2008’10.30・Thu

ORN ORRADEE 「BER TOE BER HONG MAI TONG MAR KHOR」

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 コテコテのルークトゥン専門レーベルNOPPORNの若手のエース、オーン・オラディの新作です。これで4枚目ですね。この娘、歌は非常に上手いのですが、前作はまるで機械で処理したかのような人間離れしたコブシ回しがあまりに不自然に聞こえて、かなりドン引きしました。しかし今回はその辺が改善され、人間離れしたコブシ回しは控え目になって、歌の表情が実に豊かになってきました。そうなってくると元々歌は天下一品ですから、なかなか芳醇な味わいが出てくるんですよね~。これは嬉しい変化であります。


 しかし、残念ながらと言いますか、曲やバックの音はいかにもコテコテ・ルークトゥンのNOPPORNらしい作りなので、やっぱりイマイチ物足りない感じは否めません。オーンの歌は実に素晴らしく、まるでマレーシアのノラニザ・イドリスの伝統歌謡路線のような祝祭感覚が感じられる曲もあり、そのような曲はオーン・オラディの面目躍如といったところなのですが、それがアルバム全体までには感じられないというのが非常に残念です。まあ、とりあえずは歌が良くなってきたことは高く評価できると思います。


 それとこの娘、ルックスも良くなってきましたね。前は化け猫みたいな不気味な顔立ちだったのですが、今回のジャケはかなり垢抜けて綺麗になってきています。歌が良くなってルックスも綺麗になって、充実の時を迎えつつあるといった感じでしょうか。ちょっと惚れてしまいました…なんてことを言うと、我が愛しのクラテーちゃんとドリーム萌ちゃんと我が娘のアーチャリヤーに「この浮気者っ!」とお仕置きのトリプル・ローキックを食らわされそうです。


 という妄想はさて置きこのアルバム、聞くほどに複雑な気分になってきますね。コテコテのルークトゥンだけに、噛むほどに味がでてくるスルメ盤といった感じはあるのですが、ここまでルークトゥンという枠にとらわれる必要があるのか?という気がしてきます。最近のNOPORNの作品の中では相当に充実した盤だと言えると思いますけど…。同じレーベルのピム・ヤーダーとか最近絶不調のメンポー・チョンティチャーにも同じことを感じるのですが、このレーベルでルークトゥンの基礎を確立したら、R.SIAMやグラミーなんかのようなもっと歌手の特性を生かしてくれるレーベルに移籍した方が良いのでは?なんてことを思ってしまうのでやんす。まあ、タイの人にとってはこれでOKなんでしょうけどね~。


06年の3枚目。化け猫みたいな顔。
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05年の2枚目。やっぱり化け猫みたい。
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04年のデビュー作。最初から化け猫。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
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2008’10.28・Tue

AJAREEYA BUSSABA 「HUA JAI…MEE NGARN KAO」

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 元祖萌え系ルークトゥン・アイドル、アーチャリヤー・ブッサバーの新作が出ました!これが2年振り5枚目のアルバムですね。私がルークトゥンを聞き始めた頃のナンバーワン・ルークトゥン・アイドルと言えばアーチャリヤーでしたが、この娘が2年程姿を消している間にクラテーちゃんとかドリーム萌ちゃんとかが出てきて、影が薄い存在となってしまっていました。


 アーチャリヤーは既に過去の人か?という感じで、最近はほとんど忘れかけていたのですが、先日の訪タイの時にバンコクでコンサート番組を見ていたところ、若手ベテラン入り混じった出演者の中でトリを努めたのが何とアーチャリヤーで、その健在振りを目の当たりにすることができて非常に嬉しかったのを覚えています。それからしばらくして発表された新作が、このブツなのであります。


 このブツ、これまで所属していたU2レーベルを離れ、HEREという見知らぬレーベルから出ています。レーベルの移籍でゴタゴタがあって、やむを得ず2年程ブランクが空いてしまったのでしょうね。おそらく色々と苦労があったのでしょう。ここで聞けるアーチャリヤーの歌は、新鮮な初々しさと健康的な明るさを残しつつも、これまでよりもグッと進歩して貫禄が出てきました。どうやらアーチャリヤーは、「新芽ちょーだい」の少女から立派な大人に成長したようです。デビューした頃は「この娘、大丈夫かいな?」という頼りなさでしたが、よくぞここまで大きくなってくれました。何だか娘の成長を見守る親のような気分になってくるのでやんす(泣)。


 歌が格段に進歩した分表現の幅も広がっていて、ラテン調、ロック調、ポップス調、R&B調と、見事なまでのミクスチャー・ルークトゥンを楽しげにきっちりと歌いこなしています。ド演歌歌手だと思っていたアーチャリヤーが、ポップス歌手が歌ってもおかしくないようなR&B調の曲を歌うなんて、思ってもいませんでしたね~。素晴らしい!思わず手を差し伸べたくなるような危うさが無くなってしまったのは少々淋しく感じてしまいますが、ここは我が娘(?)の成長を素直に喜びたいと思います。


立派に成長した我が娘。
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 ところでこのHEREというレーベル、なかなか良い音を作りますね~。スターであるアーチャリヤーを迎えるにあたって、スタッフも相当に気合が入ったのでしょう。ルークトゥンとしてはかなりクオリティの高い音作りです。これならグラミーやR.SIAMのようなメジャーの音作りにも負けることはありません。新生アーチャリヤーと気合の入った音作り&ミクスチャー路線のルークトゥン、相性はバッチリです。このアルバム、素晴らしくレベルの高い作品に仕上がったと思います。


これは06年の4枚目。
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こちらは「新芽ちょーだい」が入った05年の3枚目。
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曲が粒揃いの04年の2枚目。ジャケはちょっと妖怪っぽい。
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03年のデビュー作。まだまだ子供。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’10.25・Sat

DREAM SUPAKARN 「BOR MEE FAN」

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 今年最高の大発見であります!ルークトゥン界の猫ジャンプ、ドリーム・スパカーン(サリガレコードのmiyaさんの命名により、「ドリーム萌ちゃん」と呼びます)の、多分デビュー・アルバムです。


