『新疆ウィグル自治区のこと』
 音楽ネタをアップしようと思っていたのですが、他に書いておきたい話が出てきてしまいました。今日は音楽ネタではありません。ころんの独り言であります。テキトーに読み流して下さい。


 新疆ウィグル自治区を旅行したのは04年のことでした。自治区最大の都市ウルムチ、灼熱の地トルファン、西の果ての街カシュガル等に行きました。どこも非常に印象深い街でしたが、特にカシュガルはこれまで行った外国の街の中で、個人的に一番好きな街です。茶色く乾いたイメージの場所ですが、中央アジアらしい活気に溢れ、ウィグルの人達は非常に生き生きとしていて、金銭的には貧しくても人間としての活力が漲っていて、みんな本当にいい顔をしていると感じました。


 しかし先日、そんなカシュガルの街で、爆弾テロが起きてしまいました。あんなに穏やかで平和に見えた街で爆弾テロだなんて、本当にショックでした。ウィグルの人が爆弾テロ?俄かには信じられません。何故そんなことになってしまったのでしょうか?


 現在ウィグル自治区では、19歳から25歳まで(15歳から25歳までという話もあります)のウィグル族の未婚女性は、強制的に自治区外に連れて行かれることになっています。表向きは労働の為ということです。貧しい自治区内よりは自治区外の方がたくさん仕事があるので、自治区外で仕事の訓練をしましょう、という名目なのでしょう。でも実際は奴隷労働に等しいとのことで、人身売買もされているという噂です。嫁不足が深刻な地方にウィグルの女性達を送り込んでいるという話もあります。06年から11年までの5年間に毎年8万人、総計で40万人の女性達を連れ出す計画だそうです。そして今年の6月からは、自治区外で2年以上労働しないと、ウィグルの女性達は自治区での婚姻が認められないことになったそうです。


 また、ウィグル自治区最大の大学である新疆大学ではウィグル語の授業が2000年に禁止され、02年には全ての大学と専門学校でウィグル語の授業が禁止されたそうです。更に06年には幼稚園でもウィグル語を使うことが禁止されて、北京語のみになったとのことです。


 女性達を自治区外に連れ出したり、ウィグル語を禁止したり、これって一体何ですか?これは漢民族との同化政策だと言われています。民族浄化政策とも言われています。これって人権蹂躙ではないのですか?何故こんな非道なことが推進されているのでしょうか?


 新疆ウィグル自治区には、膨大な石油や天然ガス、レア・メタル等の地下資源が眠っているそうです。中国政府はどうしてもその資源が欲しい、しかしウィグルの人達は独立心が旺盛だし言うことをなかなか聞かない、だったらウィグル自治区からウィグル人を根絶やしにしてしまえばいい!という考えで、上記のような政策が実施されているようです。ウィグル自治区から上海へのパイプライン建設が猛スピードで進められているという話もありますし、背後に資源の問題があることは間違いないと思われます。


 それにしても、こんな政策が実施されれば誰だって怒りますよね。「ふざけんな、中国政府!人権蹂躙国家のクセに平和の祭典オリンピックなんて笑わせんな!」ということで、今回の爆弾テロに繋がってしまったのかもしれません。


 爆弾テロを起こしたというウィグル人が、一体何を考えていたのかはわかりません。もしかしたら、ウィグル族は危険な民族だという印象を海外に植え付ける為の、中国政府の自作自演テロなのかもしれません。真相は闇に葬り去られることでしょう。何にせよ今回の事件は、個人的に非常に悲しい事件であります。


 最後に、ウィグル自治区を旅行した時にガイドをしてくれた、当時大学生だったウィグル族の娘で、笑顔が素敵な気立ての優しいパリダ、君は今どこで何をしているのでしょうか?どこかへ売り飛ばされたり虐待されたりしていないことを、切に願います。
【2008/08/05 21:28】 未分類 | トラックバック(0) | コメント(14) |
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