2007’11.30・Fri

PRIK WHARN 「FAN NAI FHUN」

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 久し振りにタイの音楽を取り上げてみようかと思います。タイも色々と取り上げたいブツがあるんですけど、他にも取り上げたいブツが多々ありますので、最近はネタにする機会が減っていました。


 牧歌的な音楽という言葉を耳にすることがありますが、牧歌的な音楽って一体どんな音楽なんでしょうか?感覚的にはわかりますが、説明するとなるとどう表現していいかよくわからないですよね。田舎っぽい雰囲気を持った音楽だという人もいるでしょうし、自然の情景が浮かんでくるような音楽だという人もいるでしょう。その定義はどうれあれ、ジャケがオイ・ガトーンのアルバムを思わせる、プリックワーンの06年のデビュー盤である本作は、牧歌的な音楽であると言っても誰もが納得するのではないでしょうか。

 
 プリックが原っぱでアコギを提げて立っているジャケからして牧歌的な感じですが、出てくる音がまた、とても牧歌的なんです。オイ・ガトーンなんかも牧歌的と言えるかと思いますが、歌を聞くとやはりプアーチウィット的な田舎の泥臭い感覚があって、慣れない人には非常にクセがあるように感じられることでしょうね。プリックは、いかつい顔に似合わず可愛らしさのある声で、飾り気の無い素朴な歌を聞かせてくれるのですが、オイ・ガトーンとは違って、あまりコブシを回さないポップス的な歌い方をしますので、クセがあまり無くて非常に聞きやすいかと思います。スッキリ爽やかな歌なんですよね。発声がやや一本調子ではありますが、なかなかに好感の持てる歌だと思います。


 バックの演奏はロック・バンド編成を軸にしていますが、出てくる音はロック的というよりは、フォーク調のポップス的ですね。曲調としてはプアーチウィットと言ってもいいのかもしれませんが、彼女のクセの無い歌が乗ってくると、爽やか風味のフォークっぽいポップスに聞こえます。まあクセが無いとは言っても、タイの歌手にしてはということであって、十分にタイ風味はあるんですけどね。


 歌が素朴で爽やかで、しかも音作りはアコースティックな質感で統一されていますので、いかにも自然の中にいるようなリラックスした空気を感じさせてくれます。なんか癒されますね、こういう音楽って。これがプアーチウィットなのかそうでないのかはよくわかりませんが、どちらにせよ、とても愛らしいポップスに仕上がっていると思います。有機野菜のような、体に良さそうな音楽という感じですね~。
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2007’11.29・Thu

DANITA 「PROMOTOR」

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 フィリピンの新人女性歌手、ダニタの06年のデビュー盤(のはず)です。ジャケでは写真がちょっと暗くてわかりにくいですが、結構可愛らしい顔をしています。ただイメージ的には、いつも不機嫌そうなというか、気難しそうな顔をしている今時の女の子という感じがしますね(インナーの写真でも一枚も笑ってないです)。顔から判断するに、まだ十代なのではないかという気がするのですが、本当のところはどうなのでしょうか?


 このブツ、一度プランテーションで試聴させてもらったことがあるのですが、その時に確か店長さんが「フィリピンでは、この娘はデビューする前からみんな知ってる有名人だったらしい」というようなことをおっしゃってたと記憶しています。その時には買わなかったのですが、その言葉が耳に残っていたので、後日別の店で買ってしまいました(店長さん、すいません!埋め合わせは来年にでも)。


 何故デビュー前から有名人だったのかは未だにわかりませんが、とりあえずそんなことに関係無く聞いてみると、パッと聞いたところでは、音楽的にはアヴリル・ラヴィーン路線でも狙ったのかという印象を受けました。アヴリルも見た目通りの不機嫌そうな歌を歌う娘ですが、ダニタも気難しそうな顔をした印象通りの、真面目で気難しそうな歌を歌う娘なんです。アヴリルとは違って歌は非常にしっかりしており、特にラストのピアノを伴奏にしたスローな曲の出来は素晴らしくて実力を存分に発揮しているのですが、全体的には暗くてヘヴィですし、何だかパッとしない印象で、この娘は一体どこがいいんだろう?と思ってしまいました。


 何だかよくわからないブツに出会うとやたら気になってしまうのが私の性質でありまして、「ならば良いのか良くないのか、判断がつくまで聞いてやろう」となってしまい、機会がある毎にこのブツを聞くようにしてみました。10回ほど聞いて感じるようになってきたことは、「どうやらこの娘は本気で苛立って怒っているんだな」ということです(誤解かもしれませんよ)。本気で怒っているようなんですけど、人に当たり散らすような怒り方ではなくて、自問自答しているような感じなのがこの娘の特徴であります。だから聞き手としては、この娘がどうなってしまうのか見守ってやりたいな、という気持ちになってしまうわけなんです。そういう意味でも、気になって仕方が無い娘なんですよね~。


 とりあえずは既に20回程度はこのブツを聞いたのですが、何だかいつの間にやらこのブツがヘヴィ・ローテーションになってしまっていたりして…。じっくり付き合わないと非常にとっつきにくい娘ですが、私は段々親しみを感じてきましたよ。


インナー写真。斜めからの顔。ちょっと不機嫌そう。
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インナー写真。正面から。やっぱり不機嫌そう。
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2007’11.28・Wed

GER 「ON MY OWN」

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 プランテーション店長さんお薦めのシンガポールの中華系女流シンガーソングライター、ガー(って読むのかな?)の03年のアルバムです。店長さんお薦めのブツは結構私好みである場合が多いのですが(と言うか私の好みのブツをお薦め下さるのですが)、この作品も良いですね~。店長さんお薦めでハズレだったのは、後にも先にもインドネシアのダンドゥット歌手、カメ○アの05年のアルバムだけであります(店長さん、すいません!)。


 シンガポールの歌手とは言っても公用語は英語ですし、このアルバムも全曲英語で歌われていますので、聞き流していると英米の女性歌手の作品かと勘違いしてしまいます。と言うか、じっくり耳を傾けていても、英米の歌手にしか聞こえません。それだけに音的には「フツーに良い」ロック~ポップスと言えるのですが、ここまで屈託の無い素直なポップスであれば、シンガポールだろうとアメリカだろうとどこの国の作品だろうと、そんなことはどうでも良くなってきます。良いモノは良い、そういうアルバムですね。


 ちょっとメリケンのカントリー・ポップみたいな雰囲気を持った楽曲群も粒揃いですし、ちょっとハスキーな歌声も爽快でカッコいいです。歌の実力もなかなかのものですね。何だかベス・ニールセン・チャップマンの1枚目みたいな雰囲気のブツです。メリケンで発売しても十分に売れるんじゃないでしょうか。


 え、何?メリケン風ポップスだったら本場のメリケン・ポップスを聞けばいいじゃないかって?いやいや、それは違いますよ。同じようなメリケン風ポップスであれば、どうせ聞くならメリケンの歌手ではなくてアジアの歌手の方を聞きたくなるし応援もしたくなる、それがアジア音楽好きの心意気ってもんでしょう。ワタクシは根っからのアジア体質ですからね~、まずはアジアですよ、ア・ジ・ア!


 本作はインディーズからの作品なのですが音のクオリティは非常に高くて、メジャーの作品と比べても全く引けを取ることはありません。入手はちょっと難しいかもしれませんが、英米のロックやポップスの愛好家にも自信を持って紹介することができるアルバムですし、ポップス系のアジア音楽好きにも十分アピールできる作品なのではないかと思います。普通に良いポップスである為にインパクトには欠けるかもしれませんが、じっくり聞けばジワジワと沁みてくる良盤であります。

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2007’11.27・Tue

BENNY MORE 「RITMO」

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 なんとも言えずダサくてセンスの悪いジャケではありますが、キューバ音楽史上に名を残す大歌手ベニー・モレーのアルバムということで、とりあえず買ってみました。タ○ーレコードの新品のバーゲン品で305円、50年代の曲を中心に15曲入りというのがなかなかのお得盤。ジャケが酷いので、多分この値段じゃなければ買ってません。このシリーズ、オマーラとかコンパイ・セグンドなんかのブエナ・ビスタ組のブツを、これと似たようなダサいジャケで色々と出しているようですが、売れるんですかね?