 まずはこのジャケであります!とてもルークトゥン歌手には見えないこの激しくキワモノ的なルックス、激萌えですね~。素晴らしい!このジャケだけで、今年のベスト10入り決定であります。裏ジャケの笑顔の写真では歯の矯正の針金が見えますので、おそらくまだ十代の娘でしょう。いい感じです…うおーっ、ハグした~い!いやいや、そんなことしたら我が愛しのクラテーちゃんに「この浮気者っ!」とお仕置きのローキックを食らわされ…てもいいです♪


 サリガのmiyaさんがおっしゃるにこのドリーム萌ちゃん、映像で見ると「神田沙也加の顔面を10回位殴ったようなパンパン顔」なんですが、それでもとにかく可愛いです。コメント欄にYOUTUBEの映像を貼り付けしておきますので、是非ご確認下さいね。物凄く田舎者丸出しで激しくダサいんですけど、やっぱり猛烈に可愛いです。この娘はクセになりますね~。アジアのアイドルがお好きな御仁には、たまらない娘でしょうね。


 まずはルックスのインパクトが強烈なドリーム萌ちゃんですが、実は歌の方も素晴らしいんです。見た目通りのちょっと甘えたようなロリ声で歌うわけですが、意外な程しっかりしていて爽やかな歌い口なんです。普通このルックスなら、音程もマトモに取れないほど下手クソというのが当たり前なのですが、ドリーム萌ちゃんはきちんと歌の修行をしているようで、結構イケてますよ。ロリロリキュートな一面も見せつつ、アジアンなしっとりとした切ない情緒も漂わせています。ルックスだけでなく、歌でもKOされてしまいますね~。うーむ、この娘、もしかしたらわざとロリ声で下手っぽく聞こえるように歌っているのかもしれません。とんでもない確信犯的食わせ者のような気もしますね~。


 楽曲も非常に充実していて、ルークトゥンではあるのですがロック~ポップス風味が結構強くて、しかもローカルな味わいがしっかりあって、実に心地良いです。バックの演奏も適度にローカルで、ドラムとベースが効いていますので適度にしっかりとしていて、ドリーム萌ちゃんのキャラクターに実によく合っているように感じられます。爽やかな涼風の如き音楽ですね。もう何から何まで至れり尽くせりの、最高の一枚であります。満足度200%でやんす。


 最後に一言、このブツをお薦め下さったサリガレコードのmiyaさんに心から感謝致します。ドリーム萌ちゃん、ホントに最高であります!


裏ジャケ。歯の矯正中の萌ちゃんです。
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2008’10.23・Thu

NEKO JUMP 「LADY READY!」

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 ついに出ました!タイの超人気アイドル・グループ、猫ジャンプのフル・アルバムであります!アキバ系諸氏のハートを直撃するこのルックス、素晴らしいではないですか。思わず「萌えーっ!!」と叫ばずにはいられないでしょ?見るからに激しくヘッポコで下らなそうなこのジャケ、今年最高のおバカジャケに決定であります。私みたいなヘッポコ好きのハートも鷲掴みにする連中であります。


 先日、同じくタイのアイドル・グループであり同じレーベルに所属するフォー・モッドを取り上げましたが、タイでは猫ジャンプとフォー・モッドで人気を二分しているとか?本当かどうか知りませんけど。猫ジャンプ、ルックスのインパクトではフォー・モッドに勝るとも劣りません。いや、それどころか遥かに強烈であります。いいですね~、可愛いですね~…ううっ、ハグした~い!いやいや、そんなことしたら、我が愛しのクラテーちゃんに「この浮気者っ!」とお仕置きのローキックを食らわされそうな…前に使いましたね、このネタ。


 そしてこの連中の歌ですが、これまたヘッポコで素晴らしく、フォー・モッドに劣るとも勝らないヘロヘロぶりを披露してくれます。キャラクター的にフォー・モッドよりも吹っ切れている分、こっちの方がノーテンキで楽しいかもしれません。しかし凄まじくおバカな歌を聞かせつつ、アジアンな情緒溢れる胸キュンの切ないバラードをしっかりとキメてみせたりする辺り、なかなか一筋縄ではいかないクセモノぶりを発揮する連中でもありますね。ダラダラさ加減のフォー・モッド、メリハリの効いた吹っ切れ具合の猫ジャンプ、どちらもそれぞれの持ち味があって、どっちが良いとは言い難いでやんす。どっちもいいですね~、可愛いですね~、ハグしたいですね~。


 うーむ、ジャケを見た時から思っていたことではありますが、ワタクシ、やっぱり猫ジャンプにヤラれてしまいました。この娘達のルックスや歌も素晴らしいですが、曲や音作りも相当に力が入っていて、アイドル歌謡だからといって手抜きは一切ありませんので、聞いていて非常に気分が良いです。最高のアイドル歌謡ですね~。素晴らしいです。


 タイのアイドル・ポップスの砦は、しばらくは猫ジャンプとフォー・モッドが守り抜いてくれそうですが、とりあえずは勢いのある今のうちに聞いておくことをお薦め致します。きっと貴方のハートも鷲掴みにされることでしょう…いや、どうでしょうか?


私「ハグした~い!」
猫「1回1000バーツになりま~す!」
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2008’10.21・Tue

YOYOY VILLAME 「THE BEST OF YOYOY VILLAME」

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 ヨヨイ・フィラーメ(と読むのでしょうか?)という人のことはこれまで全然知りませんでしたが、フィリピンのシンガーソングライターでコメディアンだそうです。ノヴェルティ・ソングの自作自演芸人として有名だったようです。見るからにコメディアン然とした、キワモノ的雰囲気が漂うおっさんですよね。女子高生に「このオヤジ、キモ~い!」とか「ウケる!」とか言われそうな感じです。これは面白いに違いない!ということで、当然の如くジャケ買いしました。全23曲入りのお得盤であります。


 さてさて、どんな面白い歌を聞かせてくれるのかと楽しみにブツを再生すると、聞こえてきたのは見た目通りのふざけた調子の歌であります。カエルが潰れたような声で、ゲロゲロゲロゲロと上機嫌で歌っています(見た目もカエルですよね)。歌詞はわかりませんが、社会的な風刺を折り込みつつ冗談ソングみたいな内容を歌っているのでしょう。表面的にはとってもおバカでノーテンキな音楽に聞こえます。


 しかしちょっと聞き進めば、音楽的には非常に色々な要素を飲み込んでいることがすぐにわかると思います。有名曲のパクリもあったりしますが、それはほんのご愛嬌。メリケンのオールディーズ・ポップス、ロックンロールは当然のこと、種々のカリブ系音楽やらタンゴなんかも取り入れていますし、何とラップまでやりますよ!しかもそのどれもこのカエルオヤジ色に染め上げているわけで、これは一筋縄ではいかないとんでもないクセモノオヤジであります。しかもどの曲も一緒に口ずさめるポップなメロディばかり。凄いっす!


