2008’07.31・Thu

MINH THUY 「VE KINH BAC」

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 ベトナムの歌手ミン・トゥイの、多分07年のアルバムです。クァンホ民歌の歌手だそうですが、見ての通りジャケが非常に可愛らしいので、当然のようにジャケ買いしてしまったブツであります。この娘、左手の薬指に指輪してますから、結婚してるんですかね~。顔は非常に若く見えますが、もしかして結構年くってるとか?


 ここで聞ける音楽は、まるで舞台演劇を思い出させるような雰囲気です。民族楽器の楽団をバックにして、男女のコーラスの掛け合いを交えながらミン・トゥイが可愛らしい声で朗々とした歌を聞かせてくれるのですが、何だか京劇だとか川劇みたいなイメージがつきまとうんですよね。実際にその辺の影響を受けているのかもしれませんし、単なる思い過ごしかもしれません。


 クァンホについてはよく知らないので調べてみると、キンバク地方(現在のバクニン省、ベトナム東北部)にルーツを持つ、村の祭りなんかで男女が掛け合う恋愛詩歌のようであります。通常クァンホのグループは5、6人の歌い手からなり、伴奏無しで歌われてきたようですが、ここでは民族楽器をバックに付けていますので、本来のスタイルとは違うのかもしれません。しかし伴奏が付くことで我々のような部外者にも親しみやすくなっていますので、音楽的にはこれで正解なのではないかと思います。


 伴奏にはどんな楽器が使われているのかはわかりませんが、どの楽器もいかにもベトナムというような音を出しています。特にエレキの単音スライドギターみたいな音が良いですね。笛にしても胡弓みたいな音にしても、全てがとても優雅な音で鳴っています。また、祝祭感漂う男女コーラスの掛け合いが、何とも賑やかで平和な雰囲気を醸し出していて、非常にいい感じなんですよね~。そして、ミン・トゥイの歌がまた良いのです。小鳥がさえずるような可愛らしい声で、見事なコブシ回しを聞かせてくれます。非常に耳に心地良い歌声であります。この人、相当に上手い歌手だと思いますよ。


 クァンホが今後どのような展開を見せてくれるのかはわかりませんが、伝統的な様式にロックやポップスを取り込んでファン層を世界中に拡大していったアイリッシュ・トラッドみたいに、色々な音楽の要素を取り込んでいって、伝統と現代が融合したようなクァンホが出てくることを期待しています。それをミン・トゥイの手で実現してもらえたら嬉しいな、と思う今日この頃でやんす。


あと、今回は残念ながら試聴を見つけることができませんでしたので、試聴の貼り付けは無しです。
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2008’07.29・Tue

JUKKAJUN WUNWISAR 「MUER TOOK KWAM RUK HA JER」

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 ルークトゥン歌手、ジャカジャン・ワンウィサーの3枚目のアルバムが出ました。昨年発表の2枚目は個人的ルークトゥン・ベスト10に入賞するほど素晴らしい出来でしたので、新作が出るのが非常に楽しみでした。


 今回のブツですが、ジャケを見て「あれ?」と思いました。ルックス的にはかなり地味で、どちらかと言えばブサイクな部類に入る顔でしたが、随分とスッキリ垢抜けた印象になりましたね。基本は変わりませんけど、別にブサイクという感じではなくなってきたようです。これは喜ばしいことですね。まだ10代半ばから後半ぐらいのはずですから、これからもっと変わってくるかもしれません。良い方に変わっていくことを期待したいです。やっぱり女の子はキレイになって欲しいものであります。


 ルックスは垢抜けてきましたが、歌の方はと言うと…何だかヘンだぞ?音楽的には前作とあまり変化無い路線であります。哀愁漂うポップス的なルークトゥンで、時にカントリー・ウェスタン調っぽい展開を見せるのも前作の路線を引き継いでいます。しかし何かヘンなのであります。


 何がヘンなのかと言うと、ジャカジャンの歌そのものが「?」なのです。この娘、ルックスは地味ながらも歌は素晴らしく、若手の有望株であるアム・ナンティヤーやイン・ティティカーンに並ぶ実力の持ち主として、個人的には高く評価していました。しかしこのブツで聞ける彼女の歌は、妙に弱々しく聞こえます。柔らかくて優しい歌声は相変わらずなのですが、前作にあった若さ弾ける瑞々しさと、子守唄のような心地良さが感じられません。これは一体どうしたことでしょうか?何だか自信を無くしたかのような歌なんですよね~。うーむ、気になります。単に聞き流している分には問題無いんですけどね。


 このアルバム、ルークトゥン・マニアの間では高く評価されているようですが、決してルークトゥン・マニアではない私(私はただの音楽好きです)の耳には、「はて?」と疑問符が付く作品であります。ポップスの要素を多々取り入れた楽曲と、ルークトゥンよりはポップス向きの清純な歌い方は、ルークトゥン・マニアには一陣の涼風の如き新鮮な印象を与えるのでしょうが、私には今回の彼女の歌はやっぱりイマイチに感じられます。個人的には将来有望な才能のある若手歌手だと高く評価しておりますが、このブツはちょっと残念な出来だと判断します。これは好きだからこその厳しい評価です。願わくば、次の作品で飛躍してくれることを期待します。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.27・Sun

THU THUY 「VIEN KEO MOI」

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 赤い髪と眠そうな目、そしてピンクの唇が妙にソソるベトナムの歌手、トゥ・トゥイの07年のボーナスVCD付きアルバムです。この娘に関するデータは何一つありませんので、経歴等一切不明です。若いのかどうかもわかりませんが、写真を見る限りでは20代前半~半ばなのではないかという気がします。とりあえずはジャケ買いであります。まあ私が東南アジアのブツを買う時は、常にジャケ買いが基本ですけどね。試聴してから買うのは、プランテーションで買う時だけであります。