 ジャケのセンスの悪さは置いといて、中身の方はさすがにキューバ音楽史上最高の歌手と謳われたベニー・モレーの音源だけあって、悪いはずがありません。どういうコンセプトで編集された作品なのかは全くわかりませんが、ド派手なホーン・セクションと賑やかなパーカッション群が大活躍する歯切れの良い爽快かつ豪快なフル・バンド・サウンドに乗った豪放なモレーの歌は、やはりいつ聞いても素晴らしいです。とにかく魅力的な歌声を持った歌手で、やや高めのピーンと張りつめたような伸びのある艶やかな声は、まさに唯一無二のものです。


 個人的にラテン音楽はボレーロよりもノリノリのリズム曲が大好きなのですが、このアルバムはその手の曲が沢山入っているのが良いですね。特に、「マラカイボ」というフレーズをバック・コーラス部隊がひたすらしつこく囃し立て続ける、モントゥーノの部分だけを拡大したかのような「MARACAIBO ORIENTAL」とか、オスカル・デ・レオーンもカバーしていた「QUE BUENO BAILA USTED」の怒涛のリズム攻撃なんかには心底やられてしまいますね。


 このアルバム、キューバ音楽マニアから見ればどういう評価が下されるのかはわかりませんが、私のような素人にはとても楽しめる作品に仕上がっています。これ1枚でベニー・モレーが素晴らしい歌手だったということは十分にわかると思います。これからベニー・モレーを聞いてみようという初心者の方(そんな人いるか?)にも十分お薦めできるのではないでしょうか?ベニー・Kも良いですけど、ベニー・モレーも最高ですよ。

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2007’11.26・Mon

AMASWAZI EMVELO 「EZINTABENI」

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 南アフリカの男声コーラス・グループ、アマスワジ・エンヴェーロの82年のアルバムです。このブツ、実はLPです。今ウチにはアナログ・プレーヤーがありませんので、聞くことができません。聞きたければCDを買うしかない状況なのですが、これってCD化されているのでしょうか?どなたかご存知の方がいらっしゃったら、是非お教え下さい。実家にはプレーヤーがあったので学生の頃はよく聞いたものでしたが、今は聞きたくても聞くことができません。うーむ、困ったもんだ。


 仕方が無いので、これを聞きたくなった時は、代わりにアマスワジとマハラティーニが共演したブツ「YOU’RE TELLING TALES」を聞くようにしています。マハラティーニと言えばマホテラ・クイーンズとの共演が有名ですが(有名か?)、私はアマスワジとの共演盤の方が好きなんですよね。マハラティーニの強烈にドスの効いたうなり声には、アマスワジのザラつきながらも滑らかなコーラスの方が合っているような気がするんです。アマスワジのコーラスは、以前中村○うよう氏が「大根おろしコーラス」と表現されていたと記憶しますが、まさに言い得て妙ですね。


 それにしても、この南アフリカのムバカンガと呼ばれる音楽は、本当に面白くて魅力的な音楽ですよね。使われている楽器はギター、ベース、ドラムと、シンプルなスリー・ピースのロックバンドみたいな編成なのですが、ビュンビュン鳴りまくるベースとブラシでかき回しまくるドラムが生み出すビートの弾け具合は非常に活力があって楽しいですし、転がるようなフレーズを次から次に紡ぎ出すギターも、目立ちはしないものの、めっちゃカッコいいです。こんなカッコいい演奏の上に、マハラティーニの強烈なダミ声とアマスワジの大根おろしコーラスが乗ってくるわけですから、面白くないはずがありません。


 マハラティーニというオヤジは本当に強烈な声を持つおっさんですが、アマスワジのコーラスはその声に全く負けることはありません。マハラティーニに負けないパワーを持ったアマスワジ。だからこそ、マハラティーニとの共演盤を聞くほどに、アマスワジだけの名義の「エジンタベニ」を聞きたくなってしまうんですよね~。でも聞けないんです。うーむ、本当に困ったもんです。


 それはさて置き、このムバカンガという音楽、元々はアパルトヘイトの国で抑圧されてきた人々による憂さ晴らしの為の音楽なのでしょう。しかし、天下泰平の国に住むワタクシのような人間にも活力を分けてくれる、本当に素敵な音楽です。いつ聞いても元気をもらえる音楽ですね。


こちらがアマスワジとマハラティーニの共演盤。
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2007’11.25・Sun

SUNFLOWER DAY CAMP 「ATTACK OF THE HORNS」

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 フィリピンの大手ビール会社"RED HORSE"主催のロックフェスティバル"MUZIKLABAN"の05年のグランド・チャンピオンに輝いたという、サンフラワー・デイ・キャンプの06年のアルバムです。まずはこのメチャメチャサイケなジャケがいいじゃないですか。しかもタイトルが「ホーンズの攻撃」ですから、ホーン・セクションが鳴りまくるブリブリにファンキーでサイケな音楽なのか?と思って、興味津々でゲットしたブツです。実際に聞いてみると、ブリブリファンキーサイケなんてことはありませんでしたが、しかしこの連中、相当に面白いですよ。


 出てくる音は基本的にはホーン・セクションが大活躍するスカなんですが、この連中はそこにグランジなハードロックとかハードコア・パンクとか、ちょっと気恥ずかしくなるような青春ギター・ポップなんかの要素もぶち込んだりしています。更にR&Bやジャズ、はたまたオールディーズのポップスの素養を感じさせる部分もありまして、なかなかの懐の深さを持っているようです。レゲエもかなり好きなようでして、ほんのちょっとですが、ダブの音処理なんかも聞かせてくれますよ。


 そしてそれらの要素をごちゃ混ぜにして、若さに任せて一気にブチ撒けているのですが、その凄まじい勢いには圧倒されてしまいます。これで楽しくないはずがない、という音楽なんですよね。若いだけに青さを感じさせる部分もありますが、それが愛嬌に繋がっているのもよろしいかと思います。このパワー、出てきた頃のフィッシュボーンなんていうメリケンのバンドをちょっと思い出したりしてしまいましたが、フィッシュボーンよりもこの連中の方が勢いは上ですよ。


 しかもこの連中、メチャクチャに演奏が上手いんですよね。おそらくライヴはこのアルバムで聞ける以上のパワーが爆発するのではないかと思います。これは何としてもライヴを見てみたいバンドですね。底抜けに明るくてエネルギーに満ち溢れた演奏を繰り広げてくれるのではないかと思います。これだけの演奏ができるのなら、ロックフェスティバルでグランド・チャンピオンになるのは当たり前でしょう。


 それにしてもこの連中、本当にパワーありますね~。音の勢いという点では、今年聞いたブツの中でもかなり上位に入りますね。やっぱりフィリピンには凄まじい連中がいるものです。私が知らないだけで、まだまだ他に凄い連中がいることでしょう。これからどんな連中に出会えるか、ますます楽しみな今日この頃であります。

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2007’11.24・Sat

RIVERMAYA 「GREATEST HITS 2006」

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 今回取り上げるのは、フィリピンのロック・バンド、リヴァーマヤのヒット曲集です。一言でフィリピンのロックとは言っても本当に色々なタイプの連中がいるのですが、このバンドは私がこれまで聞いてきた連中とはかなり毛色が異なります。何が異なるのかと言いますと、音の質感が英国のニューウェーヴ系統そのものだということです。特に、初期ウォーターボーイズやビッグ・カントリー、若しくはランリグなんかを思わせる、天空を駆け巡るかの如きギターの音が素晴らしいですね。超クールでカッコいいです。


 このバンド、シンプルなバンド演奏でありながら、深く思索しているかのような、ひんやりとした冷たい質感を持った演奏を聞かせてくれます。決して乱れることの無い、極めて冷静と言うか冷徹と言うか、本当にクールな音なんですよね。芸人根性を感じさせる明るくて楽しい連中が多いフィリピンロック界にあっては、なかなか珍しい存在なのではないかと思います(単に私が他にこの手の連中を知らないだけかもしれませんが)。


 音の方は非常に英国ニューウェーヴ的ではありますが、英国のこの手の連中と比べて最も違うところは、演奏が非常に上手いということですね。英国のこの手のバンドは概して歌も演奏も下手っぴーですからね。そうなんです、このリヴァーマヤはとにかく演奏がメチャクチャに上手いんですよ。演奏の上手さは、ヤマジカズヒデ率いる日本のバンドdipよりもずっと上でしょう。クールなクセに温もりを感じさせるヴォーカルの力量もかなりのものです。マイク・スコットやイアン・マッカロクなんて目じゃありません。


 クールな演奏とクールな歌が織り成す非常にクールな音楽なのですが、それでいてとてつもなく白熱するエネルギーを内包していることを感じさせてくれます。溢れんばかりの情熱があるクセに、表面的には極めてクールに見せているんですよね。うーむ、素晴らしい!メロディもポップで美しいものばかりですし、英国ニューウェーブ系の音がお好きな人には、是非お試しいただきたいです。あまりのクールなカッコ良さにぶっ飛びますよ。個人的には2曲目の7分近くにも及ぶ「UMAARAW,UMUULAN」の、まばゆいばかりのきらめくメロディと悶絶するほどのギターのカッコ良さには、完全にヤラれてしまいました。


 いや~、それにしても本当にカッコいいバンドですね。最近になってこのブツをゲットして初めてこの連中の音を聞いたのですが、これまで聞いてなかったことが悔しくなるぐらいに良いバンドです。俄然この連中に興味が出てきましたし、他のアルバムも是非全て揃えたい!などと思っている、過去に英国ニューウェーヴ系の音を聞きまくっていたことがある、ころんでございました。

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2007’11.23・Fri

みひろ 「ヒマワリ」

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 一部マニアの間では絶大なる人気を誇るというアダルト・アイドル、みひろの04年に発売されたDVD付シングルです。この前何気無くヤフオクを見ていたら、このブツが希少盤ということで9800円もの高値が付いていましたが、マニアだったら買うんでしょうかね~。私なら、いくら好きな歌手のブツであっても1枚9800円などという法外な値段が付いていたら、絶対に買うことはありませんけどね。1枚にそれだけ払うぐらいなら、1000円の中古盤を9枚買って、残りの800円を握り締めてブック○フのバーゲンコーナーで250円のブツを3枚ゲットする方が良いと思いますので。


 それはさて置き、みひろ(マニアの間では「みっひー」と呼ばれているらしいです)のこのブツですが、可愛いくて人気があるからCDでも出してみようかという程度のノリで出されたブツなのでしょう。しかし意外なほどいい感じに仕上がっているのが、なかなかのクセモノであります。これは結構な拾いモノじゃないでしょうか?


