2008’05.31・Sat

京阪ガール 「さよならサンダーバード」

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 京都の現役女子高生と大阪の現役OLユニットということで評判になった(ことがあるのか?)、京阪ガールの03年のアルバムです。近所のタ○ーレコードのバーゲン品でゲットしました。515円也。まずはこの素晴らしくヘッポコなジャケがいいじゃないですか!そしてバンド名が「京阪ガール」ですよ!九州在住の関西人としては「京阪」なんて言葉が入っているバンドを見逃すことはできません。激しく下らなそうで、手に取ってすぐにレジに向かったのは言うまでもありません。


 どんなに下らないブツなのだろうとワクワクして聞いてみると、期待に違わぬいい感じの出来であります。下手っぴーな騒音ガレージ系の音なのですが、なかなか勢いがあって爽快です。もちろん歌も素人同然の下手クソさ炸裂なんですけど、何だかとても可愛らしくて憎めない連中ですね。さだまさしの「関白宣言」のガレージ・バージョンというのもやっていますが、非常に下らないんですけど、ちょっとホロリとさせるような感覚を持ち合わせているのが素敵ですね。


 それにしてもこの連中、じっくり聞いていると、意外なことに(?)ただ下らないだけではないことに気付かされてしまいます。特に注目すべきは彼女達のメロディ・メーカーとしての能力であります。音は激しくてもメロディ自体はとてもポップで親しみやすいですし、切なくて胸キュンな情緒を醸し出す曲もあります。うーむ、なかなか一筋縄ではいかない連中ですね。


 しかしこの連中、残念ながら解散してしまったようです。アイドルっぽさを持ち合わせつつ、アメリカかどっかの元祖ガールズ・ヘタヘタバンド、レインコーツなんかも思い出させる愉快な連中だけに、何だか本当に惜しいという気がします。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
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2008’05.30・Fri

RIE FU 「TOBIRA ALBUM」

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 今回取り上げるのは日本のシンガーソングライター、RIE FU(りえふう)の07年の3枚目のアルバムです。RIE FUのことはデビュー当時から知っていますが、この娘の05年発表の1枚目のアルバムを聞いた時はかなりの衝撃を受けました。


 日本人の歌手というものは、多かれ少なかれ、その歌の中に日本的な侘び寂びであるとか湿っぽさとかを感じさせるものだと思います。日本人が日本語で歌えば、やはりそこにはそのような日本的な情緒が潜んでくるものです。しかしこのRIE FUは違いました。日本語で歌っていても、日本的な情緒が全く感じられないのです。非常にクール&ドライな感じで、日本人の歌手ではあるのですが、感覚的にはまるで欧米の歌手みたいだったのです。ですから彼女のデビュー作を聞いた時、ついに日本人的な感覚を備えていない新世代の日本人歌手が登場してしまった!と衝撃を受けたのでありました。メロディ・ラインは日本的なのですが、感覚が全然日本的ではないという、実に不思議な歌手だと思いました。


 そんな1枚目に比べると06年発表の2枚目は、独特のクール&ドライな感覚はあったものの、少々インパクトに欠ける仕上がりで、あまり聞くことはありませんでした。ですからこの3枚目も大して期待はしていなかったのです。しかし実際に聞いてみると、これがなかなかの力作に仕上がっているのであります。


 RIE FUという娘はメロディ・メーカーとしての才能は非常に優れていまして、いつも印象的な美しいメロディを書きます。このアルバムではこれまでと同様に、地味ながらも煌めくようなメロディを聞くことができます。そして独特の持ち味である日本人離れしたクール&ドライな感覚を保ちつつも、1枚目に比べればしっとりとした日本的な情緒を徐々に感じさせるようになってきていて、歌手としてもステップ・アップしたような印象があります。ちょっと鼻声気味でありつつ力強い歌声も、相変わらず良い感じです。このアルバムを聞くに連れ、やはり彼女も日本人だったんだなあと、ちょっと安心してしまったりもしています。


  最近は才能のある若手女性歌手がボチボチと出てきていますが、このRIE FUという歌手、個人的には絢香や安藤裕子なんかと肩を並べる実力派の若手として、今後の更なる成長を期待したいですし、それだけの力を持っている歌手だと思います。


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2008’05.27・Tue

PERFUME 「GAME」

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 オリコン・チャートで1位を獲得したという、パフュームの2枚目のアルバムです。何だか色々なところで絶賛されているようですね。最近はCMなんかにも登場していますし、今一番勢いがあるアイドル・グループかもしれません。これまでまともに聞いたことが一度も無かったので、是非ちゃんと聞いてみたいと思っていましたが、今回めでたく聞くことが出来ました。ちなみに、レンタルです。さすがに買う気はありませんでしたので。


 パフュームの音楽を語る時に必ず出てくるのが中田ヤスタカという人ですが、実はワタクシ、この人のことは全く何一つ知りません。私は音楽を聞く時にプロデューサーを気にすることはまずありません。プロデューサー云々はどうでもよくて、出来上がった音楽そのもので判断するからです。だから、別に好きなプロデューサーなんていませんし、そんなのどうでもいいと思っています。ただ、音作りがあまりに風変わりだと、気になる場合もありますが。