 色々とバラエティに富んだ曲を聞くことができるわけですが、どの曲からもホンワカとしたコミカルな楽天性と、時々ホロリとさせるような哀愁が感じられます。表面的にはふざけていますが、非常に奥が深いですよ、このオヤジは。哀愁と人を食ったようなユーモアを持ち合わせた、愛すべき芸人オヤジであります。何だか昔のカリプソでも聞いているような気分になってきますね~。素晴らしい!


 残念なことにこのオヤジ、昨年の5月に亡くなったそうです。享年74歳。かなりの数のレコーディングを遺しているようですから、おそらくこれからボチボチと復刻が進むのではないかと思うのですが、実際のところはどうなのかわかりません。できればコンプリート・ボックスセットなんかを出して欲しいものでやんす。そんなもの出しても買う人がどれだけいるかは疑問ですが、日本には少なくともここに一人いますので、何とかして欲しいですね~。


誰がカエルじゃ!シバくぞ、コラ!
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2008’10.19・Sun

FILM NARINTHIP「FILM NARINTHIP VOL.1」

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 誰も喜んでいないし誰の役にも立っていないルークトゥンのネタを、ひたすら書き続けているころんでございます。性懲りも無く、今回もルークトゥンのネタであります。


 今回は、R.SIAMから登場したフィルム・ナリンティップ(と読むのかどうかは知りません)のデビュー・アルバムです。この人、ジャケの顔を見る限りでは、あまり若く見えません。と言うか、結構お姉さんに見えますね。実際はどうなのか知りませんが、30歳は超えているのではないかと思います(違っていたらすいません)。下積みが長かった人なのではないかと勝手に推測しているのですが、いかがなものでしょうか?


 この人の歌を聞いていると、結構歌い慣れた感じがして、パッと出てきた新人の歌のようには聞こえません。落ち着いた歌声で、アップ・テンポでもスローでも何でもござれの節回しを聞かせてくれます。そんなに上手い歌手ではないのですが、歌声から歌うのが嬉しくて楽しくて仕方がないという気持ちが伝わって来るように感じられます。これは私の好きなタイプの歌手ですね。


 そしてこのアルバムの作りなのですが、いかにもR.SIAMらしいポップス寄りの、ルークトゥン臭をあまり感じさせないスッキリした仕上がりになっています。どこからどう聞いてもルークトゥンであることに間違いはないのですが、ポップスやロックの要素も取り入れた、非常に洗練された都会的な感覚があります。やっぱり良いですね~、この作りのルークトゥンって。ルークトゥンを日本の国内盤で発売するなら、まずはこういうアルバムからでしょうね。聞きやすいけどルークトゥンらしさもしっかりあって、入門編にはピッタリの作品だと思います。


 考えてみれば、同じレーベルに所属するキャット・ラティカーンが、グラミーからR.SIAMに移籍して出した05年の第一弾のアルバムがこんな感じの作品でした。非常に洗練されたポップス的音作りのルークトゥンで、今後のルークトゥンの指標となるべき一枚として個人的には非常に高く評価したものです。ただその後はそのアルバムほど完成度が高いポップス的ルークトゥン・アルバムはなかなか出て来ず、同レーベルに所属する才能豊かなイン・ティティカーンやクラテーちゃんにもその路線を取らせることがなかったので、もしかしたらR.SIAMはその路線を諦めたのかな?などと思っていました。


 ところがどっこいと言いますか、今年になってこんなに完成度の高いポップス的ルークトゥンを出してくるとは、やはりR.SIAMはこの路線を諦めてはいなかったのですね~。フィルムの歌がもっと上手ければ、完璧なアルバムになったのではないかと思うのでやんす。次はもっと歌を磨いてきてね、フィルムちゃん!


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2008’10.19・Sun

ZILDY MIND 「DANCER GRA POOK LOOK」

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 コテコテのルークトゥン専門レーベルNOPPORNからデビューしたお子ちゃま歌手、ジルディ・マインド(と読むのかどうかは知りません)のデビュー・アルバムです。こんなブツ、誰も興味が無いと思いますが、ゲットしてしまったので取り上げておきます。


 ところでNOPPORNって若手を次から次へデビューさせますが、2枚目のアルバムが出ないまま消息を絶ってしまう歌手が非常に多いですよね。この会社には若手を育てるという気があるのでしょうか?と思うことがよくあります。


 で、このジルディですが、お子ちゃま歌手のブツにしてはNOPPORNは随分力を入れているようです。勢いのあるバックの演奏といい、ラテン調の曲を含むバラエティに富んだ曲といい、お子ちゃまなのに相当な入れ込みようだと感じます。今やNOPPORNを代表する歌手になったメンポー・チョンティチャーが、16歳でデビューした時と同じような力の入れ具合だと思います。もしかしてこの娘を第二のメンポーにしようとしているのでしょうか?それだけの才能を認めて、今後しっかりと育てていこうという方針を立てたのかもしれません。多分立ててないと思いますけど。売れなきゃこの娘もすぐにクビでしょうね~。


 ジルディの歌ですが、子供にしては非常にしっかりとしていて安定しています。もしかしたら地元では天才少女として騒がれていたのかもしれません。声そのものはまだ子供っぽさが残っていますが歌はかなり上手くて、才能の片鱗を感じさせます。歌い回しが同じレーベルのオーン・オラディに似ていますので、二人でモーラム・コンビでも組めば面白いと思うんですけどね~♪


 ただ、背伸びして大人っぽく歌おうという意識が強いのか、それともレコーディングの時に緊張していたのか、歌い口にはまだまだ硬さが感じられます。もっと歌い込んで歌うことに慣れてくれば、いい感じにこなれてくるはずです。それまではNOPPORNにしっかりと育ててもらいたいものです。


 とりあえずはデビュー盤としては上々の仕上がりですし、挨拶代わりの一枚としては十分な作品だと思います。今後の成長に期待を抱かせる、楽しみな歌手の登場でやんす。ルックスはまだまだガキんちょですが、数年もすればクラテーちゃんやフォー・モッドみたいに可愛くなる?…ことは無いような気がしますけど。


 あと、今回は試聴を見つけることができませんでしたので、試聴の貼り付けはありません。

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2008’10.16・Thu

BUA BUNCHITAR 「FHUNKHONG POH KUM KHOR KHONG MAE」

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 タイのルークトゥン歌手、ブア・バンチターの今年発売のデビュー・アルバムです。顔は地味ですが、ジャケが結構華やかな感じに見えたので、思わず手が出た一枚であります。まあ、どうせ大したことない若手のルークトゥン歌手なんだろうな~などと思ったのですが、ブツを手にしてみると、モーラムの大御所バーンイエン・ラーケンや前に私が絶賛したエーム・アパサラーと同じレーベルからの発表です。おや、もしかして本格派の歌手か?


