『THE DURUTTI COLUMN 「THE RETURNOF THE DURUTTI COLUMN」』
gdurutti001.jpg

 その昔、レンタル・レコード屋(CDじゃなくてLPですよ!)全盛なりし頃、初めてレンタル会員になった時に初めてレンタルしたブツ、それがペイル・ファウンテンズの「パシフィック・ストリート」とドゥルッティ・コラムのこのブツであります。当時は「週刊FM」という雑誌を購読しておりまして、そのレコ評を熱心に読んでいたのですが、会員になったレンタル屋にはレコ評に載っていたブツが多々置いてありましたので、たまに利用したものでした。初めてレンタルしたブツが、何故ドゥルッティ・コラムとペイル・ファウンテンズだったのかはわかりませんが、ジャケが気になっていたのでしょう、多分。


 このブツはドゥルッティ・コラムのデビュー作で、発表は80年前後だと思います。実質はヴィニ・ライリーというおっさんのソロ・プロジェクトで、ギターとリズム・ボックスだけで作られた、静謐で極めて簡素なインスト音楽です。しかし簡素ながらも色彩感が豊かで、妙に耳に残ってしまう音楽に仕上がっています。繊細で美しいギターの音色とメロディが印象的なのですが、単に美しいというだけには留まらない雰囲気を持っているのが、このアルバムの大きな特徴だと思います。


 個人的なことですが、ギターのインストって好きではないんです。テクニックをひけらかすだけだったり、やたらと高級なギターを使っているだけだったりで、音楽として面白くないものが非常に多いからです。仏作って魂入れずみたいな音楽が大半だと思っています。ギターそのものは大好きですし、自分でもギターを弾いたりはしていましたが、ギターは歌の伴奏道具であると思っていますので、とにかくギターのインストはイヤなんです(エレキのうるさいインストはOKです)。


 となるとドゥルッティ・コラムのこのアルバムを、私が好きになる道理は無いのですが、何故かこのブツは好きなんですよね。先ほども書きましたが、単に美しいというだけには留まらない雰囲気を持っているからです。この音楽は表面的には非常に控え目で静かなのですが、強靭な志の高さが感じられると言いますか、何者にも媚びない気高さみたいなものを感じます。言ってみれば、仏作って魂も入れてある音楽だと感じるわけであります。しょっちゅう聞きたい音楽ではありませんが、雨の日なんかにはたまに聞きたくなる1枚であります。


 ちなみに、ドゥルッティ・コラムの他のアルバムは全く聞いたことがありません。何かお薦めがありましたら、どなたかお教え下さい。


あと、試聴をコメント欄に貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
【2008/05/12 23:07】 欧米 | トラックバック(0) | コメント(3) |
| ホーム |