 というわけでパフュームのこのブツですが、何だか奇々怪々な音楽ですね~。ピコピコビービーと鳴りまくる電子音に、機械で加工された歌声。どこまでも淡々としていて無機的な、まるでサイボーグが歌う電子音楽と言うか、全てが不自然に人工的なプラスチック・ミュージックとでも言いましょうか。人間が作り出している音楽ではありますが、人間的な感情とか生身の感覚なんかが感じられません。これが中田ヤスタカという人が作り出す音の特徴なんでしょうか?なるほど、パフュームの音楽を語る時にこの人の名前が出てくるのがわかるような気がします。これを聞いてもパフュームの連中の姿は全く見えてきませんので、音を作り出したプロデューサーのことを語る以外に何も無いからだと思います。これだったらパフュームが歌っていようと初音ミクが歌っていようと、関係無いのではないでしょうか?中田氏が作っていればそれでOK、ただそれだけの音楽に聞こえます。


 ・・・などと最初のうちは思っていたのですが、何だか気になるので繰り返し聞いているうちに、段々パフュームの姿が見えてくるような気がしてきました。この音作りとこの歌声は、パフュームという三人組があってこそ成立しているのだと感じます。ふと思ったのですが、これは昔聞いたミスター・フィンガーズとかリル・ルイス(だったっけ?)のハウスなんかに近い感覚があるように思います。密室的で刹那的で人工的なんですけど妙な高揚感があって、何故か繰り返し聞いてしまうんです。決して健康的な音楽だとは思いませんが、これはこれでOKな音楽だという気がしつつあります。


 まあ、全編ピコピコビービーだとやはりキツイですね、私には。アルバム全てを聞き通すのは、結構しんどいです。うーむ、悪くは無いんですけど、このアルバムについては今のところまだ判断保留といったところでしょうか?とか何とか言いつつ、今年のベスト10を選んだら、ちゃっかり入選してたりして・・・。


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2008’05.23・Fri

PARN THANAPORN + CARABAO 「NOOM BAO - SAO PARN」

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 一部マニアの間で大変な評判となった(?)、タイ・ロックの重鎮カラバオと、タイ・ポップス界最高の歌姫パーンとの、05年の共演盤です。発売当初は、この意外な組み合わせに驚いたものでした。両者に一体どのような接点があったのかは知りませんが、ガトーンにおけるオイ・ガトーンの如く、違和感無くカラバオに溶け込んでいるパーンに、誰もが感心したことでしょう。


 個人的に、カラバオの名前は学生の頃から知っていましたが、むさ苦しいおっさん連中が勢揃いした見るからに暑苦しいバンドですので、好んで聞く気にはなれませんでした。弾力性に富んだ活力溢れる演奏は素晴らしいんですけどね~。あ、どうでもいいんですけど、カラバオのリーダーのエート・カラバオを見ると、何故かプランテーションの店長さんを思い出してしまいます(店長さんがむさ苦しいと言っているのではありません)。


 そんなカラバオにパーンが加わるとなると、むさ苦しいけれどもパワーのあるおっさん達の中に紅一点ですから、これは聞かないわけにはいかないでしょう。話題性だけでも十分ですからね。あ、もう一つどうでもいい話ですが、パーンっていつも愛想の無いムスッとした怖い顔をしている人ですけど、笑っても怖い顔ですね~。角度によっては鈴木蘭々に似た、結構可愛らしい感じに見えることもあるのですが・・・。


 まあルックスのことはどうでもいいとして、肝心なのは中身の方であります。聞く前は、カラバオの演歌ロックとでも言うべき音楽性に、ポップス~ロックを歌ってきたパーンが合うのだろうか?という心配も少しはあったわけですが、そこは流石にタイ・ポップス界最高の歌姫、時にロックっぽい力強い歌を、時に演歌っぽい見事なコブシ回しを、そして時には天使の如く美しい歌を聞かせてくれます。やはりパーンは超一流の歌手でありました。この素晴らしい歌に、カラバオのおっさん達もご満悦といった感じであります。もちろん私もご満悦であります。


 それにしても、カラバオとパーンの相性が良いなんて、誰が想像できたでしょう?81年にデビューして以来、一貫して活火山のようなパワーを保ち続けている化け物バンドのカラバオと対等にわたり合うのですから、このパーンという歌手もとてつもないパワーを持った歌手だと言えるでしょう。何にせよこのアルバム、両者のパワーが融合した、タイ・ロックの一つの金字塔だと言えるのではないかと思います。タイの音楽に興味がある方には、強くお薦め致します。


 ちなみに、この布陣での2枚組ライヴ盤も出ています。そちらも相当に素晴らしいですよ。音も良いですし、個人的にはスタジオ盤の本作よりも好きかもしれません。


 こちらはライヴ盤のジャケ。パーンが笑っている!
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2008’05.22・Thu

NOTE & TOON 「A TIME FOR US」

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 タイの女の子デュオ、ノート&トーンの04年のアルバムです。向かって左の緑の服の娘がノートで、右の白い服の娘がトーンのはずです、確か。個人的にはノートの方が好みです。以前はもっとイモっぽかったのですが、随分と垢抜けたものであります。芸能の世界に入って「見られること」が仕事になると、整形なんかしなくても顔つきは変わるものですからね~。このブツ、仲の良さそうなジャケが印象的でしたので、ついついジャケ買いしたのですが、音の方も意外によろしいですよ。


 内容としては、ありきたりなタイ・ポップスのようにも聞こえますが、ネオアコっぽさを持った曲とか、60年代メリケン・ポップス風の曲とか、ちょっとシャレたジャジーな感覚を持った曲なんかがあったりと、なかなか面白いですよ。どの曲もメロディが覚え易くて音作りが親しみ易いという、ポップスとしては必要不可欠な要素をきっちりと持っていますので、単純に聞いていて楽しいんですよね~。