 ベトナム歌謡と言えば、歌は素晴らしいけれども音作りがダサい、というのが私の個人的偏見なのでありますが、前に取り上げたタイン・タオといいフォン・タインといい、最近は音作りも非常にレベルが上がってきて、他のアジア地域の音楽と比べても全然遜色無いという感じになってきています。トゥ・トゥイのこのアルバムも、音作りにダサいところなど全くありません。ラップなんかも取り入れたアジアンR&B的な音作りを主体とした、非常にいい感じのアルバムに仕上がっています。


 こうなってくると、実力のある歌手が群雄割拠状態のベトナム歌謡ですから、これからは必然的にレベルの高い作品がゴロゴロと出てくる可能性があるわけです。トゥ・トゥイのこのアルバムなんかは、ベトナム歌謡のレベルアップ具合を知る為の、非常に良いサンプル・ケースになるのではないでしょうか?眠そうな顔に似合わず(?)非常にしっかりした上手い歌、しっかりしたサウンド・プロダクション、ベトナム的な味わいをしっかりと残しつつR&Bやロック、ポップスの要素なんかを取り入れた魅力的な楽曲、どれを取っても一級品であります。


 それにしてもこの娘、良い歌手ですね~。東南アジアは魅力的な歌姫の宝庫でありますが、この赤毛娘は今後の超有望株だと思います。若々しいながらも落ち着いた歌声で、リズム系の曲もしっとり系の曲も、アジア的な情緒を漂わせつつクールにさらりと歌いこなしてしまう実力、素晴らしいですよ。このアルバムでは3曲だけですが、自分で曲も書いています。これからが非常に楽しみな娘であります。このアルバムのジャケには「VOL.2」の文字が見えますが、ということは「VOL.1」も出ているわけで、次のアルバムが出るまでに、まずはそちらを聞いてみたくなりました。是非探してみようと思う今日この頃でやんす。


ちょっとやらしい感じのインナー写真。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.26・Sat

THANH THAO 「BIET DAU NGUON COI」

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 ベトナムの歌手、タイン・タオの06年のアルバムです。ジャケを見る限りでは、いかにもベトナム風の民歌を明るく可愛らしく歌ってくれそうな感じに見えますね。インナーの写真を見ても、ベトナムの民族楽器なんかを持ったりしていて、非常に期待が持てます。なんだか「当たり」の雰囲気が見るからに漂ってきますね。当然の如くジャケ買いのブツであります。


 どんなに清純で可愛らしい歌を聞かせてくれるのかと思い、ワクワクしながら再生してみると…ありゃりゃ、何じゃこりゃ?どこからどう聞いてもベトナム歌謡なのですが、メチャメチャおかしな音が飛び出してきたぞ?テクノとかポップスとかハードロッキンなギターとかラップとか中華ポップス風とかメリケン・カントリー風とか、とにかく色々な要素をぶち込んだメチャメチャ楽しい音作りではないですか!


 取り上げている曲は、元々はしっとりとしたアジアンな情緒溢れる民歌のはずなのですが、過激なミクスチャー感覚によって、ユーモア感覚溢れるとんでもなく素晴らしい仕上がりになっています。これはミクスチャー民歌とでも言いましょうか?しかも実験的でありながら頭でっかちな所など全く感じられない、実に自然な作りであります。しっとり民歌がこんな風に変わり果ててしまうなんて、思い付きもしませんでした。うーむ、ベトナムにもこんな音楽を作る人がいたんですね。この融通無碍なる感覚、東南アジアならではのパワーが感じられます。恐るべし!


 タイン・タオさんの歌もちょっと人を食ったような感じがあって、この過激で楽しい音作りにピッタリとハマっています。ちょいとハスキーな、実に魅力的な歌声を持つ人であります。ユーモア感覚が全面に出てきてはいますが、じっくりと聞けばいかにもアジア的なしっとりした情緒も感じられますし、一筋縄ではいきませんね~。


 これまでベトナム歌謡を聞いて、歌の素晴らしさにシビレることは多々あっても、サウンド・プロダクションにヤラれてしまうことはありませんでした。しかしこのアルバムについては、もう感服する以外にどうしようもありません。ベトナム・ポップス史にその名を刻み込む大傑作!なんて言うのは大袈裟でしょうか?


民族楽器とタイン・タオ
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ちょっとおすましのタイン・タオ
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笛も吹くわよ!
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あと、残念ながら今回は試聴を見つけることができませんでしたので、試聴の貼り付けは無しです。どなたか発見された方がいらっしゃったら、是非コメント欄に貼り付けて下さい。

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2008’07.24・Thu

FON NAPUT 「FON KHONG FON」

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 フォンと言えばタイのルークトゥン歌手、フォン姫ことフォン・タナスーントンがすぐに思い浮かびますが(浮かぶか?)、こちらのフォンは同じくタイの歌手ですけれども、ポップス歌手であるフォン・ナプットであります。この人のことは全然知らなかったのですが、いつもお世話になっているサリガレコードのmiya氏から「ブアチョンプー系で、軽く聞き流すにはなかなか良い」とのご推薦をいただきました。我が最愛のアイドルであるブアチョンプー(以下、ブアちょん)の系統ということであれば、聞かないわけにはいかないでしょう、ということでゲット致しましたのがフォン・ナプットの06年のアルバムであります。


 ブアちょんと言えば、激烈萌え萌えの超可愛いルックスに神懸り的に可愛らしい歌声を持つ女神様ですが、今回のフォンさん、ジャケを見るとルックス的にはビミョーですね…。ブサイクではないですけど可愛いわけでもないという、本当にビミョーな人であります。まあmiya氏は「ルックス的に」ブアちょん系とおっしゃっていたわけではありませんので、ルックスのことは置いておきましょう。


