2009’02.27・Fri

ANH THUY 「ANH THUY VOL.3 THUY ANH」

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 ベトナムの歌手アイン・トゥイの、07年の3枚目のアルバムです。CDとVCDの2枚組であります。全く知らない歌手ですが、ジャケがキレイなので買ってみました。ジャケ写はどこかの日本庭園で撮ったかのような感じですね。そこに清楚な見た目のアイン・トゥイが佇むという、何だか聞くと心が浄化されそうな民歌でも歌ってくれそうな雰囲気であります。うーむ、美麗なジャケは聞く気にさせてくれるものですね~。


 この人、実際は民歌ではなくてポップスを歌うのですが、全曲自分で作っているらしいです。先日取り上げたマイ・コイも自作自演歌手でしたが、ベトナムでは自作自演歌手って珍しいのではないでしょうか?ベトナム音楽初心者のワタクシには、その辺の事情はよくわかりませんけど。イメージ的には職業作曲家がいてその歌い手がいるという分業体制になっていると思っているのですが、それが正しいのかどうかは知りません。


 アイン・トゥイが作る曲は、情念渦巻くようなベトナム歌謡の類ではなく、もっと若者向けと言いますか、軽快な爽やかさを感じさせるタイプのものであります。ヒップホップを取り入れた曲もありますが、基本は歌謡曲っぽさのある親しみやすいポップスですね。そこにベトナム的風味がブレンドされていると言えば良いでしょうか。これはなかなか親しみ易くて、聞きどころが多い音楽だと思いますよ♪


 これでアイン・トゥイの歌が可憐な萌え声で、ある程度下手っぴーだったら最高に面白いのでしょうが、そこは流石にベトナムの歌手、顔に似合わない落ち着いたハスキーな声で、堂々たる歌唱を聞かせてくれます。歌える歌手ですので時に力んでしまうところもありますが、ポテンシャルは相当に高い実力派だと思います。さり気ない表現の中に感情を込めることができるようになれば、間違い無く非常に良い歌手になりますよ、この娘は。


 このブツ、CDだけでも十分楽しめますが、付属のVCDもなかなか面白いですよ。ジャケでは結構清楚な感じに見えるアイン・トゥイさんですが、映像で見ると何だか「お前、元は男やったやろ!」と言いたくなるような「どんだけ~」な雰囲気なんですよね~。声も低いですし、動きも何だかあまり品が無い感じがしてしまいます。でも何故か微笑ましいというのが、この人の人徳と言うのか何と言うのか…。品が無い分、動作にも細やかさが無くて、短すぎるスカートであまりに無防備な動きをするので「見えてしまう」映像も入っております。驚きつつも嬉しいわっちなのでやんす♪


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
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2009’02.25・Wed

荘野ジュリ 「36度5分」

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 あまり知られていない歌手だと思われる荘野ジュリ(しょうのじゅり)の、04年のデビュー・アルバムです。発売当時にジャケとタイトルが妙に気になったことがあり、記憶の片隅に残っていたのですが、たまたま寄ったブック○フの500円均一コーナーで見かけたので、ゲットしてみました。


 まずはこの藍色(?)を基調とした、荒涼とした雰囲気のジャケが良いではないですか。荒地に佇む女性の図、いかにも情念を湛えた荘厳な歌を聞かせてくれそうな雰囲気ですよね~。うーむ、何だか期待できるな~♪


 しかもタイトルが「36度5分」ですよ!これは気温じゃなくて体温でしょうね。気温なら暑過ぎ!こんなジャケになるはずがありません。体温であれば、平熱なんだか微熱なんだかよくわからない微妙な温度ですが、「クールでありつつ情熱も持ち合わせたいという、荘野さんの想いの表れに違いない!」と解釈することにしました。うーむ、ますます期待できるな~♪これで美人だったら言うこと無しなんですが、残念ながらインナーにも顔がハッキリ写っている写真はありませんでした…。


 さて、どんな音楽なのか期待してCDを再生してみると、聞こえてきたのは、重い物を引き摺っているかのような沈鬱な雰囲気の曲でした。なんかジャケに合ってるじゃん!と思ったのも束の間、2曲目がいきなりボサノバを取り入れたラテン調のチャカポコ・アレンジの曲でした。ジャケの雰囲気と全然違うじゃん!ワタスはズッコケてしまいますた。音楽的には、ボサノバ風味のラテン調と、気だるいポップス調に大別され、それがほぼ交互に出てくるパターンですね~。


 荘野さんは囁き系みたいな声量の無さで、低血圧な朝を迎えた憂鬱な女みたいな歌を聞かせますので、この歌は確かにジャケのイメージには合っていると感じられます。表面的にはクールに聞こえますが、恨みつらみを呟いているような不気味な情念も感じさせる歌ですね…なるほど、だから「36度5分」なんですね。言うよね~!歌声はあまり表情を変えることがなく、どの曲でも同じような憂鬱な雰囲気が漂っています。ハマる人はハマるんでしょうけど、好き嫌いが分かれる歌でしょうね。