 まずは曲がいい感じです。何だか青春の切ない1ページを思い起こさせると言いますか、胸キュンなメロディなんですよね。そしてアレンジがまたいい感じなんです。特にギターが、これまた胸キュンな音で鳴っているんです。そしてそこに乗ってくるみひろちゃんの歌が、いかにも声量が無くてノドだけで歌っているような歌なんですけど、そよ風のような優しい雰囲気でありまして、アイドル歌謡ならこの程度歌えれば十分だと思います。単なる企画モノにしては、出色のアイドル歌謡になっているのではないかと思います。


 このブツ、個人的にはかなり気に入っています。可愛いと評判なだけあって、そんじょそこらのアイドル連中よりも可愛いですし、歌も聞くに堪えないというようなレベルではありませんし。なかなかいいですよ、この娘は。切ない系の曲が揃えば、フル・アルバムを出してもいいんじゃないでしょうか?みひろちゃん、今度歌を歌う時はワタクシに相談しなさい。見事なアジアン・アイドルに変身させてあげますぞ、などと妄想する今日この頃であります。


 どうでもいいんですけどこの娘、とんでもない酒豪らしいです。高校生ぐらいの顔してるクセに、今年で25歳になるらしいですね。みひろちゃん、酒飲む時はワタクシのところに来なさい。九州ならキミが好きだという焼酎が安くでたくさんあるから、いくらでも飲ませてあげますぞ。


インナー写真。ギター・ストラップが、私が持っているのと色違い。
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オマケ。敬礼のみっひー。
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オマケその2。歯磨きのみっひー。
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2007’11.22・Thu

KANTE MANFILA 「BACK TO FARABANAH」

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 ギニアのギタリスト、カンテ・マンフィーラの、98年に発表されたカンカン・ブルース・シリーズ第3弾です。このシリーズ、全て素晴らしい出来で大好きなんです。アコギの響きを生かした哀愁のアフリカ音楽なのですが、ブルースと銘打ってもメリケンのブルースとは違って、ドロドロとした感情が渦巻く嘆き節みたいな感じでは全く無く、もっと健康的で大らかな音楽です。心静かに瞑想しているような曲もあれば、踊りだしたくなるような曲もありますが、どの曲を聞いても人間の生身の温もりを感じますね。限りなく優しくて豊かな音楽だと思います。聞いていると、星空の下でゆったりと寛いでいるような気分になりますね。


 基本はアコースティック・ギターの演奏と素朴な歌とコーラスです。曲によってはベースやバラフォンも入りますが、それは付け足し程度です。アフリカ音楽と言うと、太鼓がドンドコ鳴りまくっていてリズムばっかり強調されているからイヤだ!という人もいらっしゃるようですが、カンテ・マンフィーラの音楽はそういう人であってもすんなり受け入れることができると思います。アフリカ・アレルギーの方は是非お試しあれ。


 それにしても、こんなにも簡素な演奏が醸し出ニュアンスの何と豊かなことでしょう。特別に技巧的なわけでもなく歌が上手いわけでもないのに、何がこんなに人の心を打つのでしょうか?おそらく、ひたすら心を込めて演奏をし、歌を歌っているだけなのでしょうね。ただそれだけなのでしょうが、それが素晴らしいのであります。こういう音楽を聞くと、音楽というものは形はどうであれ、演奏者の心が重要なんだということを実感させられます。心洗われる音楽とは、こういう音楽のことを言うのでしょう。


 秋の夜長には(もう冬ですが)、アイリッシュやスコティッシュのフォーク~トラッド系の音楽が聞きたくなりますが、カンテ・マンフィーラの本作みたいな音楽も聞きたくなるんですよね。地域や音楽性は違えど、両者に共通しているのは「哀愁」という感覚です。などと言うと、アフリカに哀愁漂う音楽があるなんて信じられない、という人もいるのではないかと思います。いまだにアフリカの音楽と言うと、原住民が槍と盾を持って太鼓に合わせてウホウホ言って飛び跳ねているようなイメージを持った人が結構いますからね。


 まあ日本のマスコミは英米と、たまに韓国の男性アイドルの音楽ネタぐらいしか外国の音楽を取り上げませんから、アフリカの音楽なんてほとんど知らないという人が多いのは仕方ないことなのかもしれません。しかしいまだに「原住民ウホウホ!」のイメージというのはあまりに勿体無いですし、それよりもアフリカの人達にあまりに失礼なのではないかと思う、ころんなのでございます。

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2007’11.21・Wed

PAROKYA NI EDGAR 「EDGAR EDGAR MUSIKAHAN」

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 コミック・バンドと呼ばれる連中がいます。お笑いに重きを置いたバンドのことなのでしょうが、詳しい定義は私にはよくわかりません。今回取り上げるフィリピンのロック・バンド、パロキャ・ニ・エドガーは、ジャケだけ見ればとんでもなくおバカなコミック・バンドだと思われても仕方ないでしょう。しかし実際に音を聞いてみると、単なるお笑いバンドではないことはすぐにわかります。表面的にはバカに見えても脱いだら凄いんです、という感じでしょうか?


 表面的にはグランジな轟音ギターが炸裂するハードロックに基本を置いているように聞こえますが、メリケンとかのグランジ・バンドみたいに陰湿な暗さは全く無く、カラッとしていて明るいのが良いですね。しかし単にノーテンキに明るいのではなく、泣きながら無理して笑っているかのような哀愁も感じさせるところが、一筋縄ではいかない連中です。


 音作りは非常に工夫されていて、轟音ロックかと思えばネオアコみたいになったりスタンダードなポップス風になったりラップをかましたりと、変幻自在なアレンジのセンスの良さは抜群だと思います。何と言うか、カメレオンみたいなバンドですね。聞いていると、グランジなハードロック路線は、彼らにとっては味付けの一部でしかないようにも思えます。とりあえずは、このブツだけでは正体がわからない、不思議な連中です。今のところこのバンドのブツはこれしか持っていませんので、他にも色々聞いてみないといけませんね~。


 まあ何にせよ、ポップなメロディ・センスは冴えていますし、人を食ったようなとぼけた味わいのある達者な演奏も光っています。この連中の音楽、なかなか言葉では表現しにくいのですが、とにかくメロディを生かす音のセンスが抜群に良いということだけは間違いありません。面白ければ何でもやってみようという積極的な姿勢が感じられるのが良いですし、ちょっと聞いただけでは支離滅裂な位に色々やりまくっているように聞こえますが、実はポップなメロディをとても大切にしている姿勢が一貫してよく伝わってくるところがまた更に良いかと思います。良いバンドですよ、この連中は。


 ケチをつけるとすれば、ヴォーカルが少々弱いことですね。腹筋を使わずにノドだけで歌っているような感じの歌が、音楽そのものの印象を軽くしてしまっているように思います。もしかしたらヴォーカルも楽器の一部と考えて、わざとあまり目立たせないようにしているのかもしれません。うーむ、正体不明の不思議バンド、興味をそそられますね~。他のブツも色々と聞いてみなければ!


 ちなみに、昨日取り上げたアポのトリビュート盤の冒頭を飾っているのはこの連中です。

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2007’11.20・Tue

TRIBUTE TO APO HIKNG SOCIETY 「KAMI nAPO MUNA」

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 70年代から活躍するフィリピンのベテラン男性3人組、アポ・ハイキング・ソサエティは、音楽だけで人気を博しているのではなくて、コメディアン的な存在としてテレビにも出演してフィリピンのお茶の間でも有名だという、まさにフィリピンの大スターと言える存在らしいです。このアルバムは06年に発売されたのですが、アポの曲を18組のミュージシャンが1曲ずつカヴァーした企画盤です。集まった面々はパロキャ・ニ・エドガー、オレンジ&レモンズ、シュガーフリー、バービー・アルマルビス等の人気者達。彼らがそれぞれの持ち味を出しつつ、アポのまるでカーペンターズやアントニオ・カルロス・ジョビンの如きエヴァーグリーンな響きを持つ美しい楽曲を演奏しています。


 オリジナルのアポの演奏はAOR的と言うか、ジャズやボサノヴァっぽさを持った「お洒落な午後のティー・タイムのお供に」という感じの大人のポップスなのですが、それは非常に完成度が高く、個性を出しつつカヴァーするのは難しいのではないかと思われます。しかしどの連中もなかなか健闘しておりまして、とても面白い仕上がりになっています。個人的に特に興味深く聞けるのは、最初の一音を発しただけで雰囲気を自分の色に染め上げてしまうバービー・アルマルビス、爽やかポップスに見せかけつつダブの音処理を仕込んだりハードロックっぽく盛り上げたりしてクセモノぶりを発揮するイッチーワームスあたりでしょうか。


 それにしてもこのアルバムを聞くにつれ思うことは、フィリピンのミュージシャン達は本当にセンスの優れた連中が多いということですね。フィリピンは国民総エンターテイナーと言われるほど歌や楽器演奏のレベルが高い国らしいですが、そういう国だからこそプロになっているのは一筋縄ではいかない実力を持った連中ばかりなのでしょう。フィリピンの音楽を「単なるアメリカン・ポップスのコピー」などと言う人もいますが(確かにそういうものもあります)、このアルバムを聞くと、フィリピンのミュージシャン達はアメリカン・ポップスのコピー云々を超えて、既にフィリピン独自の音楽というものを作り上げていると実感できますね。と言うか、アポが活躍していた当初から、フィリピンには欧米の音楽をうまく取り入れた独自の音楽が根付いていたのではないかと思えてきます。フィリピン音楽、興味が尽きることがありません。


 ところで本アルバムは二種類発売されていまして、通常盤はカヴァー・ヴァージョンのみ収録の1CDですが、カヴァーの曲順にリマスターしたオリジナル・ヴァージョンを収録したCD付きの2枚組スペシャル・エディションもあります。私は当然2枚組スペシャル・エディションを入手しました。まずはオリジナルの素晴らしさを味わい、それからカヴァー・ヴァージョンを聞くという楽しみ方をしております。聞くほどにわかるフィリピン音楽の素晴らしさ、ですね。あと、DVDも発売されています。見たことはありませんけど。