 まあアイドル歌謡ですから当然のように歌は上手くないのですが、曲が良く出来ていますので、気にはなりません。と言うか、これだけ歌えれば十分でしょう。これと言った特徴のある歌ではありませんのでインパクトには欠けますし、薄味と言えば薄味なのでしょうけど、嫌味無くすんなりと耳に入って来ますので、嫌われる要素は無いと思います。アイドル歌謡としては十分に良く出来たアルバムなのではないでしょうか?私は結構好きです。あ、ノートちゃんが可愛いから評価が甘くなっているのは確かですが…。


 結構良いデュオだと思うのですが、この娘達もこのアルバムを最後に消息不明になってしまいました。もしかして、ソロになったりとかして活動を続けているのかもしれませんが、そこまで情報を追っかけてはいませんので、詳しいことは全く知りません。どなたかご存知の方がいらっしゃったらご教授いただきたく、よろしくお願い致します。希望としては、せめてノートちゃんだけでも復活してくれないかな~、なんて思ったりして。


インナー写真。抱きついたり手を握ったりと、あやしい二人。
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2008’05.20・Tue

AON 「UNSEEN-NICE TRIP」

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 タイのポップス歌手、オーンの04年のアルバムです。このブツは、タイ政府観光庁とRSレーベルのコラボ企画の「UNSEENシリーズ」の1枚であります。タイ観光促進キャンペーン用のCDの1枚だという話です。タイ観光庁関連のブツは、ずっと以前に取り上げたガーリー・ベリーも起用されたことがあります。観光庁が絡んでいるぐらいですから、ルックスがイケてる連中じゃないと起用しないのでしょうが、このオーンちゃん、良いですよ~。ジャケ写ではよくわからないかもしれませんが、清楚な感じのかなりの美人です。どうでもいいんですけど、一人しかイケてるルックスがいないガーリー・ベリーが起用されたのは、おそらく肌の露出が極端に多いからでしょう。


 観光庁が絡んでいるからと言って、わざわざタイをPRしているような曲をやっている様子はありません。フツーのタイ・ポップスが並んでおります。フツーとは言っても結構出来は良く、流石にRSレーベルだけあって、作りにダサいところなど微塵もありません。アコースティックな響きを生かした音作りは、自然賛歌とでも言いたくなるような清々しさに溢れています。あ、もしかしたらこの音作りによって、「タイは自然の美しい、とっても魅力的な場所ですよ!」というPRをしているのでしょうか?だとしたらタイの観光庁って、なかなか侮れないですね。そこらの下手なプロデューサー達よりも、ずっと良い仕事をしていると言えるのではないでしょうか(観光庁が音作りそのものに関係しているはずはありませんが)。


 オーンちゃんの歌は全然上手くはありませんが、アイドル歌謡らしい清楚さと可愛らしさがあって、なかなか良い感じです。ちょっと舌足らずな感じなのですが、湿り気がありつつ爽やかな歌声も素敵です。まあこのルックスですから、この娘が歌っていると思うだけで気分が良くなりますが、ルックスを知らずに聞いても耳を惹きつけるものがあると思います。さり気ないんですけど、耳に引っ掛かってくる魅力がありますね。


 しかしオーンちゃん、このブツ以降は消息が途絶えてしまいました。一体どうしてしまったのでしょうか?オーンちゃんには、確かこのブツの前に2枚のアルバムがあったはずですので、アルバム1枚だけ出して消えてしまう歌手が多いタイの音楽業界の中では、オーンちゃんは恵まれていた方なのでしょうが、タイの観光庁が関わったアルバムを出した程の歌手なのですから、レコ会社はもっとじっくり大事に育てるべきだったのではないでしょうか。歌はそこそこイケてますし、ルックスはOKな歌手なのですから。


裏ジャケ。一人旅かよ!
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2008’05.18・Sun

MARDI 「IN MY BED ROOM」

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 胡座かいてギターを抱えたジャケが日本のYUIなんて歌手を思わせる、タイの歌手マーディの05年のアルバムです。この娘が実際にギターが弾けるのかどうかは知りませんが、そんなことはどうでもいいんです。日本人的な顔立ちをしたマーディのルックスと、ジャケに写っているアコギが気になったから買ったんです。


 で、このギターですが、一体どこのメーカーの製品なんでしょうか?ヘッドを見たら、アメリカのサンタクルーズのギターに似ているのですが、ロゴが違うようです。マーティンで言えば「000」タイプの、所謂オーディトリアムタイプのギターですが、表がスプルースで側と裏がマホガニーでしょう。なんか凄くいい音が出そうな雰囲気です。女の子がアコギを弾くなら、ドレッドノートよりもオーディトリアムの方が絶対に似合っていると思います。ジャケで女の子がオーディトリアムのギターを持っている、それだけでいい感じです。


 ジャケは非常に気になったのですが、実は中身には全く期待していませんでした。しかし聞いてみると、ジャケの通りにアコースティック・ギターを音作りの中心とした、爽やかなポップ・ロックでした。ジャケの雰囲気に合った美メロの可愛らしい曲が多いですし、マーディの歌はあまり上手いとは言えないものの、若々しい瑞々しさに溢れていてとても健康的です。たまに、大昔のアグネス・チャンを思わせる瞬間もあります(気のせいです、多分)。歌の行間から(?)そこはかとなく切ない情感がにじみ出てくるのも魅力的ですね。ロック・バンド風の曲もあればアコギの弾き語り風の曲もありますが、全体的な音作りもしっかりしていますし、さすがにタイ最大手のレコ会社グラミーから出ている作品だけあって、よく出来ていると思います。意外な掘り出し物として、鑑賞に十分堪え得る作品ですね。私はかなり気に入りました。


 ところで、このマーディちゃん、アルバムを1枚残しただけで消息不明となってしまいました。タイの音楽業界は次から次へと色々な歌手が出てきますが、生き残るのは本当にほんの僅かだけですね~。厳しいと言えば非常に厳しい世界なんですけど、育てるべき有望な芽もすぐに摘み取ってしまうのが大きな問題点でしょう。あっと言う間に摘み取られてしまったマーディちゃん、今頃どこで何をしているのでしょうか?