 この人、シンガーソングライターかと思ったのですが、実は作っているのは歌詞だけです。妙に引っ掛かるサラリと流れていかない歌詞が独特なんですが、それがシロートっぽく聞こえる部分もあります。しかもテンションが低い囁き系の歌のクセに結構歌詞が聞き取れるので、それはいいんだか悪いんだかよくわかりませんが…。何にせよ不思議な感覚を持った歌手ですね。聞いていて元気が出るような歌ではありませんが、わっちには面白く感じられる歌手でやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.23・Mon

川越美和 「REAL FACE」

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 YOUTUBEで試聴を探している時に、川越美和の映像を見つけました。川越美和と言えば、80年代終わりから90年代前半にちょっとだけ活躍したアイドル歌手兼女優ですが(まだ現役らしいですが)、当時のことを覚えておられる方なんていらっしゃらないでしょうね。ルックス的には幸薄そうな仲間由紀恵みたいな感じですが、当時は非常に清楚な雰囲気で、なかなか可愛らしいと思っていました。


 実はワタクシ、川越美和の歌が好きで、デビュー・アルバムの「REAL FACE」は、発売当時に大阪は心斎橋のキング○ングという中古盤屋で、500円でゲットしたのを覚えています。日本のアイドル物の中では非常に好きなブツでして、特にシングル曲だった「夢だけ見てる」という曲は、切なさ爆発の大変な名曲だったと今でも思っています。他にもしっとり切ない曲がズラリと並んでいて、今考えてみれば素晴らしい名盤だったと思うのですが、引越しやら何やらのドサクサで売り払ってしまったんですよね~。今頃になって買い直したいと思い、中古盤屋に行く度に探してはいるのですが、なかなか見つかりません…。まあその内見つかるでしょう、多分。


 YOUTUBEで見つけた映像を現在の目で見てみると、何だか妙にダサいイモ娘に見えて、「ありゃりゃ、こんなダサかったっけ?」などとも思うのですが、当時は写真集まで買ったものであります。今は無き大阪は難波の大阪球場の周りにあった古書街にて。あ、そう言えばその古書街では、色々とアイドル写真集をゲットしたなあ。山本理沙とか本田理沙とか(お、理沙続き!)、板谷祐三子とか…って、どうでもいい話であります。既に全部手放してしまったし。もしかして現在の目で見たら、「何じゃこりゃ?」って内容だったりして?


 写真集のことはさて置き、アルバム「REAL FACE」はかなり良く聞いたものです。消え入りそうなか細い歌声は、夏の日の森林浴にも似た爽やかさがあったと思います。その後に出たシングル「涙くんさよなら」(浜口庫之助ですね~)があまり好きになれず、川越美和の歌を追いかけることは無くなってしまったのですが、YOUTUBEでたまたま彼女と再会してしまったもので、また聞いてみたくなったのであります。


 考えてみるにその当時は、英米のロックを捨ててワールド系音楽を聞き漁り始めた頃で、「サリフ・ケイタとユッスー・ンドゥール最高!」とか「エルフィ・スカエシは世界最高の歌姫である!」などとほざく、ミュージック・マガジン愛読者丸出しのとても恥ずかしい人間だったのですが、それと並行してアイドル歌謡も聞いていたわけで、思い返してみれば、当時からわっちは相当な変人だったんでやんすね~。川越美和だけでなく、姫乃樹リカとか吉沢秋絵のブツなんかも欲しい今日この頃でやんす。嗚呼、懐かしや。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.22・Sun

里アンナ 「水無月」

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 久し振りに行ったブック○フで、里アンナのブツを発見し、760円でゲットしました。これは06年のミニ・アルバムで、6曲入りCDと2曲入りDVDの2枚組であります。奄美出身の「精霊の宿る声」というキャッチ・フレーズの歌手で、元々は奄美民謡を歌っていた娘ですが、今回のブツは奄美民謡ではなくて、ポップスであります。


 何故この娘のブツをゲットしたかと言うと、私がちょくちょくお邪魔させていただいている、マリーナ号さんのブログで取り上げられていたからです。とても可愛らしいルックスの娘ですので、機会があれば聞きたいな~と思っていたのですが、この度幸運にも出会うことができたわけであります。やっぱりアンナちゃんとわっちは、出会う運命になっていたのでやんすね~♪