 などと聞く前からゴチャゴチャ考えていたのですが、実際に聞いてみないことには何もわかりませんので聞いてみますと…なかなか良い歌手ですね、この娘。節回しにはまだまだ若さが残っていますが(実際に若いのかどうかは知りませんけど)、クールで淡々とした曲と演奏をバックに、地味ではありますが実にしっとりと落ち着いた哀愁漂う歌を聞かせてくれます。印象としては、垢抜けないターイ・オラタイ、といった雰囲気であります。


 この娘、曲と演奏がクールで淡々としていますので、歌い口もクールで淡々としているように聞こえますが、じっくり耳を傾けると、淡々とした表情の内側に切々とした情熱を持っていることが感じられます。聞く者を温かく包み込むような優しさがある歌ですね。まだまだ未完成ではありますが、かなり才能のある娘だと思いますよ。


 私みたいなミーハーなルークトゥン好きは、どうしてもクラテーちゃんみたいな可愛い娘とか、エーン・ザ・スターみたいなめっちゃ美女とか、見た目にも華やかな歌手達に目が(耳が)いってしまいますが、たまにはこういう地味だけど才能のある娘にも目を向けなければいけませんね。ブアバンちゃん、ソウルがしっかりと感じられるルークトゥン歌手だと思います。


 タイの音楽業界は、基本的に人を育てるのが下手なレーベルが多いという気がするのですが、こういう逸材はじっくりと大切に育てなければなりません。新人を次から次へとデビューさせるだけで、売れなければすぐに切り捨てて全然育てようとしないレーベルは多々ありますが、ブアバンちゃんをそんな目に遭わせてはいけません。まあ幸いなことに、才能のあるエーム・アパサラーを時間をかけてじっくりと育て上げたレーベルに所属しているわけですから、これからの成長に期待をしたいところでやんす。とりあえずは2枚目のアルバムが出ることを願っております。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’10.15・Wed

BEW KALAYANEE 「BUNTUEK PLENG RUK」

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 06年にR.SIAMからデビューしたビウ・カラヤニーの、今年発売の3枚目のアルバムです。デビュー作はルークトゥン臭控え目のポップス風味の強い作品でしたが、歌がもっさりとしていて歯切れが悪く、あまり好きにはなれませんでした。しかしタイではそこそこのヒットを記録したらしく、昨年は無事に2枚目のアルバムが出ました。その2枚目は歌が非常に良くなっていて、ルークトゥン歌手らしい見事なコブシ回しを聞かせるとともに、ポップス風味の強い音作りと相俟って、なかなかの秀作に仕上がっていたと思います。そして期待の3枚目のアルバムが出たわけですが、これがちょっと驚きの作品に仕上がっているんです!


 このアルバム、もはやルークトゥンとは言えないような作品です。バックの演奏はギター、ベース、ドラムを中心にしたロック・バンド形態となって、ポップス~ロック色が非常に強い音を出しています。楽曲にはルークトゥン風味はあるものの、普通のポップス歌手が歌ってもおかしくないような曲がズラリと並んでいます。ピアノを使った美しいバラードとか、スライドギターを使ったカントリー風味の曲等、バラエティに富んでいてなかなか楽しいのですが、どう聞いてもこれはポップス~ロックでしょう。


 そして一番驚きなのが、2枚目のアルバムで見事なルークトゥン的コブシ回しを聞かせてくれたビウの歌が、何とほとんどコブシを回していないことであります。朴訥としたとても素直な歌を聞かせてくれるのですが、困ったことに(?)これが非常に良いんですよね~。素朴な優しい味わいがあって、ポップス~ロック的な演奏と楽曲に実に合っているのです。元々良い声をしていますし、アジア的なしっとりとした情感も漂わせるようになってきましたので、更に歌手として成長しているように感じます。これは聞き惚れてしまいますよ。まあ、なんで今回はこんな展開になってしまったのかは知りませんが、この素敵な歌を聞いていたら、そんなことどうでもよくなってきたりして…。どうやらワタクシ、この娘にヤラれてしまったようであります。


 うーむ、ビウちゃん、素晴らしいじゃないですか。ルックス的には全く好みではないのですが、こんな歌を聞かされたら参ってしまうでやんす。ブタさんっぽい鼻も、ちょっと怖い目付きも、何だか段々可愛らしく見えてきたぞ。ううっ…ハグした~い!いやいや、そんなことをしたら、レーベル・メイトのクラテーちゃんに「この浮気者!」と、お仕置きのローキックを食らわされそうです(←すいません、妄想です)。


 などという冗談はさて置きこのアルバム、ルークトゥン・レーベルから出たポップ・ロックのアルバムとして末永く記憶に残る作品となった…かどうかは知りませんが、こういう冒険を平気でやってのけるR.SIAMというレーベル、面白いですね~。前からこのレーベルには注目していますが、今後はますます目が離せなくなってきました。


こちらが07年の2枚目。見事なルークトゥン的コブシを聞くことができます。
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こちらが06年のデビュー盤。ジャケはこれが一番良いかも。
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2008’10.13・Mon

J. BLACKFOOT 「TAXI」

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 先日のイオンのセールで980円でゲットしましたメリケンのサザン・ソウル歌手、J.ブラックフットの83年の「シティ・スリッカーズ」と84年の「フィジカル・アトラクション」の2枚を2 IN 1したブツであります。日本での発売は88年です。この人の名前は学生の頃から知っていますが、実際に聞いたことはありませんでした。学生の頃、ソウルとかブルースなんかのメリケン黒人音楽にハマった時期があったのですが、このブツのイラストのジャケが凄くいい感じなのでその頃からずっと聞きたいと思っていまして、やっと念願叶ってゲットできたわけであります。


