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2018’08.03・Fri

スーフィーの神秘の笛 トルコ・メヴレヴィー旋回舞踊の音楽

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 ビクターのエスニック・サウンド・シリーズの31番として1988年にリリースされました、トルコの旋回舞踊の音楽盤であります。この盤の存在は発売当初から存じておりましたが、特に興味がある音楽ではなくて新品でゲットしようとは思いませんでしたし、中古で見かけることも全然ありませんでしたので、結局は聞かないままになっておりました。しかしこの度ブックオフの500円棚で発見しましたので、試しにゲットしてみた次第であります。トルコに行った時に旋回舞踊が行なわれているという場所には行きましたし、機会があれば聞いてみてもイイかな~とは思っておりましたので。

 ところでこのビクターのエスニック・サウンド・シリーズは高音質の日本録音をウリにしている盤が色々と出ていますけど、この盤は残念ながら(?)そうではなくて、イスタンブールでトルコ人スタッフが録音しているようです。まあそれでも内容が良ければ全然問題はありません。実際にこのシリーズには、ピグミーのポリフォニーみたいな現地録音の名盤なんかもありますしね~。で、今回のコチラの盤でございますが、音質がメチャクチャに良いというワケではないにしても、スーフィーの神秘的な雰囲気はよく捉えていると思います。トルコで見学した旋回舞踊が実施されるという場所で流れていた音楽は、まさにこんな感じでしたし。

 この音楽で使われている楽器は葦笛のネイ、弦楽器のケメンチェ、打楽器のベンディルの3種だけですが、悠久の時の流れを感じさせる柔らかい響きとゆったりとした旋律に、心癒される感じがしますね。メルジャン・デデの音楽なんかをお聞きになっている方には既にお馴染みの音かと思いますが、デデから先鋭的な要素を取り除けばこの盤の音楽になるんだと思います。あ、そう言えばトルコで見学した旋回舞踊の施設のお土産屋さんには、デデのCDが置いてありましたね~。地元の方々も、デデの音楽が正しく伝統を受け継いでいると解釈しておられるんでしょうね、きっと。

 まあぶっちゃけ言えばどの曲を聞いても同じような音とメロディばっかりですので、人によっては退屈極まりない音楽に感じられるのではないかと思います。でもこの退屈の権化みたいな延々と続く反復フレーズこそが、神との合一を目指す音楽の真髄なんだと思います。反復こそが精神的な陶酔感をもたらすワケですから。民俗音楽やポピュラー音楽って基本的に反復の音楽ですが、人間って太古の昔から反復の心地好さとか素晴らしさを知っているんでしょうね。
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2016’12.05・Mon

興味津々音楽探求~YASMIN LEVY 「SENTIR」

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 皆様今晩は。ヒワイイ大使のめぐりんです。今回の「興味津々音楽探求」で取り上げるのは、イスラエル出身の歌手ヤスミン・レヴィの2009年盤「センティール」です。レヴィさんが歌っているのはセファルディーの歌ですが、セファルディーというのは、15世紀頃のレコンキスタによってスペインを追われたユダヤ人のことです。世界中に散らばって行ったセファルディーの中で、イスラエルに定住している人は10万人ぐらいらしいですけど、そんな中から出て来たのがレヴィさんというわけですね。ころんさんにこの盤を渡された時は、「イスラエル出身の歌手が何故セファルディーの曲?」なんて思いましたけど、イスラエル出身だからこそなんですね~。

 とりあえずはどんな音楽なのか全然想像がつきませんので、早速再生してみますと、ジャズ風味の伴奏でギリシャ歌謡っぽい雰囲気のマイナー調の曲に、ファドみたいな歌が乗っているという、不思議な感覚の音楽が出て来ました。レヴィさんの歌い方って、わたしにはとってもファドっぽく聞こえるんですけど、セファルディーって元々スペイン系ですから、音楽的にファドっぽさがあってもおかしくないですよね(などとテキトーなことを言ってみました)?故郷の地を追われた人達の望郷の念がある歌って感じで、そのサウダージな感覚がファドと共通するって思うのはわたしだけでしょうか?まあファドっぽく感じるのはレヴィさんの歌だけで、音楽的にはジャズの感覚を取り入れた、とてもハイブリッドな感覚のある汎地中海音楽って感じですかね~。ポルトガルから地中海を通じてギリシャとかトルコあたりまでを視野に入れた、とても幅が広い音楽だと感じられます。