裏ジャケ。ストリート・ミュージシャンっぽい?
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2008’05.17・Sat

SE’NORITA 「MISS CALL」

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 タイの女の子6人組グループ、セニョリータの05年のアルバムです。前回エリーン・ベースを取り上げた時に、コメントを下さったインサックさんがこのグループの名前を出しておられましたので、久し振りに棚から引っ張り出してきて聞いてしまいましたが、やっぱり良いですね~。


 エリーン・ベースは流行のストリート系のR&Bっぽい音でありましたが、このセニョリータはR&Bの影響も当然ありますが、それよりはもっとオシャレなブルーアイド・ソウルっぽい感じがしますね。曲によってはカーディガンズとかハウスマーティンズなんて連中を思い出してしまいます。


 この娘達、見た目はパッとしない6人組で、ボーカルの娘(向かって左から3番目の白いシャツの娘)以外のメンバーは全く必要が無いのでは?という気もしますが、まあそれはいいとして、出てくる音はメチャメチャにシャレていて、さり気なくカッコいいんです。まずは、とにかくメロディが抜群に良い曲が満載であります。ポップで親しみ易くてちょっぴり切なくて、これぞエヴァーグリーン!なんて言いたくなるようなメロディを持った曲がズラリと揃っています。音作りは、基本はブルーアイド・ソウルっぽいわけですが、そこにタイ・ポップスや中華ポップスやラテンなんかのフレーバーをまぶしながら、実に魅力的な音楽を作り上げています。これ、本当に素晴らしいですよ。個人的には躍動感溢れる2曲目が、特に好きです。


 そしてそんな曲達をサラリと爽やかに歌うボーカルの娘の力量にも、なかなかのものがあります。若々しい瑞々しさに溢れる歌い口で、まるでもぎたての新鮮な果実のようだ!などと意味不明のことを言ってみたくなりますね。でも、新鮮な果実を食べると口の中が爽やかになるのと同じように、この歌を聞くと耳の中が爽やかになるような気がします。


 しかしこの娘達、これほどまでの傑作を出したにも関わらず、これ1枚を残しただけで消息不明になってしまいました。うーむ、テパパと言いエリーン・ベースと言いセニョリータと言い、一体どうなっているのでしょうか?これら3組は、個人的に復活を熱望している3大グループなのであります。タイの音楽業界のお偉いさん、彼女達の復活を待ち望んでいる日本人が、少なくとも一人は存在しているということを知っておいて下され!


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’05.14・Wed

ALINE BASS 「ALINE BASS」

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 タイの女の子二人組、エリーン・ベース(と読むのかな?)の04年のアルバムです。まずはストリート系のルックスがなかなかよろしいですね。いかにも西洋人とのハーフという感じのルックスの娘と、いかにもタイ娘といった顔の娘の組み合わせですが、二人とも可愛らしくて良いですね~。特にハーフっぽい娘はなかなかの美人で、大変によろしいかと。というわけでこのブツ、ハッキリ言ってジャケ買いです。私にしては珍しくまずはVCDを買い、その後CDも買ってしまいました。ルックス良し、音良しのお得盤であります。


 音楽的には、見た目通りの東南アジアンR&Bです。東南アジアのこの手の音って、やたらと暑苦しく歌い上げたり、妙にダサかったりすることがよくありますが、このブツにはそんなところは全くありません。


 まずは音作りの良さに感心します。低音部がしっかりとした太い音作りには手抜きなところが一切無く、ひたすらクールに仕上がっています。日本なんかのこの手の音と比べても、遜色無いんじゃないでしょうか?親しみやすいメロディも粒揃いですし、かなりのクオリティの高さを感じさせてくれますね。スタッフも相当気合が入っていたのでしょう。ティーン・アイドルのアルバムとしては、非常に良く出来ているのではないかと思います。


 肝心の歌の方は、決して上手いわけではありません。しかしそれを補う若さ弾ける勢いと、タイ語独特のニャーニャー言っているような響きの可愛らしさがありますので、とても楽しく聞くことができます。また、歌い上げるような部分もありませんので(歌唱力的に、歌い上げるのが無理なだけ?)、暑苦しさは皆無です。そして、タイ歌謡らしいヘッポコ感が漂うのも、またよろしいかと思います。


 音作りもクールなら、ニャーニャー言っている歌もクール。クールな女の子達による、クールでカッコいいブツに仕上がっていると思います。こういうクールな娘達に憧れてしまったタイの女の子は結構多かったんじゃないかと推測しますが、如何なものでしょうか。東南アジアンR&Bがお好きな方には、是非お薦めしたいアルバムであります。但し昔のブツですので、入手は非常に困難ですが…。


