2008’12.29・Mon

2008年総合ベスト10

 さて、今年最後のネタは、総合ベスト10の発表です。08年の音楽生活は、個人的には非常に充実していました。ルークトゥンの大豊作に加え、ベトナム音楽の充実振りを実感することもできましたし、フィリピン音楽は相変わらず好調で、日本の音楽も面白いものが多々ありました。ほとんどアジアしか聞いていないんですけど、全く飽きることが無くて楽しかったですね~。他の地域のブツも色々と聞いてみたいのですが、そんな資金も時間も無く、まあ仕方無いかな、ということで。


 今回の選盤対象は、08年に聞いた、07年から08年にかけて発売されたブツです。何もかもリアル・タイムでゲットできるわけではありませんので、1年ぐらいのタイムラグは止むを得ず、というルールで選んでいます。とりあえず順位は付けましたが、まあお遊びレベルということで。それでは…


1位 THU THUY 「VIEN KEO MOI」(ベトナム)
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ベトナム音楽の充実振りを実感する一枚。洗練された音作りと、抜群の歌唱力を誇るトゥ・トゥイのクールな歌が素晴らしい!欧米のポップスやR&Bなんかの要素を取り入れつつ、ベトナムらしいアジアンな情緒を感じさせてくれる傑作です。


2位 DREAM SUPAKARN 「BOR MEE FAN」(タイ)
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ルークトゥン部門1位のドリーム萌ちゃん。ローカルな味わいを持ちつつ、ロック・バンド形態の演奏をすることで、世界に通じるわかりやすさを獲得したブツですね。ルックスも激萌えで、めっちゃ可愛いです。


3位 RIE FU 「TOBIRA ALBUM」(日本)
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最近のJ-POPの若手の中では突出したメロディ・メーカーとしての能力を持つ才媛が、本領を発揮した作品です。独特のクール&ドライな感覚と、日本的な切ない情緒とのバランスが取れた逸品です。


4位 安藤裕子 「CHRONICLE」(日本)
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奇才安藤裕子が放つ、アチラの世界にイッテしまった人間による傑作!狂おしくも美しいマッド・ワールドであります。震える位に凄いです。オザケンのカバーが入っているのが、返す返すも残念でなりません…。


5位 蔡健雅「GOODBYE & HELLO」(シンガポール)
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この人の突出した才能はとどまる事を知りませんね。キラキラと輝くように新鮮な曲の数々が美しい、充実の一枚です。自分の、女性シンガーソングライター好きを再認識しました。


6位 PHUONG THANH 「SANG MUA」(ベトナム)
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ベテラン歌手フォン・タインによる、鳥肌が立つ位の凄まじい絶唱が聞ける作品です。とにかく歌の力が凄いですが音も非常に洗練されていて、1位のトゥ・トゥイと同様にベトナム音楽の充実振りを実感するブツであります。


7位 ITCHYWORMS 「SELF-TITLED」(フィリピン)
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昨年の1位だったフィリピンのクセモノ集団による、ハードロックを主体とした何でもありのミクスチャー・ロック。クセモノのクセに、カラッと明るい快活さが爽やかです。フィリピン最高のロック・バンドだと言っても過言ではないかも?


8位 SUPERFLY 「SUPERFLY」(日本)
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今年の新人賞はスーパーフライで決まり!60年代後半から70年代にかけての雰囲気を感じさせるハードロッキンな懐かしい楽曲が、かえってこの時代に新鮮に響きました。一曲入魂の気合の入った歌唱も素晴らしい!


9位 NIKKI BACOLOD 「NOT THAT KIND OF GIRL」(フィリピン)
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相変わらずの充実振りを見せるフィリピン勢ですが、R&B歌手からハード・ロッカーに転身したニッキーの快活な歌には、特に痺れましたね~。ヒラメちゃんみたいな顔も可愛いですし、昨年4位のダニタと並んで今後の成長に期待したい娘です。


10位 ORN ORRADEE 「BER TOE BER HONG MAI TONG MAR KHOR」(タイ)
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ルークトゥン部門2位のオーン・オラディのブツです。ネタとして取り上げた時はゴチャゴチャと不満を述べましたが、本当は大好きなんです。歌の上手さはまさに天下一品!他の追随を許しませんね。


 次点はフォン・ヴィ(ベトナム)、絢香(日本)、キッチー・ナダル(フィリピン)等。どれも例年なら楽々入賞レベルなんですけどね~。まさか絢香とキッチーが落選するとは、自分でも思っていませんでした。


次点の3枚。
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 新人賞はスーパーフライ(日本)、ヘッポコ賞はフォー・モッド(タイ)、ヘッポコ・ジャケ賞は猫ジャンプ(タイ)。一番面白かったドラマは山田優と志田未来のブチ切れた怪演が光る「正義の味方」。あと、「おせん」の蒼井優は大好きで、ブログで「わっち」とか「やんす」の言葉を使うようになったのは、このドラマの影響でやんす。


ヘッポコのフォー・モッドと猫ジャンプ。
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 来年もこれまでと同じく、東南アジア中心で聞き続けることになると思います。タイ、フィリピン、ベトナム、日本のブツをこれまでと同様に追い続けようかと思っていますが、まあワタクシも気まぐれですから、一体どうなることやら…。


 さて、今回で今年の更新はおしまいです。コメントや拍手を下さった方々、及びネタをお読み下さった方々には深く御礼申し上げます。来年も今まで通りボチボチと更新していきたいと思いますので、よろしくお願い致します。年始は3日か4日頃から開始したいと思っています。それでは、良いお年を!


あと、今年の個人的ベスト・ソングをコメント欄に貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
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2008’12.28・Sun

HONG NHUNG 「NHU CANH VAC BAY」

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 プランテーションでゲットしたベトナムのブツ第8弾は、ホン・ニュンの06年のアルバムで、ベトナム音楽の巨人、チン・コン・ソンの作品集であります。DVD付きの2枚組であります。昨日はフォン・タインのチン・コン・ソン作品集を取り上げましたが、今回はホン・ニュンということで、歌手によってどれだけの違いがあるのかというのが楽しみになってくるわけですが、さて、ホン・ニュンさんは如何に?


