2007’12.30・Sun

2007年ベスト10

 早いもので今回がブログ更新100回目となりました。ブログ更新100回記念ということで、今年のベスト10であります。今年の選考基準は06年~07年に発売されたブツから選ぶということで。特に東南アジアのブツはリアルタイムではすぐに聞けないものが多いので、07年になってから聞いた06年のブツがかなりありますからね~。というわけで早速。順位はお遊びです。


1位、ITCHYWORMS 「NOON TIME SHOW」(フィリピン)
これはダントツです。フィリピン・ロックの凄さを見せつける一枚。
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2位、TATAR JUTARAT 「CHA CHA CHA HIPHOP」(タイ)
一番良く聞いたルークトゥン。ミクスチャーぶりがカッコいい。
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3位、BENNIE K 「THE WORLD」(日本)
やっと本当の実力を発揮したアルバム。
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4位、DANITA 「PROMOTOR」(フィリピン)
不機嫌娘。いつの間にか大好きになってしまいました。
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5位、EVE ORRAWAN 「PLA DOOK AUI」(タイ)
今年最高のおバカでヘッポコな一枚。
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6位、いきものがかり「桜咲く街物語」(日本)
純真な歌心が沁みてきます。
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7位、SPRINGY 「VOL.2」(タイ)
驚愕のぶっ飛びルークトゥン。
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8位、SUGARFREE 「TALA-ARAWAN」(フィリピン)
シンプルなロックながらも味わい深い佳作。
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9位、LIPS 「APA ERTI」(マレーシア)
アイドルでも実力バッチリ。マレーシア音楽の底力。
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10位、柴田淳 「しば裏」(日本)
しんみりと浸れる一枚。
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 選外はフィリピンのアポ・ハイキング・ソサエティのトリビュート盤、イェン・コンスタンティーノ、05年発売だったので涙の選外のリヴァーマヤのグレーテスト・ヒッツ、日本のYUI、タイのマイ・ムアン、ブアちょんのベスト等。新人賞はいきものがかり。


 今年は調子こいてブログなんかを始めたわけですが、一体どれ位の方にお楽しみいただけたのかは全くわかりませんけれども、自分が書いたネタにコメントをいただけるという喜びは、一人でセコセコと音楽を聞いていた時には決して味わえないものでありました。こんなマイナーなブツばかり取り上げているブログにわざわざコメントをいただきました方々に、心より感謝致します。また、コメントは無くとも読んで下さった方々にも同様に感謝致します。来年も引き続き色々なネタをアップしていきたいと思いますので、お読みいただけたら幸いでございます。


 今年はこれにて打ち止めです。来年は1月3日頃からスタートする予定であります。皆様が良いお年を迎えられますように。ありがとうございました。
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2007’12.29・Sat

2007年ルークトゥン・ベスト10

 今年も相変わらずたくさんのルークトゥンを聞きました。枚数で言えば他の音楽と比べてもダントツの量を聞いたと思います。というわけで、今年のルークトゥン・ベスト10を選んでみようと思います。順位はお遊びです。では早速。


1位、TATAR JUTARAT 「CHA CHA CHA HIPHOP」
タターさんは文句無しのダントツ1位です。
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2位、EVE ORRAWAN 「PLA DOOK AUI」
ヘッポコだけど可愛いイヴちゃんにすっかりヤラレてしまいました。
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3位、SPRINGY 「VOL.2」
お水系三人組のスプリンギーにはぶっ飛びました。
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4位、PURE PURE 「RUK MAI CHAI ITIM」
まさに癒し系のピュアちゃん。聞く度に癒されます。
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5位、AUM NUNTIYA 「SAWASDEE KWARM RUK」
大成長を遂げたアムちゃん。
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6位、JEAB BENJAPORN 「NIRAD RUK LONG TAI」ドサ回りの女王ジアップの、ルークトゥンを超えたルークトゥン。
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7位、KRATAE 「PERD JAI SAO TAE」
ムエタイ娘クラテーは歌も上手い。最近出た新譜も楽しみです。
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8位、JOOM CHANIDA 「HUK KOY PLOI KHAO」
期待の新人ジョームの安定歌唱。
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9位、JUKKAJUN WUNWISAR 「KOR YUNG KID TUNG」
地味娘ジャカジャンが発揮した底力。
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10位、YING THITIKARN 「POOD RUEG GAO YAH LAO RUENG FAN」
ド演歌娘のインはやはりメチャメチャ歌上手いです。
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 選外は年増の癒し系フォン姫と、NOPPORNレーベルの新人ルークパッド・ピムチャノック、新機軸を打ち出したジャネット等。今年は去年よりは聞いた枚数は少ないですが、非常にレベルの高いブツが揃ったと思います。特に1位に選んだタター・ジュタラットの過激なミクスチャー・ルークトゥンの素晴らしさは、これまでに聞いてきたルークトゥンの中でもカッコ良さナンバーワンであります。まあ万人にお薦めできるブツではありませんけどね。


 万人にお薦めできるブツなら、4位のピュアちゃん、5位のアム、9位のジャカジャンあたりでしょうか。年末近くの発売だったので選外になってしまいましたが、ジャネットの新作も非常に充実したお薦め盤ですよ。


 何にせよ楽しいブツに多く出会えた一年でありました。来年も充実のルークトゥンにたくさん出会えますように。

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2007’12.28・Fri

YA YA YING 「YA YA YING」

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 今やスターの貫禄もついてきた(?)、ヤー・ヤー・インの99年のファーストアルバムです。このブツ、昨日取り上げたJAMPを北九州の中古屋で見つけた時に、同時に発見しました。8年前のブツが入手できるなんて、本当にラッキーなことであります。普通なら絶対に手に入らないブツですからね~。JAMPと並んで、今年の発見大賞を進呈致します。


 8年前ということは、ヤー・ヤー・インはまだ15歳位のはずですが、流石にジャケは若いというよりも幼いですね。でも現在はちょっと品のない感じの顔になってしまっていますので、それに比べればずっと可愛らしくていい顔をしています。この感じのまんま大きくなれば良かったのに…という話はさておきこのブツでありますが、お子様ポップスだと思ってナメてかかってはいけません。これ、相当に良く出来た面白いブツですよ。


 曲調はインド風のポップスから始まって、いかにもという感じのアイドル歌謡、洋楽っぽい曲、アジアンテイスト溢れる切ないポップス、エレポップ風のダンス曲等々、今の感覚からすれば過激なぐらいに色々なタイプの曲が入っているのが良いですね。スタッフも相当に気合を入れて制作したことが窺えます。今時のタイのアイドル歌謡でここまで力を注いだブツってなかなか無いと思います。こういうタイプのアイドル歌謡って、04年に出たリタのアルバム以降はほとんど無いんじゃないでしょうか?


 そして色々なタイプの曲を、着実に歌いこなしていくインの歌がまた良いですね。こんなにイケてる歌手だったか?というぐらいに歌えています。とは言っても別に上手い歌というわけではなく、脱力感を誘うヘッポコな歌と言えばその通りなのですが、おそらく右も左も何もわからない状態で歌ったのでしょう、そのために何だかとても純真な歌心が感じられる歌になってしまっているのです。狙ったものではないからこそ、いい感じの歌になったのでしょうね。


 このアルバム以降は芸能界馴れしてしまったのか、この娘も大して面白くなくなっていくわけではありますが、ルークトゥンのアルバムを2枚出すという暴挙を成し遂げたり、JAMPのジェニファーと一緒に2002 RATREE、2005 TIWA HUKA HULA、2007 SHOW GIRLSに参加したりと、順調な活動を続けています。今時のタイのアイドルにしては珍しい、どっかの外国人とのハーフではない純タイ産のアイドルですので、応援してあげたい気持ちは多々あるのですが、その為にはこの一枚目のアルバムぐらい面白いブツを再び出してもらわないことには、なんとも支持のしようがございません。インちゃん、ソロでもっと面白いことをやって下さい。そうすればちょっと品の無くなったルックスには目をつぶって応援してあげますよ。


インナー写真。ふっくら肉まんほっぺ。
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2007’12.27・Thu