 マリーナ号さんは、彼女のポップスは悪くは無いけど何だかちょっと…、という微妙なご判断だったかと思います。民謡歌手のポップスと言うと、元ちとせとか中孝介なんかが思い浮かびますが、元ちとせはどうしようもない位に不自然極まりない歌で、気持ち悪くて仕方ありませんでしたし、中孝介は元ちとせ程ではないにしても、あまりポップスに適応した歌い方が出来ておらず、イマイチな感じでした。こんな状況を見ると、アンナちゃんは大丈夫かな?という心配が出てきますが、まあ可愛ければいいか、ということで聞いてみました。


 で、結論から言いますと、「そこそこ良いじゃん!」という感じであります。まあ私はアンナちゃんの民謡を聞いたことが無いから、そう感じるだけなのかもしれませんけどね。しかしこのブツを聞いている限りでは、アンナちゃんは、ちゃんとポップスにも対応できている歌い方で、澄んだ美しい伸びやかな歌声を聞かせてくれています。この娘は、民謡は民謡、ポップスはポップスということで、ちゃんと歌い分ける能力があるんじゃないでしょうか?民謡調の「水無月」という曲では、民謡歌手としての資質を垣間見せてくれますし、オシャレなラテン調ポップスの「アモーレ」という曲では、この娘が民謡歌手だったなんて思えないような笑顔弾ける歌を聞かせてくれますよ。


 まあ「精霊の宿る声」なんてキャッチ・フレーズがこの娘に合っているとは思えませんし、厳しいことを言えばこのブツでは、そんなキャッチ・フレーズを付ける割にはあまり特徴の無い、単なる歌の上手い歌手みたいになっているようにも聞こえます。その辺がアンナちゃんのポップス歌手としての限界なのかもしれませんが、それをどのように克服するかがこの娘の課題でありましょう。


 あ、どうでもいいんですけど、付属のDVDで見られるアンナちゃん、妙にエロくてめっちゃいい感じでやんす♪


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.21・Sat

GIRLY BERRY 「STOP ME BABE!」

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 タイのヘッポコ・アイドルグループ、ガーリー・ベリーの08年のアルバムです。最近はベトナム歌謡ばかり聞いていて、タイのアイドルにはご無沙汰状態だったのですが、素晴らしく歌の上手い歌手が揃っているベトナム歌謡を聞きまくっている耳でこの連中の歌を聞いても、腰砕けになってしまいそうなヘッポコぶりが、相変わらず素晴らしいと感じられます。やっぱりガーリー・ベリーは期待を裏切らないグループです。


 内容としては今回もいつもと変わらずでして、クールでカッコいいR&B的サウンドをバックに、凄まじくヘロヘロな脱力ソングを聞かせてくれます。くう~、たまりませんなあ、この膝から崩れ落ちてしまいそうになるヘッポコさ。音作りがますますシャープでカッコ良さを増しているだけに、歌との落差がますます激しくなって、脱力させられつつも何故かホンワカと和まされてしまうという、前人未到の奇怪な世界に突入したように思います。いや~、楽しいですね~♪


 歌は相変わらずヘロヘロですが、ルックスはアルバムを出す毎に洗練されてきていますね。超可愛いギブジーちゃんとその他引き立て役達というのが基本ではあるのですが、ジャケを見ていただいておわかりのように、全員が見られるルックスになってきています。特にナニーちゃんの進歩ぶりは目覚しいものがあるかと。パッチリお目々とプックリ唇がなかなか可愛らしゅうございますよ。


やっぱり可愛いギブジーちゃん。
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可愛くなったナニーちゃん。
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 吉本新喜劇で辻本に蹴り倒されそうな顔をしている残り二人にしても、妙な色気を発散するようになってきていまして、このブツで初めて彼女達を知った人であれば「お、可愛いじゃん!」などと勘違いしてしまうかもしれませんね~。まあ、性格は良さそうでありますので、お願いされればハグしてやってもよいぞ。


残り二人。
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 何にせよこのアルバムは、ガーリー・ベリーはどうやってもヘッポコなんだということを実感できる、素晴らしい作品であることに間違いはありません。冗談抜きで、たまらなく好きですね~。「ガーリー・ベリーはタイの至宝だ!」、などと言ってみたくなる今日この頃なのでやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.19・Thu

TRINH NGUYEN 「HOT」

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 ベトナムの歌手チン・グェンの08年のデビュー盤であります。10曲入りCDと5曲入りVCDの2枚組です。私の大好きなトゥ・トゥイみたいな赤毛ですし、ルックスもいい感じに見えましたので、ジャケ買いしてみました。インナーには写真集の如くチンちゃんの写真が色々と載っているのが嬉しいですね~。でもこの娘、写真によっては可愛らしく見えますが、写真によってはブサイクに見えたりもします。ちょっとビミョーな顔立ちかもしれません。スカートが短いのはOKなのですが…。


