽しさもありますし、聞き直してみて本当に良かったな~と思う、今日この頃であります。

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2021’03.17・Wed

MAULIDI & MUSICAL PARTY 「MOMBASA WEDDING SPECIAL」

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 ターラブってイイですね!・・・なんて言っても何のこっちゃワケわからんという方はいらっしゃるかと思いますけど、ターラブはタンザニアのザンジバル島とケニヤのモンバサを中心に演奏されている音楽であります。先日取り上げましたカルチャー・ミュージカル・クラブは、ザンジバルのグループであります。わっちの主観ですが、ザンジバルのターラブは典雅な美しい響きが特徴で、モンバサのターラブはザンジバルに比べたら土着的な野趣溢れる感覚が特徴かと思います。どちらにしてもアフリカ音楽というよりは寧ろアジアとかアラブの音楽に近い感じで、東南アジア諸国と交易があったというザンジバルやモンバサの文化から生まれた音楽の複雑な成り立ちとまろやかな味わいに、思わず浸ってしまう次第であります。

 今回のアルバムのターラブはモンバサのものですが、モンバサのターラブは結婚式で演奏されるのが主な役割なんだそうな。わっちはターラブが演奏されている現場の映像を見たことがありまして、それは結婚式の現場なのかどうかはよくわからなかったものの、着飾った男女がウネウネと踊りながら舞台の前に出て来て、歌手に次々と「おひねり」を渡している姿が印象的でありました。嘗ての日本でもそんな情景はあったのでしょうが、楽団と観客との距離の近さが如何にも大衆音楽っぽくて楽しいな~、などと思ったりして。

 この盤で聞けるターラブはおそらく極めてオーソドックスなモノかと思いますけど、アコーディオンとオルガンを中心に各種パーカッションがリズムを刻むシンプルな構成は、素朴ながらも生命力と躍動感に溢れているのがイイですね。あ、エレキギターの音も素朴ながらイイ味わいを出していますよ!このアルバムで聞けるターラブって、ザンジバルのターラブみたいにバイオリンなんかの流麗なストリングスがあったりするワケではありませんけど、この民俗音楽的な味わいがステキでクセになると思います。

 実を言えばわっちはつい最近までターラブがイマイチ苦手だったんですけど、ここに来て急にターラブが耳に馴染むようになって来まして、自分の耳の広がりに嬉しく思う今日この頃なのであります。う~む、イイですねターラブ!このCDをゲットしたのは何年前だったかよく覚えていませんけど、買っておいて良かった~と心底思っております。

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2021’03.05・Fri

CULTURE MUSICAL CLUB 「TAARAB 4:THE MUSIC OF ZANZIBAR」

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 新しくアンプをゲットしてからというものの、色々な国や地域のCDをとっかえひっかえ聞くのが楽しくて仕方ないのですが、先日たまたまゼイン・ラブディン率いるゼイン・ミュージカル・パーティの盤を聞いて、「うわっ、めっちゃくちゃに音エエやん!」と思ったのでありました。言うまでもなく(?)ゼインさんの音楽はケニヤのターラブでありますが、チャカポコ鳴るパーカッションやらゼインさんが弾くウードの音がとにかく凄い良い音で録音されていまして、わっちはぶっ飛んでしまったのでありました。そして突然「もっとターラブを聞きたい!」となってしまったのであります。

 ところでザンジバルの音楽と言えばターラブですが、今回取り上げますカルチャー・ミュージカル・クラブの1989年盤は、わっちが一番最初にゲットしたターラブのアルバムであります。大学生の時にゲットしたのですが、大阪は心斎橋にあった芽瑠璃堂でLPを買ったんですけど、今回の音源はその後買い直したCDでございます。当時は非常に評価が高かったイクワニ・サファアの盤が欲しかったんですけど、見つからなかったのでカルチャー・ミュジカル・クラブの盤を仕方なく買ったのですが、その後ゲットしたイクワニ・サファア盤(LPです)と聞き比べたら、カルチャー・ミュージカル・クラブ盤の方が好きでしたので、コッチをCDで買い直したんですよね~。

 まあターラブなんて言ってもご存じない方は多々いらっしゃるかと思いますが、アフリカの音楽と言っても所謂アフリカっぽさは薄くて、アラブやアジアの音楽の要素が強いと感じられます。ザンジバルとかマダガスカルみたいなインド洋に浮かぶ島国は、インドネシアとかのアジアの国と交易があったと言いますし、文化的にアジアやアラブの要素が顕著になっても不思議ではないでしょう。それはターラブを聞けばすぐに納得していただけることかと思いますし、東南アジアの音楽がお好きな人であれば、マレーシアのガンブースとの共通点も感じ取ることが出来るかと思います。

 というマニアックな話はさて置きコチラのCDですが、実際はどうだったのかは知りませんけど、きっと広い集会所みたいなところにメンバーが集まって、マイク一点録りで録音されたんだろうな~という音がするんですよ。体育館みたいな四角い部屋の音響が聞き取れると言いましょうか、決してイイ音というワケではないんですけど、その場に身を置いているような気分になって来る音が実にステキです。コレもアンプを新しくしたからこそ聞き取れる音響でありまして、イヤイヤ、やはりアンプをS-75MK2にして良かったな~としみじみ思う、今日この頃なのであります。

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