 それにしてもこの娘達、本作を1枚出しただけで音沙汰無くなってしまいましたが、今頃一体どうしているのでしょうか?タイには傑作を1枚出しただけで消えてしまう連中が結構いるようですが(私が最高に好きなテパパは一体何処へ?)、この娘達も順調に消えてしまったようです。これだけの作品を出したのに消えてしまうなんて、何とも勿体無いことであります。新しいアルバムが出ないかなあ…と思う今日この頃。


こちらはVCDのジャケです。
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 あと、残念ながら今回は試聴を見つけることが出来ませんでしたので、試聴の貼り付けは無しです。

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2008’05.12・Mon

THE DURUTTI COLUMN 「THE RETURNOF THE DURUTTI COLUMN」

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 その昔、レンタル・レコード屋(CDじゃなくてLPですよ!)全盛なりし頃、初めてレンタル会員になった時に初めてレンタルしたブツ、それがペイル・ファウンテンズの「パシフィック・ストリート」とドゥルッティ・コラムのこのブツであります。当時は「週刊FM」という雑誌を購読しておりまして、そのレコ評を熱心に読んでいたのですが、会員になったレンタル屋にはレコ評に載っていたブツが多々置いてありましたので、たまに利用したものでした。初めてレンタルしたブツが、何故ドゥルッティ・コラムとペイル・ファウンテンズだったのかはわかりませんが、ジャケが気になっていたのでしょう、多分。


 このブツはドゥルッティ・コラムのデビュー作で、発表は80年前後だと思います。実質はヴィニ・ライリーというおっさんのソロ・プロジェクトで、ギターとリズム・ボックスだけで作られた、静謐で極めて簡素なインスト音楽です。しかし簡素ながらも色彩感が豊かで、妙に耳に残ってしまう音楽に仕上がっています。繊細で美しいギターの音色とメロディが印象的なのですが、単に美しいというだけには留まらない雰囲気を持っているのが、このアルバムの大きな特徴だと思います。


 個人的なことですが、ギターのインストって好きではないんです。テクニックをひけらかすだけだったり、やたらと高級なギターを使っているだけだったりで、音楽として面白くないものが非常に多いからです。仏作って魂入れずみたいな音楽が大半だと思っています。ギターそのものは大好きですし、自分でもギターを弾いたりはしていましたが、ギターは歌の伴奏道具であると思っていますので、とにかくギターのインストはイヤなんです(エレキのうるさいインストはOKです)。


 となるとドゥルッティ・コラムのこのアルバムを、私が好きになる道理は無いのですが、何故かこのブツは好きなんですよね。先ほども書きましたが、単に美しいというだけには留まらない雰囲気を持っているからです。この音楽は表面的には非常に控え目で静かなのですが、強靭な志の高さが感じられると言いますか、何者にも媚びない気高さみたいなものを感じます。言ってみれば、仏作って魂も入れてある音楽だと感じるわけであります。しょっちゅう聞きたい音楽ではありませんが、雨の日なんかにはたまに聞きたくなる1枚であります。


 ちなみに、ドゥルッティ・コラムの他のアルバムは全く聞いたことがありません。何かお薦めがありましたら、どなたかお教え下さい。


あと、試聴をコメント欄に貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’05.11・Sun

THE CARS 「HEARTBEAT CITY」

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 何故か突然このブツを聞きたくなって、棚から引っ張り出して来てしまいました。メリケンのロック・バンド、カーズの84年のアルバムであります。84年と言えば、私が意識して音楽を聞き始めた年です。あの頃はまだまだガキンチョでしたからカネも全然無くて、春夏冬の休みに1枚LPを買うという感じでしたので、同じブツを毎日擦り切れるほど繰り返し聞くという生活でありました。このアルバムも当時はメチャクチャに好きで、本当によく聞いたものです。


 世界中の色々な音楽を聞きまくっている現在の耳で、あらためてこのアルバムを聞いてみましたが、やっぱり良いですね~。曲は超ポップで楽しいですし、ハードロックを基調としたエレポップ風味の音作りも、古臭いところはありますが、非常によろしいかと思います。単純明快でわかりやすくて、な~んも考えずに楽しめるこのブツは、ポップ・ロックの一つの理想形ではないかと思ったりもします。


 収録曲は素晴らしく充実しておりまして、全米ナンバーワンになった「DRIVE」や、リーダーのリック・オケイセックがハエになるビデオ・クリップが話題となった「YOU MIGHT THINK」、小ヒットながらもめっちゃ楽しい「MAGIC」等、珠玉のポップ・ソング満載であります。個人的にはマイナー調の「WHY CAN’T I HAVE YOU」が何故か大好きだったりします。


 残念ながらカーズは、この後アルバムを1枚出して、解散してしまいました。リック・オケイセックは音楽業界に残っているようですが、他のメンバーはどうしたんでしょうね~?「DRIVE」を歌ったベンジャミン・オールは亡くなったんでしたっけ?左利きのギタリスト、エリオット・イーストンはジュールズ・シアーと組んでソロ・アルバムを出したりしていましたが、今は何を?他のメンバーは中古車の販売をしているとかいう噂もありますが、本当かどうかは定かではありません。まあ別にどうでもいいんですけど。


 カーズというバンドは、ジャケのセンスは異常にダサかったですが、ポップセンスは同時代の色々な連中と比べて、際立って抜きん出ていたということに間違いは無いと思います。お聞きになったことが無い方は、一度お試しいただけたらと思っております。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’05.09・Fri

伊勢白山道著 「内在神への道」

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 今回取り上げるのは、伊勢白山道著「内在神への道」という本であります。音楽ネタではありませんし、長ったらしい文章ですので、テキトーに読み流していただいて結構ですよ。それでは…。