JAMP 「BANG ORN AW TEE NORN」

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 既に解散してしまったようですが、タイのアイドルグループ、ジャンプの2000年のセカンドアルバムです。ルークトゥンを取り入れたポップスをやっているとのことで、前からずっと欲しいと思っていたのですが、タイのブツは2年前のものでさえ入手困難なのに、7年前のブツなんかどうあがいたって手に入るはずもなく、すっかり諦めていました。ところが先日たまたま北九州に遊びに行って中古屋でブツを漁っていたところ、あるじゃないですか、このブツが!しかも680円。まともに買えたとしても、プレミア付きで2000円は下らないブツですよ。速攻ゲットしたのは言うまでもありません。


 とりあえずは何故このグループが好きなのかといいますと、JAMPの「J」、ジェニファーがいるからであります。ジャケの向かって右端の、ヘソ出しルックの娘がジェニファーですが、日本人ぽくて人の良さそうな可愛らしい顔が良いのです。ジェニファーがいればそれでよし、私にとってはそういうグループなのであります。


 などというどうでもいいことはさておき、ルークトゥンを取り入れたポップスってどんなのだろうと思って聞いてみたのですが、なるほど、確かに薄味のルークトゥン風味のポップスですね。しかもほとんどヤケクソといった勢いが感じられる、怒涛のエレポップ風ピコピコサウンド全開のディスコ・ルークトゥン・ポップスであります。ルックス重視のアイドル連中が集まったグループのブツにしては、製作側も随分思い切ったことをしますねえ。ロクにコブシも回せないヘロヘロな歌と勢いに溢れるバックの音の組み合わせが非常に素晴らしい傑作に仕上がっています。


 聞く前はハッキリ言って全然期待していなかったんですよね。と言うのも、この連中の一枚目のブツというのが、欧米ポップスのカバーばかり入ったとてつもなく退屈で下らない内容だったからであります。いくらジェニファーがいるからと言って、許せるシロモノではありませんでした。しかしこの2枚目は見事な傑作です。嗚呼、手に入れられて良かった!まあヘッポコと言えばヘッポコなんですけど、このヘッポコさ加減がタイの音楽らしくてよろしいかと思います。安っぽいですけど、聞いていて単純に楽しいですし、こういうブツなら私は高く評価しますよ。


 どうでもいいんですけど、JAMPという名前の由来でありますが、JENNIFER、ANNA、MICHELE、PORの、メンバー4人の頭文字を取って、JAMPであります。安直でくっだらね~という感じはしますが、安直に組んだ泡沫ユニットだからそれでいいんだと思います。ジェニファーは可愛いだけに解散後も結構いい位置をキープしていて、この後はスーパーグループの2002RATREEや2005TIWA HULA HULA、2007SHOW GIRLSなんかに参加しています。他のメンバーは何処へ?


ジェニファーでーす!
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2007’12.26・Wed

MHAI MUANG 「KRUENG KHONG FHUN」

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 タイのアコースティック・デュオ、マイ・ムアンの、今年発売の3枚目のアルバムです。04年のデビュー作は、澄み切った空気を思わせる清々しさと初々しさを持ち合わせ、しかもアジアにしか有り得ない美を感じさせる鮮烈なアルバムで、一発で虜になってしまいました。あまりの美しさに涙が出そうになってしまう、そんなブツでした。昨年発表されたの2枚目は、基本的な路線は変わりありませんでしたが、1枚目があまりに鮮烈だった分インパクトに欠けるという印象で、実はあまり聞いてないんです。音作りがちょっとロックっぽくなったかという感じもあって、1枚目があれば別に必要無いかな、という作品でありました。


 そして本作ですが、1枚目が素晴らしくてそれ以降は失速していくというパターンは世界中の至るところで見られる現象ですので、心配していたんですよね~。しかしこの連中にそんな心配は無用でありました。前作ではちょっと手慣れた感じになってしまっていた歌も、本作では1枚目の初々しさを取り戻していますし、バックの音にもアジア的な素朴な美しさが復活しています。アコギ主体の音作りでルークトゥンっぽい節回しの女声ヴォーカルという基本には変わり無いものの、再び涙が出そうなほど美しいマイ・ムアンが戻ってきました。ええなあ、やっぱり。


 この連中、タイで最も美しい音楽を作ると言っても良いかもしれませんね。この美しさは、同じくタイのポップス歌手であるパナッダーの初期の作品と比肩し得るのではないかと思っています。パナッダーの初期の作品は、胸締め付けられるような切なさが爆発する音楽で、この連中の音楽は、ひたすら心安らぐ優しい響きを持つという違いはありますが、どちらにせよ癒し系であるということに変わりはありません。


 このアルバム、アコースティックな響きを持ったフォーク調の音楽がお好きな人にはお薦めです。もしかしたらケルト系の歌姫がお好きな方あたりには、意外なほど素直に受け入れてもらえるのではないかと思っているんですけど、いかがでしょうか。

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2007’12.25・Tue

JANET KIEW 「THANK YOU TEE RUK」

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 個人的に待ちに待ったジャネットの今年の新作であります。なんせルークトゥン界のファンキー女王のブツですからね~、期待するなと言うのが無理な話であります。


 相変わらず下品な歌い方ででブリブリにファンキーな曲を歌い飛ばしてることを期待しつつ、喜び勇んでCDに針を落とす(?)と、さすがにファンキー女王、いきなりハードロッキンなギターが炸裂する豪快な歌が飛び出してきました。よっしゃ、ジャネットは今回も元気全開!ということで、引き続きぶっ飛ばしてくれるのかと思いきや、2曲目はポップな要素を取り入れたロック・バラード。3曲目はアコギを使ったしんみりとしたマイナー調のスローな曲。あれ?なんか今回のジャネットはちょっと違うぞ??という雰囲気が漂ってきましたね。


 4曲目もロック・バラード風のキレイなメロディの曲ですし、5曲目にしてミディアムテンポの弾むような曲が出てくるのですが、楽しい曲なのになんだか哀愁漂う仕上がりになっています。やっぱり今回のジャネットは何か違う?6曲目にハードロッキンなラップ入りのモーラムが出てきて、やっといつものジャネットらしさが戻ってきました。7曲目はヘンテコなレゲエ・ルークトゥンで、よっしゃ、やっぱりジャネットは良いのう、などと思っていると、8曲目はスローなしっとりルークトゥンで、再びありゃりゃ?9曲目は豪快に歌い飛ばすめっちゃカッコいいファンキー・ルークトゥン、ラストはちょっと芝居がかったとぼけた感じの可愛らしい曲で、やはりジャネットはこうじゃなくちゃ!と思ったりして。


 ジャネットもアルバムとしては多分これが4枚目。いつまでもファンキー女王だけのイメージではいられない、という考えがあるのでしょうね。だからこれまでの彼女のイメージからすると、らしくない曲を入れることで「こんなジャネットもあるんだぞ!」ということをアピールしているのでしょう。このアルバム、聞き慣れてくると押すところは押す、引くところは引くというメリハリがハッキリしていて、非常にいい感じに聞こえてきます。


 それにしても、ジャネットが3曲目のようなアコギ主体のしんみりした曲を歌うなんて思ってもいなかっただけに非常に新鮮ですね。ちょっとかすれた汚い声(?)から哀愁が滲み出してくる歌唱は、本作の中でも大きな聞き物と言えるでしょう。他のバラード系の曲を聞いても感じることですが、ジャネットにこの手の曲が似合っているとは、本当に意外という気がします。今回のブツ、ファンキーな勢いだけではなく、歌手としての表現力の幅を見せつける作品だと言えると思います。これはなかなかの力作ですよ。

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2007’12.24・Mon

PRAME PREEYAGORN 「NGAO BOH MEE WUN YHOOD」

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 新人ルークトゥン歌手、プラメー・プレーヤゴーンの今年発売のデビュー作です。レーベルがポップス色の強いルークトゥンを積極的に推進しているR.SIAMですので、もしかしたらレーベル・メイトのジアップ・ベンジャポーンみたいな、もはやルークトゥンとは言えない様な音楽を展開しているブツかも!と期待してゲットしました。


