『OMAR SOULEYMAN 「HIGHWAY TO HASSAKE」』
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 一年程前にマリーナ号さんのブログで紹介されていました、シリアの歌手オマール・スレイマンの「ハイウェイ・トゥ・ハッサケ」であります。マリーナ号さんが「シリアの暴走王」と表現されていたこのオヤジのブツ、7月に関西へ行った時に大阪駅前ビルの中古盤屋ディスクJ○で発見致しました。普通であれば入手できるはずが無いようなブツが見つかったりするから、関西の中古盤屋漁りはやめられないんですよね〜。


 とりあえずはこのジャケが良いですね。テロリストみたいなメチャメチャ怪しげなオヤジの写真が最高に胡散臭くて、激しくへっぽこで下らなそうな雰囲気が漂っています。インナーにもテロリストのリーダーとその仲間達という感じの写真がありますが、子供相手にインチキなオモチャを売りつけてそうなしょぼい小悪党みたいに見えてしまうのが、何とも愉快なオヤジであります。


 とまあ、ジャケからは相当にへっぽこな音楽が聞ける期待が高まるわけですが、期待に違わず中身も素晴らしいです。まずはこのラリってるかのような歪んだ音は一体何事なのでしょうか。伸びきったカセットテープを音源にしたかのようなヘロヘロに歪んだ音が、実にサイケデリックで最高にクールです!安直にキーボードで作ったような薄っぺらい音なんですけど、安っぽ過ぎてかえって凄まじいヤケクソパワーを感じさせてくれるのがよろしいかと思います。


 そしてこのオヤジの歌がまた素晴らしいんです!酒とヤクをやり過ぎて酩酊したオヤジが、勢いに任せて歌っているような感じです。激しくブッキラボーなんですけど、人の耳を鷲掴みにして離さないような凄まじい猥雑なパワーを放っています。これ、録音した時は録音レベルを示す針がレッド・ゾーンを振り切っていたんじゃないでしょうか?暴走し過ぎです、このオヤジ。女子高生に「このオヤジ、超キモ〜い!」とか言われそうなんですけど、個人的には愛すべき猥雑オヤジだと思っています。


 それにしてもいいですね〜、この作りのいい加減さ。「デカい音出してデカい声で歌えばそれでええんじゃろが!」とでも言っているかのような強引なパワーに、聞く者はひれ伏すしかないでしょう。シリアの雑踏に行けば、こんなインチキ臭いオヤジが普通にいたりするのでしょうか?へっぽこ好きにはたまらない一枚でやんす。タイの暴走女王、ペッチ・プラエワといい勝負ですよ。うーむ、世界には凄い人がいるもんですね〜。感服致しました。


わしがキモいオヤジじゃ!
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「旦那、いい娘紹介しまっせ!」
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
【2008/08/16 23:58】 中近東 | トラックバック(0) | コメント(7) |
『JULIA 「LA B’AHLAMAK」』
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 思わずジャケ買いしてしまったレバノンの歌手、ジュリアの04年のアルバムです。ジャケを見た限りでは若いのか年食ってるのか全然わかりませんが、歌声は若々しいので多分若い歌手なのでしょう。


 個人的にアラブ音楽は世界で一番敷居が高い音楽だと思っていまして、なかなか近付き難い雰囲気があると感じています。私の場合はアラブ音楽入門がモハメッド・アブドゥル・ワハーブとかウム・クルスームだったので、余計に難解に感じてしまったのでしょう。何が何だかわけわからない状態が続いていたのですが、それを救ってくれたのがフェイルーズの「愛しきベイルート」というアルバムでした。あれで初めてアラブ音楽って素晴らしいんだと思い、それ以降はあまり積極的にではないにしてもアラブの音楽を聞いてきました。色々と聞いてきて随分耳が慣れてきた現在、考えてみるとこのジュリアみたいな歌手がアラブ音楽入門だったとしたら、もっとすんなりアラブ音楽に入り込めたのではないかと思います。


 ジュリアの歌は声が可憐でしっとりした色気が感じられ、今にもしくしく泣き出しそうな雰囲気を持ちつつ独特の軽やかさもありますので、アラブ歌謡を聴き込んだベテランには物足りなく感じられるかもしれませんが、初心者には親しみやすいのではないかと思います。ルックス同様歌声も非常にキレイな歌手ですから。


 音楽的にもゴリゴリのアラブ音楽というわけではなく、欧米音楽的なポップな要素が色々と入っていますし、ラテン調の曲が入っていたりもしますので、アラブ音楽の素人には聞きやすいです。アラブ音楽としては薄味でしょうが、慣れない人にはこれでも十分にアラブ的な音楽だと感じられると思います。8曲入りで33分ちょっとと収録時間は短いですが、短いからこそあっという間に終わってしまいますので、そのことも含めてアラブ音楽入門編にはピッタリのアルバムなのではないかと思います。個人的には非常に良い出来のアルバムだと高く評価しています。


あと、コメント欄に試聴をはりつけておきますので、よろしければお試しを。
【2008/05/03 08:31】 中近東 | トラックバック(0) | コメント(5) |
『MAJIDA EL ROUMI 「YA SAKEN AFKARI」』
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 アラブ歌謡における我がアイドル歌手の一人、レバノンのマージダ・エル・ルーミーのアルバムです。アイドルとは言っても歌手としてのキャリアは30年以上ありますし、1956年12月13日生まれですから既に50歳を超えていますが、個人的には親しみを込めて「るーみん」と呼んでいます。愛嬌のある顔立ちと可憐な歌声が、アイドルと考えるに相応しいと思いますが、いかがでしょうか?


 るーみんはこれまでにアルバムを12枚程出しているはずですが、正確なことはよく知りません。キャリアの割にはリリース枚数は非常に少ないですが、それでも十分やっていけるレベルの大歌手なのでしょう。本作は88年のアルバムですが、入手したのはつい最近であります。


 それにしてもるーみんのCDってなかなか見つかりませんね。できることなら全部揃えたいんですけど、今のところはこのアルバムを含めて4枚しか持っていません。どなたかるーみんのCDを安くで譲って下さる方はいらっしゃいませんでしょうか?


 それはさておき、るーみんですが、アラブ歌謡にしては親しみ易い歌手ですね。どこをどう聞いたってアラブ歌謡なのですが、あまり強烈なアラブ臭が感じられないのが私みたいなアラブ音楽の素人には良いのかもしれません。歌声自体がとても軽やかでポップに感じられるんですよね。フェイルーズなんかも大歌手の割に親しみ易いですが、多分るーみんの方が親しみ易いのではないでしょうか?アラブ音楽入門編としては、最適な歌手だと言えるでしょうね。このアルバムでも相変わらずの可憐な歌声で、軽やかなポップさが感じられる歌を聞かせてくれます。バックの演奏は打ち込みを使わない本格的なアラブ・サウンドもあれば、フェイルーズを思わせるようなポップな作りの曲もありますので、バラエティに富んでいて非常に楽しいです。やっぱりいつ聞いてもるーみんはいいなあ。嗚呼、見つけることができて良かった、るーみんのアルバム。


 ちなみにこのアルバム、RELAX-INというレーベルから出ているのですが、このレーベルってフェイルーズの傑作アルバム「愛しきベイルート」を出している会社ですよね。あれを出したことが、少なからずこのアルバムの作りに影響を与えているように思うのですが、実際はどうなのでしょうか?興味は尽きません。
【2007/10/15 23:15】 中近東 | トラックバック(0) | コメント(4) |
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