2016’12.05・Mon

興味津々音楽探求~YASMIN LEVY 「SENTIR」

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 皆様今晩は。ヒワイイ大使のめぐりんです。今回の「興味津々音楽探求」で取り上げるのは、イスラエル出身の歌手ヤスミン・レヴィの2009年盤「センティール」です。レヴィさんが歌っているのはセファルディーの歌ですが、セファルディーというのは、15世紀頃のレコンキスタによってスペインを追われたユダヤ人のことです。世界中に散らばって行ったセファルディーの中で、イスラエルに定住している人は10万人ぐらいらしいですけど、そんな中から出て来たのがレヴィさんというわけですね。ころんさんにこの盤を渡された時は、「イスラエル出身の歌手が何故セファルディーの曲?」なんて思いましたけど、イスラエル出身だからこそなんですね~。

 とりあえずはどんな音楽なのか全然想像がつきませんので、早速再生してみますと、ジャズ風味の伴奏でギリシャ歌謡っぽい雰囲気のマイナー調の曲に、ファドみたいな歌が乗っているという、不思議な感覚の音楽が出て来ました。レヴィさんの歌い方って、わたしにはとってもファドっぽく聞こえるんですけど、セファルディーって元々スペイン系ですから、音楽的にファドっぽさがあってもおかしくないですよね(などとテキトーなことを言ってみました)?故郷の地を追われた人達の望郷の念がある歌って感じで、そのサウダージな感覚がファドと共通するって思うのはわたしだけでしょうか?まあファドっぽく感じるのはレヴィさんの歌だけで、音楽的にはジャズの感覚を取り入れた、とてもハイブリッドな感覚のある汎地中海音楽って感じですかね~。ポルトガルから地中海を通じてギリシャとかトルコあたりまでを視野に入れた、とても幅が広い音楽だと感じられます。

「汎地中海音楽ですね!」byめぐりん
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 ところで汎地中海音楽って言うと、レゲエとかヒップホップとかハードロックとか色々な要素をゴッチャに取り入れつつ独自の民族色を出した、ストリート感覚溢れるミクスチャーな音楽を思い浮かべる人も多いんじゃないかと思います。それはそれでとても活力に溢れていて素晴らしく魅力的なものも沢山あると思いますけど、レヴィさんのこの盤は全然違った雰囲気なんですよね~。全体的にとても落ち着いたというか、沈んだトーンで統一されていて、庶民の日常の雑踏みたいな雰囲気はありません。肉体から湧いて出て来たようなタイプの音楽ではなくて、受け継がれて来たものをしっかりと頭の中で再構築した感じの音楽になっていると思います。だから物足りないという人もいらっしゃると思いますけど、肉体感覚が薄い分スッキリと洗練されていて、何だか深く思索しているような音楽になっていますね。わたしにはそこがとても魅力的です。

 収録されているのはマイナー調の曲ばかりで、どれも物悲しいながらも心に染み入るような美しさがあると思います。こんな言い方をすると誤解を招くかもしれませんが、聞いていてとっても癒されますよね。レヴィさんの歌にはファドっぽい感覚があると言っても、声を張り上げるような事はありませんし、アルバムの落ち着いたトーンに相応しい控え目な奥ゆかしさが感じられます。イスラエルの音楽事情は全く知りませんけど、イスラエルにヤスミン・レヴィありと誇れるレベルの、本当に素晴らしい歌手だと思いますよ!

以上、ヒワイイ大使の巨乳担当めぐりんがお送りしました。それではまた次回まで、ご機嫌よう~♪
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2016’09.03・Sat

FAUDEL 「UN AUTRE SOLEIL」

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 先日フォーデルが自身のルーツ音楽を取り上げたブツをネタにしましたが、その時にわっちは「フォーデルのライを聞いたことが無い」と書きました。しかし思い出してみるに、そう言えば確かフォーデルのブツを1枚持ってたよな~ってことで、棚を探してみますとやっぱり出て来ましたよ2003年盤が!確かタワレコの290円バーゲンで数年前にゲットして、聞かずにそのまま棚にブチ込んでしまっていたのでありました。聞いてないんだから、そりゃあ「聞いたことが無い」ってのは当たり前ですよね~。というワケで早速聞いてみましたよ!