 楽しみにCDを再生してみると、意外にもオーソドックスな感じのルークトゥンが飛び出してきました。そう言えば、レーベル・メイトであり、昨年15歳でデビューした才能溢れる歌手、ノーンアイ・サシターのブツもオーソドックスな作りのルークトゥンでしたっけ。冒険好きのR.SIAMとは言え、デビュー作は敢えてオーソドックスな作りでルークトゥン歌手としての資質をアピールする方針なのでしょうか。それで成功した者にのみ、ポップス的なルークトゥンをやらせるのかもしれません。もしそうだとしたら、このプラメーちゃん、今後生き残れるかどうか、ちょっと心配になったりして…。


 この娘、ルックス的には取り立てて魅力的なところはありませんので、歌の実力だけで勝負するしかないのでしょうが、そうなってくると今後は結構しんどいかもしれません。歌は決して下手ではありません。むしろかなりよく歌えている方だと思います。しかし如何せん歌に華が無いんですよね。なんだか非常に淡々としていて、引っ掛かりが少ないのです。よく聞けば、節回しには才能の片鱗が感じられるのですが、あまりに地味なんですよね~。上手いのに、なんて損な歌手なんでしょう。こうも地味なんだったら、徹底的に淡々とした歌い方で、ルークトゥンではなくてモーラムを歌えばバッチリとハマったのではないかと思われます。


 うーむ、イケてる歌手なんですけどね~、このまま生き残ってブツを出し続けていく姿が想像できない…。地元でヒット曲でも出れば違ってくるのでしょうけど、今のところはどんな評価を受けているのでしょうか?なんとか生き残って活躍して欲しい歌手であります。プラメーちゃん、遠く離れた日本からワタクシはキミを応援していますぞ。

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2007’12.23・Sun

JOOM CHANIDA 「HUK KOY PLOI KHAO」

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 徹底してコテコテのルークトゥンを輩出し続けるNOPPORNレーベルからデビューした新人ジョーム・チャニダーのアルバムです。コテコテのルークトゥンにこだわるレーベルだけあって、常に外さない一定レベル以上のブツを提供し続けているわけですが、このジョームも新人歌手にしてはルークトゥン的な独特の味わいがきちんとあって、安心して聞ける仕上がりになっています。このアルバム、実はジャケ買いのブツでありまして、NOPPORNならジャケ買いでもハズレはないだろうという読みがあったわけですが、やっぱり読み通りハズレではありませんでした。と言うより、大当たりのブツだったと言って良いかと思います。


 まずはこの娘、声が非常に良いですね。ちょっとクセのある独特な声なのですが、母性を感じさせる、聞く者を優しく包み込むような歌声が素晴らしいと思います。そして声量がとても豊かですので、実に安定した余裕を感じさせる歌を歌います。こりゃまた良い歌手を見つけてきましたね。流石にNOPPORNレーベルであります。いい仕事してますわ、ホントに。上手く育てれば、アム・ナンティヤーやイン・ティティカーンと並ぶ歌手になる可能性を秘めた逸材だと思います。NOPPORNさん、お願いだからきっちり育てて下さいよ。宝の持ち腐れ状態になってしまっているメンポーみたいな目に遭わせないで下さいね。


 このジョームちゃん、とにかく歌が非常に安定していてめっちゃ上手いので、老若男女を問わず誰でも安心して聞くことが出来る歌手だと思います。音楽的には非常にオーソドックスなルークトゥンなのですが、だからこそルークトゥン歌手としての資質を、存分にアピールすることに成功しています。デビュー作としては上々の出来映えでしょう。


 これはこれで非常に良いブツなのですが、やっぱり心配なのは、所属しているのがNOPPORNレーベルだということなんですよね~。このレーベルはミクスチャー・ルークトゥンみたいな王道から外れるモノを絶対に出しませんから、常に一定レベルの品質は保つものの、アルバムを2~3枚出せばマンネリ化に陥ってしまうことがありがちなんです。若手最高の歌手と期待されたメンポーも、このレーベルに所属しているばかりに完全にマンネリ化してしまって、才能の広がりを潰されてしまっていますからね~。ジョームちゃんをそんな目には決して遭わせたくない、ころんなのでございます。

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2007’12.22・Sat

YUI 「CAN’T BUY MY LOVE」

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 私が住んでいる福岡出身ということで個人的に応援したいと思っている、YUIの今年発売の2枚目のアルバムです。この娘、ハッキリ言って歌はド下手です。歌声も幼稚で妙に鼻声なので、あまり魅力的ではありません。なんだか下手クソな椎名林檎みたいな雰囲気ですね。しかし、下手だからと言って切り捨ててしまうことができない魅力があるのも事実です。


 昔、ブランキー・ジェット・シティというバンドがありまして、そのヴォーカルのおっさんの声のきしょさと歌の下手さはまさに救い難かったのですが、異常なほど高いテンションとヒリヒリするような切迫感が、有無を言わせず聞き手をねじ伏せるという音楽を展開していました。YUIの音楽は彼等ほどテンションは高くないものの、ブランキーに似た雰囲気があります。苛立つ若者特有の切迫感と緊張感に溢れていて、耳を傾けずにはいられない吸引力があるんですよね。バックのバンド演奏が非常に良い音を出していることに助けられている部分も多々あるかと思いますが、彼女自身が作っている曲自体は良いものが揃っていますし、やはりこの異様な切迫感は高く評価したいと思います。


 まあこの切迫感というものは、おそらく年齢を重ねる毎に薄れていくものなのでしょう。ですからこのアルバムは、言ってみれば、はかない線香花火の最も明るい瞬間を奇跡的にとらえたかの如きブツだと表現できるのではないでしょうか?今後このパワーを維持できるかどうかは、本人次第であります。鬼束ちひろのように、最初にパッと輝いて後は階段を転げ落ちていくかのようにダメになっていくか、それともこの状態を維持したまま更に成長していけるのか。まあこれで消えてしまったとしても、このアルバムを出すことができただけでこの娘の存在価値はあったということはできるでしょう。


 それにしてもこのブツ、曲は全然ポップではありませんし、かなり重苦しい雰囲気を持っているにも関わらず、何故こんなに売れているんでしょうか?同世代の代弁者のようなとらえ方をされていて売れているのか、タイアップした曲が多いから売れているだけなのか、私にはよくわかりません。しかし、苛立つ十代を過ごした事がある人なら共感できる部分があるアルバムだと思いますので、もしかしたら幅広い世代に支持されているのかもしれませんね。

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2007’12.21・Fri

いきものがかり 「桜咲く街物語」

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 私にとっての昨年の新人賞は絢香でしたが、今年はどうやらこの「いきものがかり」になりそうです。ルックス的には全く華の無い、その辺にいくらでもいそうな素人の兄ちゃん姉ちゃんにしか見えない三人組ですが、ルックスと同じく音楽の方も素人っぽく聞こえます。それはヴォーカルの女の子の歌い方によるところが大きいでしょう。


 実はこの連中のについてはほとんど知識が無く(メンバーの名前さえも知りません)、音だけしか聞いてないのですが、おそらく路上でギターをジャカジャカやりながら声を張り上げて歌っていた過去があるのだろうと想像します。ここで聞ける女の子の歌声は、大きく口を開けて大きな声で言葉をハッキリと歌うという、まるでド素人のような感覚がありまして、これは路上で大きな声で歌っていた為にこのような歌い方になったのではないかと思われるわけであります。


 発声の仕方という点では、絢香やBENNIE KのYUKIなんかと近いと思います。しかし絢香やYUKIの歌は流石にプロだと思わせる完成度の高い歌唱なのですが、いきものがかりの女の子はかなり素人っぽく聞こえます。誤解の無いように言っておきますが、ここで言う「素人っぽい」というのは「下手くそ」という意味ではありませんよ。プロっぽくない純粋さを感じさせてくれる歌という意味であります。この感覚は、デビューした頃のキロロによく似ていると思います。テクニックとか歌唱力云々ということではなく、ひたむきで純真な歌心が感じられる歌なんですよね。上手い歌だとは言えませんが、良い歌だと言えると思います。だからこそいきものがかりの歌は、私の心に真っ直ぐに沁みてくるのであります。