「汎地中海音楽ですね!」byめぐりん
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 ところで汎地中海音楽って言うと、レゲエとかヒップホップとかハードロックとか色々な要素をゴッチャに取り入れつつ独自の民族色を出した、ストリート感覚溢れるミクスチャーな音楽を思い浮かべる人も多いんじゃないかと思います。それはそれでとても活力に溢れていて素晴らしく魅力的なものも沢山あると思いますけど、レヴィさんのこの盤は全然違った雰囲気なんですよね~。全体的にとても落ち着いたというか、沈んだトーンで統一されていて、庶民の日常の雑踏みたいな雰囲気はありません。肉体から湧いて出て来たようなタイプの音楽ではなくて、受け継がれて来たものをしっかりと頭の中で再構築した感じの音楽になっていると思います。だから物足りないという人もいらっしゃると思いますけど、肉体感覚が薄い分スッキリと洗練されていて、何だか深く思索しているような音楽になっていますね。わたしにはそこがとても魅力的です。

 収録されているのはマイナー調の曲ばかりで、どれも物悲しいながらも心に染み入るような美しさがあると思います。こんな言い方をすると誤解を招くかもしれませんが、聞いていてとっても癒されますよね。レヴィさんの歌にはファドっぽい感覚があると言っても、声を張り上げるような事はありませんし、アルバムの落ち着いたトーンに相応しい控え目な奥ゆかしさが感じられます。イスラエルの音楽事情は全く知りませんけど、イスラエルにヤスミン・レヴィありと誇れるレベルの、本当に素晴らしい歌手だと思いますよ!

以上、ヒワイイ大使の巨乳担当めぐりんがお送りしました。それではまた次回まで、ご機嫌よう~♪

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2016’09.03・Sat

FAUDEL 「UN AUTRE SOLEIL」

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 先日フォーデルが自身のルーツ音楽を取り上げたブツをネタにしましたが、その時にわっちは「フォーデルのライを聞いたことが無い」と書きました。しかし思い出してみるに、そう言えば確かフォーデルのブツを1枚持ってたよな~ってことで、棚を探してみますとやっぱり出て来ましたよ2003年盤が!確かタワレコの290円バーゲンで数年前にゲットして、聞かずにそのまま棚にブチ込んでしまっていたのでありました。聞いてないんだから、そりゃあ「聞いたことが無い」ってのは当たり前ですよね~。というワケで早速聞いてみましたよ!

 ところが、「コレってライじゃねえじゃん!」わっちは思わず叫んでしまったのでありました、心の中で。わっちとしましては昔のシェブ・ハレドとかシェブ・マミみたいな、コッテコテのライを期待していたんですけど、まあ2003年のブツにそんなことを期待すること自体が間違っているんですが、実際に聞いてみますと、お世辞にもライなんて言えない(?)とっても聞きやすいアラビア~ンなポップスに仕上がっているのでありました。コレは在フランス人によるアラブ風味のおシャンソンポップス?聞きやすいですしオッサレーでカッコいいですから別にコレはコレでイイんですけど、フォーデルによるライと思って聞きましたので、思いっ切り肩透かし喰らってズッコケ~って感じであります~♪でもカッコいいからOKです!

 というワケで、いまだにフォーデルのライを聞くことが出来ておりません。まあライっぽい曲も入っているんですけど、「ライの王子様」ぶりを体験する事は全然出来ませんでしたね~。もしかしたら「ライ」という枠に捉われない曲を取り上げるのがフォーデルの良い所なのかもしれませんし、ちょいと線が細いながらも巧みにコブシを回しまくる歌は実に上手く、聞きやすくて楽しいので文句は無いんですけど、やっぱりもっとコテコテのライを聞いてみたいな~と思う、今日この頃なのでやんす。

