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2020’04.16・Thu

DOM LA NENA 「BIRDS ON A WIRE」

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 ブラジルのシンガソングライターでチェリストでもありますドム・ラ・ネーナが、ローズマリー・スタンドレイ(誰?)という人と共作した2014年発売のアルバムであります。SPOTIFYでフォーク系の歌手を検索している時に引っ掛かって来た人ですが、アメリカンなフォークを探している時に、何故ブラジルの歌手が出て来たのかは不明であります。しかしブラジル人とは言っても、アパラチアン・フォークみたいな感覚の曲もあったりしますので、その手の歌手と並べて聞いてもあまり違和感は無いかも?でも、思いっきりブラジリアンなボサノバもあったりしますから、所謂普通のフォーク歌手とは全然違っていると言うのも事実でありますが。

 ただ、ブラジル人でアパラチアンなフォークをヤッテいたりはするものの、10代前半でアルゼンチンでチェロの修行をし、その後パリに移り住んでジェーン・バーキンのライヴ・ツアーでチェロを担当したりと、結構複雑な人生を経て来た人のようですので、ブラジル音楽やフォークだけではなく色々な音楽が身に染み付いているみたいですね。それはこのアルバムを聞いても「嗚呼、なるほどね」と納得出来るかと思います。音楽的にはなかなかに幅広いですが、基本はチェロの弾き語りというスタイルを採っていますので、出て来る音自体は実に簡素であります。思わず「侘び寂び」なんて表現をしたくなってしまう雰囲気がありまして、わっちはヤドランカなんて人を思い出してしまいました。

 全体的には淡々とした静かな子守唄みたいな感覚がある音楽に仕上がっていまして、個人的には好感度が非常に高いアルバムであります。ざわついた心を落ち着かせてくれる鎮静剤のような音楽として、幅広い人に処方出来る(?)音楽かな~などと思う、今日この頃なのであります。
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2020’03.13・Fri

MARIA BERALDO 「CAVALA」

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 ブラジルの歌手マリア・ベラルドの、昨年発売のアルバムであります。全然知らない人ですが、SPOTIFYが勝手にオススメして来ましたので、聞いてみた次第であります。ジャケからして何だか不気味ですので、本来であれば聞きたくはないんですけど、SPOTIFYのオススメには結構当たりが多いですから、素直に聞いてみた次第であります。

 ところでコチラのマリアさん、昨年11月に来日したクアルタベーというグループのメンバーで、クラリネットを吹いているらしいです。今回初めて歌モノのソロ作を出して来たということですが、わっちはクアルタベーもマリアさんも全く存じておりません。まあわっちが知っているミュージシャンなんてこの世のほんの一握りだけですから、こうやってSPOTIFYで知らない連中に次々に出会えるのは嬉しい限りであります。

 という話はさて置きマリアさんのコチラのアルバムでありますが、この不気味なジャケの通りと言いましょうか、随分エクスペリメンタルでアヴァンギャルドな作品に仕上がっていますね。ブラジル音楽と言えばサンバとボサノバなんて思っている人を思いっ切りぶっ飛ばす、これまで聞いたことが無いようなブラジル音楽になっていると思います。まるでドイツかどっかの実験音楽的な音作りになっていて、打ち込みやらシンセやらの不気味な電子音やノイズが異様な緊張感を放っています。何だかノイバウテンとかメレット・ベッカーなんかを思わせる音だと感じられます。

 そこにマリアさん自身が吹くクラリネットの音と歌が乗ってくるのですが、クラリネットの音って何故だかこの手の暗くて重苦しい音楽にマッチしますよね・・・なんて言うと、もう救いようが無いぐらいの暗黒音楽みたいに思われてしまうかもしれませんけど、それをシッカリとブラジル音楽に繋ぎ止めているのが、マリアさんの作曲センスと自身の歌であります。メロディ自体は表面的には無国籍なヨーロッパ風に聞こえるかもしれませんが、よく聞けば実にブラジル的でありまして、いくら実験音楽的とは言ってもそこにはブラジル人の感性が出て来るようであります。そしてマリアさんってこの不気味なジャケの割に(?)キレイな歌声をしていまして、この重苦しい音の先に希望の光を感じさせてくれるような歌を聞かせるのであります。だから暗くて重苦しいだけでは終わらない音楽になっていまして、本来であればあまりタイプではない音楽ですけど、ついつい繰り返し聞いてしまうのであります~♪