 この連中の良さはヴォーカルの女の子によるところが大きいわけではありますが、残りの男二人が作っている曲も、地味ながらもこの声に良く合った佳曲が多いです。じっくり聞かないと良さが伝わらないかもしれませんが、聞くほどに切なくなってくるメロディの数々は、ジワジワと効いてきますよ。


 この連中が今後も純真な歌心を持ち続けることができるかどうかはわかりませんが、とりあえずこのブツはとても素敵なアルバムであります。デビュー盤としては本当に良く出来ていると思います。なんだかじんわりと泣けてくるブツであります。

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2007’12.20・Thu

BENNIE K 「THE WORLD」

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 個人的に大好きなBENNIE Kの今年のアルバムです。これまではBENNIE Kと言えば、シングルはメチャクチャ良いけどアルバムになると曲の出来不出来のバラつきがあってイマイチ、というイメージがありました。しかし今回のアルバムは見事にそのイメージを払拭してくれる仕上がりとなっています。


 出来不出来のバラツキが無くなったのは、「THE WORLD」というタイトルが示す通り、音楽で世界巡りと言いますか、世界中の色々な音楽の要素を取り入れるというコンセプトが見事にハマったからだと思います。これまでのBENNIE Kの音楽はヒップ・ホップとか歌謡R&Bという狭い枠にとらわれがちで、自分たちの可能性を自ら狭めているような状態でしたが、今回は彼女達が元々持っている前向きに開かれた感覚が一気に解き放たれているように感じられます。やっと聞きたかったBENNIE Kを聞くことができたという気がしますね。


 今回は本当に良く出来た曲が多いです。初っ端から個人的にBENNIE Kの曲では最も好きなカントリー・ウェスタン調のシングル曲「JOY TRIP」が炸裂しますし、コマーシャルでお馴染みの、実はバグパイプの音が隠し味で鳴っている「サティスファクション」、他にもサンバ風やらアラビアン・ナイト風、はたまたピーター・がぶり寄りっぽいアフリカ風かと思えばフラメンコ風、突然日本の純邦楽みたいな音が鳴り出したり、最後はハワイ風で締めてくれるわけですが、とにかく色々とやっていて本当に楽しいです。だからと言って散漫な印象は全く無く、いかにもBENNIE Kらしい力強さと爽快なスピード感に貫かれていて、ビシッと一本筋が通った作品に仕上がっています。


 このアルバムに一本筋を通しているのは、相変わらず真っ直ぐで力強く響く、全くR&Bっぽくないゆきちゃんの歌と、よりこなれてスムーズになってきたちこちゃんのラップであります。この二人のコンビネーションは本当に抜群ですね。お互いが補完しあいながら、より高いレベルにステップアップした感があります。


 とにかくこれは文句無しのブツですね。シングル「サンライズ」を出した頃からずっと注目していましたが、ここまで成長してくれて、何だかとても嬉しいです。この調子でこれからも更なる活躍をして欲しいと思います。

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2007’12.19・Wed

PURE PURE 「RUK MAI CHAI ITIM」

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 新人ルークトゥン歌手ですが、名前の読み方わかりません。プレプレ?なんかカッコ悪い。とりあえず英語読みしてピュアピュアってことで、仮にピュアちゃんと呼ぶことにしましょう。このブツはピュアちゃんの、今年発売のデビュー盤です。かなりイケてる美人さんです。当然の如くジャケ買いのブツです。なんだか「めざましテレビ」に出てくる、確か西舘さをりとかいう女の子に顔が似ていますよね…って、それはどうでもいい話であります。


 ジャケ買いのブツですから、中身は大して期待していたわけではないのですが、聞いてみるとこれが相当にイケています。ルックス的にも笑顔が素敵な癒し系という感じですが、歌の方も優しい声と軽やかな歌い口がとっても癒し系です。メロディやバックの演奏もこの癒し系の雰囲気に合わせたのか、ほんわかとしていてゆったり寛げる作りとなっています。


 スローな曲もアップテンポの曲も入っていますが、この声にはアップテンポの曲よりもスローなしっとりした曲が凄くハマっておりまして、まるでテレサ・テンの如き癒しの波動が伝わってきます。思わずウットリ夢見心地に誘われてしまいますね。もちろんアップテンポの曲も悪いはずは無く、笑顔が見えてくるような軽妙な歌い口を聞かせてくれます。これは非常に素敵な歌手の登場ですよ。


 仕事が妙に忙しくてイラつくことが多いこの時期、心を平和に鎮めてくれる人ですね~。私の大好きな癒し系ナンバーワンの年増歌手、フォン・タナスーントンを思い出したりもしますが、フォンよりもピュアちゃんの方が若々しくて歌が上手いですから、ルークトゥン界ナンバーワンの癒し系歌手の座は、こちらに譲らざるを得ないかという気がしてしまったりして。正直言って、フォンの今年のアルバムよりもこちらのブツの方が好きですね~。うーむ、すっかり惚れてしまいました。嗚呼、聞く度に癒される~。


 昨日取り上げたスプリンギーに続いて、これまた年末が迫ってきた時期に、とても強力なブツが出てきてしまいましたね。今年のベスト選びは混迷を極めそうな状況になってきました。嬉しい悲鳴をあげたくなる今日この頃でございます。

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2007’12.18・Tue

SPRINGY 「VOL.2」

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 見るからに下らなそうなブツなので、思わずゲットしてしまいました、スプリンギーの今年発売の第二弾のアルバムです。第二弾ということはもちろん第一弾があるわけですが、残念ながらそれは未だ入手しておりません。機会があれば是非ゲットしたいところであります。


 それにしてもこのジャケ、お水系ルークトゥン専門レーベルUPLのブツを思わせますが、こちらはU2レーベルからの発売です。まあU2も最近はイケイケ系の姉ちゃんを輩出するようになってますからね~、楽しくも嬉しいことであります。好みのルックスの娘がいれば、無条件にゲットしても良いブツかと思います。個人的には日本人っぽい真ん中の娘がよろしいかと…。ただし言っておきますがこのブツ、ブックレットも何にも付いていませんよ。ジャケとは言ってもCDの透明ケースがすっぽり収まる紙カバーだけですし、紙カバーを取ると中身は透明ケースとCDだけです。インナー写真を期待しても、なーんもありませんので、悪しからず。


 中身はジャケから想像できるように、とってもおバカでヘッポコな仕上がりとなっています。ヒップホップの要素を大々的に取り入れ、ルークトゥンなんだかポップスなんだかワケわからない音楽を展開しているのですが、何よりも彼女達の歌とラップがとてつもなく下手くそで素晴らしいです!まるで筋弛緩剤を注射されたかの如き激しい脱力感を伴うフニャフニャな歌とラップは一体何事なのでしょう。ここまで徹底的にヘロヘロだと、かえってメチャクチャ強烈なインパクトがあります。全編にわたってとんでもないヘッポコぶりを存分に聞かせてくれるわけですが、同時にいかにもアジア的な切ない情緒を感じさせる部分もあります。特にラストのフォーク・ロック調の曲は泣けてくるほど美しい仕上がりになっていますし、なかなかのクセモノ振りを発揮しています。


 うーむ、それにしてもこれは素晴らしい。最高ですよ、この娘達は。年の瀬も迫ってきて個人的ベスト10を選ぼうと思っているこの時期に、とんでもなく強力なブツが出てきてしまいましたね~。これでまたベスト10を考え直さなければならなくなってきました。やっぱりタイ音楽は奥が深いなあと実感させられてしまった今日この頃であります。

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2007’12.17・Mon

JONAS & KRISTY 「NHUM TUM LAO SAO TUM THAI」

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 碧眼のモーラム歌手、ジョナスとクリスティがデュオを組んでアルバムを出しました。白人のおっさんとおばはんがモーラムを歌っているわけですが、一体何なんですかね、この連中は。前から顔と名前は知っている連中ですが、実際に聞くのは今年発売されたこのブツが初めてであります。