 やっと聞けたこのブツですが、まあ80年代のブツですから音作りにダサさがあるのは否めませんけれども、ブラックフットの歌は音のダサさなんかを吹っ飛ばす勢いがありますね。特に前半の9曲、即ち「シティ・スリッカーズ」の曲ですが、音の野暮ったさなんぞどこ吹く風で、豪快に歌い飛ばしています。溢れる情熱を抑え切れないという感じで、実に力の入った歌を聞かせてくれます。むさ苦しいオヤジの暑苦しい歌、やっぱりいいものですよね~。良い曲が揃っていますが、名バラードと言われる「タクシー」、クリス・レアに似た雰囲気を感じさせる意外な一面を聞かせてくれて、妙に嬉しくなりました。でもこの人、バラードよりも勢い溢れるジャンプ・ナンバーの方が合っているように思います。


 後半の8曲は「フィジカル・アトラクション」の曲ですが、こちらは前半に比べるとグッと洗練された感じで、スウィート・ソウル的な滑らかさを感じさせてくれます。完成度や聞きやすさという点ではこちらの方が上かと思います。やはり良い曲が揃っていますが、ちょっとトボけた味わいのある「シーソー」と、ラストのアフリカの大地への祈りみたいな「クン・バ・ヤ」が特に好きですね~。


 それにしてもこのブラックフットというオヤジ、良い歌手ですね。歌う喜びに満ち溢れているのがヒシヒシと伝わってきます。ディープ・ソウルなんて単なる形の芸能である、なんて言った評論家もいましたが、この人の歌は形だけではないホンモノのソウルが感じられます。このブツ、ソウル・ファンが名盤と評価しているだけあって、本当に良い作品だと思います。


「フィジカル・アトラクション」のジャケ。ださ~っ!
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2008’10.12・Sun

SAIFON UTHAIRAT 「THIM BARBER」

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 バンコクのショッピング・センター、セントラル・ワールドのメンポーンという店でブツを物色してレジで支払いをしようとしていると、後から店員の兄ちゃんがブツを2枚手にして英語で話し掛けてきました。「これ超お薦め!すっげえいいから買わね?」と。兄ちゃんが薦めてきたブツは、FHONJAR PARPIROMの06年の「TOE HAI TAI KOR MAI RARB」と、サイフォンの03年のこのブツでした。確かどっちも持っていたはずなので、「持ってるから要らね」と言ったのですが、日本に戻ってきてCD棚を漁ってみると、サイフォンのブツはすぐに見つかったのですが、フォンジャーのブツが無い!「しまった、フォンジャーは持ってなかったあ!」。うーむ、記憶違いでありました。買っときゃ良かった…。と思ってたら、サリガレコードさんにフォンジャーのVCDのバーゲン品があるのを発見、とりあえずゲットすることにしました。


 それにしても今考えると、03年やら06年やらのブツが一体どこから出てきたんだ?店頭にはほとんど最新盤しか並んでなかったぞ?そんな昔のブツが店に残っていること自体が奇跡だということに、今頃になって気が付きました。でももしかしたら単なる売れ残り?


 何だかよくわかりませんが、とりあえず兄ちゃんが薦めてくれたサイフォンのこのブツを取り上げておこうと思います。サイフォンのブツはこれともう一枚04年のブツを持っているのですが、それ以降は音沙汰が無いようです。それでも店の兄ちゃんが薦めてくるあたり、もしかしたら当時は大ヒットでもしたのでしょうか?


 兄ちゃんが「すっげえいい!」と言う割には全然印象に残っていないので、改めて聞いてみると、そこそこノリの良いルークトゥン~モーラムであります。洒落っ気を感じさせる歌の実力はなかなかのものであります。ひたすら真面目に歌っているのはよくわかります。しかし、何かイマイチ物足りないんですよね~。それが何かとハッキリ言ってしまえば、あまりに華が無いというのが一番大きいかと思います。うーむ、なんであの兄ちゃんはこれを薦めてきたのでしょうか?やっぱりただの在庫整理が目的か?


 サリガレコードのmiyaさんのお話では、この店、大して良くも無いブツとか在庫品をしつこく薦めてくる、結構ウザい店なんだそうです。な~んだ、やっぱり売れ残りの処分が目的だったんだ。なかなか迷惑な店でやんす。買わなくて良かった…って、フォンジャーのブツ、サリガさんで注文しちまったじゃん!まあそれでも当たりの可能性もありますので、届くのを楽しみに待ちたいと思っています。


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2008’10.10・Fri

ITCHYWORMS 「SELF-TITLED」

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 最近はタイのブツばかり取り上げてきましたが、ちょいとここらで一休みして、今回はフィリピンのブツを取り上げようかと思います。


 今回取り上げるのは、フィリピンのロック・バンド、イッチーワームスの新作です。前作はハード・ロックを基調にして、ポップスだのプログレ風組曲だの寸劇だのと雑多な要素をブチ込んで凄まじく強靭な音楽性を見せつけた大傑作で、07年の個人的ベスト10の第1位に選んでしまいましたが、それだけに待ちに待った新作であります。ワクワクしながら再生したこのブツ、結論から言いますと、期待通りのめっちゃ楽しい大傑作だと思います。


 ハード・ロックを基調としたスタイルに変化はありませんが、今回はよりハード・ロック的な要素を前面に押し出してきています。しかもメロディは相変わらず非常にポップ。表面的には前作よりもスッキリとして、聞きやすくなりました。しかしじっくり聞いていると、オールディーズやR&B、レゲエとか歌謡曲、テクノやらラテンやら、とにかく色々な要素をさり気なく取り入れているのが聞き取れまして、更に深化が進んだと感じられます。コーラス・ワークのレベルの高さも特筆モノですね。とてつもないクセモノ振りは、本作でも健在であります。


 しかもこの連中、頭で考えてこういう音楽をやっているという感じではなく、次々に湧いてくるアイデアを心から楽しみながら嬉々としてやっているという雰囲気があります。だから全然頭でっかちになること無く、メチャメチャ楽しい音楽を作ることができるのだと思います。溢れ出るカラッと明るいユーモア感覚。うーむ、この連中の音楽好き度は半端ではありませんね~。素晴らしい!