 ルックスだけでは若いんだか若くないんだかよくわからない娘なのですが、歌声を聞くともしかしたらまだ10代?という気もします。落ち着いたハスキーな歌声で、結構堂々とした歌を聞かせてくれるのですが、声そのものはまだ子供っぽいところもありますし、精一杯背伸びしてカッコつけながら歌っているようにも聞こえますので、もしかしたらまだ10代、若しくはハタチそこそこなのかという気がした次第であります。実際のところどうなのかは知りません。


 まあそんな感じですので、まだまだ歌そのものに深い味わいがあるわけではありませんし、しっとりしたアジアンな情感も不足しがちではありますが、まだデビューしたばかりですし、これからどのように成長していくかという楽しみはありますね。


 そんなチンちゃんが歌うのは、基本的にR&B風味をまぶしたベトナム歌謡であります。クールでカッコいい音を取り入れながらも、どうしようもなくベトナム歌謡風味が強く出てくるのが、なかなかよろしいかと。ありがちと言えばありがちなタイプのベトナムR&B歌謡なんですが、歌い口に甘ったるいところはありませんので、キリッと辛口淡麗なスッキリしたブツに仕上がっていますよ。


 だからと言ってお薦めかと言うと、別に無理にお薦めしたりはしませんが、若手のデビュー作で既にこれだけのクオリティの高さを実現しているという点で、ベトナムR&B歌謡のレベルの底上げ具合を実感できる一枚なのでやんす。


インナー。ちょっとビミョーなルックス。
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インナー。こちらは写りが良いです。
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あと、今回は試聴が見つかりませんでしたので、試聴の貼り付けは無しです。

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2009’02.17・Tue

HOANG CHAU 「CO CAY CUNG BIET BUON」

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 ベトナムの歌手ホアン・チャウの、多分07年の5枚目のアルバムです。12曲入りCDと14曲入り(同じ曲のカラオケ・ヴァージョンとの重複を含む)DVDの2枚組であります。以前4枚目のアルバムを取り上げたことがありますが、その時はホアンさんのことを、ベトナムのテレサ・テンみたいになれると高く評価しましたし、この人の非常に上手い癒し系の歌には、かなり浸ったものであります。そして期待のこの5枚目ですが、これまた非常に良い仕上がりになっております。


 とにかく歌は上手い人なのですが、今回はより歌の表情が多彩になっているように感じられます。歌から喜びの表情や悲しみの表情が、ひしひしと伝わってくるんですよね~。それは、前作に比べるとより演劇的と言うか、ドラマ的な要素を感じさせる曲が増えてきたからでありますが、DVDを見てみると、本当に本人出演のダサい寸劇が繰り広げられていて、「ホントにドラマやってんじゃん!」なんて映像を楽しむことができます。映像で見るホアンさんは、ワザとらしい演技がなかなか可愛らしくていい感じですよ。


 歌の表情が多彩になっているだけあって、曲の方も色々なタイプのものがあります。あ、実際は色々なタイプの曲があるから、歌の表情が多彩になったのでしょうけどね。軽めのポップス風味のものもあれば、いかにもという感じのコテコテのベトナム演歌もありますし、民歌調のスケールの大きい曲もあります。そのどれもが実にしっとりとした情感に溢れていまして、もうため息が出る位に美しい仕上がりであります。兎にも角にもホアンさんの歌の力量があってこその出来ですね。楽しい曲ではホアンさんの微笑んでいる顔が見えるようで、聞いている方も楽しくなってきますし、悲しい曲では胸締め付けられるような切々とした情熱が感じられて、こちらまでしんみりとしてしまいます。


 このブツは結構悲しい表情の歌が多いのですが、ホアンさんの歌声には奥ゆかしさと健気さが感じられて、相変わらず物陰で一人泣く女という雰囲気が濃厚であります。だから聞いていて思わず手を差し伸べたくなるような気分になってくるんですよね~。しかし基本的に明るくて優しい歌声をしていますので、あまり深刻に暗くならないところがよろしいかと思います。恨み節という言葉は似つかわしくなく、悲しみの中に深い愛情を表現している歌という感じでしょうか。これだけの歌が歌える歌手は、めちゃくちゃに歌が上手い歌手が揃っているベトナムの中にもそういるものではないと思います。東南アジアの中でもトップ・クラスの歌じゃないでしょうか?


 いや~、本当に素晴らしい歌手ですね、ホアンさん。ベトナム本国でどれだけ評価されいるのかは知りませんし、日本ではほとんど誰にも知られていないと思いますが、私は大絶賛致します!誰が何と言おうと、わっちはこの人を応援し続ける所存なのでやんす!!