 聞く前は白人が歌うモーラムなんて大丈夫かいな、と思っていました。そう言えば昔、日本にも日本語で歌う妙な外国人歌手がいましたよね。ルネとかチャダとかヘドバとダビデだとか(覚えている人、いらっしゃいますか?)。ちょいとへっぽこ感漂う面白い歌手達ではありました。あ、実はルネは好きでして前にネタとして取り上げましたが、まだCD化されてなくて…という話はさておき、ジョナスとクリスティであります。こやつ等、意外なほどちゃんと歌える歌手ですね。ジャケでは「どういうセンスしとんねん!」と言いたくなるような凄い上着を着ているジョナスですが、歌の方はクルーナータイプの優しい温もりのある歌声で、結構聞かせてくれるんですよね。クリスティは昔の歌謡曲が似合いそうな落ち着いた歌声で、いい味わいを持ってます。なかなかやるな、お主ら。白人のモーラムだからって、侮れませんよ。


 やっている内容は当然の如くモーラムなんですけど、朴訥としながらも弾力性のあるバックの演奏が、これまた良いのです。ハードロッキンな伴奏だったりファンキーな伴奏だったり、かと思えば中華風だったりと、単なるモーラムで終わらせない工夫も凝らされていますし、歌も音作りも相当に面白いブツですね。これはかなりイケてるブツだと思います。


 この二人が、一体どういう経緯でモーラムを歌うようになったのかは知りませんが、どういう理由があるにせよ、このブツが面白い内容であるという事実に変わりはありません。意外な掘り出し物を見つけたという感じで、なかなかに嬉しい一枚であります。


 ところで、ジャケで二人が持っている、トンカツ屋で出てくるゴマのすり鉢みたいなのは一体何なのでしょうね~。托鉢か?そう言えばクリスティの服って、形が坊さんが着ている袈裟に似ているなあ。まあ何にせよ面白くてヘンな連中です。めっちゃハマってしまいそうです。

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2007’12.12・Wed

SHIKIN & ANI MAIYUNI 「SHA LA LA」

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 マレーシアのダンドゥット・デュオ、シキン&アニ・マイユニの03年のアルバムです。この二人、普段はソロで活動しているようですが、どういう経緯かは知りませんけれどもコンビを組んでアルバムを出しました。単なる企画物かもしれませんが、これが非常に素晴らしい仕上がりになっています。


 ダンドゥットとは言っても、この連中の音楽はグンダンが鳴っているわけでもなく、それほどダンドゥットぽさはありませんので、あまり警戒する(?)必要は無いと思います。マイナー調の曲が多目に入っているというのがダンドゥットぽいと思っていただければいいでしょうか?まあ、よく出来たマレーシア・ポップスということでよろしいかと思います。しかも色々な音楽の要素をぶち込んだ、ミクスチャー・ポップスであります。どうでもいいんですけど、ワタクシ、ミクスチャー系のポップスに関しては高い評価を示す傾向にあります。


 とにかくここで聞くことができる音楽には本当に色々な音楽が混ざっています。哀愁のフラメンコ風、アラブ風、ラテン風、ガムラン・ディスコ風、意外にまともなダンドゥット風などなど、本当に色々とあって飽きることなく聞くことができて、非常に楽しいです。この二人の歌手は、ダンドゥット歌手としては薄味なんでしょうけど、だからこそ色々な曲調をこなすことができるのでしょう。ミクスチャー・ポップス企画に相応しい二人が選ばれたと言って良いかと思いますが、この二人の持ち味は明るくてポップな曲の方が生かされるように感じますので、できればラテン調の明るい曲をもっとたくさん聞きたかったです。9曲目のチャチャチャ風味の思いっきりラテン調のめっちゃポップな曲なんかは、本当に感服してしまう素晴らしい出来ですからね。


 それにしても良い出来のブツですね。ジャケがダサくても、中身がこれだけ良ければ何も文句はありません。おそらくこのコンビではこれ一枚しか出していないのだと思いますが、できることならこの続編を聞きたいところです。どうせ聞くならラテン調のポップな曲満載で。そうすれば「マレーシア・ポップス史上に残る大傑作!」なんて一人で大騒ぎしている日本人が出てくるかもしれません。是非大騒ぎさせて欲しいものであります。


あと、お知らせですが、所用により明日12/13の夜から12/16の日曜まで家におりませんので、次の更新は多分月曜ぐらいになります・・・って、別にお知らせするようなことではありませんね。3、4日更新を休もうが1年休もうが、誰も気にしないでしょうからね~。

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2007’12.11・Tue

PALMY 「PALMY」

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 タイのアイドル歌手、パーミーの01年のデビュー・アルバムです。つい先日ですが、ブック○フに行って何気なくバーゲン・コーナーを見ていたらこのブツがあったので、とりあえず買ってみました。特に中身に期待していたわけではなく、250円と安かったので。ブツを全部揃えたいというほどパーミーのファンではありませんので、まあ安ければ買ってもいいかな、という感じです。そう言えばパーミーのブツは他に数枚持っていますが、考えてみるとまともな値段を払って手に入れたことは一度もありません。彼女の方から安い値段で私の方に近づいてくるんですよね。多分パーミーは私のことが好きなんでしょう…?


 この娘って可愛いんだか可愛くないんだか、よくわからない顔をしていることが多いのですが、このブツのジャケは結構可愛らしく写っています。サイケなヒッピー風の格好もなかなかイケてていい感じです。最近はちょっとオバサンっぽくなってきたような気もしますが、流石にこれを出した時はまだ二十歳ですから若くていいですねえ。こんな女の子がブック○フで、私に見つけられるのを健気に待っているわけですから、買ってあげないわけにはいきません。


 というわけで、ジャケだけで買ったような状態でしたので、特に期待することもなくこのブツを聞き始めたわけですが、聞いてみてビックリ!これ、めっちゃ良いじゃないですか!この手のアイドルものにしては音がギターを主体としたロック寄りの作りで、とても爽やかに聞けるギター・ポップという趣であります。そして、爽やかな中にサイケデリックな要素も入ってきているという、なかなかに面白い音楽を展開しています。アイドルものと言えばR&B風の作りというのが当たり前になってしまった昨今、これは時代の流れに逆らった新鮮なブツであると言えるでしょう。


 パーミーの歌は特に上手いというわけではありませんが、素人っぽくもある無理の無い素直な発声に好感が持てます。この手の音楽はあまり歌が上手いより、程々のレベルの方がハマるのではないかと思いますが、パーミーの歌は嫌味が無くてしかもちょっと気だるい雰囲気がありますので、この音作りによく合っていると思います。曲も音作りも全てが彼女の歌にマッチした、偶然にしては非常によくできた作品だと思います。これはアジアのアイドル好きやギター・ポップ好きにもお薦めできるブツだと思いますよ。前にパーミーを取り上げていらっしゃったえひ山さんにも、是非お薦めしたいブツであります。

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2007’12.10・Mon

GENEVA CRUZ 「IN THE NAME OF LOVE」

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 プランテーションの店長さんが「珍しいものありますよ」と出して下さったのが、今回取り上げるフィリピンの歌手ジェネヴァ・クルースの、94年のアルバムです。店長さんがおっしゃるに「スモーキー・マウンテンのなれの果て」とのことなのですが、実はスモーキー・マウンテンがどんな音楽をやっていたのかとか、どんなメンバーがいたのかとかはあまり覚えていません(ブツ持ってないし)。調べてみると確かにジェネヴァさん、メンバーだったようです。しかもリード・ヴォーカルだったそうで。スモーキー・マウンテンの頃は確か12~3歳だったのではないかと思われますので、このブツを発表した頃はハイティーンだったんでしょうかね。


 このブツ、ジェネヴァのソロ第二弾のアルバムらしいのですが、当時は相当にヒットしたらしく、フィリピンだけでなくてマレーシアやインドネシアなんかでもかなり売れたようです。特にインドネシアでは色々なラジオ局のヒット・チャートで1位を獲得したらしいです。スモーキー・マウンテンのメンバーだったから売れたのか、ソロとしての実力が認められたから売れたのか、定かではありませんが。