 ところが、「コレってライじゃねえじゃん!」わっちは思わず叫んでしまったのでありました、心の中で。わっちとしましては昔のシェブ・ハレドとかシェブ・マミみたいな、コッテコテのライを期待していたんですけど、まあ2003年のブツにそんなことを期待すること自体が間違っているんですが、実際に聞いてみますと、お世辞にもライなんて言えない(?)とっても聞きやすいアラビア~ンなポップスに仕上がっているのでありました。コレは在フランス人によるアラブ風味のおシャンソンポップス?聞きやすいですしオッサレーでカッコいいですから別にコレはコレでイイんですけど、フォーデルによるライと思って聞きましたので、思いっ切り肩透かし喰らってズッコケ~って感じであります~♪でもカッコいいからOKです!

 というワケで、いまだにフォーデルのライを聞くことが出来ておりません。まあライっぽい曲も入っているんですけど、「ライの王子様」ぶりを体験する事は全然出来ませんでしたね~。もしかしたら「ライ」という枠に捉われない曲を取り上げるのがフォーデルの良い所なのかもしれませんし、ちょいと線が細いながらも巧みにコブシを回しまくる歌は実に上手く、聞きやすくて楽しいので文句は無いんですけど、やっぱりもっとコテコテのライを聞いてみたいな~と思う、今日この頃なのでやんす。

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2016’08.31・Wed

FAUDEL 「BLED MEMORY」

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 アルジェリア系フランス人ライ歌手、フォーデルの2010年のアルバムです。そう言えばライなんて学生の頃はちょくちょく聞いてましたけど、最近はとんと聞いてないですね~。ちょいと前にシェブ・タティとかいうおっさんのブツを取り上げたりしましたけど、基本的にライなんてわっちにとっては遠い昔(?)の音楽なのであります。学生の頃はコンピレ盤の「ライ・レベルズ」とかシェブ・カデールとかシェブ・ハレドの「クッシェ」とかめっさ聞いてたんですけどね~。個人的にはシェブ・カデールの「ライ」が最高でありまして、他のブツを色々と聞こうとは思わないというのが正直なところであります。

 それなら何故フォーデルのブツを買ったのかと言いますと、このブツは神戸でゲットしたんですけど、ぶっちゃけ、新品同様で900円と安かったからであります。まあブックオフの安棚よりは高いんですけど、これ位の値段ならちょっとでも興味があれば買いますわな。しかもこの盤、買った後で気が付いたんですけど、ライじゃなくてフォーデルのルーツとなっているアラブ歌謡をを取り上げてカバーしているとのことで、俄然興味が湧く~ってことで、ワクワク気分で再生したのでありました!曲目を見ると、わっちの大好きな曲でリリ・ボニッシュが歌ってた「バンビーノ」が入ってたりしますし♪

 実際に聞いてみますと、当然ライだけではなくて色々なタイプの曲が入っているんですけど、わっちの印象としましては、ライというよりは寧ろシャアビなんかの方が近いかな~って感じですね・・・って、実はわっちはフォーデルのライってこれまで全く聞いたことが無いんですけど、「ライの王子」としてアイドル的な人気を誇っていた人ですから、端正な歌を聞かせるんじゃないかと推測していたんですよ。しかしココで聞ける歌は、リリ・ボニッシュやダフマン・エロ・ハレンチ(←エル・ハラシやろ?)なんかを意識したのか、結構荒っぽいと言いますか、ガラッパチな歌い方をしているんですよ。でもコレがめっさカッコいいんですよね~。まあライを歌う時もこんな感じなのかもしれませんが、実際のところはどうなのか、聞いたことが無いのでわかりませぬ。

 まあ何だかんだ言っても、このブツはめっさ面白いアラブ音楽盤に仕上がっていることに間違いはありません。取り上げている曲はアルジェリア~アラブのスタンダート・ナンバーらしいですし、アラブ音楽にしては(?)実に親しみやすいメロディが揃っていますので、わっちみたいな「アラブ音楽って敷居が高い~!」なんて思っている者にも十分に楽しむ事が出来ます。まあフォーデル自身がバリバリのアラブ人ではなくて、フランス育ちのアルジェリア2世ですから、元からある程度ヨーロッパ的な要素を持っていて、だからコテコテのアラブ音楽よりも聞きやすくなっているんだと思いますけどね。ちょいハスキーな声でコブシを回しまくる歌は巧みで実に上手いですし、アラブ音楽初心者でもベテランでも楽しめるステキ盤だと思いますよ♪

