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2019’06.28・Fri

ANGELIQUE KIDJO 「CELIA」

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 アフリカが誇る怪女(?)アンジェリーク・キジョーの、今年発売のアルバム「セリア」であります。セリアと言っても100円ショップのことではなくて、ラテン音楽界の大歌手セリア・クルースのことであります。コチラのアンジェリークさん、昨年はトーキング・ヘッズの名作との誉れ高い「リメイン・イン・ライト」(聞いたこと無いな~)を丸ごとパクって、好き者の間で大変な評判となりましたけど、今回はラテンの大歌手のモノマネをやらかしたワケですから、なかなか愉快な人でありますな。

 ジャケットからしてセリア・クルースに成りきっていますが、歌声の方もセリアに似せようとしていると感じられます。比べてみればアンジェリークさんの歌はあまり品が無いように感じられますけど、低くてちょいと硬い歌い口はセリアと共通していまして、少しは健闘しているように思いますけど、如何でしょうか?この歌、わっちは嫌いではありません。

 歌の方はセリアのモノマネって感じはしますけど、対照的にバックの演奏はラテン音楽なんぞ何処吹く風みたいな音を聞かせますね。ヤッテいる音楽はラテン音楽ですから、勿論ラテン音楽の雰囲気は濃厚に放っています。しかしですね、ラテンのフレーズを鳴らしてはいてもエレキギターやエレキベースは完全にロックバンド仕様でありまして、ラテン音楽の繊細さや優美さなんぞはコレっぽっちもありません。でもこの騒々しいハチャメチャ加減が実に面白いと思います。

 ただ、ちょっとわっちの好みではないのがドラムの音であります。セカセカと落ち着きの無いリズムを刻むドラムが、妙にケーハクで薄っぺらく感じられるんですよ。このドラムはトニー・アレンが叩いているらしく、ワールド・ミュージッカーの方々には評判が良いようです。しかしこのおっさんって、わっちの苦手なフェラ・クティのとこでドラムを叩いていた人ですし、もしかしてわっちのフェラ・クティ嫌いはこのおっさんのドラムが原因の一つかも?な~んて思ったりして。とは言っても、ロックで騒がしいこのアルバムの仕上がり自体はとても面白いですし、ついつい繰り返し聞いてしまう魅力があると思います。
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2019’06.26・Wed

LUKA PRODUCTION 「FALAW」

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 アフリカはマリのグループ(プロジェクト?)ルカ・プロダクションの、今年発売のアルバムであります。SPOTIFYで見つけて何だかわからないままに聞いてみたのですが、コレが実に面白いではないですか!エレクトロな音を使ってはいるものの、メインに据えられているのは伝統的な民族楽器の音でありまして、現代のグリーオという感じの音楽を展開しているのであります。まあこの手の音楽はサリフ・ケイタなんかで一気に有名になりましたし、特に珍しくもなんとも無いワケではありますが、この連中が面白いのは、そこにヒップホップの要素をブチ込んで実に今時のクールな音楽を展開しているからであります。この感覚、キューバのマデーラ・リンピアに似た感覚がありますね・・・って、誰にもそんな話は通じませんよね。失礼致しました~♪

 ヒップホップと言っても人工的なサンプリング音を取り入れるとかではなくて、あくまで人力サンプリングとでも言いましょうか、アコースティックな伝統楽器を正確無比に演奏してクールなビートを作り出しているんですよね~。結果として出て来る音は伝統的な音楽と変わらない、人間味の溢れる温もりのある音楽であります。今時だけど伝統的、クールだけど温かいという、とにかく素晴らしいとしか言いようがない音楽に仕上がっていると思います。う~む、めっさカッコイイ!コレはシビレますね。

 ヴォーカル(ラップ)には色々な人をゲストに迎えているようですが、バックの演奏とは違ってコチラの方はあまり伝統的ではないと言いましょうか、サリフ・ケイタみたいに声を張り上げるようなスタイルを採ることはありません。まあヒップホップで声を張り上げる人もいないとは思いますけど、独特の節回しやリズム感を持ったスタイルは、ラップと言うよりは喋るように歌っているように聞こえまして、実にメロディックであります(普通にグリーオのスタイルで歌っている曲もありますよ)。コレがまたクールでカッコイイんですよね~。コレがバックの演奏と一体になった時の高揚感には、たまらないモノがありますよ!う~む、やっぱりめっさカッコええ!