 このブツに収録されている音楽はR&B歌謡と言っていいかと思いますが、出てくる音はメリケンR&B風と言うよりは、むしろ英国R&B風だと感じられ、当時流行っていたグラウンド・ビートを使った曲もあれば、レゲエをシャレた感覚で取り入れた曲なんかも入っています。このブツが発表された頃としては、最先端の音作りだったんでしょうね。音の感触としてはいかにも英国風サウンドという感じはしますが、もちろんメリケン風の曲も入っています。曲によっては、R&Bと言うよりむしろAORと言った方が合っているようなものもあります。いずれにせよ、今聞くと何だか懐かしさを感じるような音でありまして、それが微笑ましく思えますね。


 ジェネヴァはお世辞にも美声とは言えず、しかもそれほど上手いとは思えない歌を歌うのですが、声そのものに愛嬌があって優しい雰囲気がありますので、聞いているとほんわかと癒されるような気がしてきます。この「ほんわか感」がこの人の最大の持ち味なんじゃないでしょうか?まあ、この声が気に入るか気に入らないかで、評価が分かれるのでしょうね~。私はこの人が持っている、お気楽さを醸し出すほんわか感は結構好きです。このブツの後にもアルバムを出しているようですので、もっと大人になってからのブツも聞いてみたいと思います。

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2007’12.09・Sun

柴田淳 「しば裏」

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 シンガー・ソングライター、柴田淳の今年のアルバムです。これはシングル曲のカップリング曲を集めた企画物のアルバムで、柴田のシングルの裏面という意味で「しば裏」とタイトルが付けられたようです。


 個人的に柴田淳という歌手は大好きでありまして、特にセカンド・アルバムの「ため息」というブツは、これまで何千枚と聞いてきた色々なブツの中でもベスト15には入る作品だと思っています。この人の良いところは、いかにも日本的な感覚のちょっと湿っぽさのある切ないメロディと、儚げでありつつもメラメラと燃え上がる情念を感じさせる歌声だと言えると思います。暗いと言えば暗いんですけど、とにかくメロディが美しいですから、しんみりと心の襞に沁みこんでくる感じがあります。まあ、あまり器用な人ではありませんので、曲は似たようなパターンのものがどうしても多くなってしまうのですが、一定レベル以上の品質は保っていますので、それでも許せるんですよね~。大きく変化することが無いから、安心して聞けるということも言えるかと思いますね。


 今回のブツはシングルのカップリングの曲ばかり収録されているのですが、曲は相当に粒揃いでありまして、シングル曲よりもむしろ良い出来のものが多いように思います。しっとりと美しい曲がズラリと並んでいる、珠玉の作品集に仕上がっています。宝の小箱という感じでしょうか。実はこの人、今年「月夜の雨」と題されたオリジナル・アルバムも出しているのですが、どう聞いてもアルバムの出来としてはこちらの「しば裏」の方が上ですね。個人的には「月夜の雨」は放ったらかし状態で、「しば裏」ばかり聞いています。


 この人、歌のイメージからするととても繊細で、今にも崩れ落ちてしまいそうなか弱いイメージがある人ですが、ホームページのダイアリーなんかを読むと、素顔は相当に三枚目で面白い人のようですね。色気も何も無いおバカさんという感じです。夜中にイカ炙って一人で食ってます、とか書いたりしてますし。基本はおバカさんですが、たまに非常に繊細な心を感じさせることも書いてあり、精神的にはかなり脆い部分があるようですから、バカと繊細さを併せ持った人物であるようです。


 ダイアリーによると、本人は自分のことを「低脳」と言ってますが、しかし低脳な人間にこんな素晴らしい曲が書けるはずありません。能ある鷹は爪を隠すという言葉通り、才能と繊細さをバカの壁で隠している人ですね。三十路を迎えた柴田さん、顔もそこそこキレイですし、曲も歌も相当にイケてますから、注目に値するシンガーソングライターだと思います。今後のますますの充実を期待したいところであります。「しば裏」は今年のベスト10候補ですね~。


こちらはセカンドの「ため息」。大傑作!
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柴田の横顔。結構キレイ。
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2007’12.08・Sat

安良城紅 「BENI」

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 安良城紅(あらしろ・べに)の05年のデビュー・アルバムです。オマケのDVD付きであります。まずは化粧品のポスターの如きジャケが良いですね。非常に整った顔立ちの美人ですが、この時点でまだ19歳ですから、随分大人っぽい娘ですね。聞くところによると、父親がメリケン人で母親が日本人だそうです。なるほど、言われてみればそんな感じの顔ですね。


 どうでもいい情報ですが、子供の頃はカリフォルニアに住んでいて、小学校6年の時に横浜に移り住んだとのこと。アメリカン・スクールではクリスタル・ケイと同級生で、仲が良かったらしいです。父親がメリケン人でしかも帰国子女ですから、英語はネイティヴ・レベルで、だからNHK教育の英会話番組に出ていたわけですね。そう言えば今年の大阪で開催された世界陸上では、織田裕二が異常にはしゃいでいたその陰で、ひっそりとフィールド・レポーターをやってましたね。


 まあそんなどうでもいい情報はさておき、何故このブツを買ったかと言うと、ジャケが気に入ったからというのももちろんですが、このブツを出した時点ではまだ未成年だったクセに、既にアルコール焼けしてしまったかのような声で喋っていたのを聞いたことがあったからです。この声ならもしかしたら結構歌えるかもしれない、と思ったんですよね。


 実際にブツを聞いてみると、予想通りにかなり歌える娘です。喋る時も腹から声を出すような感じで喋る娘ですが、歌う時も同じような発声をしますので、声が安定しているんですよね。元々は美少女クラブ31とか言うグループに所属していたアイドルですので、相当へっぽこな歌を歌うのではないかという懸念はあったのですが(別にそれでもいいんですけど)、聞いてみたら「おおっ、やっぱりやってくれるじゃん!」という感じですね。これだけの美人でこれだけ歌えたら十分であります。決して単なるアイドル歌謡ではありませんよ。まだ発声が一本調子なところはありますが、こなれてくれば、歌だけでも勝負できる実力の持ち主でしょう。


 音楽的には今時のR&B歌謡ではありますが、サウンド・プロダクションが非常にしっかいりしていて、かなりいい音に仕上がっています。スタッフも相当気合を入れたことが窺えますね。まあ、これだけの美人でこれだけ歌えるのであれば、気合も入って当然でしょう。そんな気合が入った音作りでありますが、この娘の歌はその音に負けないパワーを持っています。うーむ、素晴らしい。今のところこの娘のブツはこれしか持っていないのですが、そのうち他のブツも全部揃えたいですね~♪


インナー写真。
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インナー写真、もう一枚。
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2007’12.07・Fri

OIGE 「LIVE」

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 今日は突然ケルト系。アジアかと思えば欧米、欧米かと思えばアフリカ、アフリカかと思えばケルト、明日は一体何処へやら?いつも気ままな音楽旅。きまぐれなころんでございます。


 今回取り上げるのはアイルランドのガキんちょ・バンド、オイガの94年のライヴ盤です。当時、メンバー四人中三人がまだ17歳やそこらだったということで、とにかく若いということが話題になった連中です。若いだけなら何の意味も無いのですが、若いのにメチャクチャ上手いというのが生意気と言うか何と言うか、非常に腹立たしい(?)連中であります。


 演奏は勢いに任せて闇雲に突っ走るところが多々あるのですが、それが尋常ではない疾走感に繋がっていて、なんとも興奮させられます。しまった、不覚にもこんなガキどもの演奏にノセられてしまった!などと感じるヒマも無く、一気にラストの曲までぶっ飛ばされてしまいます。凄いですよ、こいつら。演奏自体は完全に伝統的スタイルなのですが、思慮分別の無い突進力が、まさにパンク!ガキ共だからこそ出せる、大人には真似できない味わいであります。