 この人の歌声ですが、miya氏がブアちょん系とおっしゃるだけあって、非常に爽やかで可愛らしいですね。ブアちょんをもう少しアダルトにした感じとでも言いましょうか、可愛らしいながらも落ち着いた歌声が魅力であります。歌唱力という点ではブアちょんよりちょっと上です。でもルックス的にはブアちょんの方が遥かに上です。


 楽曲的にもなかなか爽やかなものが揃っていますが、ブアちょん風と言うよりは、以前取り上げたことがあるタイの実力派アイドル・グループ、セニョリータなんかを思わせる感じのちょっとオシャレなものが多いですね。確かに軽く聞き流すには良い感じであります。BGMとして流していると、まるで空気までもが爽やかになっていくようで、これはなかなか良いアルバムだと思います。


 ただ、このような高品位のブツを出すタイの歌手の宿命なのか、この人もこの後音沙汰が無くなってしまったらしいです。テパパといいセニョリータといいフォンさんといい、一体どうしてしまったのでしょうか?この手の良質なポップスはタイでは受け入れられないんですかね~。うーむ、わっちには理解し難いタイのミュージック・シーンでやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.22・Tue

宇多田ヒカル 「HEART STATION」

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 全く期待していなかったのに、聞いてみたら意外なほど良い作品だったということがたまにあります。宇多田ヒカルのこの最新作は、まさにそんなアルバムですね。彼女のアルバムは、とてつもなく売れまくったデビュー作から全て聞いていますが、これまで一枚として満足のいく出来だったものはありませんでした。強いて言えばデビュー作が一番良かったかなあ、という感じですね。


 彼女の場合、デビュー盤が何故か異常なほど売れてしまった為に一躍時代の寵児の如く扱われ、メディアなんかでもちやほやされ過ぎたところが多々あったかと思います。だから色々なところから有形無形のプレッシャーをかけられることになってしまい、本来の自分を出せない状態が続いてしまったのではないかと推測します。そんなことを言っても、多分本人は否定するでしょうけど、私にはそのように感じられました。


 というのも、ここで聞ける宇多田は、かなり伸び伸びとしているように聞こえるからです。このアルバムに関しては、発売前から大々的に宣伝されるようなことは無かったようですし、タイ・アップ曲は相変わらず多いものの、無理して売れる曲を書いたという雰囲気はありません。ある程度自分の好きなように作ることが出来たのではないでしょうか?宇多田ヒカルという人は、本来は非常に根が暗い性格なのではないかと私は勝手に思っているのですが、このアルバムはその暗さが素直に出てきていると感じられます。ここに来てやっと正直な自分を出してきたから、自然な仕上がりになったんだと思います。


 このアルバムには誰もが「あれ?」と意外に思った曲「ぼくはくま」が入っていますが、この曲って彼女にとっては結構転機になったのかもしれませんね。「こんな曲を作ってもいいんだ!」と、肩の力が抜けたのかもしれません。それが良い方向に影響したような気がします。上野樹里と瑛太が長澤まさみを完全に食ってしまったドラマ「ラストフレンズ」の主題歌も入っていますし、CMなんかで耳にしていた曲も多々入っていますが、だからと言ってシングルの寄せ集めみたいな感じは全く無くて、暗くて地味なトーンでビシッと統一されています。これまでになく充実した、見事な作品に仕上がったと思います。宇多田ヒカル、流石に底力のある人ですね。


 離婚後の宇多田はいい感じ。基本的に幸せな状態が似合わない、可哀想な感じがする人ではあります。うーむ、ヒカルの夢は夜開く(意味不明)。


あと、今回は試聴の貼り付けは致しません。宇多田の歌なら色んなところで耳にすることがあるでしょうから。

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2008’07.21・Mon

CONNIE DOVER 「SOMEBODY」

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 関西の旅から戻って参りました、ころんでございます。九州~関西の車での徹夜移動はやはり相当にきつく、初日は神戸を物色して回ったのですが途中であまりに眠くて意識が途切れそうになり、結局一枚もブツをゲットしなかったという、私にしては前代未聞の事件がありました。二日目は梅田の中古屋で2枚、心斎橋のブック○フで4枚ゲットしました。しかし肝心のプランテーションでは海外買い付けで不在の店長さんが私の為に10枚ほどブツを用意して下さっていたのですが、その内の4枚を買おうとしたものの値段が付いておらず、店番のバイトの方では値段がわからないということで、結局ブツをゲットできませんでした。うーむ、関西行きでこれだけゲットしたブツが少ないのは初めてでやんす。


 ゲットした6枚の中で一番嬉しかったブツが、アメリカのケルト系音楽家であるコニー・ドーヴァーの91年のデビュー盤「サムバディ」であります。2枚目以降は持っているのですが、この1枚目だけはどうしても見つけられなかったんですよね~。


 この人のことを知ったのは94年の2枚目「THE WISHING WELL」からなのですが、スティーヴィー・ニックスみたいなルックスと、プロデューサーがフィル・カニンガムということが気になってゲットしました。控え目にその人の良さを生かすフィル・カニンガムのプロデュースと、カントリー風味も持ち合わせたコニーさんの音楽性は抜群の相性で、当時は非常によく聞いたものでした。もちろん今でも大好きな一枚です。


 その後のアルバムも入手できる限りはゲットしていたのですが、この91年の1枚目だけは幻のアルバムになってしまっていました。それだけに今回ひょいと覗いた大阪駅前ビルのディス○JJでこのブツを950円で見つけた時は、飛び上がるぐらい驚きましたね~。コンゴのフランコの珍しいブツも2枚ほどあったのですが、何故かそれには目もくれずにコニーさんだけをゲットしてしまいました。