 2/18のネタで、「最近辿り着いたブログについて」ということで、リーマン氏という方の「伊勢-白山道」というブログを取り上げました。今回ネタにするこの本は、伊勢白山道著とありますが、リーマン氏が書かれた本であります。リーマン氏が書かれたとは言っても、実際はリーマン氏のブログや、リーマン氏がブログを始められる前に2ちゃんねるのオカルト・スレに書き込みされていた内容を、出版社が項目毎にまとめたものです。まあ、いずれにせよリーマン氏の著書ということに変わりはありませんが。


 本の内容は、当然ブログ等と同じものになってきます。しかも本にはどうしても分量的な限界がありますので、日常から「伊勢-白山道」ブログを読んでいる人には物足りない部分があると思います。しかし、いつでもすぐに手に取って参照できるというのは、ブログ読者にとっても非常に便利なことだと思います。また、ネット接続環境にない方々もたくさんおられるでしょうから、この本の出版によりリーマン氏のお話に初めて触れることができる人が多々出てこられるものと思われます。本を出すことで「伊勢-白山道」の裾野が広がることには、大きな意義があると思います。


 内容的にはブログと同じく、日常の「感謝想起」と「先祖供養」を二本の柱として「生かして頂いて、ありがとうございます」の言霊を散りばめながら(?)、普段の生活をどのように生きていくかを淡々と説かれているのですが、特に難解な部分はありません。時には誤字や文法的におかしな文章もあったりしますが、全て普段着の口語体で平易に書かれていますので、非常に親しみ易いかと思います。また、色々な角度から読者に興味を持ってもらうように、有名人を霊視したネタとか、リーマン氏の個人的体験談みたいなゴシップ的要素も取り入れてありますので、楽しく読めるのではないでしょうか?


 あ、誤解の無いように言っておきますが、この本は宗教の本ではありませんよ。ジャンル的には精神世界ということになるのでしょうが、こういう生き方はいかが?という感じの本だととらえて、気軽に接してみれば良いのではないかと思います。宗教っぽい!などと敬遠するには勿体無い本であります。


 ただこの本、値段が高いです。ハードカバーで1890円ですから、CD1枚分の値段ですね。本にしては結構高いと思います。どうでもいいんですけど、私は最近1枚300円程度の中古のバーゲン品ばかり買っていますから、6枚分我慢しないといけませんでしたが・・・。でもそれだけの価値は十分にある本だと思っています。CDだって、内容が素晴らしければ多少値段が高くても気にならないでしょ?それと同じであります(同じか?)。


 ちょっとここで、一つ疑問に思っていることを書いておきますが、今回この本を出版するにあたり、リーマン氏は出版社とはメールでやり取りをするだけで、個人情報は明かしていないそうです。ならば当然、印税振込み用の口座なんかも知らせていないということになります。即ちリーマン氏は、無償でこの本を出版されたということになると推測できるのですが、実際はどうなのかは不明です。宗教団体や有料ヒーラーなんかを否定しておられる方ですから、その辺はスジを通しておられるのではないでしょうか?印税を受け取られることがあるにしても、それは正当な対価ですから、別に悪いことだとは思いませんが…。


 リーマン氏が無償であったとしても、出版社は本を出す限りはタダで出すわけにはいきませんから(出版社の人もメシ食わないといけないですからね)、どうしても値段というものはついてしまうわけですが、本を購入する際の対価は、出版社に対する「この本を出版してくれてありがとう」という気持ちを、カネで表したものと思えばいいんじゃないでしょうか?


 何にせよ、縁があってこの本を見かけるようなことがあれば、一度手に取って立ち読みでもしていただけたらと思います。読めば何かしらの感じるところがある本だと思います。本屋さんの「精神世界」コーナー辺りに置いてあるかと思いますので、機会があれば是非。


 あと、付け加えですが、リーマン氏に共感するからと言っても、妄信は禁物です。リーマン氏はブログや本を、何かに気付く為の「きっかけ」として提供して下さっているのであって、そこからリーマン氏の考えをどう解釈・消化していくかは、各人次第であります。信じるも信じないも自由ですが、リーマン氏を妄信して変な依存心を持つことは無いようにしたいものです。


 また、リーマン氏のお話の中で、理解に苦しむ部分とか、どうしても納得がいかない部分なんかがある方もいらっしゃるでしょう。何だか胡散臭いなと感じられるような部分は話半分ということで、読み流しておけば良いのではないでしょうか?信じられる部分は信じ、信じられない部分は信じない、ということで良いと思います。全てを信じる必要は無い、即ち妄信をしないということでよろしいかと。


 まあ、リーマン氏に対しては賛否両論あります。「伊勢―白山道」ブログにコメントをしておられる大多数の方々は絶賛し、2ちゃんねるの大多数の人達はボロクソにケナしていて、極端に見解が分かれています。賛成派にせよ反対派にせよ、リーマン氏のことで色々と意見が出てくるわけですから、リーマン氏のお話には、それに一度触れてしまった人の関心を惹かずにはおかない何かがあるということに間違いはありません。話題作りということでも構いませんので、興味本位でリーマン氏のお話に触れてみるのもいいんじゃないでしょうか?