 ホン・ニュンはフォン・タインに比べるとずっとおしとやかと言うか、絶唱タイプの歌手ではなく、実に落ち着き払った優しい歌声で、しっとりとした大人の歌唱を聞かせてくれます。この人の歌を聞くと、フォン・タインがちょっとじゃじゃ馬のようにも聞こえてしまいますね。流石にベテランらしい見事な歌だと思います。ちなみにこの人、既に38歳であります。結構歳いってますね~。


 本作で聞ける曲は、フォン・タインのブツよりも陽性のものが揃っています。ジャズやボサノバっぽいオッサレーなアレンジが施されていて、実に優雅であります。イメージ的に、「アフターヌーン・ティーをあなたと」という感じでしょうか?うーむ、チン・コン・ソンというおっさん、色々なタイプの曲を作りますね。なかなか一筋縄ではいかない音楽性を持ったおっさんのようです。本作とフォン・タインのブツを聞くことで、このおっさんの奥の深さが見えてきますね。ミスター・オクレみたいな顔してるクセに、なかなかやるじゃない。


 ホン・ニュンとフォン・タインのチン・コン・ソン作品集、どちらが好きかと言えば、個人的にはやはりフォン・タインの方が好きですが、一般受けするのはおそらくホン・ニュンの方でしょう。チン・コン・ソンというおっさんはベトナム音楽の人ではありますが、あまりベトナムっぽくない、洗練されたシティ・ポップス志向も併せ持った人のようです。そのシティ・ポップス志向の完成度の高さがよくわかるのは、こちらのホン・ニュンのブツだと思います。それだけにこのアルバムの方が耳ざわりが良いですし、チン・コン・ソンの面白さがより生かされているのではないかと思ったりするのでやんす。


 ホン・ニュンさん、実はもう一枚チン・コン・ソン作品集を出しています。こちらは一体何があったのかは知りませんが、音がメチャクチャに悪いです。凄くこもった感じの録音になっていて、音楽云々よりもまずは音の悪さが気になって、聞いていられません。曲はいかにもベトナム歌謡というものから軽快なシティ・ポップス調のものまで色々と入っていて、非常に楽しいんですけどね~。残念な仕上がりでやんす。


こちらが残念なブツ。
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こちらがチン・コン・ソン。「誰がミスター・オクレじゃ、シバくぞコラ!」
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.27・Sat

PHUONG THANH 「THUONG MOT NGUOI」

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 プランテーションでゲットしたベトナムのブツ第7弾は、フォン・タインの05年のアルバムで、ベトナム音楽の巨人、チン・コン・ソンの作品集であります。当時はフォン・タインとチン・コン・ソンというのは意外な組み合わせだったようで、地元では話題になったそうです。


 まあ、チン・コン・ソンと言っても私はほとんど知らないに等しいのですが、私の知る限りでは、叙情的な美しい旋律を作る人のようなイメージがあります。基本的には清楚で澄んだ歌声に合う曲を作る人だと思いますが、ハスキーな声で凄まじい絶唱を聞かせるフォン・タインさんとの組み合わせはどうなのかな?と思って、試聴もせずに興味津々でゲットしました。


 ここで聞けるチン・コン・ソンの曲は、哀愁漂うスロー・テンポの泣かせるバラードタイプのものが中心となっています。クラシック・ギターやストリングスの響きを生かしたバックの演奏も実に美しく、何だかおセンチな気分になってきますね~。ベトナムのサウダージ歌謡であります。陰影に富んだ曲と演奏の数々は、しんみりと過ごしたい時のお供にどうぞ、という感じですね。


 そんな曲に合わせたのか、フォン・タインさんの歌はお得意の絶唱は封印して、出来る限り淡々と歌うように心掛けているようです。歌声はフォン・タインそのものなんですけど、らしくないと言えばらしくない歌ではあります。しかし、抑えに抑えて歌う歌声からジワジワと沁み出してくる情念というものが感じられまして、さすがにフォン・タイン、チン・コン・ソンの曲だろうと何だろうと、結局は自分のものにしてしまっているように感じられますね。表面的には少々盛り上がりに欠けるようにも聞こえるでしょうが、いやいや、なかなか奥の深い歌でありますよ♪


 この人、個人的にはベトナムの歌手の中でもかなりのお気に入りの歌手なのですが、やっぱり良い歌手だと思います。基本的に絶唱タイプの歌手は苦手なのですが、この人は何だか可愛らしさがあるから好きなのであります。しかもこのアルバムは絶唱がかなり控え目ですから、その抑えた歌唱が健気で余計に可愛らしく感じられ、「うおーっ、めっちゃハグした~い!」なんて気分になってくるのでやんす。既に35歳になる年増歌手ですが、年増だろうと何だろうと可愛い人は可愛いのだ!ということで。この人のアルバム、全部集めたいです。どなたか協力して下さい。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.25・Thu

LIPZ PROJECT

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 タイのRSレーベルの中のアイドル専門部署「KAMIKAZE」が送り出す3組のアイドルの、多分顔見世的な意味合いがあると思われる07年のアルバムです。4人組の「CHILLI WHITE CHOC」、2人組の「SISKA」、ピンの「WAII」の3組が収められています。ちなみに、フォー・モッドも猫ジャンプも「KAMIKAZE」所属であります。


 まあジャケを見るからに激しく下らなそうですので、当然の如くジャケ買いしてしまいました。このジャケに写った女の子達、どう見てもまともに歌が歌えるような気がしません。しかもルックスで選ばれたとも言えないような、ビミョーな娘達が揃っています。うーむ、これは期待が持てるブツですね~。この中からフォー・モッドや猫ジャンプに匹敵するようなアイドルが出てくるのでしょうか?


 ワクワクしながらブツを再生してみると、聞こえてきたのは見た目を裏切らない、素晴らしく下らなくてヘッポコな歌の数々であります。3組ともとても聞くに堪えないとてつもなくヘロヘロな歌なのですが、これぞフォー・モッドや猫ジャンプを受け継ぐタイのアイドル歌謡!という仕上がりになっていると思います。いいっすね~、わっちはこういうの、大好きでやんす。


 中でもシスカの、まるで腹筋が無いかのようなフニャフニャの歌にはシビレますね~。それでいて何だか妙に切ないアジアンな色を醸し出しているという、なかなかステキな連中であります。いかにもアイドルらしいアイドル歌謡を歌う連中ということで、これは正統派のタイ・アイドルだと思います。


 ワイーはヒップ・ホップ色が強めで、チリ・ホワイト・ショックはヒップ・ホップもポップスも何でもありという感じですが、比べてみればワイーの方がサマになっているように聞こえます。とは言っても、目クソと鼻クソを比べるようなレベルですから、別にどっちがどうであっても構わないんですけど。歌がダメなら数で勝負!という点では、チリ・ホワイトの方がタイ・アイドルらしいと言えるのかもしれませんね~。いずれにせよ、こんヘンな連中が次々に出てくることに、わっちは感心してしまうのでやんす。


 まあこの中から誰が売れようと別に構いません。楽しいブツを出してくれればそれでOKです。個人的にこの3組の中でどれが一番好きかと言えば、みんな好きなんですけど、強いて言えばシスカでしょうか。でも、どいつもこいつもヘッポコで下らなくて激しく脱力させてくれて、めっちゃ可愛いと思います。ルックスの好みは、シスカのジャムちゃんですかね~。あとは歯の矯正の針金がタイのアイドルらしいチリ・ホワイトのピムちゃん。そう言えば、フォー・モッドもデビュー時は歯の矯正してたな…。