 このコニーさん、「天使のため息のように清らかな歌声」とか言われているらしいですが、ハッキリ言ってあまり上手い歌手ではありません。どちらかと言えば頭で考えたかのような音楽をやる人で、個人的には学者肌の歌手だと思っているのですが、非常に生真面目に自分のやりたいことをコツコツとやっている姿勢がよくわかりますので、私はこの人が好きなのであります。同じくアメリカのケルト系音楽家で、腕力で強引にねじ伏せるアイリーン・アイヴァースや、天賦の閃きを感じさせるシェイマス・イーガンなんかとはまた違った、不器用な努力家といった風情が何とも素敵なコニーさんなのであります。


こちらは2枚目「THE WISHING WELL」 のジャケです。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.17・Thu

「お知らせ」

 突然ですが、今日の夜に出発して関西へ行ってきます。年に何回かは大阪方面へ行っているのですが、今年はこれが初めてです。何か良いブツが見つかることを期待しています。まあ、ブツを買う為だけに行くわけではないのですが。戻りは20日の夜になると思います。


 以上、ころんのお知らせでした。

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2008’07.15・Tue

LOVE PSYCHEDELICO 「THE GREATEST HITS」

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 久し振りに近所のタ○ーレコードに寄ってみたら、ラヴ・サイケデリコが全米デビューしたとかいうことで、メリケン仕様というベスト盤が出ていましたので試聴してみました。この連中を聞くのは何だか久し振りでしたので、思わず取り上げたくなった次第であります。


 ラヴ・サイケデリコの音楽を初めて耳にしたのは7年ほど前のことだったでしょうか、一色紗英が出ている時計か何かのCMだったのですが、最初はシェリル・クロウの曲だと思っていました。しかしよく聞くと日本語が混ざっているので、「これは面妖な!」などと思いつつも、シェリル・クロウが日本のファンの為に日本語バージョンの歌を出したのだろうと思っていました。


 しかし調べてみると、これはシェリル・クロウではなくて、ラヴ・サイケデリコという日本のグループの「YOUR SONG」という歌だということが判明しました。それまで聞いたことがない斬新さを持った、なかなか面白いグループだと思いました。この連中については、メディアでは「洋楽テイスト溢れる音楽」みたいなフレーズで宣伝されていましたが、シェリル・クロウと間違えたぐらいですから、私も彼等の洋楽テイストを感じ取っていたわけです。


 そんなわけでこの連中に興味を持ち、ゲットしたブツがこの連中のデビュー作である01年の「グレイテスト・ヒッツ」というアルバムです。聞いてみると、なるほど、表面的には洋楽テイスト溢れる音楽に聞こえますね。しかしよくよく聞いてみると、洋楽とは全く異なるモノが聞こえてきます。洋楽の連中とは決定的に違うモノをこの連中は持っているのです。それが何かと言うと、いかにも日本的な侘び寂びの情緒であります。


 音楽的にはシェリル・クロウとかを思わせますし、英語と日本語がゴチャ混ぜになった歌詞もこれまでの日本のミュージシャン達と比べれば相当に異質です。それなのにこの音楽が放つ夕暮れ時の黄昏たような雰囲気と、そこから沁み出してくる切ないとか儚いとか表現できるいかにも日本的なしっとりした情緒は、一体何事なのでしょうか?どんなに洋楽的であっても、優れた日本のミュージシャンというものは必ず日本的な情緒を持っているものなんだなあと、妙に感心したものであります。


 本作はアルバムのタイトル通り、曲もベストと言えるものが揃っています。ポップで親しみやすいメロディ、ちょっと安っぽいガシャガシャとした演奏、キリっとして男前な女声ボーカル、どれを取っても文句をつけるところなどありません。完璧な一枚と言えるかと思います。


 デビュー作にして最高傑作をつくってしまったこの連中、その後は洋楽的なロックやブルースっぽい音を前面に出すようになってきて、日本的な情緒をどこかへ置き去りにしてしまったような音楽を展開し、どんどん面白くなくなっていきました。2枚目のアルバムを聞いて「全然ダメじゃん!」と感じ、その次のアルバムはほとんど聞いていません。しかし今回タ○レコでベスト盤を試聴したことで、他のアルバムも聞き直してみようかという気になった、ころんでございました。


あと、今回は試聴の貼り付けは致しません。ご存知の方は多いでしょうから、貼り付けるまでもないかな、と思いますので。

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2008’07.14・Mon

PHUONG THANH 「SANG MUA」

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 ベトナムのベテラン歌手、フォン・タインの07年のアルバムです。この人の経歴なんかは全く知りません。ベトナム音楽については非常に情報が少ないので、わからないことばかりなんですよね~。このブツはネット・ショップでゲットしたのですが、ネット・ショップでのジャケ写が、実は私が密かに好きな大人のアイドル(?)桜井風花に似ているように見えたので、ついつい手が出てしまったのでやんす。でも実際は桜井風花というよりは、広田れおな(漢字忘れた)に似ているかもしれません。


 フォン・タインさん、歌手生活は十数年に及ぶようですが、YOUTUBEのライブ映像なんかを見る限りでは、なかなか安定した人気があるようです。ベテランらしい堂々たる風格があるように見受けられますね。音楽的には、ロックの影響がかなり強いベトナム歌謡(演歌)だと言えるでしょう。時にかなりハードでダイナミックな展開を聞かせる曲があり、時にアジア歌謡らしいしっとりした情緒を聞かせる曲があり、どこを取っても相当にカッコいい音楽ですね。ダサさなど全然無いベトナム歌謡であります。