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2020’03.07・Sat

KARINA BHUR 「SELVATICA」

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 ブラジルの歌手カリナ・ブールの、2016年発売のアルバムであります。全然知らない歌手ですが、SPOTIFYサーフィンで見つけました。現在45歳というオバハン歌手ですしルックスも老けた感じではありますが、このアルバムを聞いてみたのはこんなジャケだからであります。ブラジルって胸出しちゃった系(?)のジャケが結構ありますよね?ガル・コスタとかベイビー・コンスエロとかその他諸々。こんなジャケだったら聞くしかないではないですか。単にそれだけの理由で聞いてみた、実にケーハクなわっちであります。ところがですね、コレはジャケに騙されて良かったと言いましょうか、なかなかに面白い作品に仕上がっていますね!

 わっちは最近のブラジル音楽にはあまり興味が無くて、おじいサンバとかショーロとかのワールド系音楽ファン御用達の、「聞いて安心なブラジル音楽」ぐらいしか聞こうとして来なかったんですよ。まあアナ・カロリナとかセウ・ジョルジとかは良いと思いますし、最近聞いたルシアナ・アラウージョとかも素晴らしく良かったですけど、ブラジル音楽って何だかそれほど興味を掻き立てられるような感じがしなかったのであります。しかしジャケのお陰とは言えカリナさんのこのアルバムを聞いて、めっさテンションが上がってしまったのであります!

 ブラジルってサンバやボサノバだけではなくて、他の国々と同様に普通にロックもポップスもあるのは知っていますけど、カリナさんみたいなハードでカッコいいロックをヤッテいる連中がいるなんて知らなかったですね~。しかもハードロックとは言っても欧米の真似っこではなくて、ブラジルのハードロックとしか言いようが無い仕上がりなんですよ。単純な爆裂ハードコアもあっても当然それもカッコいいんですが、如何にもブラジルという要素が入り混じった異様にテンションの高い曲もありまして、それはロック・ファンではなくても聞く価値があるかと思います。そして欧米の連中みたいに病的にイカレた感じはあまり無く、まずは「音楽が好き」という感覚があるのがよろしいかと。その辺はフィリピンのハードコアやヘヴィ・ロックの連中に通じる感覚であります。

 う~む、なかなかやるじゃないですかカリナ・ブールさん。ソロになる前は何ちゃら言うロック・バンドを率いていたらしいですけど、そちらも是非聞いてみたくなって来ましたね~。わっちにしては珍しく注目したい、ブラジルのロックであります。

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2020’02.28・Fri

LUCIANA ARAUJO 「SAUDADE」

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 普段から他の人が聞かないような音楽ばっかり取り上げている、ころんでございます。でもわっちだってですね、ブラジル音楽みたいな日本でも人気の高いジャンルの音楽を聞くことがあるんですよ。昨年だってロベルタ・サーとか取り上げましたし・・・って、ロベルタさんを取り上げたのは「美人さん」だからってだけの話ですが。今回取り上げますルシアナ・アラウージョさんは、日本でどんだけ知られている歌手なのかは知りませんけど、実にイイですよ!何たって「美人さん」ですから。やっぱりジャケがイイと、俄然聞く気になりますよね~。常に「ルックスから入る」ケーハクなわっちとしましては、見逃せない人であります~♪