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2007’11.19・Mon

BADA 「BADA2」

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 前に取り上げましたS.E.Sはとても素敵なグループでありまして、できることなら再結成が望まれるわけですが、メンバー各自がソロでそこそこ成功しているようですから、それはなかなか難しいことかもしれません。


 先日ブック○フのバーゲンコーナーを物色していたところ、S.E.Sのメンバーだったバダの、04年に発表されたソロ・アルバム第二弾が750円で置いてありました。少々高くはありますが、S.E.Sのメンバーだった人のブツですから、買わないわけにはいきません。どうせならシューやユジンのブツも欲しかったのですが、S.E.S関係はこれしかありませんでした。他のメンバーのブツも早くゲットできるよう、今後とも地道に探していくつもりです。


 で、このアルバムですが、さすがにS.E.Sで一番歌が上手かった人だけあって、非常に安定感のある作品に仕上がっています。声は可愛らしいしリズム感は非常に歯切れが良いですし、安心して聞ける歌ですね。若い頃のダイアナ・ロスに似た歌声のように感じられる瞬間もあります。この声さえあれば、そこそこの曲が集まればアルバム一枚ぐらいなら簡単に作れてしまうでしょうね。それほどまでに魅力的な歌声だと思いますよ。


 内容的にはアジアンR&Bと言ってしまえば一言で片付いてしまうようなものではありますが、レベルはかなり高いと思います。日本人の製作陣も参加しているようですが、それがどの程度の効果を生んでいるのかは定かではありませんけれども、音作り自体は最近のJ-POPのR&B系の音なんかにも全く引けをとることはありません。と言うか、メリケンR&Bなんかとも全然遜色無いと思います。非常に良く出来たアルバムだと思いますし、傑作だと言ってもいいんじゃないでしょうか。


 難点を言えば、メロディがちょっと親しみにくい曲が多々あるということでしょうか。最近のメリケンR&Bみたいに何だか複雑なメロが多くて、誰もが鼻歌を歌えるようなキャッチーなメロが無いというのが残念です。親しみやすいポップなものが多ければ完璧な一枚となったのではないかと思うんですけどね~。何でR&B系の音楽って、こうもややこしい複雑なメロを作るんでしょうか?昔の3分間ポップスみたいに、単純明快でポップな曲ならドンピシャでバダの声にハマると思います。あと、この人の声、ボサノバも合っていると思います。バダさん、ボサノバでアルバム一枚作って下さい。


インナー写真。泡まみれのバダ。
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化粧品の宣伝写真のバダ。
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2007’11.18・Sun

宮島のアナゴ飯&カキ、そして錦帯橋

 昨日は広島県の宮島に行ってきました。宮島に船で渡って厳島神社を参拝して紅葉を見て、という黄金コースに目をくれることもなく、宮島に渡る船乗り場の手前にあるアナゴ飯の店に行ってきました。久し振りに食べたくなりましたので。


 朝6時に出発して車で片道6時間、宮島口手前で渋滞にはまりつつ辿り着いたアナゴ飯屋さん、店に入れば溢れんばかりの人、人、人。店の人に聞いてみれば待ち時間は何と1時間以上。普通なら待つことなどあり得ないのですが、この為にやってきたわけですから待たないわけにはいきません。というわけで待ちましたよ、約1時間15分。やっとありついたのがこいつです。


宮島名物アナゴ飯。味噌汁と漬物付き。
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 見た目は鰻丼っぽいです。タレは甘さ控え目。アナゴとウナギ、姿かたちは似ていますが、味わいは全く違います。アナゴの方が脂が少なくて身が薄いので、香ばしく仕上がります。しかもアナゴって魚なんだなあと、当たり前のことに気付かされる味であります。ウナギの重厚な味わいと比べるとあっさりとしていますが、身の味は非常にしっかりとしています。ハッキリ言って絶品であります。ウナギも非常に好きなのでありますが、個人的にはアナゴの方が好みですね~。この絶品のアナゴ飯、あまりに空腹だった為、1時間15分待ったにもかかわらず、15分で完食してしまいました…。


 そして広島と言えば、カキ(貝ですよ)が有名でございます。アナゴ飯だけでは少々物足りなかったので、近くにあったカキを食わせる店で焼きガキとカキフライを食べました。


広島名物焼きガキ&カキフライ。
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 焼きの方は殻の割りに身が小さく、味もイマイチでありましたが、カキフライは身が大きくてこれまた絶品!以前よりカキはフライにしてタルタルソースで食べるのが一番美味いと思っていましたが、それを再確認した次第であります。


ちょっと身が小さいカキ。
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 帰りついでに寄ったのが、山口県岩国市にあります錦帯橋です。久し振りに来たのですが、やっぱりいいですわ、ここは。人がめちゃくちゃ多くはありますが、一度は生で見た方が良い場所かと思います。


錦帯橋。木製です。
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もう一枚。
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2007’11.17・Sat

范曉萱 「RAIN」

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 台湾のアイドル歌手メイヴィス・ファンの、95年のデビュー作です。中古ではこのブツが5000円などという法外な値段がついていてとても手が出ませんので、台湾の友人に頼んで送ってもらいました。台湾でいくらしたのかは知りませんが。


 実はこのブツ、ある理由があってどうしても欲しかったのです。その理由とは、我が最愛のアイドルであるタイのブアチョンプー(以下ブアちょん)のデビュー曲が、本作のタイトル曲である「RAIN」だからです。ブアちょんバージョンの「RAIN」は、淡い切なさに胸締め付けられる本当に素晴らしい出来でしたが、オリジナルは一体どんな出来なのか非常に興味があって、何としても聞いてみたかったのであります。


 台湾からこのブツが届いて、ワクワクしながらCDを再生してみると、思わずズッコケてしまいました。「ありゃりゃ?メイヴィスってこんなに歌下手だったのか?」と。この下手さ、可愛い顔には似合っているわけではありますが…。声は可愛らしくていいんですけどね~。まあお目当ての「RAIN」は6曲目なので、我慢して1曲目から聞き続けました。しかしひたすら「RAIN」が始まるのを待つ時間の長いこと長いこと。アレンジもいかにもアイドル歌謡といった感じのお手軽なやっつけ仕事系だし、とても聞くに堪えない曲の数々が続きます。


 そして長い時間を耐え、やっとお待ちかねの「RAIN」が始まりました。おおっ、ブアちょんバージョンと似た雰囲気だ!などと思って聞いていたのですが、何と言うか、複雑な気分になってきました。曲は良いのです。素晴らしい曲だと思います。しかし曲の良さを少しも生かさないこの下手っぴーな歌はちょっとねえ…。この曲、オリジナルはメイヴィスですが、本当はブアちょんが歌う為に作られたのではないかという気になってきました。うーむ、ルックスしか誉めるところがない娘ですねえ。


 アイドル歌謡たるもの、歌の上手い下手なんてものは関係ありません。可愛いあの娘が歌っているから元気が出るとか萌えるとかいうものではあるわけですが、可愛いあの娘が歌っているにも関わらず、元気も出なけりゃ萌えもしないということもあるわけでありまして…。歌が下手なのは別に全然構わないんですけどね~。


 などと思いつつ繰り返しこのブツを聞いていたら、段々この下手さが快感になってきました。うーむ、相変わらず可愛らしい女の子には弱い、ころんでございます。やっぱり可愛いメイヴィスが歌っていたら萌える!ということにしておきましょう。


 ちなみにこの娘、台湾の友人情報によりますと、デビューした頃は可愛かったのに、悪い男と付き合うようになって坂道を転げ落ちていくかの如く変になっていったそうです。矢田亜希子みたいなもんですかねえ。残念な話であります。


何か知らんけど跳んでます。
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2007’11.16・Fri

BUSSARA SRIROONGRUEN 「DAO ROONG LOOG THUNG POP」

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 今回はとっておきのルークトゥンであります。紹介するのが惜しいぐらいに惚れ込んでいる歌手でございます。でもやっぱりご紹介致します。今回のブツは、ブッサラー・シールンルアンの03年のアルバムです。


 美人で声が可愛らしければそれで良し!歌が下手でもへっぽこでも何でもOK!このブッサラー・シールンルアンという女の子はそういう歌手です。整った美しい顔立ち、スレンダーなスタイル、可愛らしい歌声、まさに歌唱力以外はどれを取っても一級品です。この人、2001年のミス・ティーン・タイランドか何かだったはずですが、それだけに美人度は相当に高いですね。


 ちなみに私がいつもお世話になっているサリガレコードさんのmiya氏は彼女の歌を「絶望的に下手クソ」とおっしゃってました。人を絶望的な気分にさせてしまう程に素晴らしい歌なんて、滅多に聞けるものではありません。ズッコケるほどヘッポコで脱力感を誘うブッサラーちゃんの歌、私はめっちゃ好きなのです!本気で惚れ込んでます。


 このアルバム、UPLレーベルから出ているのですが、UPLと言えばお水系の派手なキャバクラ嬢みたいなルックスの女の子を次から次へと輩出するイカしたレーベルとして、絶大なる信頼を得ています(?)。このレーベルには随分前に取り上げましたペッチ・プラエワとか、お水系の女王ダーオ・マユリー、土屋アンナみたいな顔したパメラー・ボーデン、高卒でお水の世界にデビューしてしまったかのような雰囲気のデュオ、ヤー・ターとか、ルックス重視で歌唱力度外視の素晴らしい連中が所属していますが、その中でも最も美人としてナンバーワンの呼び声高いと個人的に思っているのが、このブッサラーちゃんなのであります。


 ひとたび彼女が歌えば、オヤジどもはたちまち虜になり、財産投げ打って彼女に貢いでしまうことでしょう。それを危惧したUPLレーベルは、オヤジどもやそのカミさん達に訴えられる前に自主規制をしてしまい、2003年に彼女をデビューさせて以降はタイの音楽シーンから追放してしまいました(大ウソ)。


 このブッサラー、本作を出して以降は全く音沙汰ありませんが、一体どうしたんでしょうね?復活を望む人は、密かにたくさんいるのではないかと思う今日この頃。少なくとも世界に一人は彼女が復活することを待ち望んでいる人間がいるのは間違いありません。だから早く新作出してちょーだい。その日が来るまで、このへっぽこでグレートな作品を聞きながら待つ事にします。このブツのVCDも欲しいです。miyaさん、何とか見つけて下さい!お待ちしております!!