 そして何と言っても、この人のヴォーカルが凄いです。かなりハスキーな声で、時に魂の叫びとでも言いたくなるような壮絶な歌声を聞かせてくれます。声そのものは葛城ユキなんて歌手を思い出させたりもしますが、歌の迫力は葛城ユキなんかの比ではありません。背筋が凍りつきそうな程の衝撃を持っていると言ってもいいかと思います。それほどまでの迫力を持っているのに、どの曲からもアジア的な切ない情緒が漂ってくるのがまた良いですね。うーむ、素晴らしい。ベトナム歌謡と言えば、これまで私は民歌なんかを中心に聞いてきましたので、ベトナムにもこんな歌を歌う人がいるんだと、妙に感心してしまいました。本当に素晴らしい歌手ですよ。情念の演歌ロックであります。


 それにしてもフォン・タインさん、こんなに良い歌手なのに、おそらく本国以外ではほとんど知られていないのでしょうね。勿体無い話であります。日本のレコ会社はベトナム音楽と言えばフン・タンぐらいしか取り上げませんが、もっと色々な歌手に光を当ててもらいたいものだと思います。このフォン・タインさんなら、取り上げる価値は十分にあるのではないかと思いますが、いかがなものでしょうか?


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.13・Sun

YING THITIKARN 「KONN JAE CHEWIT KHEM THID HUA JAI」

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 タイのルークトゥン歌手、イン・ティティカーンの新作が出ました。これで4枚目のアルバムになります。デビュー当初から「次世代を担う若手の俊英!」などと一人で騒いでいましたが(?)、今回も素晴らしい作品を発表してくれましたね!


 デビューした時から歌は非常に上手い娘でしたが、1枚目と2枚目のアルバムではアイドル路線を進むのか本格派の歌手路線を進むのか方向性が定まらず、レーベル側も扱いに迷っているような様子がありました。しかし3枚目の前作は徹底してオーソドックスなルークトゥンに仕上げることで、本格派の歌手としての道を歩み出す決意表明のような作品になっていたように思います。


 前作が本国でどの程度評価されたのかは知りませんが、おそらく本人は相当に自信をつけたのでしょう。今回のアルバムで聞ける彼女の歌は、既に大物の風格と余裕を漂わせています。元から上手かった歌にはますます磨きがかかり、これまで以上に滑らかで艶やかな美しい歌声を聞かせてくれます。根がド演歌歌手ですので、これまでであれば、どんなに洗練されたポップス風の歌を歌ってもダサさが漂っていました。まあ、その洗練とダサさの具合が非常に心地良かったわけではありますが、今回は根のド演歌部分は残しつつも洗練されたスマートな感覚が前に出てくるようになってきましたので、歌手として更にステップ・アップした印象があります。


 曲もオーソドックスなルークトゥンからポップス風に洗練されたものまで、色々とバラエティに富んでいますが、どれも難無くサラリと歌いこなしているのが素敵であります。いいですね~、インちゃん。期待通り順調に成長してくれて、私は嬉しいでやんす。今年はインちゃん、クラテーちゃんと、期待の若手が期待通りの素晴らしいアルバムを出してくれています。後はアム・ナンティヤーが良いアルバムを出してくれることを期待したいですね~。


 どうでもいいんですが、この娘、アルバムを出すたびにジャケの顔が老けていきます。まだ20代前半のはずなのに、既にクラブのママみたいな貫禄を身につけてしまったように見えますね。思わず「お前は沢尻エリカか!」などと言いたくなるジャケに仕上がっていると思います。うーむ、これっていいんだか悪いんだか。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.11・Fri

PIM YADA 「KHON LOOK」

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 コテコテのルークトゥン専門レーベルであるNOPPORNの中堅どころの歌手、ピム・ヤーダーの新作です。NOPPORNにはメンポー・チョンティチャーというスーパー・スターがいますが、そのメンポーが激しく不調に陥っている中、個人的に最も期待を寄せているのが、ルックスも歌もイケてるこのピム・ヤーダーなのであります。


 この人、いつも笑っているかのような非常に可愛らしい顔が魅力的なのですが、今回のジャケは何だかちょっと老けてしまったように見えますね。何歳ぐらいなのかは知りませんが、多分20代中頃なんじゃないかと思います。まだ老けるような年ではないはずなんですけどね~。この写真ではピムちゃんの可愛らしさが伝わらないのが残念であります。


 顔も可愛らしいピムちゃんですが、歌の実力も折り紙付きでありまして、個人的にはスーパー・スターのメンポーよりも上手いのではないかと密かに思っています。優しくて柔らかな耳ざわりの歌い口、軽やかで良く伸びる美しい歌声、どれを取っても一級品であります。ルークトゥン歌手の中でも、彼女ほど魅力的な歌声の持ち主は他になかなかいないのではないかと思っています。


 そんなピムちゃんの新作ですから期待しないわけにはいかないのですが、相変わらず無難なと言うか、オーソドックスなルークトゥンを展開しています。いつも通り良いとしか言いようがない作品であります。それだけに、ルークトゥン初心者には安心してお薦めできるアルバムかと思います。「ルークトゥンとはこんなものだよ」と説明するのにピッタリな、まるで教科書のようなブツですね。あ、ちなみにモーラム風の曲もやっていますよ。


 相変わらずレベルの高い作品を出し続けるピムちゃんですが、ミクスチャー・ルークトゥン大好き人間としては、そろそろここらで一発、ポップスやらヒップホップやら色々な要素をぶち込んだ音楽性を期待したいところであります。歌の実力はピカイチなわけですから、オーソドックスなルークトゥンばかり歌っていては勿体無いと思います。色々なタイプの曲を歌って、その歌の実力を見せつけて欲しいものだと思っております。彼女の力があれば、凄い作品が出来上がると思うんですけどね~。まあレーベルがNOPPORNですから、音楽的に冒険することは有り得ないんですけど…。「YOU、グラミーかR.SIAMに移籍しちゃいなよ」などとピムちゃんに言いたい今日この頃でやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.09・Wed