こちらがシスカ。左がジャムちゃん。
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こちらがチリ・ホワイト・ショック。右下が歯の矯正のピムちゃん。
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こちらがワイー。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.22・Mon

2008年ルークトゥン・ベスト10

 今回で300回目の更新になります。昨年の9月半ばから本ブログをスタートして約1年3ヶ月、いつの間にやら300回も更新していました。記念に今回は今年のルークトゥン・ベスト10をアップ致します。対象は08年に聞いた、07年から08年にかけて発売されたブツです。


 今年のルークトゥンは非常に充実しておりまして、ベスト候補が目白押しでしたので、選ぶのが大変でした。今回ここに選んだ10枚は全て、例年ならベスト3に入るブツです。とりあえず順位を付けてみましたが、1位と2位は頭一つ抜けているものの、他の順位はどう入れ替わってもおかしくありません。それでは早速…。


1位 DREAM SUPAKARN 「BOR MEE FAN」
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サリガレコードのmiyaさんに教えていただいた、ドリーム萌ちゃんです。ルックスのインパクトとロックっぽくも素朴でローカルな味わいが絶妙にマッチ。


2位 ORN ORRADEE 「BER TOE BER HONG MAI TONG MAR KHOR」
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元々歌は天下一品のオーン・オラディが本領を発揮した一枚。コテコテのルークトゥン専門レーベルが作るワンパターンなフォーマットの中で、最高の歌唱を聞かせてくれます。


3位 BEW KALAYANEE 「BUNTUEK PLENG RUK」
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ロック・バンド形態であまりコブシを回さない歌で聞かせるルークトゥンは、もはやルークトゥンを超えてルークトゥン・ロックとでも言うべき世界へイッテしまいました。


4位 MAM PIMANRUM 「YHARK PLIEN NARMSAKUL」
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私以外に誰一人として注目していないと思われる、メーム・ピマンラムです。いかにもルークトゥンらしいルークトゥンなのですが、軽やかでノリのいい歌い回しが素晴らしい!


5位 AJAREEYA BUSSABA 「HUA JAI…MEE NGARN KAO」
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成長したアーチャリヤーによる、勢いに溢れたミクスチャー・ルークトゥンです。ルックスも歌も見事に成長したアーチャリヤー、萌えますね~。


6位 AIM APASSARA 「AOK HUK PAI DAENG」
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中堅どころのモーラム歌手、エーム・アパサラーが放つ会心の一枚。歌は上手いのにパッとしなかったオバサンが、突然若返った哀愁歌謡です。


7位 KRATAE 「SAO KARD LAENG」
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我が愛しのクラテーちゃんのブツは、どれも素晴らしいです。可愛いし歌は上手いし、萌えますね~。好きです、愛してます♪2年連続の入賞は、クラテーちゃんだけです。


8位 JOMKWAN KULYAKORN 「BER NEE YARK MEE FAN」
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芸人根性溢れるジョムクワンの、聞いてくれる人全員を何が何でも楽しませるわよっ!とでも言っているかのような気合の入った楽しいブツです。


9位 EARN THE STAR 「BUD CHERN KHONG KWARM KID TUENG」
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ルークトゥン界ナンバーワンの美女とも謳われる(?)、エーン・ザ・スターのデビュー盤です。来日もしましたね~。美人なだけではなく、歌も上手いです。


10位 PRAI WARUNYA 「YORD PHAI JAI PEE」
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昨年デビューの新人プライさんの、地味ながらも滋味溢れる歌の数々。今後末長く活躍してくれることを期待しております…って、すぐに消えそうですが。


選外はポー・パリチャート、フォン姫、ターイ・オラタイ、ブア・バンチター、イン・ティティカーン等。新人賞はブア・バンチターです。


こちらは新人賞のブア・バンチター。
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来年は早々にアム・ナンティヤーが新作を出してくれそうです。年末発売の為に入手が間に合わなかったメンポー・チョンティチャーとかエー・スチャワディーの新譜にも大きく期待をしています。今の段階で既に新年早々の楽しみができましたので、とても嬉しいです!来年も充実したルークトゥンがたくさん出てくることを期待しています。

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2008’12.21・Sun

蔡健雅 「GOODBYE & HELLO」

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 シンガポール出身のシンガーソングライター蔡健雅(タニヤ・チュア)の、07年のアルバムです。先日関西に行った時に、プランテーションにてゲットしたブツです。実はワタクシ、この人が結構好きでありまして、このブツの他に4枚ほどアルバムを持っています。まあどれも中古で、中には290円でゲットしたブツなんかもあるのですが、今回初めてこの人のブツを新品で買いました。この人のアルバムには、それだけの価値があると思ったからです。


 タニヤさんのブツを聞いていつも思うのは、とにかく作曲能力が優れているということであります。いつも本当に美しい曲を書くんですよね~。いかにもシンガーソングライター的な、ギター弾き語りが似合うフォーク・タッチの曲が中心なんですけど、その手の音が好きな私にはたまらないものがあります。まあ出身がシンガポールだけに、英語圏の音楽の影響を多大に受けているのは明らかですが、この人の場合はそのまんま英語圏の音楽のコピーに終わってはいません。現在はシンガポールを出て主に台湾で活躍しているらしいのですが、アジアの人間としての自分をきっちりと自覚しているようで、音楽の中にもしっかりとアジア的な情緒が感じられます。だからこそ曲の中にこの人独自の美しさが出てくるのでありましょう。


 そしてそんな曲に合わせて、決して派手になることはない控え目なアレンジを施すことで、曲の美しさを引き立てています。ひんやりとしたアコースティックな響きを生かした音作りの美しさは天下一品だと思います。淡々とした中にも切々とした熱い感情を秘めた歌声に、この音作りは非常に合っていると感じます。基本はセルフ・プロデュースの人ですから、自分の持ち味を生かす音がどういうものなのか、よくわかっているのでしょう。その辺のバランス感覚は非常に優れている人だと思います。


 この人の才能、フィリピンのバービー・アルマルビスやキッチー・ナダル、インドネシアのメリー、日本のFAYRAYなんかと並べて語ってもよいのではないでしょうか。控え目ながらも、間違いなく東~東南アジアの音楽界における怪物の一人だと思います。しかも中華系ですから、中華ポップス・ファンにも受け入れられる要素がありますし、欧米的な音楽の要素が強いですから、その手の音楽ファンの心を掴みやすい位置にもいますし、しっとりした切ないアジアンな情緒も持っていますから、アジア音楽ファンにも親しみやすいところがあります。言い換えれば、より多くの音楽ファンに愛される要素を持った人だということです。このアルバム、色々な人にお薦めしたいブツであります。


