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2020’02.26・Wed

MAYSA DAW 「BETWEEN CITY WALLS」

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 SPOTIFYサーフィンをしていて見つけたマイサ・ダウ(と読むのでしょうか?)の、2017年発売のアルバムであります。いつもの如く「一体どこの国の歌手なのかわからない」という状態で聞き始めたのですが、まずはちょいと子供っぽい舌足らずな感じの歌声がカワイイですね。英語で歌っているようですので、アメリカかイギリス辺りの歌手かという気がしますが、曲によってはアラビア語っぽい響きの歌を聞かせますので、アラブ方面出身の人かもしれません。

 ヤッテいる音楽は基本的に、立体的な奥行きがあるダイナミックな音作りのロックになっているんですが、フォークっぽい曲があったりジャズ的なアレンジを施していたり、シャープなフラメンコ・ロックをかましてみたりと、なかなかに正体不明な無国籍音楽をヤッテいますね。何だか定住する場所を持たない流浪の民みたいな感覚があるようにも感じられ、もしかしたらパレスチナの歌手だったりするのかな?などと思ったりもします。あ、別にどうでもいい話なんですが、SPOTIFYで出会った歌手を、何の情報も無いままに「どこの国の歌手なのかな~?」と想像しながら聞くのって、結構面白いですよ。

 それはそうとして、このアルバムは全体的にダークに沈んだ色彩感に覆われているんですが、子供っぽい歌声に楽天的な響きがありますので、深刻に暗くなるようなことが無いのがよろしいかと思います。まあヤッテいる本人は結構深刻だったりするのかもしれませんが、聞いている限りでは前向きな気力とか活力が感じられますので、ダークに沈んでいるとは言ってもこういう音楽であればわっちは好きですね~。

 というワケでそろそろ答え合わせをするべくこの人のことをネットで検索してみると、パレスチナのインディーズシーンで活躍している歌手なんて書いてありますね。へ~、そうなんですね。リム・バンナみたいなパレスチナの闘士なんて雰囲気はありませんけど、意志の強さみたいなのが感じられるのは、パレスチナの人だからなのかもしれません。何にしてもカッコいいロックをヤッテいる人ですし、わっちは好きですね~。
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2020’02.13・Thu

DUDU TASSA & THE KWAITIS 「EL HAJAR」

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 イラク系イスラエル人歌手ドゥドゥ・タッサとクウェイティスの、昨年発売のアルバムであります。ドゥドゥ・タッサという人はイラク系とは言ってもアラブ人ではなくて、ユダヤ人なんだそうです。アラブ古典歌謡を現代的にロック化して演奏する人として、イスラエルではかなり有名なロッカーなんだとか。わっちはイスラエルの音楽事情なんて全く知りませんので、こんな人の名前さえ聞いたことがありませんでしたけど、音楽を聞いてみるとめっさカッコいい~!

 音楽的にはアラブ・ロックとしか言いようが無いかと思いますが、同じ様なアラブ・ロックをヤッテいたラシッド・タハなんかと比べると、タッサさんの方が遥かにカッコいいって気がしますね。タハさんってあまり上手い歌手ではなくて、時にその歌が音楽のカッコ良さを削ぐようなことがありましたけど、タッサさんの歌は端整で素直にカッコいいと思えますし、曲によっては女性歌手に歌わせたりして、アルバム全体に彩りを添えるように工夫しているのがよろしいかと。

 それに、バックの音がとにかくイイんですよ。ロック・バンド編成にプラスして昔のアラブ歌謡的な弦楽器アレンジを使いつつ、シンセなんかのエレクトロな音も導入して、猛烈に説得力のある音を作り上げていますしね~。この音は、普通のロックファンにも伝わるところが多々あるかと思います。実はレディオヘッドの全米ツアーの前座に起用されたことがある、なんて話を聞いたら聞きたくなる人もいるのでは?エスノ系音楽がお好きな人にも普通の洋楽ロックファンにもオススメしたい、素晴らしい逸品だと思いますよ!

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2019’10.29・Tue

SOUAD MASSI 「OUMNIYA」

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 そう言えばスアド・マシって好きだったな~。アルジェリア出身のシンガーソングライターですが、2003年の「デブ」とか2006年の「メスク・エリル」なんかは日本でもそこそこ話題になりましたし、アラブ・アンダルース音楽を体現しているフォーク系の歌手として、ワールド系音楽ファンの間ではかなり評判になったものでありました。もちろんわっちも大好きな歌手だったんですけど、その後はあまり話題になることも無く、ブツの入手が難しかったこともあって、スッカリと忘れ去られた存在となっておりました。しかしこの度SPOTIFYで偶然引っ掛かって来ましたので、久し振りに聞いてみたのでありました。

 それにしてもまだこの人が活動しているなんて思っていなかったのでありますが、あの頃の美貌は何処へやらという感じのババアになってしまっていて、ちょいとショックではあります。まあそれは置いといて、この人の音楽ってアラブ風味のシャンソン・フォークという感覚が強かったように記憶しておりますが、この今年発売のアルバムで聞ける音楽も大体そんな感じですね。曲によってはべらんめえ調のシャアビの要素があったりして、アラブのストリート感覚を表現していたりはするものの、やっぱり基本は哀愁漂う美しいシャンソン風フォークソングの人だな~って感じですね。曲の節々からアラブの要素は零れ落ちては来るものの、もっとアラブ的な要素が強い方が好みのわっちには、あまり積極的に聞きたいと思える音楽ではないですね~、申し訳ありませんが。