 アフリカにはヒップホップを取り入れた色々な音楽がありますが、まあわっちはその手の音楽をそんなに聞いているワケではないんですけど、その中でもこのルカ・プロダクションは最高の成果を挙げているのではないかと思われます。クールでありながら高揚感と躍動感に溢れる最新のアフリカ音楽として、幅広い方々にオススメ出来る逸品になっていると思います!う~む、久し振りにアフリカの音楽で大興奮してしまったぜぇ~、ワイルドだ・・・やめとこ。

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2019’06.03・Mon

IFRIQIYYA ELECTRIQUE 「LAYLET EL BOORES」

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 イフリキヤ・エレクトリークというバンドの、今年発売の2枚目のアルバムであります。チュニジアのイスラム神秘主義音楽とエレクトロ・ロックとの合体という、ワケのわからない音楽をヤッテいる連中です。チュニジアのリズム隊にフランス人ギタリストが組んだバンドらしいですが、詳しい事はよくわかりません。仕掛け人はおそらくフランス人ギタリストなんでしょうけど、ヨーロッパの白人ってワケわからんことをよくやらかしますよね~。

 コチラの音楽でありますが、表面的にはグナワみたいな呪術的な音楽にエレクトロなビートが合体しているワケなんですが、野蛮なまでの原始的なパワーが凄まじいですね。パッと聞いたところではコノノNO.1みたいな感じに聞こえますが、イフリキヤの方が狙って作っている分かえって粗暴なパワーが激しく爆発していて、余計にタチが悪い(?)というか、中毒性が高いように感じられます。この手のエスノ系爆裂音楽としては、「モーラム・ダブ」以来の怪作かという気が致します。まさに破壊力満点の音楽であります。

 それにしてもグナワっぽい呪術的な音楽って、インダストリアル系の暴力的なエレクトロ・ビートと相性がイイんですね~。音楽的にはグナワにミニストリーとかゴッド・フレッシュなんかがくっ付いたモノを想像してもらえれば良いかと思いますが、決して無機的にはならずに人間が行なっている原始呪術という雰囲気を保っているのがよろしいかと。う~む、それにしても強烈ですわコレは。ドハマりする人も出て来るんじゃないですかね~。

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2019’04.16・Tue

FELA KUTI 「KALAKUTA SHOW」

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 昨日取り上げましたイビビオ・サウンド・マシーンのアフロビートがカッコ良かったので、本家本元のフェラ・クティを試してみようと思ったんですよ。もしかしたら、大の苦手のアフロビートを克服出来たんじゃないかと思ったんですよ。でもフェラ・クティってとにかくたくさんの作品をリリースしている人ですので何を聞いたら良いかよくわからず、とりあえずは「カラクタ・ショウ」なんてタイトルのアルバムを聞いてみたんですよ。アフロビートを克服しているのであれば、どのアルバムを聞いても大丈夫だろうと思ったんですよ。だってイビビオをカッコいいと感じましたから、もしかしたらアフロビートを克服出来たんじゃないかと思ったんですよ。

 実際に聞いてみると、サウンド部分はカッコいいと感じるんですよ。サックスの音がめっさ良いですし、ギターもベースもドラムもめっさファンキーでカッコいいんですよ。おおっ、コレはめっさ良いではないですか、な~んて思ったんですよ。ところがですよ、フェラ・クティの歌が出て来た途端、そんな気持ちは吹っ飛んだんですよ。アフロビートのサウンド部分は克服出来たような気がしますけど、この歌はやっぱりダメだったんですよ。ですから今度はフェラ・クティではなくて、他の歌手のモノを聞いてみようと思ったんですよ。

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2019’03.27・Wed

SEGUN ADEWALE 「PLAY FOR ME」

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 ナイジェリアのジュジュ歌手セグン・アデワレの1983年盤であります。当時はキング・サニー・アデのジュジュが日本でもかなり注目されていましたが、アデの陰で(?)こんな人の盤が日本でもひっそりと発売されていたんですよね~・・・って、その頃はまだちゃんと音楽を聞き始めておりませんでしたので、リアルタイムで知っていたワケではございませんけど。その後アデのジュジュでワールド系音楽の大海に漕ぎ出したわっちでありますが、セグン・アデワレの盤なんて見かけることも無ければ聞く機会も全く無くて、今日まで聞かずじまいでありました。しかしたまたま思い出してSPOTIFYで検索したら、ちゃ~んとあるじゃないですか!ということで、喜んで聞かせてもらっている次第なのであります。

 最近はジュジュって人気があるのかどうかは知りませんけど、この盤はアデが大活躍していた時代のジュジュということもあってか、とにかく闇雲な勢いがあってイイですね~。耳当たりの柔らかいアデに比べると、アデワレの方が遥かに武骨な感じがして、ジュジュと言うよりは寧ろフジという感覚があるのがよろしいかと思います。アデのジュジュってギターとかシンセなんかがもっと派手に使われていて華やかですけど、アデワレはパーカッションを中心にしたアンサンブルで猪突猛進に突進して来るのが猛烈にカッコいいです。どちらかと言えば、わっちはアデワレの方が好みですね~。うわ~、コレがこんなに素晴らしい盤だとは全然知りませんでした。聞くことが出来て、本当にラッキーだと思います!

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