 いや~、やっぱりプランテーションの店長さんが誉めるだけのことはある人ですね~、タニヤさんって。中華系の歌手の中でもこの人のブツだけは仕入れるようにしているとおっしゃっていましたが、わっちにもそのお気持ちがわかる気がするのでやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.20・Sat

PHUONG ANH 「GIAC MO」

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 プランテーションでゲットしたベトナムもの第6弾は、フォン・アインの06年のデビュー・アルバムです。「明日のスター」とかいうオーディション出身で、82年生まれの26歳だそうです。ジャケ写がなかなかいい感じですが、実際にそこそこ綺麗な人のようです。プランテーションの店長さんのお薦めの歌手なんですけど、自分の中では完全なジャケ買いであります。


 それにしてもフォン・アインさん、デビュー盤にしてこの落ち着きぶりは一体何事?という位に落ち着き払った堂々たる歌を聞かせてくれます。優しく柔らかな歌い口で、絹の如き滑らかな歌なんですよね~。流石にベトナム、凄い歌手がいるものであります。抑制された表現の中に気持ちを込めるというタイプの歌手ですね、この人は。うーむ、わっちの好きなタイプの歌手でやんす。


 そんなフォン・アインさんが歌う曲は、ベトナム版AORとでも言うべきしっとりと落ち着いたものであります。よく聞けば間違いなくベトナムの音楽なんですけれども、表面的にはベトナムっぽさをほとんど感じさせないような仕上がりになっています。日本のオシャレなカフェなんかでかかっていても、全く違和感が無いような雰囲気なんですよね~。バックの音もジャズやR&Bっぽさを感じさせる、とても洗練された音を出していますし、オッサレーでしかもまだ他の人が聞いていないような音楽が欲しい!なんていう方には、最適なブツなのではないかと思いますよ。


 ベトナムっぽさをあまり感じさせないベトナム・ポップスというものは、最近になってボチボチと出てきていますが、今後はこのような傾向が更に強まっていくのかもしれませんね。その一方でベトナム的としか言いようが無いほど独自性を持っている、民歌っぽいポップスの世界も確固としてあるわけで、音楽的な状況としては、実に面白いことになってきているように思います…って、前にも書きましたよね、失礼致しました~!


 今後は民歌なんかも貪欲に取り込んで、もっと独自の世界を作り出してくれれば、更に面白いことになっていくのではないかな~、などと期待を持たせてくれるアルバムでもあります。もちろん今のままでも魅力的なのですが、このままではその他大勢の歌手の中に埋もれてしまいそうな感じがありますので、どうせなら色々とやってみてもいいんじゃないか、などと思うのであります。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.18・Thu

HA TRAN 「98-03」

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 プランテーションでゲットしたベトナムもの第5弾は、死体みたいな顔のジャケが少々気持ち悪い、ハー・チャンの04年のアルバムです。アメリカ在住の歌手らしいですが、現在はどうなのでしょうか?ジャケはこんな感じではありますが、中身の方は素晴らしいですよ!ジャケとは対照的な、非常に活き活きとしたカッコいい音楽であります。ちなみにこの人ですが、以前はチャン・トゥ・ハーと名乗っていたそうです。だからと言って、ご存知の方がいらっしゃるとは思いませんが(わっちも知りません)。このアルバムには、ベトナム時代にチャン・トゥ・ハー名義で歌っていた曲と、新しい曲が入っているようです。


 音作りの方はアメリカ在住ということが影響しているのか、04年頃のベトナム歌謡とは思えない物凄いクオリティの高さがあります。やっている音楽は、聞けばそれとすぐにわかるベトナム歌謡ではあるのですが、まるでピーター・ガブリエル先生のような立体的な音作りで、ジャズの要素を基本にしつつ、南アフリカっぽいコーラスを聞かせたり、アイリッシュ・トラッドみたいに聞こえたりする展開もあったりして、スッキリとスタイリッシュでありながら非常に奥の深い音楽を聞かせくれます。何と言うか、プログレッシヴなミクスチャー・ベトナム歌謡という言葉が相応しいのではないかと思います。特に2曲目なんかは、ベトナム音楽を取り入れたアイリッシュ・トラッドと言われても通用するような、震えるほど素晴らしい出来の曲ですよ。


 ハー・チャンの歌の方は、ジャケからするとリディア・ランチとかメレット・ベッカーみたいなおどろおどろしい歌を歌いそうな感じですが、全然そんなことはありません。まるで落ち着いたジャズ歌謡の歌手みたいなのですが、時に活き活きと明るく楽しげに、時にしっとりとアジア的な情緒を漂わせつつ、伸びやかな声で自由自在な歌を聞かせてくれます。メチャメチャに上手い歌手ですね、この人。聞き惚れてしまいますよ、ホントに。


 それにしてもこのアルバム、素晴らしいですね~。この音作りにこの歌ですから、聞けばそのクオリティの高さに驚く方が多いのではないかと思います。今年発売のアルバムなら、今年の個人的年間ベスト10の、間違いなくベスト3に入るブツでやんす。感服致しました!このブツ、アジア音楽好きの方は言うまでもなく、普通のジャズ・ファンやプログレ・ファン、英国フォーク・ファンなんかの耳も捉えて離さない魅力があるのではないでしょうか。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.16・Tue

DA ENDORPHINE 「SOUND ABOUT」

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 タイのロック・バンド、ダ・エンドルフィンの今年のアルバムです。この連中の名前は昔から知っていたのですが、これまで全然聞くことがありませんでした。それは何故かと言うと、ヴォーカルの女の子の顔が怖いからであります。「お前はスージー・スーか!」と言いたくなるような目の隈取りメイク、怖くないですか?だから興味もほとんど無かったに等しいんですよね~。あ、ちなみにスージー・スーとは、スージー&ザ・バンシーズというバンドをやっている、怖い顔したオバサンのことです。下手っぴーでヘッポコな歌は可愛いんですけどね。どうでもいいんですけど、「スルー・ザ・ルッキング・グラス」(だったっけ?)は名盤ですね。


 脱線し過ぎました。話を元に戻します。エンドルフィンに興味が無かったクセに何でこのブツをゲットしたかと言いますと、この怖い顔の娘が夢に出てきて「ワタシのCDを買え~!」と迫ってきたからです(←ウソです)。実は今年バンコクに行った時、どこのCD屋でもこのブツが置いてありまして、このジャケですから妙に記憶に残ってしまいまして、段々と聞きたくなってしまったからであります。


 で、試しにゲットしたこのブツでありますが、怖い顔のクセに(?)非常に良いではないですか!音楽的にはアコースティック・ギターの響きを生かしたダイナミックな音作りのロックで、音のクオリティも相当に高いです。まるでメリケンのカントリー・ロックとかフォーク・ロックにハード・ロックを足したみたいな感じの音楽ですが、中にはジャズとかAOR的なシャレた雰囲気の曲もあったりして、なかなか楽しい連中です。嬉々として音楽をやっているような、屈託の無い明るさと快活な音がステキであります。