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2016’05.31・Tue

CHEB TATI 「DANS LA VIE」

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 アルジェリアのライ歌手シェブ・タティの、1996年のアルバムであります。日本のヘンなロックバンドJAGATARAのメンバーだったOTOとのコラボ・アルバムとのことですが、こんなブツが出ているなんて全く知りませんでした。例によって例の如く、ブックオフで発見したブツでございます。280円也~。シェブ・タティなんて名前は学生の頃から知っていましたけど(その頃ってシェブ・タチって言ってたような…)、同じシェブでもハレドやカデール、マミ(スキャンダルのマミたんとは違いますよ)なんかに比べれば、知名度はかなり低かったかと思います。その為に当時はタティのブツなんて見たこともありませんでしたが、この度偶然出会うことが出来ましてちょいと嬉しかったですね~。

 ただ、OTOとのコラボということで何だかイヤ~な予感がしたのは事実でありまして、もしかしたらバックの音をイジられまくって全てが台無しになってるのでは、なんて懸念があったんですけど、流石にライの一流歌手だけあって、バックの音をイジられまくってもブレないと言いますか、負けないだけのパワーを持っていますね。OTOの音作りなんぞに影響を受けることなんて全く無い、ライ歌手の本領発揮でございますな。

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2011’01.05・Wed

MUNIR NURETTIN SELCUK 「ISTANBUL KONSERI」

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 1月2日ですがブック○フに行きまして、新年一発目のブツを買いました。トルコの古典声楽家ミュニール・ヌーレッティン・セルチュークのライヴ盤と、日本のフォーク歌手横井久美子の2枚組ライヴ盤であります。どちらも500円也。今回はセルチュークのブツを取り上げようかと思います。


 とりあえずハッキリ言っておきますが、わっちはトルコの古典声楽には何の興味もありません。前にこの人の昔の録音を290円でゲットしたことがありますが、一度も聞き通したことがありません。女装してない若い頃のゼキ・ミュレンのブツも持っていますが、こちらも聞き通したことは一度も無いです。ならば何故そんなブツをゲットしたかと言いますと、めっさ安かったのと、見かけた時に買っておかないと、後から興味が出てきて聞きたくなっても入手不可になってしまうからであります。


 そんなワケで何の興味も無いのにゲットしたこのブツ、当然の如く現在のわっちには面白いとも何とも思えません。歌がメチャクチャに上手いというのはよくわかりますが、どの曲を聞いても同じ様に聞こえるメロディ、変わり映えのしないバックの演奏等々、とにかく退屈に聞こえてしまうのであります。あまりに高尚過ぎると言いますか、もっと下世話な部分が欲しいと感じてしまうんですよね~。まあこれはわっちの方に問題があるのであって、トルコ古典声楽が悪いワケではありませんが、今のところわっちとトルコ古典音楽は仲良くなれそうにありません。


 どうでもいい話ですけど、ワールド系音楽を聞き始めた大学一年の頃、欧米の白人ロックしか聞いていなかったわっちが突然キング・サニー・アデを聞き始め、何が良いのかサッパリわからなかったことがありましたが、今のわっちとトルコ古典声楽は、当時のわっちとアデの音楽と同じ様な関係なんじゃないかと思います。当時わっちはアデの音楽を理解する為に毎日毎日ひたすら聞き続け、3ヶ月かけてようやくアデの音楽が腑に落ちたワケでございますが、おそらく当時と同様に本作を毎日毎日3ヶ月間聞き続ければ、もしかしたら何とか腑に落ちるかもしれません。しかし当時とは違って聞かねばならない色々なブツを抱えている現在、3ヶ月間更生プログラムを実施することは不可能でありまして、一体いつになったらセルチュークと仲良くなれるのか、全く見当もつきません。


 ただ、聞いた当初は全然理解できなかった音楽でも、ある日突然腑に落ちるということもあります。例えば70年代のライ・クーダーの音楽ですが(具体的にはアルバム『パラダイス&ランチ』)、聞いた当初は「かったるい音楽だな~」なんて思っていたものの、棚の肥やしになって3年位経ったある日、何故だか突然好きになってしまったなんてことがありました。そう考えると、セルチュークの音楽についても同じことが起きる可能性もありますから、とりあえずはゲットするだけしておいて、しばらく放っておくのも有効なのかもしれません。


 というワケで、本作についてはしばらく寝かせておいて、数年後に突然好きになるという可能性にかけてみようと思う今日この頃なのでやんす。でも多分そのまま存在自体を忘れてしまいそうな気がするな~…。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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