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2019’10.27・Sun

NABYLA MAAN 「DALALU AL-ANDALUS」

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 SPOTIFYサーフィンをしていたらですね、全然知らない歌手が引っ掛かって来たんですよ。それがこのナビラ・マーンという歌手なんですが、何だか美人さんっぽいですし音楽的にも良さそうな感じがしますので、聞いてみた次第であります。やっぱりパッと見で美人さんっぽいというのは、実に聞く気になりますよね~。「常にルックスから入る」わっちですので、見た目は大事なのであります。あ、盤の制作者の方々にお願いしたいのですが、女子歌手のジャケには、出来る限り綺麗に撮影した本人の写真を使って下さいね。わっちみたいな見た目重視のケーハクな音楽ファンが、必ず引っ掛かって来ますので。

 というどうでもいい話はさて置きコチラのナビラさんでありますが、見た目通りの実に美しくも麗しい歌声を聞かせてくれるじゃありませんか!巧みなコブシ回しが印象的な伸びやかで優しい歌声は、エジプトのアンガームとかレバノンのマージダ・エル・ルーミーなんかを思わせるところがあって、とても耳に心地好いです。アラブ音楽の影響が非常に大きいですが、アンガームみたいにバリバリのアラブ歌謡ではなくて、全体的に地中海的なヨーロッパの香りがブレンドされているのがイイ感じです。今回取り上げるのは2017年発売のアルバムですが、タイトル通りのアラブ・アンダルース音楽って感じなのが実によろしいですね~。うわ~、めっさ好きだわこの音楽!

 調べてみるとナビラさんって、モロッコ出身のシンガーソングライターらしいですね。モロッコと言えばすぐにグナワを思い浮かべてしまいますが、地中海を挟んだ向かい側にはすぐにスペインがありますし、こういうアラブ・アンダルース音楽があるのは以前からマニアの間では知られたところではあります。一昔前(2000年代前半だったか?)には日本でもアラブ・アンダルース音楽が少し盛り上がったことがありましたし、わっちも好きで飛び付きましたけど、わっちを含めていつの間にやら誰も騒がなくなりましたよね。でも地元では伝統を受け継ぎつつこんなにも新鮮な感覚を持った人が出て来ているワケですから、やっぱり一過性のブームだけで終わるのではなく、地道にフォローして行かなければならんな~と思う今日この頃。まあ、だからって現物をタイムリーに入手するのは不可能ですし、SPOTIFYのおかげでやっと色々な音楽を追っ掛けて行く準備が出来たんですけど。

 それにしてもこの音楽、本当に素晴らしいですね!アラブとヨーロッパの要素が絶妙にブレンドされたハイブリッドな音楽にナビラさんの麗しの歌声、そしてジャズなんかの感覚も取り入れたクールでカッコいいバックの演奏、全ての要素が合わさって「美しい」という表現に集約される音楽が出来上がっているワケでございますよ。何度も言いますが、コレは本当に美しい音楽ですね!

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2018’08.03・Fri

スーフィーの神秘の笛 トルコ・メヴレヴィー旋回舞踊の音楽

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 ビクターのエスニック・サウンド・シリーズの31番として1988年にリリースされました、トルコの旋回舞踊の音楽盤であります。この盤の存在は発売当初から存じておりましたが、特に興味がある音楽ではなくて新品でゲットしようとは思いませんでしたし、中古で見かけることも全然ありませんでしたので、結局は聞かないままになっておりました。しかしこの度ブックオフの500円棚で発見しましたので、試しにゲットしてみた次第であります。トルコに行った時に旋回舞踊が行なわれているという場所には行きましたし、機会があれば聞いてみてもイイかな~とは思っておりましたので。

 ところでこのビクターのエスニック・サウンド・シリーズは高音質の日本録音をウリにしている盤が色々と出ていますけど、この盤は残念ながら(?)そうではなくて、イスタンブールでトルコ人スタッフが録音しているようです。まあそれでも内容が良ければ全然問題はありません。実際にこのシリーズには、ピグミーのポリフォニーみたいな現地録音の名盤なんかもありますしね~。で、今回のコチラの盤でございますが、音質がメチャクチャに良いというワケではないにしても、スーフィーの神秘的な雰囲気はよく捉えていると思います。トルコで見学した旋回舞踊が実施されるという場所で流れていた音楽は、まさにこんな感じでしたし。

 この音楽で使われている楽器は葦笛のネイ、弦楽器のケメンチェ、打楽器のベンディルの3種だけですが、悠久の時の流れを感じさせる柔らかい響きとゆったりとした旋律に、心癒される感じがしますね。メルジャン・デデの音楽なんかをお聞きになっている方には既にお馴染みの音かと思いますが、デデから先鋭的な要素を取り除けばこの盤の音楽になるんだと思います。あ、そう言えばトルコで見学した旋回舞踊の施設のお土産屋さんには、デデのCDが置いてありましたね~。地元の方々も、デデの音楽が正しく伝統を受け継いでいると解釈しておられるんでしょうね、きっと。

 まあぶっちゃけ言えばどの曲を聞いても同じような音とメロディばっかりですので、人によっては退屈極まりない音楽に感じられるのではないかと思います。でもこの退屈の権化みたいな延々と続く反復フレーズこそが、神との合一を目指す音楽の真髄なんだと思います。反復こそが精神的な陶酔感をもたらすワケですから。民俗音楽やポピュラー音楽って基本的に反復の音楽ですが、人間って太古の昔から反復の心地好さとか素晴らしさを知っているんでしょうね。

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