 そしてこの怖い顔の娘の歌が、見た目とは裏腹に、これまた素晴らしく快活なのであります。こーだくみ(漢字忘れた)をもっとハスキーにしたような声で、噛み付いてくるかのような迫力のある歌を聞かせてくれるのですが、歌に全力で取り組んでいる姿勢が伝わってきますし、タイ語の響きのおかげでこの顔に似合わない愛嬌もあって、実にいい感じです。スーパーフライにも似た感じのこの歌には、ちょっと惚れ惚れしてしまいますね~。


 うーむ、聞くほどにめっちゃ良いですね、このブツ。単純明快で爽やかな全10曲、あっと言う間の約39分。エンドルフィン、初めて聞きましたが、これならもっと前から聞いておけば良かったって感じです。聞くにつれて、段々とこの怖い顔の娘が可愛く感じられてきました。見た目は怖いけど、実際に話をしてみたら凄くいいヤツだったというような嬉しさがありますね~。もし実際にこの娘に会う機会があれば、ハグして頭ナデナデしてあげるでやんす♪


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.14・Sun

FON TANASOONTORN 「PEN FAN KUN MA」

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 年増の癒し系ルークトゥン歌手フォン・タナスントーン(以下フォン姫)の新作が出ました。この人、1年に一体何枚のアルバムを出せば気が済むのでしょうか?相変わらずの絶倫姫であります、年増のクセに。それだけ人気があるということでしょうか?フォン姫ばかりアルバムを出すから、同じレーベルに所属する若手の俊英アム・ナンティヤーや、中堅どころの実力派ブンター・ムアンマイの新作が出やしません。困ったものであります。


 それにしても本作のジャケ、凄いですね~。年増のクセにこの若手アイドルばりの美しいジャケ写、素晴らしい!年増好きは悶絶必至ですね~。ワタクシは年増好きではありませんが、思わず「ハグした~い!」と言ってしまいそうです。


 フォン姫のジャケは髪がストレートの時は歌謡曲で、巻き毛の時はルークトゥンという原則がありますが、今回のジャケは巻き毛ですので内容的には典型的なルークトゥンになっています。こんなアイドル風のジャケならフォー・モッドみたいなヘッポコ・ポップスでも歌えばいいのに、とは思いますが、おそらく姫の根強いファン達がそんな冒険を許してはくれないでしょう。美しいお顔も含めて「変わらないのが良い」というのがフォン姫の特質でありますから。いつ行ってもホッと寛げる居酒屋みたいな歌手、それがフォン姫なのであります。


 そんなわけで、ここで聞けるフォン姫は、いつも通りの相変わらず冒険の少ない、安心して聞けるフォン姫印の癒し系ルークトゥンを歌っています。いつも通りということは聞く前からわかっているのですが、それでも姫のアルバムが出たら心地良い居酒屋にはついつい寄ってしまうかの如く、ブツを買ってしまうのであります。まあ、ちょっとだけロックっぽい音を使ってみたり、80年代的シンセの音を入れてみたりと、従来のファンの神経を逆撫でしない程度の新メニューは用意されていますけどね。


 何にせよフォン姫のブツを聞けば、いつもと変わらぬ優しい歌声でいつもと変わらぬサービスを提供してくれますので、結局は「フォン姫ってええなあ」と、満足してしまいます。その癒しと満足を必要としている人がたくさんいるから、フォン姫はブツを出しまくらないといけないのかもしれませんね。そう考えると、いつもめっちゃ忙しいはずなのに、常に優しさと癒しを与え続けるフォン姫って、ホンモノのプロの歌手なんだなあと感じるのでやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


インナー。ちょっと年増っぽい。
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2008’12.13・Sat

TAI ORRATHAI 「KON NAI KWARM KID HORD」

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 ルークトゥン界では最高の人気を誇る、ルックスも歌唱力も兼ね備えた実力派歌手、ターイ・オラタイの新作です。6枚目ですね。この人、ほぼ1年に1枚のペースでアルバムを出し続けていますので、活動は順調なようです。ただ、前作をネタに取り上げた時にも書きましたが、実はワタクシ、ターイ・オラタイという歌手があまり好きではありません。歌い口が非常に硬くて温かみが感じられず、私の好みの歌ではないからです。しかし私の好き嫌いに関わらず、この人が良い歌手だということには間違いありません。実力があるということは私も認めています。ただ単に、好みではないだけです。


 そんなターイ・オラタイの新作ですが、前作についてはターイ嫌いの私にしてはかなり好意的な評価をしましたので、結構期待していたんですよね~。楽しみにしてブツを再生してみると…おお、なかなかいい感じじゃないですか。ターイ嫌いとは言っても彼女のアルバムは全て持っていますし、それなりには聞いてきましたので、こちらが彼女の歌に慣れてきたというのが一番大きいとは思うのですが、今になってやっとターイ・オラタイは良い歌手だと実感できましたね。流石に現在のルークトゥン界最高の歌手と言われるだけのことはあります。


 基本はモーラムの淡々とした歌唱法をベースにしていますが、これまではその歌唱に人間的な温かみが感じられなかったのですけれども、前作・本作は、ちゃんと血の通った歌だと感じられます。ただ、あまりに生真面目な歌で、ユーモア感覚とか洒落っ気なんかはほとんど感じられないのですが、彼女の持ち味はこのストイックさだと言えると思いますので、これはこれで良いのでしょうね。


 楽曲の方は彼女の持ち味に合わせているのか、いつも通りのターイ・オラタイ印の安心して聞ける曲が揃っています。今回はモーラム風味が少々強くなっている気がしますが、ターイにはルークトゥンよりもモーラムの方が似合っていますし、実際にモーラムはメチャメチャに上手いですから、これは正解だと思います。正直、私は彼女のバリバリのモーラム・アルバムを聞きたいと思っているのであります。


 まあ何にせよ、おそらくタイ現地の方々はターイのことを「オラが歌手」みたいに思っているのでしょうし、いつ聞いてもいつも通りにステキな歌を聞かせてくれる信頼できる歌手だからこそ、彼女はルークトゥン界最高の人気を誇るのでしょうね。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


5枚目のジャケ。何故裸足なのじゃ?
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4枚目のジャケ。ジャケはこれが一番綺麗かも。
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3枚目のジャケ。声が荒れているように聞こえるアルバム。
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2枚目のジャケ。ポップス好きにまでファン層を広げた一枚です。
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1枚目のジャケ。まだまだ田舎娘でやんす。
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2008’12.12・Fri

HOANG CHAU 「TRAI TIM HOANG TU」

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 まずはお詫びから。昨晩は酔った勢いで「バカ者語り」という超長い文章をアップしたのですが、酔いが覚めてから読み直してみるとあまりにも酷い駄文で、当然の如くコメントは入っていませんでしたから、全文削除致しました。まあ、ネタとしては取り上げたい話ではあるのですが、もうちょっと簡潔にわかりやすくした上でアップし直そうかと思った次第であります。


