
バーゲンコーナーが充実している為に、定期的に通っている中古盤屋があるのですが、何気無く立ち寄って取りあえずバーゲンコーナーを見る前に、ほんの少しだけあるワールドもののコーナーを見て驚きました。突然「タンゴ」コーナーが出来ていたからです。おそらくタンゴ・マニアから多数の放出があったのでしょう。30枚ぐらい並んでいるブツを1枚ずつ見ていて、ピタリと手が止まりました。何と、学生時代に好きだったメルセデス・シモーネのCDがあるじゃないですか!しかも18曲入り。28年から42年までの古い音源を集めたブツです。これは嬉しい!ということで速攻でゲット致しました。
学生時代にシモーネが好きだったと言っても、ブツを持っていたわけではなくてFMで数曲ほどエア・チェックしたカセットを繰り返し聞いていただけですので、これだけまとまった音源を聞くのはこれが初めてです。しかし学生時代に好きだったと言っても、今聞いてみたら「何じゃこりゃ?」、ということもあるわけであり、期待と不安でドキドキしながら再生してみると、聞こえてきたのは学生時代に素晴らしいと感じた通りのシモーネの歌声でありました。
学生の時には全然わからなかったのですが、今聞いてみるとこの人の歌うタンゴは、悲壮感とか退廃的などという言葉があまり似つかわしくありませんね。特にこのブツの前半に収録された曲は、明るくて前向きな、笑顔で楽しむ音楽という感じなんですよね。曲自体があまりタンゴという主張が無いと言いますか、もちろんタンゴではあるのですが、もっとまろやかなふくよかさを持った音楽に聞こえます。フォルクローレとかベネズエラ〜コロンビア方面のストリング・バンドみたいな雰囲気が感じらるんですよね〜。
そして何と言っても、シモーネの歌がとても良いのです。可愛らしさもありながら堂々としている歌声で、朗々としつつ軽やかな節回しを聞かせてくれる、大変に魅力的な歌手だと思います。流石に年代モノだけに音は良くないのですが、そんなことに関係無く訴えかけてくるものがありますね。この人がタンゴ界やタンゴ・マニアの間でどのような評価をされているのかは知りませんが、私はこの人の歌が好きです。
あと、今回は試聴の貼り付けは致しません。音が非常に悪くて聞き苦しいですので。