『TRUEFAITH 「DREAM JOURNAL:THE VERY BEST OF TRUEFAITH 1993-2007」』
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 フィリピンのロック・バンド、トゥルーフェイスの93年から07年までの曲を集めた2枚組のベスト盤です。このバンドについてはあまりよく知らないのですが、結構長い間活動しているんですね。イレイザーヘッズなんかと同時期に活躍していていまだに生き残っているわけですから、地元では安定した人気があるのでしょう。日本でも数は少ないながらも根強いファンの方はいらっしゃるようですね。確かプランテーションの店長さんも、凄く良いとおっしゃっていたはずです。


 このバンドの音楽は、ロックと言えば確かにロックなのですが、もっと大人のロックと言いますか、AOR的な滑らかさと柔らかい肌触りを持っています。ロックの中にソウルとかボサノバなんかの要素をさり気なく取り入れて、とてもクールでオシャレな音を聞かせてくれます。瑞々しい新鮮さを感じさせるメロディ作りはまさに職人芸といった感じですし、聞くほどにバランス感覚の取れたセンスの良さを感じさせてくれるバンドだと思います。欧米のバンドで言えば、スタイル・カウンシルなんかを思わせるところがありますね。しかもスタカンなんかよりも演奏力は遥かに上ですから、こちらの方がずっとカッコいいです。


 しかし、私なんかにとっては、聞いているうちにこのバランス感覚の取れた音が段々と物足りなくなってくるのも事実です。あまりの破綻の無さが、ちょっと退屈になってくるわけです。噴き出してくるようなエネルギーとか情熱みたいなものを感じさせるような瞬間があればもっと印象は違ってくるのでしょうが、あくまでクールに淡々と曲が進んでいきますので、引っ掛かりが少ないんです。まあこれは単に私の好みの問題ですので、こういう音楽が大好きだという方もたくさんいらっしゃることでしょう。彼等の音楽がとても良いということは認めますが、だからといって大好きだとは言えない、そういう複雑な心境なのであります。


 ただ、私が何と言おうと、トゥルーフェイスが優れたロック・バンドであるという事実に変わりはありません。フィリピンの音楽でセンスの良いものは何かある?と聞かれたら、私は彼等の名前を挙げると思います。欧米のロックやポップスばかり聞いている人にも、是非お薦めしたいバンドだと思っています。大好きではないけれども人にはお薦めしたい連中、それが私にとってのトゥルーフェイスというバンドなのであります。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
【2008/06/13 22:29】 フィリピン | トラックバック(0) | コメント(3) |
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