 で、今回はプランテーションでゲットしたベトナムのブツ第4弾、ホアン・チャウの06年の4枚目のアルバムです。元々民歌を歌っていた人らしいですが、歌謡曲へ転身した経緯があるらしいです。ジャケが綺麗だったので、思わずジャケ買いしてしまったブツであります。


 この人、民歌の歌手だった割に、このブツを聞く限りではほとんど民歌的な節回しは出てきません。元から歌謡曲の歌手だったというような顔をして、あまりコブシを回さない実に歌謡曲らしい歌い方をします。何だかいかにも中堅どころの歌手という感じではありますが、歌は相当に上手いですよ。可愛らしさと健気さを感じさせる可憐な声で、控え目で奥ゆかしい雰囲気の歌を聞かせてくれるのですが、イメージ的には物陰で一人泣く女という妄想が浮かんできますね~。手を差し伸べて助けてあげたい!という気分になってくる歌であります。めっちゃいい歌手ですよ、ホント。


 収録されている曲の数々は、もちろんベトナムの歌謡曲ではありますが、昔の日本の歌謡曲や演歌にも通じるものがありますので、実に親しみやすいです。しかも全体的に、胸を締め付けられるような切なさに覆われていますので、昔のノスタルジックな歌謡曲がお好きな御仁にはたまらない逸品となるのではないでしょうか。泣きたい気分の時なんかに一人でひっそりと、しんみりした気分で聞くのがピッタリの曲が揃っています。辛い社会人生活を送るオヤジ達には、是非お薦めしたいブツですね。何だかホントに切なくて、泣けてくるのでやんす。


 この人、プロデュースさえ上手くやれば、ベトナムのテレサ・テンみたいな存在になれると思います。メチャメチャに歌の上手い歌手がズラリと揃っているベトナム歌謡界ですが、民歌を中心に歌っているヴァン・カインなんかと並んで、頭一つ抜け出す才能を持った優れた歌手なのではないでしょうか。あとは良いプロデューサーに出会えるかどうかだけ、という気がします。この人が傑作をモノにする日が来ることを、気長に待ちたいと思います。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.10・Wed

KRATAE 「SAO KARD LAENG」

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 我が愛しのルークトゥン歌手クラテーちゃんの新作です!夏頃にリミックス・アルバムが出ましたから、あまり待たされたという感じは無いのですが、ほぼ一年振りの新作となりますね。やっぱり我が愛しのクラテーちゃんは年に一枚は新作を出してくれないとね~。


 で、ブツを手に取ってジャケを見ると…ぎゃーっ!わっちのクラテーちゃんが可愛く写ってないでやんすっ!いくよ・くるよみたいな顔になっとるやんけ!誰じゃ写真撮ったヤツは、シバいたろかっ!!他の写真は忍者コスプレみたいな衣装でなかなか可愛く撮れているのですが、このジャケ写はダメでしょう。ううっ、悲しいでやんす…。


 ガックリ肩を落としてブツを再生しました。1曲目で復活しました♪ラストまでウッキウキでございます。ジャケ写はイケてなくても、流石にクラテーちゃんです、中身はバッチリです。これまでのクラテーちゃんは比較的オーソドックスなスタイルのルークトゥンをやっていましたが、今回は少しだけ変化をつけてきまして、ポップスやロック的な要素を含んだ洗練されたルークトゥンにも挑戦しています。それによって、これまでとは少々違ったトボケた感じの愛嬌が出てきましたね。ミディアム~スローな曲では、しっとりとした味わいが増しています。ムエタイ少女から大人の女に成長しつつある過程をとらえたかのような作品になってますね~。好きです、愛してます!


 やっぱりクラテーちゃんに心配は無用でした。クラテーちゃんのブツが悪いはずありません。今回はたまたま手違いでジャケ写が良くなかっただけで、クラテーちゃんはいつでも可愛くて楽しくて最高なのであります。ドリーム萌ちゃんが歌ってもおかしくないような田舎ロックっぽいスローな曲での切ない歌い口や、コミカルな曲での洒落っ気のあるトボケた味わいを聞くと、クラテーちゃんの表現者としての成長ぶりを実感しますね~。好きです、愛してます!


 うーむ、それにしてもわっちはクラテーちゃんのことになると、冷静ではいられなくなるようでやんす。まあ可愛くてスタイルが良くて声が良くて歌が上手くて、しかもムエタイのチャンピオンですから(現在はやってないみたいですけど)、クラテーちゃんに金棒と言う位に無敵なわけであります。ミーハー的に好きだの愛してますだのと言ってはいますが、クラテーちゃんの実力は本物です。ルークトゥンに興味のある人は、是非お聞きいただきたいブツであります。お薦め致します。好きです、愛してます!


あと、今回はこのブツの試聴が見つかりませんでしたので、試聴の貼り付けは無しです。どなたか発見された方は、是非コメント欄に貼り付けをお願い致します。


インナー。ピンぼけですが、忍者コスプレ(大工コスプレ?)のクラテーちゃん。
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2008’12.09・Tue

PRAI WARUNYA 「YORD PHAI JAI PEE」

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 「おおっ、これは凄え!」と、1曲目を聞き始めた瞬間から思ってしまいました。タイのルークトゥン歌手、プライ・ワルンヤ(と読むのかどうかは知りません)の07年のデビュー・アルバムであります。サリガレコードさんのセール品でゲットしたブツですが、あまりに地味でダサいジャケですので、全く期待もせずに聞き始めたのですが、これは驚きの一枚であります!


 この人が歌っているのは、スナーリー・ラーチャシーマーとか、先日取り上げましたナタリー・シーペッチがやっているような、ちょっと古臭い歌謡曲タイプの昔ながらのルークトゥンであります。何で今時こんな曲を歌ってるの?と言いたくなるような音楽なんですよね~。スナーリーという人はこの手のルークトゥンの第一人者で、華の無い地味な声で歌うもっさりとした歯切れの悪い歌が特徴ですので、このタイプの曲はそういう歌い方をするものだというイメージが刷り込まれてしまっていました。


 しかし、であります。このプライさん、歌い方はスナーリーなんかをお手本にしているようですが、声が伸びやかで美しく、節回しは軽やかで歯切れ良く、メチャメチャ上手いのであります。優しく柔らかい歌い口からほんのりとした色香が漂ってくる、素晴らしい歌唱です。ワタクシ、最初はスナーリーがあまり好きではなかったのですが、スナーリーを初めて聞いた時に、「この手の曲はこんな感じで歌って欲しいな~」などと思っていた、まさにその通りの歌を歌ってくれているのです。これはわっちに取っては大発見の歌手でやんす。素晴らしい!これで美人だったら、完璧なんですけどね~。