 フィリピン音楽と言えばR&B系の歌姫や、最近ではロック系の若手女性歌手が非常に目立ちますが、そんな中で独壇場の如く気を吐く男性バンドのイッチーワームス、大変に貴重な存在ですね。凄いですよ、この連中は。男性バンドと言えば、今年はリヴァーマヤが気合の入った力作を出してくれましたが、イッチーワームスのこの新作を聞いたら、リヴァーマヤがどこかへ吹っ飛んでしまいました。


 それにしてもイッチーワームス、やってくれますねえ。ライヴでの演奏はまだ未熟なところもあると聞きますが、ブツだけで考えるなら、フィリピン最高峰のバンドに成長したと言っても良いものと思われます。90年代のフィリピンにはイレイザーヘッズ(ERASERHEADS)という、それはそれは素晴らしいまさにアジアでもナンバーワンと言える最高のロック・バンドが存在しましたが、音楽性は違っていても、現在はイッチーワームスがその位置に立ったと感じられます。


 前作・本作と、とんでもなく素晴らしい大傑作をモノにしたこの連中、もっと注目されても良いのではないかと思う、ころんなのでやんす。微力ながら、力一杯応援させていただきますよ!


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2008’10.08・Wed

LA-ONG-FONG 「COZY COLLECTION」

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 タイのポップス・グループ、ラ・オン・フォンの05年のアルバムです。セントラル・ワールドのB2Sという店でゲットしました。インディーズのポップスものですので少々お高くて、230バーツでした。日本円で約750円位でしょうか。


 このブツ、何年も前から存在は知っていたのですが、入手困難な状況が続いていてなかなかゲットできませんでした。しかし今回のバンコク行きで、たまたまB2Sだけにこのブツが2枚ほど置いてあるのを発見しまして、当然の如くゲットしてきました。タイではひと昔前のブツなんて通常なら入手できるはずはないのですが、何故か今回は奇跡的に残っていたんですよね~。ラッキーでありました。


 このブツを聞きたかった理由ですが、ジャケが良いからであります。何だか見るからにオシャレな音を出しそうな雰囲気が漂っているじゃないですか。東南アジアのオシャレ系音楽って結構良い音を出しますから、おそらくこれもイケてるのではないかと思っていたのでありますが、実際に聞いてみると、思った通りのオシャレな音が出てきました。うーむ、いい感じじゃないですか。


 音的にはボサノバやジャズっぽさを持った、アコースティックな質感を生かした可愛らしいポップスであります。とにかく「オッシャレー!」という言葉がピッタリの音であります。前に同じくタイのオシャレ系グループ、DOObaDOOという連中を取り上げましたが、あちらがジャズっぽさをより強く持ったグループなら、こちらはもっとポップス寄りのグループであります。どちらにしても良い感じなのは間違いないです。


 そしてこの手の音には欠かせないのが、ちょっと舌足らずで可愛らしい声をした、あまり声量が無くて上手くはない女の子の歌であります。この組み合わせってこの手の音楽の黄金律ですね~。まさに「ハマる」パターンであります。


 しかし考えてみればこのパターンって、ある意味では演歌とか様式美のヘビメタとかと同じような、形の芸能になってしまっているのかもしれません。「オシャレな音には、オシャレな格好をした可愛い女の子の可愛い歌がなければならないのである!」なんて暗黙の了解が、作り手にも聞き手にもあったりして。まあこの手の音で、軟弱な男の軟弱な歌というパターンはありますけどね。でもオシャレ系の音で、むさ苦しいオヤジが暑苦しくシャウトするものなんて聞いたことありませんよね~。


 まあ何にせよ、この手の音がお好きな方であれば間違いなくハマれるブツですし、とてもよく出来た作品だと思います。ただ、タイではこのような良質のポップス作品を出した連中は、何故かアルバム1枚遺しただけで消えてしまうのが常なのですが、この連中もその後姿を消してしまいました。良質なポップス作品を出したら消える、このパターンはタイの伝統的な形の芸能なのかもしれません。困ったものでやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’10.06・Mon

「イオンでセール、その2」

 先日の「イオンでセール」の続きであります。前回はロス・コンパドレス、ハリス・アレクシーウ、J.ブラックフットの3枚をゲットしたのですが、やはりブラジルのサンバ歌手、ベッチ・カルヴァーリョの「人生は居酒屋」と「私の道」がどうしても気になるので、再度セールに行ってきました。


 学生の頃はベッチが凄く好きで、中古でLPを見つける度に買っていました。CDで再発された当時はまだLPを聞ける環境だった為に、CDで買い直そうという気は全く無かったのですが、現在はLPが聞けないので、LPしか持っていない「人生は居酒屋」と、聞いたことが無い「私の道」の2枚がどうしても気になるのであります。


 売れてしまっていれば諦めもつくのですが、セールのワゴンを見たところ、当然の如く売れ残っています。うーむ、いいんだか悪いんだか。とりあえず「私の道」を手にして他のブツを眺めていると、強烈に面白そうなものを発見してしまいました。メリケンのブルース・バンドでカーター・ブラザーズという、見たことも聞いたことも無い連中の2 IN 1のブツであります。メチャクチャに胡散臭そうなジャケを見て直感で面白そうだと思ったのですが、実際はどうなのかさっぱりわかりません。でも超気になる~!しかし3枚も買う予算はありません。今回は2枚だけです。当然の如く何を買おうか悩むことになってしまいました。


 しばらく悩んで出した結論が、下の写真の通りです。


メリケンのカーター・ブラザーズの2 IN 1です。猛烈に胡散臭そうな連中!オビに「B.B.キングやオーティス・ラッシュ全盛時にも匹敵する”凄さ”」と書いてあります。フカシこいてんじゃねえぞコラ!
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マケドニアのエスマの2枚組ベスト盤です。高校の時の同級生だった松本さんに似ています。
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 カーター・ブラザーズもエスマも聞いたことがありません。どんな感じなのか、とても楽しみです。え、ベッチ・カルヴァーリョはどうしたって?何ですかそれ?