何アイドルぶっとんねん。
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何アイドルぶっとんねんパート2。
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こちらが4枚目のブツ。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.15・Sun

NGAN HA 「NHO NHO NHO!」

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 ベトナムの歌手ガン・ハーの、07年の2枚目のアルバムです。数々のミス・コンテストに入賞したという経歴の持ち主で、その美貌は折り紙付き!との情報のみでゲットすることを決めたブツであります。世界の美女100人の一人に選ばれたこともあるそうです。流石にジャケはなかなかいい感じ。ワクワクしながらブツを手にしてインナーの写真を見てみると…そんなに美人か?左右対称の顔は確かに整っていますし、スタイル抜群ではあるのですが、何だかわっちにはビミョーなルックスでやんす。でも露出の多い服はOKですよ♪


 元々がモデルのようですので、歌の方はもしかしたらモデルのお遊びレベルの下らないものかも、という心配もありましたが、悪くはない歌を聞かせてくれます。まあ上手くも何ともない歌ではあるのですが、アイドルっぽい雰囲気を持った舌足らずな感じにも聞こえる声で、R&Bの要素を多々含むベトナム歌謡を背伸びしつつ精一杯歌っているのが、何だかとても可愛らしいですね~。時にフラフラと音程を外したりする不安定さが、またよろしいかと。ルックスには萌えなくても、この歌にはちょっと萌えてしまいますよ。タイのアイドルのヘッポコさとは違ったベトナム的ヘッポコさがある、なかなか貴重な歌と言えるかもしれません。うーむ、とにかくめっちゃ可愛い歌です。


 そんな可愛い歌を歌うガンちゃんですが、このアルバムでは全12曲中7曲を自分で作っています。R&BやらラテンやらAORやらの要素を持った曲はなかなか良く出来ています。ラストの曲なんかタンゴですよ、タンゴ!意外なところで意外な才能を発揮している娘であります。うーむ、ますます可愛いヤツ。ううっ、顔は好みじゃないけどハグした~い!…って、そんなこと言ってたら越南巨乳娘のファム・フォン・タオちゃんにお仕置きの横四方固めを食らわされ…すいません、妄想であります。


 何にせよ、ベトナム的ヘッポコさを聞かせてくれるガンちゃんに出会えて、何だかとっても嬉しいわっちなのでやんす。超絶に上手い歌手がズラリと揃っているベトナムで、ガンちゃんみたいな歌を聞けるなんて思ってもいませんでしたからね~。ヘッポコ好きのハートをくすぐる、とても可愛い歌手でやんす。


ちょっとビミョーな顔。
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スタイルは良いです。
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あと、今回は試聴が見つかりませんでしたので、試聴の貼り付けは無しです。

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2009’02.13・Fri

AIR SUCHAWADEE 「SAO HISER」

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 04年にアルバム1枚を残して忽然と姿を消したルークトゥン歌手エー・スチャワディが、奇蹟の復活(?)を果たして帰ってきました!当時はSUREというレーベルから出てきたのですが、その後同レーベルからアム・ナンティヤーという若手の俊英が出てきた為に、エーちゃんは捨てられてしまったのでしょう(ホントか?)。当時のエーちゃんを知る数少ない人は、彼女が音信普通になってしまったことを嘆いたものであります。しかしどういう経緯かは知りませんが、この度UFOレーベルからのカムバックであります。嬉しいですね~。


 今回のブツですが、実に耳に馴染みやすい仕上がりになっています。すんなりと耳に入ってくる、心地良いBGMのようなルークトゥンであります。流しているだけで周りの空気がキレイに澄んでくるような爽やかさがありますね。ポップス的な要素を多々含むバックの音は都会的に洗練されつつも、しっかりとルークトゥンらしい田舎っぽさを持っています。エーちゃんの歌は結構コテコテのルークトゥン的な節回しを持っていますが、軽やかで爽やかな歌い口ですので、あまり強烈にルークトゥンっぽさを感じさせません。口当たりとしては薄味でありますが、それだけに何度も繰り返して味わっても飽きることがありませんから、じっくりと味わうのに適していると思います。


 1枚目は結構本格派のルークトゥンで、もしかしたらプンプアン・ドゥアンチャンを継ぐ意思がある歌手なのか?な~んてことを思わせたりもした(わっちが勝手に思っただけでやんす)のですが、2枚目はしっかりとルークトゥンでありつつ洗練もされていて、ますます魅力的になってきたと思います。うーむ、やはりプンプアンを継ぐ歌手か?洒落っ気のある芸人っぽいルークトゥンを聞かせてくれる1枚目、爽やかな都会的センスを感じさせてくれる2枚目ということで、2枚とも揃えておけば、エーちゃんのルークトゥン歌手としての資質を十分理解できるのではないかと思います。