THE MAD CAPSULE MARKET’S 「PARK」

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 日本のハード・ロックはメチャメチャにレベルが高い、ということを知ったのは、マッド・カプセル・マーケッツの94年作「PARK」を聞いた時でした。近年はデジ・ロックとかいう言葉で語られることが多いバンドですが、最初の頃はハード・ロックやらメタルやらヒップ・ホップやらポップスやらをゴチャ混ぜにした、激烈なミクスチャー・ハード・ロックを展開していました。本作はその時期の彼等の最高傑作であると、個人的には思っていますし、クール・アシッド・サッカーズの「いつまでもお元気で」と並ぶ、90年代に日本のミクスチャー・ハード・ロックが到達した金字塔であると思っています。


 このアルバムには、異様にテンションの高い凄まじい激演もあれば力を抜いた軽めの曲もあったりして、彼等の懐の深さを感じさせてくれます。そしてアルバム全体に一貫しているのが、親しみやすいポップさがあることです。激しいクセに人の耳を惹きつけるポップなフックを持っていますので、結局は何度も繰り返して聞いてしまうことになるんですよね~。本当に繰り返し聞きまくりましたが、特に気合を入れたい時とか怒り爆発した時なんかは、周りの迷惑も顧みず大音量で聞いたものでした。


 このアルバムが出た時期、90年代初めから中頃にかけては、メリケンを中心にグランジ・ロックなるものが流行り、汚い格好をした連中が激烈な音を出すハード・ロックが盛り上がっていましたが、マッド・カプセル・マーケッツはその手の連中とは完全に一線を画していました。彼らは人の耳を惹きつけるポップな要素と極めて安定した演奏力を持つことで、仲間内だけで盛り上がっているような閉塞感があったグランジ・ロックの連中とは一味も二味も違う音楽性を獲得していましたので、グランジの限界を楽々超えてしまう大衆性があったように感じます。ですから世界的に見ても彼等の音楽は突出していたと思うのですが、こんなことを考えているのは私だけでしょうか?


 このアルバム以降はメンバーの脱退なんかも影響があったのか、デジ・ロック的な音に傾いていきましたので、私は急速にこの連中への興味を失ってしまいました。最近は活動を休止しているとかいう噂も聞きましたが、本当かどうかは知りません。ここ数年は名前を思い出すことさえほとんど無い連中でしたが、何故かふと思い出したもので、久し振りに聞いてみたところやはり良いものは良い、という感じでございました。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.08・Tue

ヤマジカズヒデ 「CRAWL」

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 大学に入った頃に欧米のロックに辟易し、一気にワールド系の音楽にハマったのですが、世界中の色々な音楽を聞きまくってはいたものの、日本の音楽だけはあまり聞かないという状態が続きました。聞いていたのはちあきなおみと、その他歌謡曲やポップス数枚ぐらいでした。例えばルネ、川越美和、石川セリ、門あさ美とか。日本の音楽もちゃんと聞かなきゃいけないな~とか思いながらも、欧米のロックだけを聞いていた頃に欧米ロックしか聞かない連中から刷り込まれてしまった「日本の音楽は低レベルで下らない」というウソから抜け出せず、どうしても後回しになっていました。


 考えてみれば、欧米のロックしか聞かない連中に、日本の音楽がわかるはずないですよね。聞いてないんですから。連中は(私も含む)日本の音楽なんて何も知らないクセに、ラジオとかテレビとかでちょろっと耳にしたことがある流行曲だけで「日本の音楽はダメ!」なんて決め付けていたわけですから、クルクルパーも甚だしいと思います。そんなことを言うと「いや、オレは真剣にちゃんと聞いたことがあるけどダメだったのだ!」などと反論するヤツもいますが、最初から「日本の音楽はダメ!」と決め付けた耳で聞いたって、良さがわかるはずがありません。耳を塞ぎながらでは、音楽はちゃんと聞こえませんから。


 そんな私を「やっぱりちゃんと日本の音楽を聞かなきゃいけないな~」と思わせたブツが、雨上がり決死隊の蛍原に似ているヤマジカズヒデの、92年作「CROWL」でした。宅録風のひんやりしたサイケな感触の音が出てきた瞬間に、周りの空気感までも冷ややかな色に染め上げてしまう独特の音世界に、日本にこんな凄いヤツがいるのか!と驚いたものです。あまり体温を感じさせない歌声といい、全く意味がわからない歌詞といい、胸締め付けられるような切ないギターの音色といい、全てが控え目であまり自己主張を感じさせないクセに、聞く者を自分の世界に引きずり込んでしまう強烈な磁場を持っています。


 その後ヤマジはdipというサイケなバンドを組んで、独特の音世界を更にパワーアップしていますが、基本は一人で全てが完結してしまう人なだけに、あまりバンドという形態が合っているとは思えません。やっぱりこの人は、宅録風の音でセコセコと一人でやっている方が似合っているような気がしますね。


 先日、この人のソロ・アルバム3枚をひとまとめにしたボックス・セットが発売されましたが、ここらでまた控えめで自己主張を感じさせない強力なソロ・アルバムを出して欲しいものだと思います。


あと、この人がメインの映像ではないのですが、とりあえずコメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.06・Sun