 …いや、ベッチさんのブツは、今回は見送ることにしました。次回CDセールがあって、その時また出会うことがあったら優先的にゲットすると約束し、涙の別れをしてきたのでやんす。

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2008’10.05・Sun

LYDIA 「ALL OF MY HEART」

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 タイでナンバーワンのR&B歌手と言われているリディアの、07年のベスト盤です。ラマ一世通りのスーパー「TESCO LOTUS」の安売りワゴンの店でゲットしました。59バーツ也。


 アジアの女性歌手を色々聞いていると、現状はどの国もR&B系の音楽が幅を利かせています。日本はもちろんのこと、フィリピン、マレーシア、ベトナムなんかは特にそうですよね。もちろんタイも例外ではありません。私はタイの音楽に関しては9割方ルークトゥンとかモーラムを聞いていますが、たまにゲットするポップスのブツはR&B系の音楽を聞かせるものが多いですね。タイのR&Bは言葉の響きもありますし、ポップなメロディが多いこともあって、結構柔らかい感じに聞こえるものが多いです。例えば私の大好きなグループのセニョリータとかエリーン・ベースなんかがそうですね。そのような音を期待してリディアを聞くと、もしかしたら「ありゃ、何か違うぞ?」なんて思わされるかもしれません。


 このリディアちゃん、まだ若い歌手ですが(二十歳前後のはずです)、タイのこの手の歌手としては珍しく、相当本格的にメリケンR&B的な歌を歌おうとしています。まあそれだけにかなり硬派な雰囲気を持っていて、タイっぽい柔らかさに欠ける歌であります。だから個人的にはこれまであまりリディアちゃんのブツを聞くことはありませんでした。今回はたまたま安くベスト盤をゲットできましたので、これを機会に聞き直してみようかと思ったわけであります。


 で、聞き直してみると…何だか評価が難しい娘ですね~。歌声がちょっと鼻声ですのでその部分で好き嫌いは分かれるかとは思いますが、かなり歌えるのは間違い無いですし、気持ちを込めて歌おうとしているのはわかります。しかし、厳しいことを言ってしまうと、彼女のソウルがイマイチ伝わって来ないんです。R&Bはこのように歌うのだ!というお手本のような歌ではありますが、形式に流れてしまっている感があるんですよね。まあこのブツの編集が、アップテンポの曲を極力減らして徹頭徹尾バラード攻撃を仕掛けてくるというのが、一番大きな問題点ではあると思います。もっと色々なタイプの曲を収録して、起伏に富んだ展開を聞かせてくれれば印象は違ってくるのでしょうけど。タイの人達はこの手のスロー・バラードが大好物なのでしょうか?


 まあ一言で言えばR&Bにこだわり過ぎ、ということでしょうか。もっと柔軟な姿勢でアイドルっぽいポップスなんかも歌った方が、もっと自分を生かせるのではないかと思うのでやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’10.03・Fri

「イオンでセール」

 どうでもいい話ですが、ウチから歩いて3分程のところにあるイオンの催し物会場で、今週はCDやDVDのセールをやっています。いつもなら殆ど見るべきものがありませんので、まず買うことはありません。またいつもと同じなんだろうな~と思いつつ、一枚980円のCDコーナーを見てみました。通常は一枚780円均一の中古盤なので、「980円って高いな…」などと思ったのですが、今回は中古ではなくて封も切っていない新品の格安販売でした。あまり期待もせずにワゴンを見てビックリしました。何じゃこりゃ!


 最初に目に入ったブツがシャロン・シャノンの「リベルタンゴ」、次にエリゼッチ・カルドーゾの「絶唱」、その次がアヴァロンの「ベル神の炎」。凄えじゃん、この品揃え!と思ったら次から次へと掘り出し物がザクザク出てきます。目に付いたものを挙げてみます。


(既に持っているブツ)
「ベスト・オブ・オルケストル・ヴェヴェ」、フランコ&T.P.O.K.ジャズの「ル・グランメートル」、「セプテート・ナシオナール・デ・イグナシオ・ピニェイロ」、アルセニオ・ロドリゲスの「エル・センティミエント・デ・アルセニオ」等。


(持っていないブツ)
シャロン・シャノンの「リベルタンゴ」、エリゼッチ・カルドーゾの「絶唱」、アヴァロンの「ベル神の炎」、ロス・コンパドレスのベスト盤、シエラ・マエストラの何とかいうブツ、ベッチ・カルヴァーリョの「人生は居酒屋」と「私の道」、「センセーショナル・メイタルズ」、J.ブラックフットの「タクシー」、ハリス・アレクシーウのベスト、ケイト・ラスビーの「星空の下で」、フラコ・ヒメネスの「サン・アントニオをあとにして」、ライトニン・ホプキンスの「モジョ・ハンド」、マイティ・スパロウの「ジーンとダイナ」、ヒュー・トレイシーのアフリカ現地録音シリーズ2枚、クラナドの「イン・コンサート」、ペンタングルのライブ盤、その他諸々。


 凄すぎます、この品揃え。欲しいブツを全部買ってしまうと一万円あっても足りません。ここは冷静になる為に何も買わずに一度家に戻り、頭を冷やしてから再度出直すことにしました。家に帰って色々考えた末に、とりあえずは3枚から最大5枚までという制限で買うことに決めました。その条件ならどれを優先してゲットするかを検討しまして、アヴァロン、コンパドレス、ベッチの2枚、アレクシーウ、メイタルズ、J.ブラックフットの中から選ぶことにしました。売れてしまっていたら縁が無かったということで。売れてしまった方が悩まなくて済みますから、多少は売れてくれた方がありがたいです。


 というわけで一日置いて本日、再び行ってみました。どの程度売れてるかな~と思ってワゴンを見てみると…全然売れてねえじゃん!全部残ってるし!そりゃそうですよね、こんな福岡の片田舎でワールド系の音楽を聞いている人間が、私以外にいるわけがありません。再びワゴンを前にして悩むことになりました。「うー、あれも聞きたいしこれも聞きたい」。困ったものでやんす。


悩んだ挙句にゲットしたのが下記のブツです。


キューバの至宝、ロス・コンパドレスのベスト盤。
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ギリシャの歌姫、ハリス・アレクシーウのベスト盤。
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メリケンのサザンソウル歌手、J.ブラックフットの2 IN 1のブツ。
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 コンパドレスは大好きなので外せません。アレクシーウは前から欲しいと思っていたのでゲット。ブラックフットはたまにはむさ苦しいオヤジの暑苦しい歌もいいかな、ということで。この3枚をゲットできて満足であります。でもベッチ・カルヴァーリョはまだ気になっています…。