 このオイガは男3で女1のバンドなのですが、ここで歌を歌っている女の子、実はトラッド・ファンのアイドル、我らがカーラ・ディロンちゃんなのです。当時17か18歳ぐらいのはずですが、若き日のカーラちゃんの初々しくも可憐な歌を聞けるというだけで、このライヴ盤は大きな価値があると言えるでしょう。現在もその可憐な歌声で私を魅了してくれるのですが、本作で聞けるカーラちゃんの声はまさに小鳥のさえずりの如く耳に心地良きものであります。耳に悦楽。


 このアルバム、爆発的なパワーを持ったインストとカーラちゃんの歌がバランス良く並んでいますので、非常に聞きやすいです。インストで大興奮してカーラちゃんでチル・アウト、うーむ、素晴らしい。残念ながらカーラちゃんはこのアルバムを最後にバンドを脱退してしまいますが、そんなことに関係無くこのアルバムはアイリッシュ・トラッド史に燦然と輝く金字塔である!と勝手に思っているのですが、そこまでこのアルバムを評価しているのは多分私だけでしょう。個人的にはアイリッシュ・トラッドの数ある作品の中でも、最も好きなアルバムの一つですね。え、他にどんなアルバムが好きなのかって?そんなのカーラちゃんのソロ・アルバムに決まってんじゃん♪(いや、他にもあるんですけどね…)

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2007’12.06・Thu

NEBA SOLO 「KENE BALAFONS」

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 ジャケの見事なバラフォンが目を惹きつける、マリの音楽家ネバ・ソロの2000年のアルバムです。個人的に元々木琴という楽器は好きなのですが、ここで聞くことができるバラフォンの音色は格別ですね。ジャケで見られるように、木製の鍵盤の下には共鳴用の瓢箪が取り付けてあるのですが、その瓢箪には蜘蛛の巣とかナイロンを貼り付けて共振するようにしてあるそうです。だから普通の木琴には無いビリビリというような濁った音が聞こえるわけですね。この濁った音が物凄く心地良いと感じるのは、私だけではないはずです。


 一般的には雑音成分が無い澄んだ音というのが美しい音だと認識されていますが、それって本当なんでしょうか?アコースティック・ギターの澄んだ音は確かに美しいですが、エレキ・ギターの濁った音の方が興奮するという人も少なくないはずです。学校の音楽の時間に使った木琴とか鉄琴は、雑音成分の無い澄んだ音を出していましたが、確かにそれはそれで美しい音だと思います。しかしネバ・ソロが奏でる木琴の、雑音成分豊かな濁った音は素晴らしく美しいと感じられないでしょうか?


 日本に住んでいると、何故だか知らず知らずのうちに澄んだ音が美しいのだという固定観念が出来上がっているように思いますが、もちろんそれは正しいんでしょうけど、濁った音だって美しいんだという感覚も正しいんだと思います。澄んだ音は美しい音で濁った音は汚い音だ、というような固定観念は、少なくとも音楽を聞く際には捨ててしまいたいものだと思います。


 まあそんな固定観念を捨てる・捨てないに関わらず、ネバ・ソロの音楽は本当に美しくて素晴らしいです。めくるめく木琴の音が織り成す陶酔感は、他の何物にも替え難いですね。表面的には音の洪水と言ってもいいぐらいに音が鳴りまくっているのですが、感覚的には静かに瞑想しているような気分になるという、非常に不思議な音楽であります。まさに極上のトリップ・ミュージックと言っていいのではないでしょうか?


 このブツ、個人的にはこれまで聞いてきたアフリカ音楽のブツの中でも、最も好きなアルバムの一つです。聞いていると心の中の波風が無くなって平和になっていくような気がしますし、単純に超クールでカッコいい音楽だと思います。まあ、そんなことを感じるのはもしかしたら私だけかもしれませんが、別にそれでもいいんです。私にとっては最高のアフリカ音楽ですから。

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2007’12.05・Wed

RON SEXSMITH 「RON SEXSMITH」

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 私の「ころん」という名前は一体どこから来ているのか?これまで何人かの人に「ウィリー・コローンから取っているんでしょ?」と言われたことがありますが、ラテン音楽好きのサルサ嫌いという極めて珍しい人種である私が、ウィリー・コローンなんぞから名前を取るはずもありません。ではどこから来たのかと言いますと、このロン・セクスミスからなのであります。


 ロン・セクスミスのメジャー・デビュー作である95年のこのアルバムを聞いた時は、大変な衝撃を受けました。「こんな凄いヤツがこの世には存在するんだ!」と。全てがセピア色にくすんだような音楽。何よりもメロディがあまりに美しい!そしてその美しいメロディには、まさにこの声しかないというような歌声が素晴らしい!そしてロンが弾くギターが素晴らしい!控え目ながらも工夫が凝らされたサウンド・プロダクションが素晴らしい!何もかもがあまりに素晴らしくて、一時期はロン・セクスミスばかり聞いていました。そのうち聞くだけでは飽き足らず、彼の曲を演奏できるようになりたいと思い、アコースティック・ギターを抱えて必死にCDに耳を傾けながら、コピーするようになりました。 


 しかし自己流でテキトーに弾いているだけでは上手くできるはずもありません。いくら弾いても上手くなりませんので、このままじゃロン・セクスミスに追いつくどころか、単なる子供のお遊びでしかない、まるで子供のロン・セクスミスという感じでした。子供のロン・セクスミス、即ち「子ロン」ということで、「ころん」という名前が生まれたわけです。まあ非常に下らないネーミングなわけですが、こうして「ころん」が誕生したんです。


 ロン・セクスミスのコピーをしている頃は、ネットでブログなんて有り得ない時代でしたので、まさか今になって「ころん」なんて名前を名乗るなんて想像だにしなかったですが、東南アジア・マッドネスになってしまった現在でも、ロン・セクスミスの衝撃はいまだ忘れられず、「ころん」などと言う名前を使っているわけであります。


 最近ではロン・セクスミスの音楽を聞くことはほとんど無くなってしまいましたが(ギターも5年ぐらい触れてないですね)、久し振りに棚から引っ張り出して聞いてみると、やっぱり素晴らしいですね。聞いていると、来日公演の素晴らしさなんかも思い出してしまったりして。親指と人差し指のツー・フィンガーで、テイラーの612Cを弾きながら歌うロン・セクスミス、良かったなあ。本作は私にとって、まさにエバーグリーンな一枚なのであります。

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2007’12.04・Tue

PRINCE AND THE REVOLUTION 「PARADE」

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 何故だか突然プリンスを聞きたくなりましたので、今回はプリンスネタでいきたいと思います。


 数あるプリンスのアルバムの中でどれが一番好きかと言えば、個人的にはこの86年の「パレード」です。数ある英米のポップス~ロックアルバムの中でも10指に入る作品だと思っています。80年代のプリンスはまさに無敵の驚異的な才能を発揮していましたね。最近の作品もかなり凄いとの評判を聞きますが、私にとってのプリンスは87年の「サイン・オブ・ザ・タイムズ」あたりで終わってしまっていますので、最近の作品はあまり聞く気がしない…。中古のバーゲンに出たら買ってみようかとは思います。


 86年当時、私が通っていた学校では、プリンスが好きだなんて言うと変質者扱いされたもので、口が裂けてもそんなことは言えませんでした(?)。今やプリンスもすっかり市民権を得てしまって、得体の知れない気色悪さが無くなってしまったのが残念ではあります…いや、やっぱり今でもきしょいかな?