 音楽的には本当に古臭い感じの歌謡曲風ルークトゥンで、どこまでも淡々としていますし、バックの演奏も非常に簡素なものです。この簡素な演奏に合わせるかの如く、プライさんの歌も余計な感情移入などしない淡々としたものなのですが、だからこそ余計にこの人の歌心を感じてしまうんですよね~。墨の濃淡しかないのに色彩感が豊かだと感じられる水墨画みたいな、実に味わい深い音楽だと感じます。昔の日本の歌謡曲がお好きな方なら、感じるところがあるブツだと思いますよ。音楽性は全然違いますが、例えばジューン・テイバーとかケイト・ラスビーなんかの簡素な英国トラッド系音楽がお好きな方にも、この味わいはわかっていただけるのではないかと思っております。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.07・Sun

FOUR-MOD 「GO!GO!」

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 先日関西でブツを24枚ゲットし、更に近所のイオンのセールで6枚ゲットしたにも関わらず、更にサリガレコードさんで11枚のタイものをゲットしてしまった、ころんでございます。困ったものであります…。


 というわけで(?)出ました!タイで最高の人気を誇るアイドル、フォー・モッドの新作であります。今年は初めてタイに行ったことで、バンコクのまったりした雰囲気にバッチリハマるフォー・モッドのダラダラした歌が大好きになってしまいましたが、この新作でもヘッポコでダラダラしていてヘロヘロなフォー・モッドが全開であります。やっぱりこの小娘達の歌を聞くと、バンコクに行きたくなりますね~。政情不安な現在は、ちょっと無理ですけど。


 それにしても、毎度のことながらこの連中のジャケ、酷いですね~。今回のジャケ、何ですかこれ?シロートがテキトーに撮った写真にテキトーに文字を入れただけの、とても見るに堪えない仕上がりであります。最高の人気を誇るアイドルのブツに、こんなエエ加減なジャケを作ってもいいの?せめて写真ぐらいはもっと可愛く撮ってやっても良いのではないでしょうか。まあフォー(茶髪の方)が、段々お猿さんみたいな顔になってきてはいますが…。


 ジャケは酷いですが、中身の方は非常に充実していまして、曲はかなりバラエティに富んでいます。アイドルポップス、レゲエ、ラテン、オッサレーなAOR等々、まるでおもちゃ箱をひっくり返したかのような楽しさがありますね。しかもどの曲も楽しくてちょっと切なくて、非常に良くできています。そこにフォー・モッドの、手の施しようが無いぐらいにヘロヘロでヘッポコな歌が乗ってくるのですが、不思議なことにこれが非常にいい感じなんですよね~。ほとんど聞くに堪えないレベルのド下手な歌なのですが、何故かメチャクチャ良いのであります。何だか、人の理性を破壊してしまうようなパワーがあります。うーむ、音の錬金術ですね。


 やっぱりフォー・モッドは素晴らしいですね。ジャケが酷くて歌がヘッポコでも、聞く者を和ませて笑顔にしてしまうような魔法を持っているのであります。だからこそタイ最高の人気を誇るアイドルなのでありましょう。不思議の国の不思議なアイドル、それがフォー・モッドなのです。わっちは大好きでやんす♪


ジャケよりもインナーの方がよっぽど可愛いでやんす。ハグした~い!
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.05・Fri

MINH THU 「YEU ANH NHIEU HON」

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 ベトナムの歌手ミン・トゥの、07年の2枚目のアルバムです。CDと2曲入りVCDの2枚組になっています。プランテーションの店長さんのお話では、あちらの若者にはかなりの人気があるそうです。ちょっと謎めいたジャケもいい感じですし、ルックスもなかなか良いのでゲットしてみました。


 このブツ、内容的にはベトナム・ロックですね。しかも普通にレベルの高いロックです。これなら誰が聞いても、あまり違和感無く聞ける作品に仕上がっていると思います。おそらく、ロック・ファンであまり言語を気にしない方には受け入れられるのではないかと思います。フィリピンのロックやポップスなんかがお好きな方なら、「ベトナムのロックって凄えイケてんじゃん!」と驚かれるのではないでしょうか。バンドっぽい音をやっていた頃のキッチー・ナダルと、ハードロッキン娘のイェン・コンスタンティーノを足したような魅力があります。楽曲の良さ、立体感のある音作りの良さ、ちょっとハードな響きのある過不足無いアレンジ、どれを取っても納得の一枚であります。


 そして、ミン・トゥの歌がまた良いのです!個人的にベトナムの歌手に下手な人はいないと思っているのですが、この人も例外ではなく、相当な実力の持ち主です。言語的な問題があるのか少々もたつくように聞こえる部分もありますが、非常に感情豊かに時に激しく時に優しく歌い、ハードな音作りが多い割には決して重くなることはありませんし、歌と音が対等のバランスでぶつかっているようなスリルが感じられます。いや~、非常に良い歌手ですよ、この娘。ベトナムの歌手らしいコブシ回しを聞かせてくれるわけではありませんが、これだけ歌えるなら文句はありません。


 まあこれだけロックっぽいと、いかにもベトナムらしい節回しとかメロディを期待している方には、「あれ、何か違うぞ?」ということになるかもしれません。しかしハードロッキンな中にもアジア的な歌謡性は十分感じられますし、アジアだからこそ作れるロックになっていることは間違いありません。だから、ベトナムらしい節回しとかメロディがあまり感じられなくても、私はこれで良いと思います。この娘が素晴らしい実力を持った歌手であること、良い曲と良い演奏が聞けること、それだけでも十分でしょう。わっちはこのブツ、大好きでやんす。進化しているベトナム・ロックの充実振りを体感できる一枚ですね。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.04・Thu

PHUONG VY 「LUC MOI YEU」

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 プランテーションでゲットしたベトナムのブツ第2弾は、アイドル歌手フォン・ヴィの、今年発売のデビュー・アルバムです。CDと2曲入りDVDの2枚組です。07年に開催された第一回ベトナム・アイドル・コンテストの優勝者らしいです。87年生まれの今年21歳。新世代のベトナム・アイドルと言ったところでしょうか?アイドル・コンテスト出身者らしく、ルックスは非常に整っていますね。当然の如くジャケ買いのブツであります。ジャケ写は原田知世みたいにも見えますが、実際はそれほど似ていませんでした。まあ、個人的には特に好みのルックスというわけではないのですが…。


