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2007’11.21・Wed

PAROKYA NI EDGAR 「EDGAR EDGAR MUSIKAHAN」

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 コミック・バンドと呼ばれる連中がいます。お笑いに重きを置いたバンドのことなのでしょうが、詳しい定義は私にはよくわかりません。今回取り上げるフィリピンのロック・バンド、パロキャ・ニ・エドガーは、ジャケだけ見ればとんでもなくおバカなコミック・バンドだと思われても仕方ないでしょう。しかし実際に音を聞いてみると、単なるお笑いバンドではないことはすぐにわかります。表面的にはバカに見えても脱いだら凄いんです、という感じでしょうか?


 表面的にはグランジな轟音ギターが炸裂するハードロックに基本を置いているように聞こえますが、メリケンとかのグランジ・バンドみたいに陰湿な暗さは全く無く、カラッとしていて明るいのが良いですね。しかし単にノーテンキに明るいのではなく、泣きながら無理して笑っているかのような哀愁も感じさせるところが、一筋縄ではいかない連中です。


 音作りは非常に工夫されていて、轟音ロックかと思えばネオアコみたいになったりスタンダードなポップス風になったりラップをかましたりと、変幻自在なアレンジのセンスの良さは抜群だと思います。何と言うか、カメレオンみたいなバンドですね。聞いていると、グランジなハードロック路線は、彼らにとっては味付けの一部でしかないようにも思えます。とりあえずは、このブツだけでは正体がわからない、不思議な連中です。今のところこのバンドのブツはこれしか持っていませんので、他にも色々聞いてみないといけませんね~。


 まあ何にせよ、ポップなメロディ・センスは冴えていますし、人を食ったようなとぼけた味わいのある達者な演奏も光っています。この連中の音楽、なかなか言葉では表現しにくいのですが、とにかくメロディを生かす音のセンスが抜群に良いということだけは間違いありません。面白ければ何でもやってみようという積極的な姿勢が感じられるのが良いですし、ちょっと聞いただけでは支離滅裂な位に色々やりまくっているように聞こえますが、実はポップなメロディをとても大切にしている姿勢が一貫してよく伝わってくるところがまた更に良いかと思います。良いバンドですよ、この連中は。


 ケチをつけるとすれば、ヴォーカルが少々弱いことですね。腹筋を使わずにノドだけで歌っているような感じの歌が、音楽そのものの印象を軽くしてしまっているように思います。もしかしたらヴォーカルも楽器の一部と考えて、わざとあまり目立たせないようにしているのかもしれません。うーむ、正体不明の不思議バンド、興味をそそられますね~。他のブツも色々と聞いてみなければ!


 ちなみに、昨日取り上げたアポのトリビュート盤の冒頭を飾っているのはこの連中です。
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