『MINH THUY 「VE KINH BAC」』
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 ベトナムの歌手ミン・トゥイの、多分07年のアルバムです。クァンホ民歌の歌手だそうですが、見ての通りジャケが非常に可愛らしいので、当然のようにジャケ買いしてしまったブツであります。この娘、左手の薬指に指輪してますから、結婚してるんですかね〜。顔は非常に若く見えますが、もしかして結構年くってるとか?


 ここで聞ける音楽は、まるで舞台演劇を思い出させるような雰囲気です。民族楽器の楽団をバックにして、男女のコーラスの掛け合いを交えながらミン・トゥイが可愛らしい声で朗々とした歌を聞かせてくれるのですが、何だか京劇だとか川劇みたいなイメージがつきまとうんですよね。実際にその辺の影響を受けているのかもしれませんし、単なる思い過ごしかもしれません。


 クァンホについてはよく知らないので調べてみると、キンバク地方(現在のバクニン省、ベトナム東北部)にルーツを持つ、村の祭りなんかで男女が掛け合う恋愛詩歌のようであります。通常クァンホのグループは5、6人の歌い手からなり、伴奏無しで歌われてきたようですが、ここでは民族楽器をバックに付けていますので、本来のスタイルとは違うのかもしれません。しかし伴奏が付くことで我々のような部外者にも親しみやすくなっていますので、音楽的にはこれで正解なのではないかと思います。


 伴奏にはどんな楽器が使われているのかはわかりませんが、どの楽器もいかにもベトナムというような音を出しています。特にエレキの単音スライドギターみたいな音が良いですね。笛にしても胡弓みたいな音にしても、全てがとても優雅な音で鳴っています。また、祝祭感漂う男女コーラスの掛け合いが、何とも賑やかで平和な雰囲気を醸し出していて、非常にいい感じなんですよね〜。そして、ミン・トゥイの歌がまた良いのです。小鳥がさえずるような可愛らしい声で、見事なコブシ回しを聞かせてくれます。非常に耳に心地良い歌声であります。この人、相当に上手い歌手だと思いますよ。


 クァンホが今後どのような展開を見せてくれるのかはわかりませんが、伝統的な様式にロックやポップスを取り込んでファン層を世界中に拡大していったアイリッシュ・トラッドみたいに、色々な音楽の要素を取り込んでいって、伝統と現代が融合したようなクァンホが出てくることを期待しています。それをミン・トゥイの手で実現してもらえたら嬉しいな、と思う今日この頃でやんす。


あと、今回は残念ながら試聴を見つけることができませんでしたので、試聴の貼り付けは無しです。
【2008/07/31 22:08】 ベトナム | トラックバック(0) | コメント(0) |
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