DIANNE ELISE 「NOW & THEN」

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 フィリピンのポップス歌手、ディアンヌ・エリースの07年のアルバムです。このブツ、とあるネット・ショップで見つけたのですが、少々小さめのジャケ写を見た時に、何だか浜崎あゆみに似ているように思えて「フィリピンの浜崎あゆみなら聞かねばなるまい!」ということでゲットしてしまいました。実際にブツが届いてジャケを見てみると、あまり浜崎あゆみには似ていませんでした…。浜崎よりはむしろ、つかもと友希に似ているかも?なんて、どうでもいい話であります。つかもと友希が誰かなんて、余計なことは調べないで下さいね。誰に似ているにせよ、キリッとしたキレイな顔をしていることに間違いはありませんけど。


 まあそんな理由で買ったブツですので、中身の方に期待していたわけではありません。曲目を見ても13曲中12曲が英語のタイトルですから、どうせフィリピンの女性歌手にありがちなメリケンR&B風の声張り上げ熱唱タイプの歌手なんだろうな~とタカをくくっていました。


 しかし実際に聞いてみると、かなり様子が違いますね。ピアノやストリングスを使った、スロー~ミディアム・ナンバーを中心とする、アダルトチックなムーディでオシャレなポップスであります。ジャジーでちょっとボサノバっぽい要素も持っている、まるで午後のティータイムをオシャレに演出してくれるかのような音楽なんです。または、夜のリラックスしたひと時をあなたに、という感じと言えばいいでしょうか。私は結構この手の音は好きですね~。


 顔から判断するに、ディアンヌってまだ若いのではないかと思うのですが、歌は相当に上手いです。ちょっとハスキーながらも軽やかで品のある歌声は、マレーシアのシーラ・マジッドを思わせるところがあります。決して声を張り上げたりすることが無い涼しげな歌声なのですが、ワーッと歌い上げようと思えばいくらでもできる力を持っているけれども敢えてそれをせず、意識して情熱を内に秘めているような抑制の美を感じさせる歌であります。そこからしっとりとしたソウルが感じられますね。素晴らしい歌手ですよ。


 欲を言えば、タガログ語の歌をもっと増やして欲しいということでしょうか?フィリピンの人達にとっては、英語だろうとタガログ語だろうとどっちでもいいんでしょうけど、個人的には独特の響きを持ったタガログ語で歌ってもらった方が嬉しいです。それは今後の作品に期待したいところですね。


 ジャケ写が浜崎あゆみに似ているからというだけの理由でゲットしたブツではありますが、意外にも大変な掘り出し物でありました。いいですね~、こういう期待ハズレって。だからジャケ買いはやめられません。ジャケ買いは音盤マニアの醍醐味でやんす♪


顔のアップです。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.04・Fri

ちあきなおみ 「ねえあんた」

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 小学校の低学年の頃、朝6時半頃に起きて寝ボケながら食卓へ行くと、しょっちゅうラジオから流れてくる曲がありました。ちあきなおみの「四つのお願い」でした。当時ヒットしていた曲というわけではないのに、何故か本当に良く流れていました。きっとDJの方が好きな曲だったのでしょうね。超ポップなメロディと妙に艶めかしい歌声が子供ながらにメチャクチャに好きになって、強烈に耳に残る曲となってしまいました。おかげで、「ちあきなおみ」と言えば「四つのお願い」、という具合に刷り込まれてしまいました。もちろん「喝采」とか「X + Y = LOVE」なんかも超大好きな曲なんですけど。


 子供の頃に強烈に耳に残ってしまった曲というのは、年月を経ても記憶に残っているものだと思います。「四つのお願い」と同じように頻繁にラジオから流れていた沢田研二の「追憶」とか、フィンガー5の数々のヒット曲とか。他にもラジオやテレビから流れてきた曲で、意識もしていないのに自然に耳に残っている曲は多々あります。


 その後ちあきなおみも沢田研二もフィンガー5も忘れてしまい、白人のロックしか聞かない高校時代を経てワールド系の音楽を色々と聞き始めた学生の頃のある日、何気なく点けたラジオから強烈に聞き覚えのある曲が流れてきました。ちあきなおみの「四つのお願い」でした。思わず立ち尽くしたまま聞いてしまいました。子供の頃に好きだと感じたものは、やはり時が経っても好きなんだと思いました。ロック~ワールド系の音楽を色々と聞き漁るようになっても、自分の基本は子供の頃から耳にしていた歌謡曲にあるのだろうな、とその時思いました。


 それからちあきなおみのベスト盤を買って「四つのお願い」はいつでも聞けるようになったものの、そのベスト盤には「X + Y = LOVE」が入っていなかったりして、満足のいく選曲ではありませんでした。代表曲をまとめて聞ける何か良いベスト盤はないかと思い、他に色々探してみましたが、結局見つかりませんでした。


 それからまた月日は流れ、2000年のことですが、ちあきなおみの6枚組コレクション「ねえあんた」が発売されるという情報を得ました。「これはゲットせねば!」と思ったものの、どこへ行っても速攻で売り切れで(元から入荷してなかった?)、入手することはできませんでした。


 そしてそれから3年ほど経って、北九州は小倉のブック○フをブラブラしていた時、演歌コーナーに「ねえあんた」が鎮座しているのが目に入りました。一瞬目を疑いましたが、間違いなくそこにあります。「おおっ、やった!」と、喜び勇んでゲットしたのは言うまでもありません。5000円也。このブツ、全118曲入りで、ちあきのコロムビア時代の音源は大体網羅していますので、聞きたかった時代のちあきの歌が存分に聞けるわけであります。私はちあきなおみを「日本最高の歌手」と評価していますので、この6枚組は本当に宝ですね~。


 このブツ、これまで何千枚と聞いてきたCDやLPの中からベスト10を選ぶとすれば、間違いなく入ってくる作品です。頻繁に聞くことはありませんが、折に触れて聞いて「嗚呼、やっぱりええなあ・・・」としみじみ感じるコレクションなのであります。FAYRAYの「HOURGLASS」、ブアチョンプーの1枚目のアルバム、テパパの唯一のアルバムなんかと並んで、私にとって無くてはならない存在です。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.03・Thu

