
情報が全然無いのでよくわかりませんが、多分新人のルークトゥン歌手、メーム・ピマンラム(って読むの?)の07年のアルバムです。ド派手な服を着ているのにも関わらず、極めて地味にしか見えない華の無いルックスが、いいんだか悪いんだかよくわからない歌手ですね。でも愛嬌のある顔ですし、もしかしたら歌える歌手かもしれないと思って買ってみました。
あまり期待せずに聞いてみると、意外なことに(?)相当に歌えますね。顔と同様に愛嬌のある丸みを帯びた声で、軽妙な洒落っ気のある歌を聞かせてくれます。所謂ルークトゥンの範疇を出ない手堅い作りのアルバムではあるのですが、マンネリに陥ること無く、とても新鮮に聞こえます。それはやはりメームの歌の良さによるものでありましょう。聞く者を元気にしてくれる、活力のある歌ですね。これは素晴らしいですよ!何気無く買ったブツではありますが、大変な拾いモノって感じですね。
それにしてもこの人の声、誰かに似ているな〜と思っていて、ふと思い出しました。コテコテのルークトゥンを輩出し続けるNOPPRONレーベルの実力派モーラム歌手、エーンナ・アリサーに似ているんです。歌い口がやや硬いエーンナと比べると、メームの方が柔軟性がありますので、とてもニュアンスに富んだいい感じの歌に聞こえます。かなりの実力者ですよ、この人。まだ若いのではないかと思うのですが、一体何歳ぐらいの歌手なんでしょうか?これからどのように育つのか、非常に楽しみな歌手の登場であります。
これだけ歌える歌手なのですから、どうせなら今後は手堅い路線ではなくて、色々な要素を取り入れたミクスチャー・ルークトゥンみたいなことをやって欲しいですね。実はこのアルバム、全体としては手堅い作りではあるものの、ラストの1曲だけはルークトゥンを大きく超えるような曲をやっています。ドゥアンチャン・スワンニーやオーン・オラディなんかが聞かせてくれるようなダンドゥット風味のルークトゥンなのですが、それにラテン風のホーンの音が加わって、素晴らしいミクスチャー・ルークトゥンを聞かせてくれるんです。できることなら次作はこの路線を推し進めて欲しいですね〜。
まあ何にせよ、このアルバムは私が今年になって聞いたルークトゥンのブツの中では、クラテーちゃんを超える、今のところベストと言ってもいい内容だと思います。
あと、今回は試聴を見つけることができませんでしたので、残念ながら試聴の貼り付けはありません。