 それはさて置き、このところベトナムのブツには、ベトナム・ポップスでありながらあまりベトナムっぽさを感じさせない音楽性を持つものがボチボチと出始めていますが、フォン・ヴィのこのアルバムも、そんな流れの作品だと言って良いかと思います。軽くR&B風味をまぶした曲もありつつ、しっとりとした切ないアジアンな情緒を感じさせるスローな曲もありつつ、実に都会的に洗練された聞きやすいポップスを展開しています。この手の音楽には賛否両論あるかと思いますが、いかにもベトナムらしい民歌をベースにしたポップスもあれば、ベトナムっぽくないポップスもあるという状況、実に面白くなってきたのではないでしょうか?今後、民歌とベトナムっぽさがあまり感じられないポップスが融合したら…などと考えると、何だかワクワクしませんか?(←しませんよね、普通)


 フォン・ヴィの歌ですが、アイドル・コンテスト出身とは言っても流石にベトナム、ルックスだけでは通用しないのでしょう。アイドルらしくない、実にゆったりと落ち着いた歌を聞かせてくれます。優しい良い声をしてますし、リラックスさせてくれますよ、この娘。歌に関しては、前回取り上げた同じくベトナムのアイドル歌手チャミちゃんよりも数段上です。まだ表情が硬いところも見受けられますが、歌い込んでいくことで、自然にこなれてくるでしょう。今後の期待は大でやんすね~。


 このアルバム、デビュー作としては上々の仕上がりだと思います。パッと聞いたところでは、人の耳を惹き付けるインパクトには欠けるかもしれませんが、その分じっくりと向き合うには良いと思います。冬の夜はベトナム・アイドルとじっくりお付き合いするのもよろしいかと。フォン・ヴィの歌を味わうも良し、フォン・ヴィとあーしてこーしてと妄想するも良し、お好きなようにどうぞ。私は自分の部屋で床に座布団を敷いて座り、イスにオンボロ・パソコンを載せて、ブログのネタを叩きながら聞いてます(イスに座って机でパソコンすると、足元が冷えるので)。時々、ハッとするような美しさに手を止めたりしながら。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.03・Wed

TRA MY 「HAY NOI ANH YEU EM」

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 プランテーションでゲットしたベトナムものシリーズ第一弾は、アイドル歌手チャ・ミ(以下チャミちゃん)のデビュー・アルバムです。


 ジャケに大きく「アイドル」の文字が見えますが、07年のベトナム・アイドル・コンテストで成績上位によりデビューすることになったらしいです。現在20歳だそうです。バレリーナみたいなポーズを取ったジャケが鈴木亜美に似ているように見えて、思わずジャケ買いしてしまったブツです。でも実際は鈴木亜美には全然似ていませんでした…。あ、どうでもいいんですけど、鈴木亜美の新作が出ましたね~。気になっておりますが、聞くのは多分来年になることでしょう。


 もう一つどうでもいいことですが、ジャケの「TRA MY IDOL」という文字、「チャ・ミはアイドル」という意味と「チャは私のアイドル」という二つの意味に引っ掛けているような気がするのですが、実際はどうなのでしょうか。


 ベトナムの歌手はアイドルであっても下手な人はいない、というのが私のイメージなのですが、このチャミちゃんはベトナムの歌手にしては珍しく、少々不安定な歌であります。決して下手というわけではないのですが、思わず手を差し伸べたくなるような危うさを持った歌なんです。それが可愛いという御仁もいらっしゃるかとは思いますが、個人的にはもう少し歌の練習をして欲しかったという気がします。


 でも大人っぽい落ち着いた歌声はなかなかいい感じですし、センスは良いと思いますので、歌い込んでいけばグッとよくなる資質はあると思います。まあ、アイドルにしては少々地味な歌声という感は否めませんが。踊りは相当に修行を積んできたらしいですから、歌がもっと良くなれば無敵のアイドルになる可能性はありますね。


 そんなチャミちゃんが歌うのは、ラップなんかも取り入れた今時のR&B風のポップスであります。この手の曲にチャミちゃんの歌が乗ってくると、ちょっと人を突き放したような「わたしに気安く近づかないでくれる?」とでも言っているかのような愛想の無い雰囲気が出てくるのですが、それがカッコいい!なんてことで地元ではウケているのかもしれません(想像ですけど)。


 しかし、そんな突っ張った雰囲気を持っているにも関わらず、そこかしこに親しみやすいベトナム風味が滲み出してくるのが微笑ましいですね。ベトナム・ポップスの最新型と言われているようですが、ちゃんとベトナムらしさがあるところがベトナム音楽たる所以でありましょうか。しっとりと漂ってくるアジアンな情緒が、また素敵なチャミちゃんなのでやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2008’12.01・Mon

SITI KDI 「CUKUP HANYA KAMU」

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 07年に発売された「世界の女神たち」シリーズの1枚、インドネシアのダンドゥット歌手シティ・KDIの、邦題「あなただけでいい」であります。先日関西に行った時に、神戸の店で中古でゲットしました。980円也。


 そう言えば最近ダントゥットなんて全然聞いてないような気がします。今年の年始め頃にプランテーションでトリオ・マチャン(TRIO MACAN)のカセットを3本買いましたが、それ以来ですかね~。先日の関西行きでは、プランテーションでイヌル・ダラティスタの新作をゲットしたかったのですが、既に売り切れていたようで、残念ながら入手できず。イッケ・ヌルジャナーは全然新作を出してくれませんし、何だかどんどんダンドゥットとは疎遠になっていくような気がします。


 そんな時に出てきたシティちゃん(ヌールハリザではない)、本当は昨年発売された時に速攻でゲットしたかったのですが、たった8曲で2千円は高い!と思って買わなかったんですよね~。それでここまで入手が遅れていたのですが、いやいや、これはなかなか素敵なブツですよ。980円で買っておきながらこんなことを言うのも何ですが、2千円でも高くない内容ですね。


 このブツ、いかにもダンドゥットというような猥雑な雰囲気はあまり感じられず、スッキリと都会的に洗練された仕上がりになっています。シティちゃんの歌も品があって爽やかですし、全体的にはイッケなんかが展開していたようなシティ・ポップス的なダンドゥットを受け継いだような作りになっています。うーむ、ドリル腰のイヌルみたいな猥雑なのも素晴らしいですが、こういう爽やかなのも素敵ですね。しかし、爽やかとは言っても、一方で情念を感じさせるような濃密な部分も持っていますので、一筋縄ではいかない歌手でもあります。シティちゃん、相当に力のある歌手ですね~。


 まあ表面的にはスッキリ爽やかに仕上がっていますが、マレーシアの伝統歌謡とかアラブ~インド歌謡とかロックやポップスなんかの要素もしっかりと感じられますし、ダンドゥットってやっぱりミクスチャー音楽なんだなあということを実感できる、なかなかディープな内容になっていると思います。薄味に見せかけて実は奥が深い、なかなかやってくれるじゃないですか!こういうダンドゥットなら、わっちは大歓迎でやんす。ロックやポップスなんかの雑多な要素を呑み込んで都会的に進化していくルークトゥンを聞くのと同様のスリルを感じる、スケールの大きな作品だと思いますよ。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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