
個人的に大好きなフィリピンの女性シンガーソングライター、キッチー・ナダルの07年のアルバムです。紙ジャケ仕様でギター・ピック4枚付きであります。薄いペラペラのピックですので、実際にギターを弾くには使いにくそうな気はしますが、こういうオマケって嬉しいですね。まあギター・ピックが付いているからって、実際に使う人はあまりいないと思いますが。
今回のアルバム、新作ではありますが、前作に入っていた曲をアレンジし直したものとか、ジョリーナ・マグダンガルに提供していた曲の本人歌唱バージョンが入っていたりしますし、全10曲入りですが歌入りは最初の5曲で、残りはその5曲の歌無しカラオケ・バージョンが入っていたりして、企画物のミニ・アルバムとなっています。企画物だけにリリース枚数が少なかったようで(限定盤らしいです)、既に入手困難な状況になっているらしいですね。
この人の前作をこのブログで取り上げた時「ダークでヘヴィな音楽性が持ち味」だけれども「ルックスの可愛らしさに見合ったポップさが欲しい」などと実に勝手なことを書きました。で、この新作なのですが、私が望んだポップな方向性とは違っていますけれども、想像以上の深化を遂げていますね。ヘヴィでダークな音楽性はそのままに、ダイナミックな奥行きの深さが加わって、一躍フィリピン・ロック界のトップに踊り出てきたという感じでしょうか。可愛らしい歌声にも堂々たる貫禄がついてきて、「あのお嬢ちゃんがこんなに立派に成長して…」と、何やら感慨深いものがあったりして。うーむ、素晴らしい。
しかしここまでの深化を見せつけられると、ミニ・アルバムでは満足できないですよね〜。次のフル・アルバムが非常に待ち遠しい今日この頃であります。このレベルの音楽でフル・アルバムを出してくれるのであれば、間違いなくベスト10に入ってくる1枚となるでしょう。
あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。