裏ジャケ。ちょっと子供っぽく。
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インナー。ちょっとお姉さんっぽく。
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盤面も美麗。
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2007’11.15・Thu

ロス・コンパドレス 「やきいもの歌」

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 秋と言えば、食欲の秋。秋に美味いものと言えば、焼いも?というわけで、今回はキューバの至宝、ロレンソとレイナルドのイエレスエロ兄弟によるデュオ、ロス・コンパドレス(LOS COMPADRES)の登場であります。個人的にはキューバ音楽の中で最も好きな連中です。達者なギター演奏と丸みのある歌声が、とても親しみやすい人達であります。


 キューバの音楽と言えば、アルセニオ・ロドリゲスとかセプテート・ナシオナール・デ・イグナシオ・ピニェイロ(長い名前!)はたまたセステート・アバネーロとかベニー・モレー、もうちょっと新しいところではアダルベルト・アルバーレスとかシエラ・マエストラ、オマーラ・ポルトゥオンドなんかがすぐに思い浮かびます。いずれも素晴らしいミュージシャン達なわけでありますが、みんな楽団演奏の人達ですね。しかし私は、どちらかと言えば小編成の吟遊詩人みたいな連中の方が好きなんです。例えばトリオ・マタモロスとか、このロス・コンパドレスですね。


 ロス・コンパドレスは74年末から75年にかけて東京は赤坂のレストランに長期出演したことがあるらしく、その時に見聞した石焼き芋屋ことを76年に「BONIATO ASADO」、即ち「やきいもの歌」として発表しました。それが02年にどういうわけか3曲入りCDシングルとして発売されました。ポン○ッキーズとかいう番組に使われたらしいのですが、そのブツがこれです。ジャケはキモいですが、中身は最高です。


 実はこの曲、日本語で歌われています。聞こえてくる物売りの声「それは焼き芋屋さん キューバのピーナッツ売り 思い出す」とか「いーしやきいも いらっさいませ いらっさいませ」とか歌っていて、とても楽しい歌です。楽しいんですけれども同時に哀愁も漂っていて、聞いていると何だか泣けてくる歌なんですよね。完全にキューバ音楽のノリなのにも関わらず、日本的な郷愁が感じられるという曲であります。キューバの超一流のデュオが、日本語でこんなにも素敵な歌を残してくれたことに感謝したいです。


 超一流の音楽家というのは、どこの国の言葉で歌おうと素晴らしいものを作ることができるんですね。彼らのスペイン語で歌われるキューバ録音の曲の数々も本当に素晴らしいものでありますが、この「やきいもの歌」は彼らから我々日本人への最高のプレゼントのように感じられ、格別の味わいがあります。決してお遊びで作ったようないい加減な曲ではありませんよ。

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2007’11.14・Wed

BROWNMAN REVIVAL 「STEADY LANG」

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 実はレゲエも好きな、ころんでございます。CDも100枚以上持っていたりするのですが、特にアスワド、フレディ・マクレガー、ガーネット・シルク、タイガーなんかが好きです。まあこの辺のブツはまたの機会に取り上げることにして、今回はこのブツを。


 今回取り上げるのは、プランテーション店長お薦めのフィリピンのレゲエバンド、ブラウンマン・リバイバルの05年のアルバムです。レゲエが世界中の音楽に影響を与えていることは知っていましたが、フィリピンにレゲエ・バンドがいるなんて全然思っていませんでした。それだけに店長からフィリピンではレゲエが人気だと聞いた時は、意外でしたし驚きでもありました。


 レゲエと言えば、夏に聞くリゾート感覚の心地良い音楽だと言う人もいれば、メッセージ性の強いダークでヘヴィなものが本物なんだ!と言う人もいるでしょう。私は別にどっちの方が良いということはなく、どちらもレゲエとして楽しんでおります。このバンドはラヴァーズものがお好きだという店長さんのお薦めだけあって、音的にはAOR感覚のスウィート&スムーズさが持ち味のラヴァーズ・ロックです。だから夏の海水浴場なんかでかかっていたら非常にハマるレゲエだと思います。極楽気分を醸し出す、非常に滑らかな味わいのブツですね。


 それだけに、耳ざわりが良過ぎてあまり引っ掛かるところが無い、ということが言えるかもしれません。確かに聞き流していれば、ただの心地良いBGMにしか聞こえないかもしれませんね。しかし各曲をじっくり聞いてみると、なかなかしっかりした音作りですし、良い曲も多いです。安直な音作りのものが多い本場ジャマイカのブツと比べると、音作りはこちらの方がずっと良く出来ていて、生身の躍動感というものがしっかりと感じられますし、ちょっとトボケた感じの歌も、なかなかいい味わいを持っています。全体的に少々糖分過多という気がしないでもないですが、これはこれでOKだと思います。この雰囲気、なんだかサード・ワールドとかマキシ・プリーストなんて名前を思い出してしまいますね~。


 東南アジアのレゲエなんてどんなものなのか全く知りませんでしたが、これを聞いたおかげで俄然興味が湧いてきました。入手するのはなかなか難しいのですが、またプランテーションの店長さんに色々と教えていただきたいと思う今日この頃であります。次はフィリピンだけでなく、インドネシア方面のレゲエをゲットしたいです。

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2007’11.13・Tue

ANABELA 「ORIGENS」

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 アマリア・ロドリゲス亡き後のファドは、アマリアのスタイルを受け継いだジョアナ・アメンドエイラとカティア・ゲレイロで決まり、というのがファド好きの一般的な考えなのでしょうか?両者共シンプル極まりない伝統的なスタイルで歌う歌手ですが、あまりにシンプル過ぎて時にどの曲を聞いても同じ曲に聞こえる、というのは私だけ?私のようなファドのド素人は、例えばドゥルス・ポンテスのように、色んな音楽の要素を取り入れてミクスチャー・ファドみたいなことをやっている歌手の方がわかりやすかったりします。


 元々声を張り上げて歌うスタイルが苦手な私にとっては、アマリア風の歌い上げるファドは時に聞き苦しいことがありますし、更にその歌の伴奏があまり変化のないシンプル極まりないものだったりすると、2~3曲聞けば飽きてきてしまいます。同じ歌い上げるスタイルでも、ドゥルスみたいに色々やっていると単純に楽しめますし、パトリシア・ロドリゲスみたいに声に可愛らしさがあると、伴奏がシンプル極まりなくても素直に楽しめたりします。まあこれは個人の好みの問題であり、ジョアナやカティアがダメということではありません。実際にカティアの「ファドに抱かれて」というアルバムは大好きです。でも声が可愛いとか、色々な音楽を取り入れているとかの方が、私にとっては聞きやすいですし、その方が好きなことに間違いはありません。


 そこでこのアナベラの98年のアルバムです。この人の音楽をファドと言ってもいいのかどうかわかりませんが、ポップスの要素を大々的に取り入れていて、実に楽しめる仕上がりとなっています。彼女の歌の節回しはファドですが、歌い上げるスタイルではなく、もっと軽やかな感じですね。そして声には可愛らしさがありますので、とても親しみやすいです。こういう歌声であれば、本格的ファドでも聞きやすくなるかもしれません。


 音作りは、現代的に洗練されたアレンジがなされていて、非常に耳になじみやすいです。本格派のファド・ファンからはこんなものはファドじゃないと言われるのかもしれませんが、私は大好きですね。奥行きのある現代的なアレンジがなされたバックの演奏に乗って、ファドの旋律を取り入れた美しいメロディを、可愛らしいキレイな声で歌っている、それだけでも十分素晴らしいと思いますが、本格派のファド・ファンのご意見も是非伺いたいところです。


インナー写真。何で睨んでるの?
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2007’11.12・Mon

GEORGE WINSTON 「AUTUMN」

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 中古盤屋のバーゲンコーナーで見つけた一枚。290円也。80年に発表されたジョージ・ウィンストンの「オータム」と言えば、メチャクチャにポピュラーですよね。知らないとおっしゃる人も、聞けば必ず知ってる曲が入っているはずです。本作はウィンストンの出世作ですね。タイトルが「オータム」ですから、秋のうちに取り上げておかないと、ということで今回めでたく(?)ネタにすることに致しました。


 ウィンダムヒル・レーベルを代表するピアニストであるジョージ・ウィンストン、静まり返った深夜でも雨降る昼下がりでも、あまり活動的な場面で無い限りは、しっくりとハマる音楽を奏でてくれる人であります。限りなく優しくて美しいメロディを紡ぎ出す簡素なピアノ・ソロ演奏なんですが、私は結構好きですね。心が優しくなる音楽といった感じでしょうか。


