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2019’07.17・Wed

COSTA CARIBE 「SIN FRONTERAS」

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 ベネズエラのグループ、コスタ・カリベの1992年のアルバムで邦題は「国境なきカリブ」であります。このグループの作品は他に「カリブの素朴画」というタイトルのアルバムも日本発売されていますが、その内見つかればイイな~と思っております。ベネズエラの音楽と言っても日本ではグアコぐらいの情報しかありませんし、SPOTIFYで探すにしても基礎的な知識がありませんのでなかなかに見つけるのが難しいんですよ。とりあえずは過去に国内発売された数少ないベネズエラ音楽の作品を探すという形にならざるを得なくて、ですのでこのグループの盤は前から探し続けていたんですよね~。それが5月の関西の旅で運良く見つけることが出来ましたので、嬉しい限りであります。

 ベネズエラってとにかく色々な音楽があって、なかなか捉えどころが無い国ではあります。また、クンビアみたいな親しみ易い音楽があるお隣のコロンビアとは違って、ちょいと格調の高さみたいなモノが感じられる白人系音楽のホローポとか、ややこしいリズムが特徴の黒人系のガイタ等々、一種の近付き難さみたいなモノが感じられるような気もします。別にそれは悪いことではないんですけど、例えば以前取り上げたことがありますアンサンブル・グルフィーオみたいな学究肌な感覚が、ベネズエラ音楽への近付き難さの一因かな~という気は致します。このコスタ・カリベはアンサンブル・グルフィーオに比べれば遥かに親しみ易いですし、無条件に楽しい音楽だとは思いますけど、やはり学者さんが学究肌に音楽を追及しているという感覚があるんですよね~。まあそういうお国柄なんでしょうね、多分。

コチラがアンサンブル・グルフィーオの盤
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 わっちは個人的にはベネズエラ音楽のそんな感覚は大好きでして、このボログでもアンサンブル・フルフィーオは大絶賛しましたし、勿論このコスタ・カリベも好きです。コスタ・カリベって他のラテン諸国の音楽をさり気なく取り入れつつも、ベネズエラ的な格調の高さでサラリとスマートな感覚で演奏してしまう技術力も素晴らしいですし、それでいながら大らかな開放感が全く失われないところもステキです。それに、好きで音楽を追求している学生みたいなアマチュアっぽい感覚もあるような気がしまして、嬉々として音楽を演奏しているように感じられるんですよ。この連中のそんなところが好ましいな~と感じている、今日この頃なのであります。
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2019’06.15・Sat

ROBERTA SA 「GIRO」

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 ロベルタ・サーなんて名前は久し振りに聞きましたね~。そのルックスが好きでデビュー盤をゲットしたのは一体いつのことだったか、それ以来この人の盤は全くチェックしていませんでした。と言いますか、ブックオフとかにも全然出て来ませんでしたので、その存在自体を忘れておりました。しかし今年になって新作を出したと言う風の噂を聞きまして(?)、SPOTIFYで検索してみると一発で出て来るワケでございますよ。イヤイヤ、文明の利器の進歩って凄いモンだと改めて実感している次第なのであります。

コレってデビュー盤ですよね?
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 ところでロベルタさんの今回の新作でありますが、巷ではとっても評判が良いようですね。とりあえずは「ジロジロジロジロジロジロ」と、ロベルタさんにジロジロ見られているような歌詞が楽しい妙に耳に残る1曲目からスタートするこのアルバム、一部の曲を除いて全編に亘るポップで穏やかな表情が実にイイですね。このルックスとこの可憐な歌声にしてこの親しみやすさですから、女性ヴォーカル・ファンであれば好きになって当たり前ですよね~。基本的に「ルックスから入る」わっちにも実にわかりやすい、とってもステキな歌手だと思います。

 音楽的には如何にもブラジルなメロディラインのポップスに、ロックやファンク、レゲエなんかの要素を取り入れた今風の音になっていますが、近年のブラジル音楽にありがちなちょいと尖がった攻撃的な部分が全然無いのが良いかと思います。別に尖がった音楽が悪いワケではないのですが、やっぱり美人女子の音楽には癒しとかリラックス出来ることを求めてしまう、偏った考えのわっちなのであります。ロベルタさんはそんなわっちの要求に、シッカリと応えてくれているステキ歌手なのであります~♪

 というどうでもいい話はさて置き、ロベルタさんってサンバの人ではありませんので、日本のブラジル音楽ファンが大好物のショーロ的な音は望むべくもありませんが、軽妙で洒落っ気のある感覚はサンバなんかとも共通していますよね?ブラジル音楽の大きな魅力の一つって、こういう感覚なんじゃないのかな~という気がする今日この頃。こういうのを粋な音楽と言うのかな?

