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2008’03.25・Tue

JUNE TABOR 「AGAINST THE STREAMS」

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 今日は仕事で大変なトラブルが発生し、気分的にヘコみ気味であります。100%取引先に過失があるとは言え、トラブルに巻き込まれるのはたまらんです。気分が沈みがちの時には暗い音楽が合う、ということで、今回はこんなブツを取り上げます。


 本作は英国トラッド界の重鎮、ジューン・テイバーの94年のアルバムです。数々の秀作を発表している歌手ですが、個人的に一番好きなのがこのアルバムです。いつものようにほの暗い静謐な世界が繰り広げられているのですが、この作品はややポップな仕上がりで曲も彩りにに富んでいると思います。それだけに親しみやすく感じますね。


 この人の歌手としての力量は、私なんかが述べるまでもありませんが、英語圏の歌手の中でも突出した実力を持っていると思います。英国トラッド界には素晴らしい歌手がたくさんいまして、例えばアン・ブリッグス、フランキー・アームストロングやシャーリー・コリンズなんかは定番ですし、若手ならケイト・ラスビーやナンシー・カーなんかがいます。しかしジューン・テイバーはこれらの素晴らしい歌手達の更に上を行く歌手なのではないかと思います。個人的には、英国最高の歌手と言われることもあるサンディ・デニーを超える力の持ち主ではないかと思っているのですが、いかがでしょうか?アルトの落ち着いた声で歌われる歌の数々は、淡々とした中に奥深い味わいがあり、しんみりと酔わせてくれます。抑制の美という言葉が相応しい歌ですね。そしてその抑制された歌を過不足なくサポートする、バックの抑制の利いた淡々とした演奏がまた素晴らしい!


 決して明るくはない、と言うよりも暗い音楽ではあるのですが、心が沈んでいる時なんかはヒーリング効果は大きいと思います。暗い気分の時にこそじっくりと向き合って味わいたい、そんな音楽ですね。


 余談ですが、「もしジューン・テイバーの魅力がわからなかったら、今すぐ全ての音楽を聴くのを止めたほうがいい」とエルヴィス・コステロが言ったそうです。ジューン・テイバーの凄さを表現する為にこんな物言いをしたのでしょうが、こういう発言を聞くと腹立つんですよね。確かにジューン・テイバーは凄い歌手ですが、だからといってこんな発言をするヤツは嫌いです。たとえジューン・テイバーの魅力がわからなくても、楽しめる音楽は他にもたくさんありますから。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
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