鬼束ちひろ 「インソムニア」

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 鬼束ちひろの01年発表の、ヒット・シングル「月光」と「眩暈」を含むデビュー・アルバムです。「月光」というタイトルに象徴される通り、暗闇の中に浮かび上がる冷たく青白い月光の如く静謐で美しい作品です。時に何かに取り憑かれたかのように、時に全てを諦めてしまったかのように、独特の言葉使いで歌う彼女の鬼気迫る歌は衝撃的でした。


 歌も歌詞も非常に暗いのですが、気が滅入るようなものではなく、心の襞にそっと入り込んでくるような暗さなので、聞けばかえって心が落ち着きます。デビュー当時は色々なところで癒し系と言われていましたが、おそらくこれが彼女が「癒し系」と言われる所以でしょう。ちょっと心が沈んだ時、心を落ち着けたい時なんかに処方すると、非常に効果的です。私にとってこのアルバムは鎮静剤とか鎮痛剤みたいな存在で、発表から既に7年経ちますがいまだに良く聞いていて、効果は衰えることがありません。


 このアルバムに収録された曲は、彼女がデビューする前から書き溜めていた曲も含まれているようですが、全てが暗く青白く光るような美しさを持った曲で、他のどのアルバムよりも出来が良い曲が揃っているように思います。中でもやはり「月光」は彼女が書いた最高の曲だと言えるでしょう。「月光」を聞いた時に、おそらく今後この曲を超える曲は書けないのではないかと思ったのですが、残念ながらそれは現時点では現実となってしまっています。このアルバムで鬼束は頂点を迎えてしまい、その後は急激に失速してしまうのでありました。


 音楽的な失速に同調するかのように事故や病気なども続き、しばらく音沙汰が無くなってしまいましたが、やっと最近になって活動を再開し始めました。しかし久し振りに聞いた彼女の歌は、声は出ていない、音程は取れていない、どんなメロディを歌っているのか全くわからない、あまりに無惨なものでした。この衰えぶりには激しくショックを受けてしまいました。こんなことなら復活しない方が良かったのかも、などと不謹慎なことを思ったりもしましたが、やっぱり応援し続けていこうと思っています…ということは先日取り上げた彼女の最新作のネタで書きましたね。


 今後彼女がここで聞かせてくれた程の輝きを取り戻せるかどうかは全くわかりませんが、とりあえずはこの作品を残したことで、彼女の名前が日本のポップス史に刻まれることになったのは間違い無いと思います。日本のポップスに興味がある人なら、一度は耳にしても良いアルバムなのではないでしょうか。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’07.01・Tue

柴田淳 「ため息」

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 数年前の話、とある中古盤屋でブツを物色していたところ、ある歌が聞こえてきました。ピアノのイントロで始まるキレイな声の女性歌手の曲で、葛藤とか諦めが入り混じった凄まじい情念が渦巻く歌でした。誰の何と言う曲なのかは全く知りませんでしたが、強烈に耳に焼き付いてしまいました。それからというものの、耳にこびりついた「ため息ひとつ」とか「ため息ふたつ」とかいう歌詞のその曲のことが、気になって仕方ありませんでした。一体誰の曲なのか調べようと、ネットでその歌詞を検索してみたのですが引っ掛かるものは無く、しばらくは謎のままでした。


 それとは全然関係無く、ちょうど同じ頃に確かめざましテレビか何かで、柴田淳というシンガーソングライターがちょろっと紹介されていたことがありました。たまたまそのことを思い出して「柴田淳」でネットを検索してみると、「ため息」という曲を出していることを知りました。ここでピンと閃きました。もしかしたら「ため息ひとつ」とか「ため息ふたつ」とかいう歌詞の曲は柴田淳の「ため息」という曲ではないのかと。


 そこですぐにレンタル屋に行き、「ため息」が収録されたアルバムを借りました。そして「ため息」と題された曲を再生すると、それは思った通りにあの「ため息ひとつ」「ため息ふたつ」という歌詞の曲でした。やっと出会えた、という感じで非常に嬉しかったですね~。その「ため息」が収録されたブツが、「ため息」と題された03年の彼女のセカンド・アルバムです。


 このアルバム、「ため息」以外にも素晴らしい曲が満載であります。いかにも日本的な湿っぽさを持った切ないメロディがズラリと揃っています。そんな中に遊び心を感じさせる曲とか本人演奏の短いピアノ・ソロなんかも挟み込まれていたりして、飽きさせない作りになっています。一人で静かな夜を過ごしたい時にはピッタリとハマるアルバムですね。本当に素晴らしい作品だと思います。一応彼女のアルバムは全て聞いていますが、間違いなく本作が彼女の現在の所の最高傑作だと言っていいかと思います。最近出た新作は、まだ聞いてないんですけどね。


 ただこの人、音楽的にはあまり引き出しが多い人ではないようで、これ以降はどれを聞いても似たような曲ばかりという具合になってしまうのですが、変化が少ない分安心して聞けるということも言えるわけであります。この人の場合はそれでいいんだと私は思っています。変わらない方が良いという人はやはりいるわけでありまして、例えばタイのルークトゥン歌手フォン・タナスーントンなんかもそんな人ですよね?柴田淳もフォン姫と同じタイプの歌手だと思っております(同じか?)。


 何にせよ、このアルバムが珠玉の名盤であるという事実に変わりはありません。いつでもすぐに手に取って再生できる場所に置いてある、私にとってはそういうアルバムです。聞けばその素晴らしさに「ため息」が出るブツなのであります。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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