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2019’06.04・Tue

NINA WIRTTI 「JOANA DE TAL」

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 以前からジャケが気になっていたブラジルの歌手ニーナ・ヴィルチの、2012年のアルバムであります。SPOTIFYで検索したら一発で出て来るんですから、便利な世の中になってモンだと思います。ジャケが気になったブツですので、本当は現物のCDで欲しいワケですが、それはボチボチ探すとしてまずは中身ってことで、早速聞いてみたのでありました。すると・・・。

 コレは評判になっただけあって、実にイイ感じですね。まずはバックの音が弦や管のアコースティックな響きを生かしたショーロっぽいところがステキです。何だか70年代のベッチ・カルヴァーリョとかカルトーラの音とか、曲によってはピシンギーニャなんかを思い出させる、ホンワカと和める音だと思います。ヤッテいる音楽はサンバでありますが、打楽器がチャカポコ鳴っている賑やかなモノではなくて、あくまで弦や管の響きを生かしたシットリ系サンバであります。踊る為のサンバではなくて聞く為のサンバ、言わば歌謡サンバですな。

 そしてコレまたイイのが、ニーナさんの歌であります。洒落っ気のある軽妙な歌い口が、知性とユーモア感覚と親しみやすさを同時に感じさせてくれます。それに、ブラジルの女性歌手って男みたいな低い声で歌う人が多いという印象がありますけど、ニーナさんに関しては心配御無用(?)。品のある女性らしい声ですので、女性ヴォーカル・ファンにも安心ですね~。ジャケのレトロなイメージの通り、レパートリーは昔のレトロな曲を取り上げていますけど、そんな楽曲にニーナさんの歌声は実に良くフィットしていると思います。結果、とっても心地好くリラックス出来るステキ盤に仕上がっていると思います~♪

 最近のブラジル音楽って結構尖がったイメージがあるんですけど、それとは対照的なコチラのアルバム、柔らかさと優雅さに溢れた優れモノだと思いますが、如何でしょうか?

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2019’02.13・Wed

CDの山の中に埋もれていたブツ~YUSA 「HAIKU」

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 キューバのシンガーソングライター、ジューサの2008年のアルバムです。タイトルは勿論「俳句」のことであります。わっちはジューサって基本的にめっさ好きなんですけど、この盤は何故かCDの山に埋もれてしまっておりました。しかしこうヤッテちゃんと聞いて見ますと、もうめっちゃくちゃにイイんですよ。まずはとにかく猛烈に音が良い盤でありまして、部屋のオーディオで聞くと物凄く明瞭で広がりのある音が飛び出して来まして、目の前でジューサさんが歌って演奏しているような感じに聞こえるんですよね~。70年代のアメリカンロックにも素晴らしく良い音のモノがありますけど、コレはデジタル時代の優秀録音盤だと言えましょう。

 ところでキューバの音楽と言いますと、イメージ的にブエナ・ビスタみたいなソンとか、マリア・テレーサ・ベラなんかのトローバを思い起こす方もいらっしゃるかと思いますが、ジューサさんの音楽は伝統的なソンとかトローバとは違っていて、ロック、ジャズ、R&B、ブラジル音楽なんかを存分に吸収した独自の音世界を作り出しています。表面的な音は欧米的なスタイルで演奏されていますが、複雑かつ豊かなリズムは伝統的なラテン音楽に則るモノですし、欧米的なようでいてシッカリとラテンの味わいがあるメロディも実に独特です。言ってみれば、物凄くハイブリッドな音楽ってことになりますでしょうか。コレが猛烈にカッコいいんですよね~。

 また、「俳句」なんてタイトルがついている通りシンプルな音作りに徹していますし、音を削ぎ落としつつ強靭な音楽を作り上げるという姿勢は、80年代のプリンス殿下に通じる所があります。まあ本人がプリンス殿下を意識している事は無いかと思いますけど、優れたミュージシャンというモノは、時として同じ方向に向かう事があるのでありましょう。何にしても、控え目ながらも圧倒的な完成度を誇る、とんでもなく素晴らしい盤だと言えると思います。

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2019’01.08・Tue

CDの山の中に埋もれていたブツ~NATALIE FERNANDEZ 「NUESTRO TANGO」

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 うわ~、何だか久し振りにラテン音楽を聞いた気がしますね~。CDの山の中に埋もれていたアルゼンチンの歌手ナタリー・フェルナンデスの2012年盤を聞いて、しみじみと思ってしまいました。久し振りのラテン音楽と言うよりも、昨年はあまり熱心に音楽を聞いていませんでしたから、J-POP以外は全て久し振りって感じではありますけど。

 ところでこのアルバムには「ヌエストロ・タンゴ」なんてタイトルが付いていますが、バリバリのタンゴというワケではありません。タンゴというよりは、寧ろタンゴの雰囲気をちょいと残しつつキューバ音楽やらサルサなんかの要素をブチ込んだラテン・ジャズって感じです。なかなかに意欲的な試みの音楽ですし、しかもとってもハイブリッドでありながらオッサレーな感覚もありまして、実に面白いと思います。ぶっちゃけ、ナタリーさんの歌はそんなに大した事ありませんけど、バックを務めているザッカイ・カーティス&インサイトというバンドが凄いです。ぶっちゃけ言ってこのアルバム、ナタリーさんをダシに使って実はバックの演奏の凄さを聞かせようとしている盤なんだという気がしますが、とにかく演奏自体が非常に面白いですので、それはそれでOKだと思います。

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