 あと、コメント欄にリーマン氏のブログ「伊勢-白山道」のURLを貼り付けておきますので、興味がおありの方は一度訪問してみて下さい。

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2008’05.07・Wed

蘇慧倫 「FOOL TARCY」

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 台湾の元アイドル歌手、ターシー・スーの97年のアルバムです。3曲目に「もののけ姫」の台湾公開時の主題歌が入っています。ブック○フのバーゲン・コーナーで買ったのですが、セール中だったので125円でゲットできました。中古で欲しいブツがいつもこれ位の値段で買えたらいいんですけどね~。とりあえずはジャケがバカっぽくてヘッポコそうですし、とにかく安いから買ってみました。これで中身が良ければラッキーですしね。で、結果として、とてもラッキーでした。


 125円のブツにしては(いや、元々は2000円前後だったのでしょうが…)、非常に良く出来ています。まずは音作りが中華ポップスにしては(?)斬新です。ロックやヒップホップ、そしてテクノみたいな音までもビシバシに取り入れていて、しかもその音をきちんと消化していて、過不足の無い音になっているところが良いですね。だからダサさなんて微塵もありません。10年前の音なのに、かなりクオリティは高いですよ。メロディなんかは従来の中華ポップスの範疇から外れることは無いのですが、音作りがカッコいいので、あまり中華ポップスということを意識しないで聞くことができると思います。


 そして更に良いことに、この人の歌がかなりイケてるんですよね。温かみが感じられる爽やかな優しい歌声で、非常に耳に心地良いんです。アイドルにしては上手いと思ったら、このアルバムを出した当時、既に27歳だったようで、結構キャリアがあったわけですね。だから明るくて溌剌としつつも落ち着いた歌を歌えたのでしょう。


 しかしこの人、その後アイドルとしての自分の方向性に疑問を持って、数年間歌うのを止めてしまった時期があったそうです。アイドルとて所詮芸人、人を楽しませるという芸人根性があれば自分の方向性に疑問を持つことなんて無いと思うんですけどね~。まあそれはさて置き、このブツはなかなか爽快で心地良い仕上がりでありますよ。素敵な一枚です。 


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’05.06・Tue

KUNTA NA NAKORN 「HAPPY HAPPY」

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 今年のゴールデン・ウィークはガソリンの値上げもあって遠出しなかった、ころんでございます。近場の海や山をブラブラして、温泉に浸かったりしておりました。本当は久し振りに関西へ行って、プランテーションあたりで色々とブツをゲットしたかったところですが、まあしょうがないですね~。ちなみに、連休中は1枚もブツを買っておりません、どうでもいいんですけど。


 で、今回取り上げるのは、カンター・ナ・ナコーンの2枚目のアルバムであります。まずはジャケに驚かされます。「一体何があったの?」という位に太っています。もっとスマートだったはずなのに、まるまるとしてしかも老けてしまったように見えます。これじゃあ中年太りですよ…。まあ、太ったところで内容が良ければそれでOKなわけですから、とりあえずブツを聞いてみようかな、ということで聞いてみました。


 前作はスピード感のある軽快なポップス的ルークトゥンを展開していて、実に私好みの作品になっていました。もちろん今回もその路線を期待していたのですが、老けてしまったルックスの通りに音楽性も老けてしまったようで、実にオーソドックスなルークトゥンになっいます。太ったおかげか、不安定なところがあった歌は実に地に足が着いた感じになって、しっかりと安定しています。うーむ、歌が安定しても音楽性がこれではなあ…。実に複雑な気分であります。


 別にオーソドックスなルークトゥンが悪いわけではありませんが、前作が今後に期待を持たせる非常に良い出来だった為に、肩透かしを食らったような気分になってしまったことは否めませんね~。何でこんな路線に走ってしまったのでしょうか?前作のポップス路線は、やはり保守的なルークトゥン・ファンには受け入れられなかったのでしょうか?過激なまでにミクスチャー・ルークトゥンの道を爆進するドゥアンチャン・スワンニーに続く存在として、かなり期待していたんですけどね~。まあドゥアンチャンの新作もミクスチャーはちょっと一休みという感じの作りだっただけに、これが流行りなのかもしれませんが。


 アルバムの仕上がり自体は結構良い出来です。歌は格段に進歩していますし、全体的に躍動感に溢れていますので、前作を知らなければ十分満足できるブツだと思います。とりあえず今回はこれでOKということにしておいて、次作に期待ということにしておこうかと思う今日この頃であります。


あと、今回は試聴を見つけられませんでしたので、残念ながら試聴の貼り付けはありません。

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2008’05.03・Sat

BETH GIBBONS & RUSTIN MAN「OUT OF SEASON」

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 音楽雑誌の類は一切購入しない私でございますが、毎月近所のタ○ーレコードで「バ○ンス」誌は貰うようにしています。パラパラとめくるだけでほとんどまともに読まないのですが、タダだからいいかなという感じです。音楽情報は、ネットショップや色々な方々がされている音楽ブログから得るというのが、私の基本的なスタイルでございます。


 で、「バ○ンス」誌の5月号をパラパラめくっていると、ブリストルの音楽の特集がありまして、そう言えばトリッキーやらポーティスヘッドやら、やたらと暗い連中がいたなあ、なんてことを思い出しました。ポーティスヘッドのブツは全て売り払ってしまいましたが、ヴォーカルのベス・ギボンズのソロアルバムは売らずに持っていましたので、久し振りに引っ張り出して聞いてみました。どうでもいいんですが、ブリストルの音楽の記事より遥かに気になったのは、12ページに載っていたBENNIE Kのベスト盤の広告であります。


 ポーティスヘッドにしろベス・ギボンズにしろ、重苦しくて暗い音楽をやっていることに違いはありませんが、ベス・ギボンズのソロは音作りがアコースティックな分、まだ聞きやすいです。しかしどちらにしても、晴れ渡った爽やかな休日に聞くような音楽ではありません。聞いていると段々気分が沈んできます…。