 それにしてもこんなに魅力的な歌手なのに、何故4年ものブランクがあったんでしょうね?この人の力があれば、いくらでも面白いブツを作れそうな気がします。たまたまタイミング的に恵まれなかったのか何なのかはわかりませんけれども、まあ今回めでたく復活を果たしてくれましたので、あまりその辺のことを詮索するのはやめておきましょう。それよりもこれからのエーちゃんの展開が、非常に楽しみになってきましたね♪


こちらが1枚目。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.11・Wed

PARAMITA 「PARAMITA」

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 フィリピンのロック・バンド、パラミタの08年のアルバムです。ジャケがきしょいブツを多々出しているTERNOレーベルからの登場です。プランテーションの店長さんがおっしゃるには、このTERNOは面白いブツを色々と出している要注目レーベルとのことです。私も何枚か試聴させていただきましたが、非常に演奏力と雑種性の高いクセモノ連中が所属しているようなイメージがあります。


 ではこのパラミタはどうかと言うと、演奏力は非常に高いものがあります。基本はギター、ベース、ドラムのスリーピースのロックバンド形態ですが、音数は少なくて非常にシンプルでありながら、ドラムとベースが図太く土台を支え、ハードロックやサイケを吸収した高揚感のあるギターが多彩な音色を出して変幻自在に表情を変えます。表面的にはキッチリと抑制されているように聞こえますが、実際は爆発するような凄まじいエネルギーが湧き上がってくるのが感じられます。緊張感のある、非常にテンションの高い演奏ですね。シンプルながらも実に真っ当なロックを演奏する連中だと思います。


 この演奏に繊細さと力強さを兼ね備えた女性ヴォーカルが乗ってくるわけですが、非常に良い歌手であることは間違い無いんですけれども、この連中はヴォーカル無しの方が良いのではないか?という気がしてしまいます。ジワジワと効いてくる高揚感のあるこの素晴らしい演奏の前では、歌が添え物のように聞こえてしまうところがあります。


 特にこれだけギターがメチャクチャに上手いと、全編インストのギター・アルバムを出して欲しいと思ってしまう、エレキ・ギター好きのわっちなのでやんす。こんなにギターに魅力を感じてしまうのは、70年代フィリピンの伝説のロック・バンド、ファン・デ・ラ・クルースのギター・モンスター、ウォリーゴンザレス以来ですね~。まあ曲作りはヴォーカル兼ドラムの女性がやっていますので、ギター・アルバムなんて作るはずがないんですけど、少なくとも1曲や2曲ぐらいはインストを入れて欲しかったという気がしてしまいますね~。


 とりあえずはこの連中、他に少なくとも1枚はアルバムを出しているようですので、是非聞いてみたいですね。


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2009’02.10・Tue

MY TAM 「VOL.5 VUT BAY」

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 ベトナムの人気歌手ミー・タムの、06年のアルバムです。ドアップのジャケが良いんだかどうだかよくわかりませんが、ジャケ買いさせるだけの魅力はあるかと思います。


 このミー・タムという人は、韓国とのコラボレーションで知られる人ではありますが、何故韓国なのかその辺の事情は知りません。ご存知の方は是非お教え下さい。全14曲中4曲は韓国語で歌っています(但し内3曲は、このブツの曲の韓国語バージョンですけど)。しかもその内の1曲は自分で作詞までしていますから、余程韓国に慣れ親しんでいるのでしょうね。もしかしてこの人、韓国でも活躍しているのでしょうか?日本におけるBOAみたいな存在だったりして。まあ別にどうでもいいんですけど。


 とりあえずはこのブツ、クレジット等は全く見ずに聞き始めたのですが、1曲目から「あれ、何か変だな?」と思いました。「全然ベトナムの音じゃないぞ?」と。全面的にR&Bを取り入れている音という点では最近のベトナムらしいのですが、音の感触が全然違うように感じられます。そこでクレジットを見て、なるほどと納得しました。作曲やアレンジ、そしてプロデュースまで韓国の製作陣が担当していたのですね。当然ベトナムらしい情緒なんて出てくるはずがありません。まさにベトナム語で歌う韓国ポップスといった感じであります。


 もしかしたらこのあまりに韓国に寄り過ぎた音楽性は、韓国サイドの押し付けか?とも思いました。しかし、このブツの中に2曲、ミー・タム自身が作詞作曲している曲があるのですが、それを聞いた限りでは、この人自身が元から脱ベトナムという指向を持っているように感じられます。ということは、ベトナムではできない自分がやりたいことを、韓国で思う存分やっているのかもしれませんね。


 このブツについては、ベトナム・ポップスということを意識しなければ、非常に良く出来たアジアン・ポップスだと言えるのではないでしょうか?ちょっと低目のハスキー気味の歌声はR&B向きですし、ベトナムの歌手らしく当然の如く歌はメチャメチャ上手いですし、ベトナムということを意識せずに聞けば十分に「あり」の音楽だと、わっちは思うのでやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.08・Sun