 しかしある音楽評論家が、ウィンダム・ヒルなんかのこの手の音楽は作為が見え見えで聞いているとイライラするしこんなものは全然ヒーリング音楽ではない、みたいなことを言っていました。うーむ、そのように感じる人もいるわけですね。ジョージ・ウィンストンの音楽が好きな私は、その見え見えの作為というものがどんなものなのかは全くわからないのですが、作為の有無に関わらず彼の音楽は美しいと思います。雰囲気だけの音楽という人もいますが、ピアノを習っていたことがある人の話では、彼のピアノは技術的に難しいことをやっているわけではないけれども、この雰囲気を出すのがとてつもなく難しいのだそうです。ならばこの雰囲気に騙されたって全然構わない、私はそう思います。


 それにこの人が奏でるメロディにはアメリカ民謡っぽい響きがあり、結構奥深いものがあるように思うんですけどね。個人的には、ピアニストでありヴォーカリストでもあるロビン・ホルコムの諸作(いずれ取り上げます)と似ているように感じられます。ホルコムもアメリカの民間伝承の影響が強い音楽をやっていますが、ウィンストンも似たタイプでありながら、ホルコムほど暗くはないという感じでしょうか。両者共優れた表現者だと思うのですが、よりノスタルジックで親しみやすいのが、ジョージ・ウィンストンの特徴でしょう。だからこそ多くの人に受け入れられるピアニストなのだと思います。

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2007’11.11・Sun

RAFFI QUIJANO 「MANILA BLEND」

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 ボサノバという音楽は世界各地で流行っていますが、日本でも根強い人気がありますよね。数ヶ月前ですが福岡市内のタ○ー・レコードに行ったらボサノバ・コーナーがあって、フィリピン人にしては珍しい下手クソな歌手、SITTI(シティと読む?)のライヴ盤まで置いてあって、驚いたことがあります。どうせ置くならこのラフィ・キハーノ(と読むのかな?)の本作を置けばいいのにと思うんですけどね。


 実はフィリピンでもボサノバは非常に人気があるようで、色んな歌手がボサノバのアルバムを出したりしています。ちなみに前述のシティさん、フィリピンではかなりの人気があるようで、アルバムのヒットチャートのベスト10に、複数のアルバムを送り込んだりしています。歌が下手だからかえってウケてるのかな?


 ラフィのこのブツはプランテーションの店長さんに試聴させていただいたのですが、昼下がりのコーヒー・タイムにピッタリという感じのオシャレな雰囲気が一発で気に入ってしまい、即ゲットしました。フィリピンで作られたボサノバを集めたのか、フィリピンの曲をボサノバ風にアレンジしたのか、詳しいことはよく知りませんが、全てフィリピン産の曲を取り上げているらしいです。本場ブラジルのものと比べても全く引けを取らない良い曲ばかり収録されています。フィリピン産の良質な曲ばかりを集めて抽出しているからマニラ・ブレンドですね。良質なコーヒーの如く、リラックスできるブツであります。


 そして軽妙でスピード感のある達者な演奏をバックに、ちょっと不安定なところを見せつつもさり気なく歌うラフィさんの歌が、また素敵なのです。なんだか聞き手のツボを心得ているな、という感じなんですよね。あまりに下手な歌では興醒めしてしまいますが、ボサノバはある程度素人っぽい歌の方が雰囲気が出るような気がします。この人の歌は、その辺が非常にバランスが取れているように思います。上手いという程ではないにしても、決して下手ではない。そしてこれだけ歌えれば十分だという感じなんですよね。ボサノバ好きにはまず間違い無い、というブツなのではないでしょうか。


 それにしても本当に心地良いアルバムですね~。家で寛ぐ時に聞いていてももちろん良いのですが、シャレた喫茶店なんかのBGMとして流れていたら、見事にハマる音楽だと思います。喫茶店経営者は必携のアルバムかと。


ラフィでーす。
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もひとつオマケのラフィさん。
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こちらは歌が下手っぴーなシティさん。
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2007’11.10・Sat

ERASERHEADS 「ANTHOLOGY」「ANTHOLOGY TWO」

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 随分調子が戻ってきた、ころんでございます。まだ喉が少し痛かったりはしますが、油断しなければもう大丈夫だと思います。というわけで、今回は大好きなバンドを取り上げてみようかと思います。


 フィリピンでバンド・ブームが華やかだった90年代、最高の人気を誇ったのがこのイレイザーヘッズです。既に解散してしまっていますが、いまだにその影響力は計り知れず、05年には彼らのトリビュート・アルバムも出ています。それだけの敬意を集めるこのバンド、聞いてみればその素晴らしさを実感することができると思います。


 今回取り上げるブツは、彼らの曲を集めた編集盤シリーズの2セットで、どちらも2枚組です。CD4枚で全61曲と、かなりのボリュームがありますので、聞き応えは十分です。今や彼らのオリジナル盤は入手困難ですので、こういうブツは非常に助かりますね。


 彼らの音楽は、ロックやポップスだけでなくブラック・ミュージックとかレゲエ等様々な音楽を飲み込んだ、ミクスチャー・ロックと言っていいかと思います。しかし全てがしっかりと消化されているので、出てくる音楽は実に自然で耳障りの良いものです。聞き流せば心地良いBGMにもなりますし、よく聞けば凄いことをやっているという、本当に独自の音楽を作り続けた稀有なるバンドですね。この連中の音楽は、フィリピンのポピュラー音楽が到達した、一つの頂点だと考えて良いのではないかと思います。音の方は比較的シンプルなバンド・アンサンブルではありますが、そこから滲み出してくる万華鏡のようなめくるめくポップ感にクラクラしてきます。まさにバンド・マジックここに在り、という感じの音楽ですね。


 そして書いている曲がまた、どれもこれも良いメロディなんです。とてもポップで親しみ易くて、聞いているとつい一緒に口ずさんでしまうような曲ばかりなんですよ。誰の耳にも優しいと言えば良いのでしょうか。色々なタイプの本当に素晴らしい曲が、ズラリと並んでいます。とにかく凄い才能を持った連中だということを思い知らされますね。


 彼らの音楽は、音楽的にも非常にレベルの高いものを持っているのに、決して聞く者をほったらかしにしないという姿勢が一貫して感じられます。彼らの音楽には、「リスナーがどう思おうと関係無い。自己を表現することがアーティストにとって一番重要なことなのだ!」というようなロック・ミュージシャンが陥りやすい傲慢な姿勢は、微塵も感じられません。プロのミュージシャンに必要なことは聞き手を楽しませることだと私は思っていますが、彼らの音楽は、凄いことをやりつつ聞く者を自然に取り込んでしまうという、まさに理想的なミュージシャンと聞き手の関係が出来上がっているように感じられますね。こんなに素晴らしいロック・バンドは、世界中を見渡してもそういるわけではないでしょう。個人的には、この連中の姿勢を受け継いだのが前に取り上げたイッチーワームスだと思っています。だから私はイレイザーヘッズもイッチーワームスも大好きなのであります。


 いやー、それにしても本当に素晴らしい作品集ですね、これは。いつ聞いても心からいいなあと思えるブツです。最高のバンドが作り上げた最高の音楽がここにあります。聞いてみて損は無いと思いますよ。


こちらが第2集。
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2007’11.09・Fri

ルネ 「ミドリ色の屋根」

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 随分風邪の症状がやわらいできた、ころんでございます。それでもまだ喉は痛いししんどいので、今日も程々に。


 今日のネタは、昔日本で活躍していたカナダ人のガキンチョ歌手、ルネ・シマールの、日本でのファースト・アルバムであります。クレジットが無いのでよくわかりませんが、70年代中頃のブツだと思います。まだ学生の頃に、大阪の阿部野橋にあった中古盤屋ビッグ・○ンクで100円で買ったブツです。LPですので、今は聞くことができません。CDで買い直したいと思っているのですが、どうやらCD化はされていないようですね~。


 ところで、ルネを覚えている方はおられますでしょうか?私の周りでは誰も知る人がいないのですが、このブツのオビには「スーパーアイドル」と書いてありますね。スーパーアイドルなら、知っている人が一人ぐらいいたっていいんでないの?ルネが活躍していた頃、ルネよりずっと年下のガキンチョだった私でさえ覚えているんですけどね~。タイトル曲の「泣かないで~ボクがそばに~、泣かないで~いーるから~」というボーイ・ソプラノの絶唱が耳に残っている人はいませんか?なかなかに心洗われる歌でございますよ。まあ、どうでもいいんですけど。


 どうでもいいついでに、ルネと同じ頃に活躍していたナルというガキンチョ歌手もいたと思うのですが、ご存知の方はいらっしゃいますか?ナルは日本人だったような気がするのですが、記憶が定かではありません。「朝までナタリー」とかワケわからないタイトルの曲を歌っていたような気がします。ナルのブツは何も持っていませんので、とりあえずはLPでも何でもいいから欲しいです。


 もひとつついでに、「ナタリー」と言えば、ルネの妹もナタリーという名前でしたね。日本で「五月の手紙」とかいう曲でデビューして、見事にコケてしまいましたね~。でもナタリーはいまだに歌手をやっていて、この間ニュー・アルバムが出たらしいです。ジョルジュ・飯炊きの歌とかキャロル・キングの「夕方ふれんど」とか歌ってるらしいです。兄貴の方は現在は歌手をやってなくて、シルク・ド・ソレイユのプロデュースをしているとか。まあ、これまたどうでもいい情報ですね。


わしがルネじゃ!
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2007’11.08・Thu

PASSION PUPETTS 「BEYOND THE PALE」

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 風邪はまだ癒えません。早めのパブ○ンで症状を抑えています。やっぱり風邪はいけません。健康が一番であります。というわけで今日も手抜きネタでございます。


 このブツ、イギリスのバンド、パッション・パペッツの84年のアルバムで、邦題は「噂のパペッツ」。噂にもならなかった、ヘッポコで軟弱なギター・ポップです。LPでは持っているんですけど、ウチにはアナログ・プレーヤーが無いので聞けません。聞きたい聞きたいと思いながら、既に随分時が経過してしまいました。


 大きな声では言えませんが、高校の頃はこういう軟弱ギター・ポップとかネオアコとか大好きだった…いやいや、硬派な私はローン・ジャスティスとかR.E.M.が好きだったのであります。決して軟弱なネオアコなんぞが好きだったわけではありません。硬派な私がレンタルレコード屋で一番最初に借りたブツがペイル・ファウンテンズの「パシフィック・ストリート」だったなんてことはありません!硬派な私はロータス・イーターズの「青春のアルバム」とかブルーベルズの曲とかを「なんていいんだろう」などと思ったことはありません!ましてや、硬派な私はキモいホモ・オヤジのモーマスの「テンダー・パーヴァート」に「美少年」なんて曲が収録されていることも知りません!


