『ADE OLUMOKO AND AFRICAN SPIRIT 「LIVE AT AFRICA SHRINE LAGOS」』
gadeolumoko001.jpg

 ナイジェリアの音楽と言えば、キング・サニー・アデに代表されるジュジュと、シキル・アインデ・バリスターとかアデワレ・アユバなんかで有名なフジが挙げられます(アフロ・ビートは苦手なので、興味の対象外です)。大雑把に言うと、ジュジュはギターやキーボードなんかも取り入れて、洗練された都会的な感覚を持っていますが、フジは対照的にほぼパーカッションだけの無骨で激しくヘヴィなビートを全面に押し出した、いかにもアフリカといった感覚を持っています。どちらとも素晴らしい音楽であることに間違いはありません。


 今回取り上げるのは、アデ・オルモコ&アフリカン・スピリットという総勢で14人のグループのブツですが、ここで聞くことが出来るのはアパラという音楽です。聞いた感じでは私の耳には殆どフジとの区別がつきません。フジはアパラが発展した音楽という話を読んだ記憶がありますが、フジもアパラもよく知らない私のようなナイジェリア音楽の素人に、両者の区別がつくはずがありませんね。


 それにしてもパーカッション群だけによる、他の楽器を一切使わない、怒涛のリズム攻撃のカッコ良さを一体どうやって表現すればいいのでしょうか?ヘッドフォンで聞いていると、めくるめくビートの洪水に呑み込まれてしまいそうです。そしてそこに乗っかってくる無骨なヴォーカル群によるコール&レスポンスの、勢い任せとでも言いたくなるような凄まじいパワーは一体何事なのでしょう。異様に高揚感のある、異常にテンションの高いこの音楽は、一度聞いたら耳から離れなくなってしまうこと請け合いです。ここまでハードでヘヴィな音楽なんて、他にはなかなか無いと思います。


 使われている楽器が太鼓だけと聞くと、アフリカ音楽のことを全然知らないような人はおそらく、「アフリカ」というキーワードで思い浮かべるような所謂「原住民が太鼓に合わせて槍と盾を持ってウホウホと飛び跳ねているような音楽だろう?」と思われることでしょうね。しかしこの強烈なビートの洪水は、そんなイメージを一瞬にして砕いてしまうほどのパワーがあると思います。原住民ウホウホ!どころか、土埃で煙っているという雰囲気はあるものの、人々の活気で賑わうアフリカの都市をイメージさせる音楽だと言えると思います。


 これだけ強烈な音楽ですから、好きな人は凄く好きなんでしょうけど、受け付けない人は拒絶反応を起こすということになってしまうのではないかと思います。まあ好き嫌いはあるでしょうが、そんなことには関係無く、痺れるほど強力な音楽がここにあります。アフリカ音楽に興味がおありの人は、一度は体験すべき音楽なのではないでしょうか?


あと、残念ながら試聴を見つけることはできませんでしたので、試聴の貼り付けはございません。
【2008/04/13 16:20】 アフリカ | トラックバック(0) | コメント(4) |
| ホーム |