 それにしてもこのアルバム、なんでこんなにカッコいいんでしょう?音数は削っているのに音楽自体はしなやかで強靭、とにかく凄いとしか言いようがありません。特にシングル曲だった「KISS」のカッコ良さと言ったら、他に比べるものが無いぐらいの強烈さですね。見かけは単なるちっこくてキモいおっさんのクセに、なかなかやりますね。


 そう言えば学生の頃ですが、プリンスの夢を見たことがあります。ベッドに私が仰向けで金縛り状態で横たわっているのですが、そこにタカラヅカの男役みたいな化粧をしたプリンスが現れて、ヘビみたいに舌をベロベロさせながらいきなり私の上にのしかかってきて、顔をなめようとするのです。メチャクチャ気色悪いのですが、舌をベロベロさせているプリンスの顔があまりに面白くて「うわーっ、やめてくれーっ!」などと言いつつ大爆笑し、自分の笑い声で目が覚めるというとんでもない悪夢でありました。気色悪いんだけど面白いと言うか、何とも憎めない、人徳のあるおっさんですね。


 これまたどうでもいい話ですが、このおっさん、「LOVESEXY」というとんでもなく気色悪いジャケのアルバムを出していますが(知らない人は検索してみよう!)、その時のキャッチ・コピーが確か「ますますママにはわからない」でしたよね。あんなジャケのブツを出すなんて、ママじゃなくてもワシにもわからんわい!などと思ったものです。


 まあとにかく、非常に特異なキャラクターを持った、愛すべき愉快なキモいおっさんであります。「キモ凄い」とでも言えばいいですかね。

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2007’12.03・Mon

SUGARFREE 「TALA-ARAWAN」

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 フィリピンのロック・バンド、シュガーフリーの06年のアルバムです。この連中、インナーの写真を見ると結構おっさんですから、キャリアのあるバンドなのだと思います。実はこのブツ、前に取り上げた不機嫌娘のダニタと一緒にプランテーションで試聴させていただいたブツなんですが、その時は買いませんでした。しかしその後、思うところがあって別の店でゲットしてしまいました。折角お薦めいただいたのに、その時に買わずに他の店で買ってしまうとは、再び店長さんには申し訳なく思っております。この埋め合わせは必ずや来年に…。


 で、このシュガーフリーですが、非常に堅実なロック・バンドですね。ボブ・モールドとかいうおっさんが率いていたシュガーなんてバンドを思い出してしまいました(名前も似てるし)。演奏は実に手堅くて、重心は低くどっしりと安定しています。ハードロックを基調としているにも関わらず派手なところは全く無くて、パッと聞いたところではとても地味な印象を受けます。それは、ちょっとオフ気味のバランスになっているのですが、高くて優しい声のヴォーカルによるところが大きいのかもしれません(でもこのヴォーカルが良いのです!)。


 いずれにせよ、何のギミックも無い、極々シンプルなスリーピースのロック・バンドという感じなんですよね。ここまでシンプルなロックなんて、最近では珍しいのではないかと思います。しかし、そのシンプルながらメチャクチャ上手い演奏を聞いているうちに、段々と効いてくるのですよ、このバンドの凄さが。


 この連中、良い曲をシンプルなアレンジで、非常に安定した確かな演奏力で演奏しているという、ごく当たり前のことをやっているのですが、その当たり前というところが凄いんですよね。ですから聞くほどに味わいが出てくるんです。ハードロックを基調としてはいますが、ドリーミーなポップス的要素もありますし、本当に一筋縄ではいかない音楽性を持ったバンドですね。一度聞けばまた聞きたくなるし、また聞けばもう一度聞きたくなるという、底無しの魅力を持ったブツだと言えるのではないかと思います。当たり前に良い演奏というのは、実は凄いパワーを持っていることを実感しますね。素晴らしいと思います。オヤジ・ロックの底力を見せつける一枚だと思います。


 うーむ、やはりプランテーションの店長さんお薦めのバンドだけのことはあります。良いブツをお薦め下さいます。店長さんは本当に信頼できる人ですから、みなさん、是非プランテーションへ行きましょう!そして色々と良いブツをゲットして下さい!

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2007’12.02・Sun

LEE SOO YOUNG 「7TH」

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 韓国の美人歌手、イ・スヨンの06年のアルバムです。ブック○フのバーゲンコーナーに250円で置いてあったので、思わずゲットしてしまいました。ミニ写真集付きというのがいいですね。こういうオマケは積極的に付けて欲しいです。音以外の楽しみが増えますからね~。


 ところで韓国の人って、「LEE」と表記しているのに何で「リー」じゃなくて「イ」と読むのだろうという疑問はさて置き、このイ・スヨンですが、「バラードの女王」とか呼ばれているそうですね。アルバム総売上枚数も400万枚を超える超人気歌手だそうです。超人気歌手だからといって歌が上手いとは限らないのが音楽の世界というものですが、スヨンは美形で歌も上手いという、何とも羨ましい歌手であります。そう言えば元S.E.Sのバダも美形で歌が上手かったですね。探せば美形で歌が上手い歌手がゾロゾロ出てきそうな韓国歌謡界、うーむ、恐るべし。私はまだその入り口に立ったばかりであります。


 このブツ、さすがに「バラードの女王」と呼ばれている歌手の作品だけあって、これでもか!と言わんばかりにバラード攻撃を仕掛けてくるわけでありますが、この人の声はサラッと爽やかですので、胃もたれするようなことはありません。結構ありがちな曲が多々あるのですが、歌の表情をつけるのが上手いので飽きることが無いんですよね。泣いている顔が見えるような歌もあれば、笑っている顔が見えるような歌もあり、歌そのものの表情が豊かなのであります。ちょっと声量が足りなくてノドだけで歌っているような感じはありますが、とても良い歌手だと思います。あ、何故か安全地帯の「ワインレッドの心」(だったっけ?)を歌ってますが、こぼれる涙が見えるような歌に仕上がっています。


 この人、歌以外でも色々と話題のある人のようで、両親を交通事故で無くして二人の弟の世話をしてきたとか、03年には前から不調だった左耳の聴力が悪化してほとんど聴こえなくなってしまったとか、不幸を一身に背負ったような人生を歩んできたらしいですね。そんな人生だからこそ、歌に気持ちを込めるのが上手いのかもしれません。


 うーむ、なかなかやりますねえ、この美形女性歌手は。相当な実力派であることに間違いはありません。聞いてて癒されますしね。今後はこの人のブツを見かけたら、買うようにしなければなりませんね。どうでもいい情報ですがこの人、元ピンクルのイ・ヒョリと仲が良いらしいです。仲良し同士で美形デュオでも結成してくれたら非常に嬉しいんですけどね~。


ミニ写真集の表紙
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2007’12.01・Sat

THE TILT-DOWN MEN 「TOGETHER WITH THE TILT-DOWN MEN」

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 「おおっ、これは凄え!」と思わず唸ってしまったのが、フィリピンのバンド、ティルト・ダウン・メンのこのブツです。一体いつ頃活躍した連中なのかはわかりませんが、多分60年代から70年代なのではないかと思います。全20曲入りのブツですが、これは相当に面白いですよ。


 何が凄いかと言えば、徹頭徹尾ほとんどそのまんまメリケン・オールディーズとか古き良き時代のモータウン(もしくはアトランティックのソウル)の音楽という中身だからです。聞いているこちらが恥ずかしくなってくるぐらいにオールディーズ気分を出してしまっています。それが微笑ましいと言うか楽しいと言うか、何とも憎めない味わいを醸し出していますね。オリジナルの曲もありますが、一緒に収録されたオールディーズのカバー曲と同じような顔して並んでいますので、何ら違和感はありません。うーむ、ここまで徹底していると、感服するしかありません。これを聞いていると、昔の色々な歌手やグループのことを思い出してしまいますね~。


 大きな声では言えませんが(?)、実はワタクシ、オールディーズのポップスとかソウルとかは結構好きなのであります。曲がシンプルでポップで覚えやすいですし、何よりも聞いていて単純に楽しいからです。楽しさが凝縮された3分間ポップスって、何だか凄く魅力的じゃありませんか?この連中はそんな私の嗜好に、ドンピシャにハマってくるのであります。本当にポップで楽しい曲ばかりが揃っていますが、私の大好きな曲、「マサチューセッツ」のカバーをやっているのもポイント高いです♪


 まあこういうブツに関しては、あまりゴチャゴチャ言っても仕方ないと思います。興味がおありの方は是非。この手の音楽がお好きな人には、めっちゃ楽しめると思いますよ。うーむ、素晴らしい!クリスマス・シーズンにもピッタリな雰囲気であります。

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