
カナダのシンガーソングライター、サラ・スリーンの04年のアルバムです。06年のベスト10に選んでしまったブツでありますが、入手した時はこの人に関する知識は何一つ無く、何だかブキミだけどイケてそうなジャケと500円という値段だけで購入を決めました(中古じゃなくて新品ですよ)。ちなみにこのジャケとかインナーの絵は、自分で描いているらしいです。
この人の音楽、ロックを基本にしてはいますが、相当に風変わりです。ポップなんですけど単にポップというわけではなくて、メルヘンの世界に誘われるような感覚もあり、クラシカルな世界も垣間見ることができ、ノスタルジックな雰囲気もあり、とても奇妙で幻惑的な魅力を持っていて、特にヘッドフォンで聞いているとその摩訶不思議なポップさにクラクラしてきますね。夢の世界を浮遊しているかのような、極めてユニークな音楽であります。
そしてこの人の歌が、またクセモノなのであります。声質としてはバングルスのスザンナ・ホフスなんかを思わせる可愛らしさがありますが、自分の世界に入り込んでしまって近づく者を一切拒絶するかのような感じでもあり、アチラの世界(どの世界?)からおいでおいでと手招きしているような感じでもあり、悪戯っぽく舌をペロっと出しているような愛嬌を感じさせたりもしますし、とにかく一筋縄ではいきません。とても風変わりで妙ちくりんであります。多分メルヘンチックな乙女心と現実的でクールな視点を持ち合わせた人なのでしょう。実際はどうなのか知りませんけど。相当な変わり者であることに間違いは無いと思いますが。
極めて変わった個性を持った人ではありますが、メロディ・メーカーとしての才能と、自己を演出するいう点では非常に優れていると思います。変な人ではあっても、このブツは相当な掘り出し物だと思います。ルックスもなかなかイケてますしね。
あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。