SAO MARD MEGA DANCE 「DAO MAHALAI」

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 タイのモーラム歌手サーオ・マード・メガ・ダンスの、08年のアルバムです。全然知らない歌手ですが、名前がメガ・ダンスなどとふざけていますし、結構年季が入っていそうな顔したジャケが非常にバカそうに見えたので、試しにゲットしてみました。まあ実際は何も期待はしていなかったんですけどね。


 しかしこのブツ、聞いてビックリのアルバムであります。まずは1曲目でぶっ飛びます。いかにもモーラムらしい音が出てきたと思ったら、重心の低いブリブリファンキーなリズムとハードなメタル・ギターが炸裂し、メガダンスおばさんの迫力あるハスキー・ボイスのラップ(?)が飛び出してくるという、メチャクチャにパワー溢れるメタル・ファンク・ヒップホップ・モーラムに仕上がっています!「うおーっ、これは凄えっ!」と思わずワタスは大興奮してしまいますた!他にもメタルなギターが大活躍するファンキー・モーラムがズラリと揃っています。この怒涛のノリ、素晴らし過ぎます!


 もちろんメタル・ファンク・モーラムだけではなく、しっとり聞かせる酔いどれロック・バラードもあれば、マーク・リボーを思い出させるラテンなボレーロ・エレキ・ギターが哀愁を振り撒く曲もあり、かと思えば一瞬ニルヴァーナみたいなグランジ・スタイルが出てくるモーラムもあったり、ソーが超カッコいい正統派モーラムもあり、このミクスチャー具合には凄まじいものがあります。うーむ、これは素直に「参りました!」と言うしかないですね~。


 そしてこのオバハンの豪放で迫力溢れるハスキーな歌声は、メリケンのライオンおばさん、ティナ・ターナーを思わせるところがありますね~。まるで酔ったティナ・ターナーがダンナのアイクをブン殴り倒して大暴走しているような感じと言えば、少しは雰囲気が伝わるでしょうか。聞く者を何が何でも楽しませるという気概が感じられる、芸人根性溢れる素晴らしいオバハンだと思います。流石に年期が入った顔してるだけあって、一朝一夕ではない芸の深さを感じさせますね~。こんな凄いモーラムを聞いたのは初めてです。


 このブツ、もし自分がモーラムのブツを作るとしたら、まさに作ってみたかった音が炸裂しているアルバムであります。「自分がやりたかったことを先にヤラレちまったぜ、チクショウ!」と言いたくなるような、腹立たしくも感服してしまうブツなんですよね~。今年のナンバーワン・アルバムはこれに決定!…いや、まだそんなことはわからないんですけど、そんなことを思わず口走りそうになる作品の登場でやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.06・Fri

H.A.T 「WE ARE H.A.T」

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 ベトナムの女の子三人組アイドル・グループH.A.Tの、05年のデビュー・アルバムです。6曲入りのCDと9場面(9曲ではありません)入りVCDの2枚組です。これまでベトナムのアイドル・グループなんて全然聞いたことがありませんでしたので、非常に楽しみなブツであります。まさかタイのアイドルみたいにヘッポコということはないでしょうが、どれだけ楽しい歌を聞かせてくれるのか、再生する前からワクワクしてしまいました。


 ルックス的には三人ともなかなか可愛らしいですね。メンバーは、おかっぱ頭の少々濃い顔をしたクイン・アイン(ジャケのセンター)、細目で中華系っぽい顔をしたルォン・ビク・フー(と読むのか?ジャケ右)、日本人的な親しみやすい顔立ちのゴ・クイン・アイン(ジャケ左)であります。個人的な好みはジャケ左のゴっちゃんですね~♪


 どうでもいいんですけど、このブツを買ったきっかけは、08年の個人的ベスト10で第一位に選んだトゥ・トゥイが所属していたグループだからなんですが、ここにはトゥ・トゥイはいません。どういうこっちゃ?…ということで調べてみたら、トゥ・トゥイは02年にH.A.Tに加入し、05年にピン芸人(?)として独立したそうです。その代わりに入ったのが、萌え萌えゴっちゃんだったようであります。トゥ・トゥイがいないのは残念ですが、ゴっちゃんがいるのは嬉しいです。うーむ、なんか複雑な気分…。


 とりあえず、まずはVCDを見てみました。メンバーの歳は20~22歳だそうですが、映像では幼く見えますね。PVだけではなくてメイキングとかインタヴューなんかも入っているのですが、本人達が嬉々として歌い踊っている姿は実に好ましいですね~。見ているこちらも楽しくなってきます。三人ともそれぞれに可愛いのですが、特に歌の力がちょっと劣るゴっちゃんがいかにもアイドルっぽくてめっちゃ可愛いです…うおーっ、ハグしたーい!ワタスは激しく萌え萌えになってしまいますた!もうゴっちゃんにメロメロであります。