 下らぬ話はさておき、この連中の情報、ネットで色々と調べてはいるのですが、まともな情報は無いに等しいです。これってCD化されているのでしょうか?されているなら(安くで)是非ゲットしたいのですが、どなたか情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらお教え下さい。


うー、風邪ひくとヘンなものを聞きたくなってしまいますね~。

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2007’11.07・Wed

ELISA WAUT 「COMMEDIA」

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 風邪です!鼻水が止まりません。垂れ流し状態です。喉も痛いです。頭が働きません!だから今日は手抜きです!


 というわけで、ベルギーのバンド、エリーサ・ウォートの87年のアルバムです。この連中のことは、出てきた当時から知ってはいたのですが、実際にブツを手に取るのは初めてのことです。ちょっと前にブック○フで250円であったのを見かけたので、とりあえず買ってみた次第です。


 聞いてみればいかにも80年代的なエレポップ風のポップス~ロックでありまして、エリーサの雰囲気勝負のお経ヴォーカルが微笑ましいと言えなくはないというブツであります。まあ可愛らしい曲が多々入っていますが、音楽的に取り立ててどうこう言うシロモノではありません。


 なんでこのブツを取り上げたかと言いますと、別に音楽が気に入ったからというわけではなくて、裏ジャケのエリーサが可愛いのと、エリーサの股ぐらに挟まれてゴキゲンなオヤジの写真が面白かったからであります。ただそれだけです。エリーサを可愛いと思ったオヤジは、自分がエリーサの股ぐらに挟まれているところを想像せよ!


お姉さんの股ぐら。
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2007’11.06・Tue

FAYRAY 「HOURGLASS」

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 早いもので、今回でネタのアップが50回目を迎えました。ブログを開始してまだ2ヶ月も経っていないのですが、ほぼ毎日アップしてきましたので、いつの間にやら50回も更新していました。で、50回目の節目ということで何を取り上げようと考えたのですが、ここは我が最愛の歌手であり、ここ数年で一番よく聞いているFAYRAY(以下、フェイちゃん)の04年発表のこのブツを取り上げてみようと思います。


 昔からある話ですが、「無人島レコード」なんてものが話題になることがあります。もし無人島に一枚だけブツを持っていけるとしたら何を持って行くか、ということなのですが、今の私であればフェイちゃんのこのブツを持って行くと答えるのは間違いありません。他にブアちょんの1枚目とか、昨日取り上げたテパパのアルバムとか候補はあるのですが、私の場合はやはりこのアルバムに尽きますね。


 このアルバム、何がそんなに良いかと言えば、曲が良くて歌が良くて、ついでに言えばルックスも良くて、もう何もかもが良いとしか言いようがありません。セルフ・プロデュースのシンガーソングライターなのですが、しっとりと落ち着いた歌声、天賦の才を感じさせる美しいメロディ作り、どれを取ってもフェイちゃんの才能は今の日本の中では飛び抜けていると思っています。


 フェイちゃんのことはデビュー当時から知っているのですが、当初は浅倉大介というおっさんが作曲とプロデュースしていて、すごい美人だけど音楽的には評価するほどのものではありませんでした。だから私もすぐにフェイちゃんのことは忘れてしまいました。しかしこのとてつもない才能を秘めた怪物が、浅倉程度のレベルの音楽で満足するはずもなく、すぐに浅倉と手を切って自分で曲を作る道を歩み出していたのです。


 その後、フェイちゃんのことを忘れてから数年が経ち、偶然耳にした「STAY」という曲でフェイちゃんの本物の才能に気付き、「好きだなんて言えない」という曲で完全にヤラレてしまいました。ちなみにこの2曲は「白い花」というアルバムに収録されています。この2曲でフェイちゃんの虜となってしまった私は、今回取り上げている「HOURGLASS」というアルバムで、フェイちゃんは現在の日本で最高の才能を持った、まさに日本の至宝であるという確信を持つに至ったわけであります。このアルバム、全曲が美しく輝いている真の珠玉の名盤なのですが、特に個人的に一番好きな「願い」という曲が入っているのがポイント高いですね。


 ワタクシ、色々な音楽に手当たり次第に手を出して聞きまくっているわけすが、結局帰ってくるところはいつもフェイちゃんの「HOURGLASS」なのであります。これがあれば何とか生きていける、そう言い切ってもいい作品だと思っています。これまでの人生で出会った最高の宝物ですね。唯一難点を言えば、5曲目に入っているピアノ・ソロのインスト、何故入っているのか意味がわかりません。無ければ本当に完璧な一枚だったのになあ…。


シングル「STAY」。ちょっと寝グセ頭。
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シングル「好きだなんて言えない」。美しいと評判のジャケ。
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シングル「願い」。フェイレイと言うより幽霊みたいな雰囲気のジャケ(失礼!)。
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2007’11.05・Mon

TEPAPA 「TEPAPA」

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 ここ数年で一番多く聞いたアルバム、それは日本のFAYRAYの「HOURGLASS」と、タイの女の子7人組、テパパの03年のデビュー作である本作だと思います。音楽的にはちょっぴり田舎っぽいルークトゥン風味をまぶしたポップ・ロックですが、これが本当に素晴らしいんです。これまでタイ歌謡はルークトゥンだのモーラムだのポップスだのと色々聞いてきましたが、その中でも音楽的にはまさにベストと言えるアルバムではないかと思っています。これまで聞いてきた数百枚のタイ歌謡のアルバムの中で、個人的に最も好きな作品がこのアルバムなのです。今後のタイ歌謡で、これ以上の作品が現れることは無いのではないかとさえ思っています。


 見た目はまるで田舎の女子高生バンドですが、中身の方も見たまんまですね。見たまんまとは言っても、別に学芸会レベルのヘッポコ音楽ということではありません。音楽の在り方が、青春の1ページを見事に切り取った雰囲気の作品に仕上がっているという意味であります。


 彼女達の音楽には、「わたしたちもバンドやるべ!」と集まった仲間達が一生懸命練習した成果を、みんなの前で発表しているかのような新鮮さがあります。音楽を演奏する喜びに満ち溢れる躍動感、胸がキュンとなるような甘酸っぱさ、ちょっぴり泣けてくるような切なさ、ほとんど奇蹟的と言える程までに瑞々しい音楽がここにあるのです!ここで聞くことができる音楽は、まさに奇蹟の結晶と言っても良いのではないかと思います。


 二度と再現できない奇蹟の演奏を成し遂げた女子高生バンドは、卒業とともに各自がそれぞれの道を歩んで行く為に解散する、それが通常のドラマの筋書きでありましょう。そして残された作品は、彼女達の青春の1ページを記録した卒業写真のようなものとして語り継がれていくわけであります。事実、テパパはこの奇蹟のデビュー作を一枚残しただけで、学校から卒業して各自がそれぞれの道へ歩んで行くかの如く、シーンから姿を消してしまいます。メンバー達は今頃どこで何をしているのでしょうか?ルックス的に他のメンバーとはあまりに差があり過ぎて一人だけ可愛かったヴォーカルのインインちゃんだけでも、ソロで活躍していくのだろうと思っていたのですが、今のところはその様子もありません。みんな一体どうしているのでしょうね。


 何にせよこのアルバムを残したことで、テパパの名前はワールド・ミュージック史に永遠に刻まれることになった…などと思っているのは、世界でもおそらく私一人しかいないのでしょうが、別にいいんです。このアルバムに出会えて、私は本当に幸せだと思っています。ここまで惚れ込める音楽なんて、そう出会えるものではありませんから。

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2007’11.04・Sun

ITCHY WORMS 「NOON TIME SHOW」

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 フィリピンのロック・バンド、イッチー・ワームスの06年のアルバムです。このアルバムをゲットしたのは数ヶ月前なのですが、聞く度に心底感服してしまうブツです。うーむ、この素晴らしさを一体どのように表現したら良いのか、大変に難しい問題であります。フィリピンのビートルズと表現する人も出てきそうですが、私はビートルズに思い入れなんか全くありませんので、そんな下らない表現は使いたくないんですよね~。それよりも、フランク・ザッパなんかと比較した方が良いのかもしれません。


 とにかくこれ程までに素晴らしいロック・バンドは、同じくフィリピンのバンドで90年代に絶大なる人気を誇ったイレイザーヘッズを除いて、他に知りません。これを聞いて、欧米のロック・バンドのことなんて、全て吹っ飛んでしまいました。この連中がいてくれたら、もう欧米のロック・バンドなんて必要ありません!…いや、少しは必要なんですけど。


 基本はハードロックなのでしょうが、スピード感のあるハードロックを決めてみせたと思ったら、オールディーズ風のメロディやコーラスを聞かせ、かと思えばプログレ風の組曲的展開をしてみせたり、ストリングスを使った流麗な曲をやってみせたり、一筋縄ではいかないとんでもないクセモノぶりを存分に発揮しています。しかもどの曲もめっちゃポップで、常に人を食ったようなユーモアセンスを感じさせるんですよね。この連中、自分達も心の底から楽しんで音楽を作って演奏し、そして聞き手にも思いっきり楽しんでもらおうとしているのでしょう。やっぱり音楽は楽しくてナンボ、ということを実践しているバンドですね。その芸人根性たるや半端なものではありません。本当に凄いですよ、この連中は!心の底から大絶賛致します!