 ベス・ギボンズという人、幽霊のように儚くて暗い歌を歌う人ですが、儚いクセに何故か妙に存在感のあるという、実に不思議な歌手であります。このアルバムでは1曲1曲歌い方を変えていると言うか、曲ごとに違う人間を演じているような雰囲気がありまして、その歌の巧みさには感心してしまいます。別に好きな歌手ではありませんが、さり気ないクセに迫り来るパワーを持った歌手として、強烈に印象に残る人ですね~。うーむ、ヘンな歌手。


 このアルバム、別にお薦めしようとは思いませんが、重苦しくて暗いブリストル・サウンドを試してみたいという方にはよろしいのではないでしょうか?東南アジアの音楽にハマリまくっている今の私にはあまり必要な音楽ではありませんが、気分的にヘコんだ夜に聞くには良いかもしれません。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’05.03・Sat

JULIA 「LA B’AHLAMAK」

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 思わずジャケ買いしてしまったレバノンの歌手、ジュリアの04年のアルバムです。ジャケを見た限りでは若いのか年食ってるのか全然わかりませんが、歌声は若々しいので多分若い歌手なのでしょう。


 個人的にアラブ音楽は世界で一番敷居が高い音楽だと思っていまして、なかなか近付き難い雰囲気があると感じています。私の場合はアラブ音楽入門がモハメッド・アブドゥル・ワハーブとかウム・クルスームだったので、余計に難解に感じてしまったのでしょう。何が何だかわけわからない状態が続いていたのですが、それを救ってくれたのがフェイルーズの「愛しきベイルート」というアルバムでした。あれで初めてアラブ音楽って素晴らしいんだと思い、それ以降はあまり積極的にではないにしてもアラブの音楽を聞いてきました。色々と聞いてきて随分耳が慣れてきた現在、考えてみるとこのジュリアみたいな歌手がアラブ音楽入門だったとしたら、もっとすんなりアラブ音楽に入り込めたのではないかと思います。


 ジュリアの歌は声が可憐でしっとりした色気が感じられ、今にもしくしく泣き出しそうな雰囲気を持ちつつ独特の軽やかさもありますので、アラブ歌謡を聴き込んだベテランには物足りなく感じられるかもしれませんが、初心者には親しみやすいのではないかと思います。ルックス同様歌声も非常にキレイな歌手ですから。


 音楽的にもゴリゴリのアラブ音楽というわけではなく、欧米音楽的なポップな要素が色々と入っていますし、ラテン調の曲が入っていたりもしますので、アラブ音楽の素人には聞きやすいです。アラブ音楽としては薄味でしょうが、慣れない人にはこれでも十分にアラブ的な音楽だと感じられると思います。8曲入りで33分ちょっとと収録時間は短いですが、短いからこそあっという間に終わってしまいますので、そのことも含めてアラブ音楽入門編にはピッタリのアルバムなのではないかと思います。個人的には非常に良い出来のアルバムだと高く評価しています。


あと、コメント欄に試聴をはりつけておきますので、よろしければお試しを。

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2008’05.01・Thu

NOR.SAR.THONGBAI 「GUN LUEM」

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 名前の読み方がよくわかりませんが、ルークトゥン歌手、ナーン・サーオ・トンバイ(?)の06年のアルバムです。推定制作費120円の安っぽいジャケのカジュアルな服装から判断して、私好みのポップス系ルークトゥンをやっていそうな雰囲気が漂っているブツですので、実は発売当初から聞いてみたかったのですが、なかなか手に入れることができず、今回ようやくサリガレコードさんのおかげでゲットすることができました。


 写真が小さめなのでわかりにくいですが、この娘、酒井彩名という女の子に似ていますね。親しみやすい顔をした、なかなかの美人であるように見えます。親しみやすそうなルックス通りに歌の方もちょっととぼけた雰囲気の、洒落っ気のある明るい歌声ですので、実に親しみやすいですね。歌うのを楽しんでいるのが伝わってきます。とても感じの良い娘ですね~。


 音楽的には、前半はジャケの印象通りにポップス的な要素を取り入れたルークトゥンが続きます。歌い方からしてコテコテのルークトゥン歌手ではないように聞こえますので、こういうポップス的な音作りはフィットしているように感じられます。などと思っていたら、5曲目で突然モーラムが始まりまして、後半はコテコテ系のルークトゥン~モーラムが続きます。ポップス風の歌手かと思っていたら、モーラムの真似事もするんですね・・・と思ったのも束の間、この人、もしかしたら本当は、バリバリのモーラム歌手かもしれません。とてもしっかりとしたモーラムの素養が感じられるんですけど、実際はどうなのでしょうか?


 もちろんポップス的な曲も良いのですが、モーラム~コテコテのルークトゥンもかなりいい感じなんですよね。ポップス風の曲を歌っている時よりも声が伸びやかですし、水を得た魚の如く歌っています。これは一朝一夕で歌える歌ではありません。きっちりと修行をしてきたように思われます。ポップス風の曲よりも、むしろモーラムなんかの方が似合っているように感じられますね。でも単にモーラムだけであれば、その他大勢の歌手の中に埋もれてしまう可能性もあるわけで、戦略的にポップス風の曲をやったりしたのかな?という気もします。実際のところはよくわかりませんが、何にせよ一筋縄ではいかないクセモノ娘ですね~。なかなか面白い歌手ですよ。


あと、今回は試聴が見つかりませんでしたので、試聴の貼り付けはありません。

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