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2016’08.31・Wed

FAUDEL 「BLED MEMORY」

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 アルジェリア系フランス人ライ歌手、フォーデルの2010年のアルバムです。そう言えばライなんて学生の頃はちょくちょく聞いてましたけど、最近はとんと聞いてないですね~。ちょいと前にシェブ・タティとかいうおっさんのブツを取り上げたりしましたけど、基本的にライなんてわっちにとっては遠い昔(?)の音楽なのであります。学生の頃はコンピレ盤の「ライ・レベルズ」とかシェブ・カデールとかシェブ・ハレドの「クッシェ」とかめっさ聞いてたんですけどね~。個人的にはシェブ・カデールの「ライ」が最高でありまして、他のブツを色々と聞こうとは思わないというのが正直なところであります。

 それなら何故フォーデルのブツを買ったのかと言いますと、このブツは神戸でゲットしたんですけど、ぶっちゃけ、新品同様で900円と安かったからであります。まあブックオフの安棚よりは高いんですけど、これ位の値段ならちょっとでも興味があれば買いますわな。しかもこの盤、買った後で気が付いたんですけど、ライじゃなくてフォーデルのルーツとなっているアラブ歌謡をを取り上げてカバーしているとのことで、俄然興味が湧く~ってことで、ワクワク気分で再生したのでありました!曲目を見ると、わっちの大好きな曲でリリ・ボニッシュが歌ってた「バンビーノ」が入ってたりしますし♪

 実際に聞いてみますと、当然ライだけではなくて色々なタイプの曲が入っているんですけど、わっちの印象としましては、ライというよりは寧ろシャアビなんかの方が近いかな~って感じですね・・・って、実はわっちはフォーデルのライってこれまで全く聞いたことが無いんですけど、「ライの王子」としてアイドル的な人気を誇っていた人ですから、端正な歌を聞かせるんじゃないかと推測していたんですよ。しかしココで聞ける歌は、リリ・ボニッシュやダフマン・エロ・ハレンチ(←エル・ハラシやろ?)なんかを意識したのか、結構荒っぽいと言いますか、ガラッパチな歌い方をしているんですよ。でもコレがめっさカッコいいんですよね~。まあライを歌う時もこんな感じなのかもしれませんが、実際のところはどうなのか、聞いたことが無いのでわかりませぬ。

 まあ何だかんだ言っても、このブツはめっさ面白いアラブ音楽盤に仕上がっていることに間違いはありません。取り上げている曲はアルジェリア~アラブのスタンダート・ナンバーらしいですし、アラブ音楽にしては(?)実に親しみやすいメロディが揃っていますので、わっちみたいな「アラブ音楽って敷居が高い~!」なんて思っている者にも十分に楽しむ事が出来ます。まあフォーデル自身がバリバリのアラブ人ではなくて、フランス育ちのアルジェリア2世ですから、元からある程度ヨーロッパ的な要素を持っていて、だからコテコテのアラブ音楽よりも聞きやすくなっているんだと思いますけどね。ちょいハスキーな声でコブシを回しまくる歌は巧みで実に上手いですし、アラブ音楽初心者でもベテランでも楽しめるステキ盤だと思いますよ♪

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2016’05.31・Tue

CHEB TATI 「DANS LA VIE」

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 アルジェリアのライ歌手シェブ・タティの、1996年のアルバムであります。日本のヘンなロックバンドJAGATARAのメンバーだったOTOとのコラボ・アルバムとのことですが、こんなブツが出ているなんて全く知りませんでした。例によって例の如く、ブックオフで発見したブツでございます。280円也~。シェブ・タティなんて名前は学生の頃から知っていましたけど(その頃ってシェブ・タチって言ってたような…)、同じシェブでもハレドやカデール、マミ(スキャンダルのマミたんとは違いますよ)なんかに比べれば、知名度はかなり低かったかと思います。その為に当時はタティのブツなんて見たこともありませんでしたが、この度偶然出会うことが出来ましてちょいと嬉しかったですね~。

 ただ、OTOとのコラボということで何だかイヤ~な予感がしたのは事実でありまして、もしかしたらバックの音をイジられまくって全てが台無しになってるのでは、なんて懸念があったんですけど、流石にライの一流歌手だけあって、バックの音をイジられまくってもブレないと言いますか、負けないだけのパワーを持っていますね。OTOの音作りなんぞに影響を受けることなんて全く無い、ライ歌手の本領発揮でございますな。

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