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2008’10.02・Thu

JOMKWAN KULYAKORN 「BER NEE YARK MEE FAN」

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 個人的に大好きなルークトゥン歌手、ジョムクワンの新作です。バンコクのラマ一世通りにあるスーパー「TESCO LOTUS」にて、クラテーちゃんのダンス・リミックス・アルバムと一緒にゲットしました。


 前作は06年の発売で、このブログでは07年10月6日に取り上げましたが、何が何でも聞く人を楽しませるぞ!という芸人根性溢れるコミカルな味わいを前面に出しつつ、歌はメチャメチャしっかりしている力作で、私は高く評価しました。それだけにこの新作にはかなり期待していたのですが、期待を裏切らない非常に良いアルバムに仕上がっていると思います。


 前作同様に今回も、コミカルな味わいの曲もあればしっとりした哀愁を感じさせる曲もありますが、どちらも軽々と歌いこなす実力は相変わらずですね。まあ元々歌声そのものに憎めない愛嬌がある人ですので、どんなタイプの曲を歌ってもどうしてもコミカルな味わいは滲み出てくるのですが、それを好きになれるかどうかでこの人の評価は分かれるかもしれませんね。人によっては、何だか品が無くてわざとらしい歌い方だと感じるかもしれませんし、洒落っ気のある楽しい歌だと感じるかもしれません。当然私は後者です。


 まあ何だかんだ言ったところで、ルークトゥンは聞く者を楽しませてナンボの音楽だと思います。芸術作品として鑑賞するようなものではなくて、ワイワイと賑やかに盛り上がって、仕事とかの嫌なことも忘れて歌って踊って楽しめればそれでOKなんだと思います。おそらくジョムクワンもそう思っているのではないでしょうか?だから常に聞く者を楽しませようとして、サービス精神たっぷりに持ち味であるコミカルな味わいを意識的に前面に押し出してくるのでしょう。このアルバム、歌って踊って楽しんでという点では、満点だと思いますよ。


 先日レコ・オヤジ69氏がブログで「アラブ歌謡に名盤ナシ」という、アラブ歌謡マニアが頭から湯気を出して怒りそうな言葉を引用されていましたが、その言葉を拝借するなら、「ルークトゥンに名盤ナシ」だと思います。ルークトゥンに名盤として鑑賞するようなブツは要りません。楽しんでスカッとすればそれで良いのだと思います。その意味でジョムクワンのこのブツも、非常にルークトゥンらしい一枚だと思います。楽しければOK、それが音楽を聞く時の私の基本的なスタンスなのですが、だから私はルークトゥンが好きなのだと思っているのでやんす。


裏ジャケ。指先からヘンな光が出とるぞ!
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あと、残念ながら試聴が見つかりませんでしたので、今回は試聴の貼り付けは無しです。

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2008’10.01・Wed

「夢のこと」

 どうでもいい話ですが、たまにイヤ~な夢を見ることがあります。例えば、自分がまだ学生で、卒業間近なのに単位が足りないという夢です。これは昨年あたりまでよく見ていた夢です。「うわっ、ヤベ~!卒業できないじゃん!」と冷や汗をかいて死ぬほど焦ってうろたえる、というところで目が覚めるのです。目が覚めてから、「ああ、自分は今は学生じゃなかった…」と胸をなでおろすのですが。うまくいかなかったらヤバイことになる仕事の前日に見ることが多かった夢ですね。


 つい先日見たのは、中学・高校の頃に大嫌いだったヤツが、電車の中で不良軍団を10人ぐらい引き連れて私に絡んでくるという夢です。カラんでくると言ってもカツ上げされるとかではありません。今から悪事を働くけれども誰にもチクるんじゃねえぞ、という脅迫であります。その際にそいつに手の甲を爪を立てて引っ掻かれ、傷を付けられました。ちょっと怯んで「わかった…」と言ってしまいました。相手が10人以上もいたらケンカしたってどうやっても勝てませんし、大人しく従うしかなかったのですが、怯んでしまった自分を無性に情けなく思いました。そこでちょっと考えました。電車の連結部分なら狭いので、相手の人数が多くても1対1のケンカになるから勝てるかも!と。まずは大嫌いなヤツを誘い込んでシバき倒そうと思った時に目が覚めました。夢の中とはいえ手の甲に傷を付けられたわけですから、一発ぐらい蹴りでも入れてから目覚めれば良かった、とか思ったりして。でもそうなったら、夢の中で乱闘になるか…。


 うーむ、考えてみればアホな夢です。何でそんな夢を見たのかは知りませんが、私が思うのは、「これが夢で良かった」ということです。もしかしたら現実にこういったことが起きる因縁を持っていたのかもしれませんが、「夢でその因縁を消化できて良かった!」と私は考えます。夢で「単位が足りない!」という因縁を消化したから、現実のヤバそうな仕事はちゃんと片付き、夢で嫌いなヤツに絡まれるという因縁を消化したから、現実に変なヤツに絡まれたりはしない、そういうことだと思っています。


 実はこんな考え方ができるようになったのは最近のことなのですが、こう考えるようになってからは、あまり変な夢を見ることは無くなってきました。嫌いなヤツに絡まれる夢を見たのは、最近少々ムカッとくることがあって他人に対して怒りの感情を持ったから、それが夢となって自分に返ってきたのでありましょう。悪い感情は自分に返ってきて自分を傷つけることになる、だから悪い感情はできる限り持たないようにするべきだということを、この夢が教えてくれたのだと思っています。


 人の夢を分析して深層心理がどうこうとか夢判断がどうこう言う輩は少なからずいますが、夢のことをウダウダ言うような人間の話を、私は全く信用していません。それに夢のことであーだうーだ悩むよりも、「イヤな夢を見たことで悪い因縁を消化できた!これでスッキリした!」と考えた方が、精神的にもずっとよろしいのではないかと思います。現実の生活でも色々と悩ましい問題が出てくるのですから、わざわざ夢なんかのことで悩むなんて何の意味も無いし時間の無駄でしょ?


 以上、変な夢を見たせいでどうでもいい話を書きたくなった、ころんでございました。

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