 というどうでもいい話はさて置き、多分そこそこ年増だと思われるアラウージョさんですが、思わず聞き惚れてしまうようなイイ声をしているんですよ。優しさと温かさと強さを兼ね備えた、大人の女ならではの色香がほんのりと漂うような歌い口でありまして、若い娘の歌が好きなわっちでさえもコロッとヤラレてしまう歌声であります。歌い方は随分アッサリとした薄口な感じで、控え目でさり気ない歌い方をするんですけど、こういう自己主張の強くないところが却って魅力的なんですよ。う~む、素晴らしい。

 今回の2019年盤は、音楽的にはサンバやボサノバをベースにした都会的なブラジルポップスでありますが、アコギやバンドリン(ポルトガルギターかも?)を中心としたアコースティックな音作りが耳に優しく、躍動感や活力に溢れていて実に楽しいです。アコーディオンが多用されているのも、個人的には嬉しいですね~。アコはブラジル北東部ではよく使われる楽器ですけど、アラウージョさんってもしかしてブラジル北東部出身なのかもしれません。あと、演奏にジャズ風味があるのも何だかオッサレーな感じがしてよろしいかと。

 ただ、そんな中でわっちが一番好きなのは、エレキベースとドラムを使ったロック風の7曲目とラストの10曲目だったりするのですが、ズブズブにブラジル音楽というワケではなくて、さり気なく「私はロックも好きなんですよ」なんて言っているような感じがして、わっちの中ではますます好感度が爆上がりになってしまうのでありました。う~む、素晴らしい。最近はあまりブラジル音楽には興味が無いんですけど、久し振りに良いブラジルポップスを聞いたな~って思います。ロベルタ・サーも霞むほどにステキな優良盤であります!

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2019’11.22・Fri

JULIE FREUNDT 「DEJAME QUE TE CANTE…CHABUCA」

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 ペルーの歌手フリエ・フレウンドの2018年発売のアルバムで、チャブーカ・グランダの曲を集めた作品であります。全然知らない歌手なんですけど、SPOTIFYでたまたま見つけまして、しかもチャブーカ歌集ということですからコレは聞かないワケには行きませんよね~。ペルーと言えばフォルクローレといイメージがありますが、チャブーカ歌集ですからフォルクローレではなくて都市部のクリオージョ音楽だということはわかります。クリオージョ音楽なんてとっても久し振り~ってことで、楽しみに再生したのであります♪

 ぶっちゃけ言いますとコレ、めっちゃくちゃに良いですね!チャブーカ歌集ですから曲が良いのは当然として、ギター・ベース・パーカッションを中心としたシンプルなバックの演奏がこれまた良くてですね、特に躍動感に溢れつつキラキラと輝くような美しい演奏を聞かせてくれるギターが素晴らしいのであります。フリエさんのアルバムって本人がギターを抱えているジャケが多いんですけど、ギターは自分で演奏しているのでしょうか?だとしたら本当に上手いですね~。

 そしてその美しい演奏をバックに従えたフリエさんの歌が、大人の落ち着きがありながらも茶目っ気を感じさせる可愛らしさも持ち合わせていて、実にイイんですよ。最近流行の(?)ジジイ達のクリオージョ音楽とは違って、女性らしい優雅さとか色香が感じられる本当にステキな歌唱なんですよね~。まあジジイ達の歌も味わいがあってイイんですけど、わっちはどうせならやっぱり女性の美しい歌声を聞きたいワケですよ。チャブーカさんも女性ですし本人も歌っていますけど、わっちはチャブーカさんの歌唱はあまり評価してなくてですね、歌手としての魅力はフリエさんの方が遥かに上だと思うのであります。フリエさんを聞いて、ようやく満足出来るクリオージョ音楽の歌手に出会えたな~と実感している今日この頃なのであります。

 う~む、こうなって来るとSPOTIFYで聞けるフリエさんのアルバムは、全て聞いてみたくなって来ましたね~。それ程大量にアップされているワケではありませんので、このチャブーカ曲集を楽しみつつボチボチと聞いて行けたら良いな~と思っております!

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