 こういうとてつもない連中がいるから、フィリピンのロックって目が離せないんですよね。素晴らしいロック・バンドは他にもたくさんいますが、その中でもやはりイッチー・ワームスは図抜けた存在だと言って良いかと思います。本国での評価はどんなものなのかは知りませんが、遠く離れた日本に少なくとも一人は最大級に評価している人間がいますので、今後も素晴らしい作品を出し続けて欲しいですね。


 それにしても、なんでこんなに素晴らしい作品が日本で紹介されないのでしょうか?極々一部のフィリピン音楽好きだけのものにしておくのは、あまりに勿体無いと思います。ワールド系音楽ファンにも欧米ロック好きにも、色々な人に聞いて欲しいアルバムであります。06年の発売ですが入手は今年ですので、今年の個人的ベスト10の対象に入れるとすれば、ダントツで1位のブツだと思っています。

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2007’11.03・Sat

江希文 「自編、自演。」

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 昨日取り上げたアマンダ・リーと同時に購入したブツで、リズ・コンの95年のアルバムです。もちろんジャケ買いです。これもジャケに一目惚れしてしまいました。昔の可愛かった頃の沢口靖子が、髪をバッサリ切って男装したかの如き写真であります。あ、誤解を招いてはいけませんが、もちろんコンさんは女ですよ。それにしても、キリッとしたいい顔してますね~。もしこういう娘が学校にいたら、男よりも女にモテまくるんでしょうね。なんだかそんな気がします。ただ、一つこのジャケに注文をつけるなら、タイトルの「自編、自演。」という文字がデカ過ぎること。もっと控え目にせえよ!


 ブツを見つけた時、タイトルが「自編、自演。」ですから、曲を自分で書いて自分で演奏しているのかと思ったのですが、ブックレットを見てみると全然違いました。残念ながらこの人、一曲も自分で書いていません。タイトル曲はチャゲアスの飛鳥が書いた曲ですね。他にも庄野真代とか大黒摩季の曲を取り上げています。結構良い曲が揃っていますが、大黒の曲だけはちょっと残念な仕上がりになっています。まあ、この曲は聞かなければ済むわけでありますが…。

 曲もしっとりと聞かせる良いものが揃っていますが、その曲を上手く歌いこなすこの人の歌もなかなかの聞き物ですね。可憐な声かと思いきや意外に太い声を出す人ですが、その声の為に堂々としていて落ち着きのある安定した歌に聞こえます。いいですね、この歌は。曲によってはベトナムの歌手っぽく聞こえたりもする、不思議な味わいもあります。ただやはりアレンジ過多の感は否めず、これで音作りがもっとアコースティックなら、この声をもっと生かすことができたのではないかと思います。基本は歌謡曲ですから、どうしても歌謡曲調の大袈裟なアレンジになってしまうんでしょうけどね。


 注文をつけたい部分はちょこちょことあるにせよ、このブツを結構気に入ってしまったので、この人のことを色々と調べてみようと思ったのですが、ネットで検索してもあまり情報が無いんですよね。バイオグラフィとかディスコグラフィなんかも全然見つかりませんので、ほとんど情報無しの状態であります。どうも歌手としてよりも女優として活躍していたようなフシがあるのですが、実際のところはどうなのでしょうか?現在活躍してるのかどうかさえも、よくわかりません。情報をお持ちの方は是非お教え下さい。

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2007’11.02・Fri

李敏 「横濱別戀」

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 まるでギリシャのブツの如く美麗なジャケに一目惚れして、思わず買ってしまったブツです。これはアマンダ・リーの95年のアルバムです。新○堂で720円也。もちろんバーゲン品であります。


 それにしても見るほどに美しいジャケですね~。簡素ながらもニュアンスに富んだ、水墨画のような写真であります。もう持っているだけでOK、そんな気がしてしまいます。これで中身の方がジャケのイメージの通りに、簡素でしっとりした歌が淡々と綴られていたなら完璧なわけであります。しかし、もしイメージと全然違う音楽だったらどうしよう、という心配もあります。持っているだけでOKのブツですから、聞かなくてもいいんですけど、やっぱり中身も気になる…ということで、勇気を出して聞いてみました。


 結論から言うと、ちょっと複雑な気分かも…。リーさんの歌には問題ありません。それほど上手い歌手ではないですが、雰囲気は良いものを持っています。問題はプロデュースにあると言っていいでしょう。全体的にアレンジ過多なんですよね~。それに洋楽っぽいポップスの色彩がかなり強いように思います。曲調はしっとりしたもの、ラテン調のもの、歌謡ポップス調のもの等色々あって悪くはないのですが、9曲目から11曲目までのダサいダンス曲は全く必要ありません!まあ、聞く時はその3曲を飛ばせば済むわけで、実際に飛ばして聞いてみたら、結構いい感じにはなるのですが。しかし、どうせ作るなら、中国の民族楽器なんかも使ったもっとアジア的情感を大切にしたものを作って欲しかったです。じゃないとジャケのイメージに合わない!


 とは言っても、ジャケを作ってからそのイメージに合わせて中身を作るわけではなくて、通常は逆でしょうから、ジャケと中身が一致しないということも当然ありますよね。しかしジャケはブツの顔でありますから、ジャケがよろしければ中身も良いものであるだろうと、当然の如く期待するわけであります。そして、聞いてみて当たりであれば非常に嬉しく、ハズレであれば「またつまらぬものを買ってしまった…」とルパン三世の石川五右衛門の如くつぶやくハメになってしまいます。今回のブツは決してハズレではありませんが、満足したということでもなく、だからこそちょっと複雑な気分なのであります。


 しかし所詮はジャケ買い、ジャケに惚れて買うわけですから、中身なんか関係無いと割り切ってしまえばいいんだと思います。中身の当たりハズレなんかは二の次で、気に入ったジャケがあれば買ってしまう。音盤収集を日常的にしている人間にはつきものと言える、困った習性(病気?)ではありますが、でもそれがまた楽しいんです。やっぱりジャケ買いはやめられません。

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2007’11.01・Thu

DOLLAR BRAND 「AFRICAN SUN」

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 このブログ、アジアの音楽を中心に取り上げていますが、たまにはアフリカの音楽もネタにしてみようかと思います。今回はこちらのブツで。


 普段からジャズには殆ど縁の無いころんではありますが、ダラー・ブランドの70年代の南アフリカ録音の作品群はどれも大好きです。ダラー・ブランドと言えばジャズの文脈で語られる人ではありますが、彼の故国である南アフリカでの録音だけはジャズ云々は全く関係無しに、アフリカン・ポップスのファンにも素直に楽しめる作品だと思います。


 ここで聞かれるブランドの音楽は、ジャズと言うよりは南アフリカのポップスと言ってもいいと思います。もちろんジャズ的な演奏ではあるのですが、マハラティーニみたいなズールー・ジャイヴ的なノリや、哀愁のピアノ芸人・ファッツ・ウォーラーに共通する感覚なんかもあるように思います。気取ったり飾ったりしない、素の部分が出ている演奏と言えばいいでしょうか。ゆったりとした大らかなノリがあって、アフリカの雄大な景色と活気溢れる人々の躍動が感じられる、そんな演奏だと思います。エンヤ・レーベルなんかに残している諸作とは明らかに違った演奏ですね。


 このような素の自分をさらけ出したのは、やはり故郷の南アフリカでの録音だった為に、ヨソ行きでいる必要が無かったからでしょう。そしてブランドのアフリカ的体質を更に引き出しているのが、周りのセッション・マン達ですね。特にサックス陣の素晴らしさは特筆モノです。豪快で図太い響きを持つ、アフリカ最高のサックス奏者と言われるキッピー・ムケツィのアルト・サックスや、限りない優しさが感じられるバジル・クツェーのテナー・サックスは、本当に素晴らしいです。個人的にはオルケストル・ヴェヴェのヴェルキスのサックス(こちらも最高!)よりも好きかもしれません。名手達に囲まれたこの南アフリカでのセッション、悪いものになろうはずがありません。全曲素晴らしいのですが、特に1曲目のタイトル曲の、アフリカの大地にエネルギーが満ち溢れる太陽が昇ってくるかのような演奏は、まさに筆舌に尽くし難いものがあります。


このアルバム、89年に発売されたブランドの南アフリカ録音4枚シリーズのうちの第一弾ですが、他の3枚も当然のことながら素晴らしい出来ですので、どうせ聞くなら4枚全て揃えたいところですね。ただこれら4枚は現在は廃盤になっているはずですので入手は困難かもしれませんが、アフリカン・ポップスのファンにもジャズ・ファンにも是非聞いていただきたい名盤群なのであります。4枚とも全て素晴らしい演奏が聞けますが、個人的には第一弾の「アフリカン・サン」と、長い曲を集めた第三弾の「ブルース・フォー・ア・ヒップ・キング」が特に好きです。


第二弾。「TINTINYANA」
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第三弾。「BLUES FOR A HIP KING」
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第四弾。「VOICE OF AFRICA」
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