 CDは曲数が少ないのであっと言う間に終わってしまいますが(6曲で22分ちょい)、何度も繰り返して聞きたくなってしまいますね。三人三様の歌を聞かせてくれますが、まあ三人とも大して歌が上手いとは言えません。ベトナムの歌手にしては珍しいヘッポコ感が漂う、貴重な連中であります。中でも少々力の劣るゴっちゃんの歌は、ステキにヘッポコで良いですね~。まあ何にせよ、ルックスだけでなくて歌声も可愛いのがよろしいかと。それにしても耳で聞いても、ゴっちゃんには骨抜きにされてしまいますね~。


 音楽的には典型的なしっとり切ないベトナム歌謡あり、短調のヒップホップ風ポップスもあれば、ラガマフィンを取り入れた楽しいレゲエ調あり、アジアンな切ないアイドル歌謡もありと色々やっていて、実に楽しいです。ちょっとチープなバックの音作りも、歌に合っていてステキです。とにかく何もかもが可愛いです、このアルバム。


 うーむ、わっちにとっての初めてのベトナムのアイドル・グループ、最高に素晴らしいでやんす!他にこの娘達のブツが出ているのどうかは知らないのですが、今度レロイ書店さんに問い合わせしてみよっと。あればお取り寄せしてもらいたいと思っています♪


こちらが萌え萌えゴっちゃん。
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こちらが細目。
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こちらがおかっぱ。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.04・Wed

MANGPOR CHONTICHA 「TAH RUK」

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 コテコテのルークトゥン専門レーベルNOPPORNを背負って立つ看板歌手、メンポー・チョンティチャーの7枚目のアルバムが出ました。メンポーと言えばここ数年は絶不調で、聞くに堪えない駄作をタレ流していましたが、本来の実力は折り紙付きですので、いい加減に目を覚ましてもらわないといけません。昨年同じレーベルのオーン・オラディが素晴らしい作品をモノにしていますので、それに刺激を受けて復活して欲しいと思っていましたから、今回のブツは期待の一枚であります。


 まずはジャケの方ですが、何だか水商売の女王になってしまったかのような、ケバくて不気味な写真は一体何なのでしょう?しかも赤いヒョウ柄の服なんて、大阪のオバハンでも着てませんぞ。現在24歳のはずですが、こんなにケバい貫禄つけていいの?うーむ、何だかイヤ~な雰囲気が漂ってきますね。聞くのが段々怖くなってきました。


 しかしそこを我慢して、とりあえず再生してみました。すると聞こえてきたのは、「ん、これってホントにメンポーか?」という歌声でした。絶好調の時のメンポーは、声は伸びやかで美しく、節回しは軽やか且つ音程は正確で、実に華のある歌声を聞かせてくれていました。それなのにここで聞こえてきたのは、以前のメンポーよりも若干キーが下がった、全然華の無い別人のような歌声でした。


 「あれ~?何かダメじゃん…」と思ったのですが、じっくり聞いていると段々感じ方が変わってきました。さり気ない節回しには、オーン・オラディに負けない位の上手さがあります。しかも控え目ではありますが、ここ数年感じられなかった歌の力強さがジワジワと伝わってきます。歌声に華は無くなっていますが、歌い回しには十分に魅力があります。おやメンポーさん、徐々にではありますが、地味に復活しつつあるんじゃないですか?


 今回のメンポーは、華やかな女の子歌手を卒業して、大人の歌手に変わりつつある途中段階にいるといったところでしょうか。その意味で、やっと第二期のメンポーの道を歩み始めたと言えるかもしれません。だからこのアルバム、わっちにとってはメンポー復活の兆しが見える、嬉しいブツなのでやんす。今後が楽しみになってきましたね~。とりあえずは久し振りにメンポーの新譜を繰り返し聞くことになりそうです♪


 ただ、オーン・オラディの新譜を取り上げた時も書いたのですが、レーベルがコテコテルークトゥン専門のNOPPORNだけに、ワンパターンの決まりきったフォーマットの中でしか歌わせてもらえないという問題がありますので、オーン・オラディだけでなく、メンポーもレーベル移籍を本気で考えて欲しいです。このレーベルが今の体質のままでは、メンポーの歌手としての可能性をこれ以上引き出すことはできません。グラミーとかR.SIAMに移籍してくれることを切に願います。まあ、地元ではルークトゥンさえ歌っていればそれでOKなんでしょうけどね~。


 あ、どうでもいいんですけど、このブツのラストの曲、2枚目のアルバムの中の曲がそのまんま収録されているようなのですが、これって何か意味あるのでしょうか?


こちらが6枚目。不調です。
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こちらが5枚目。不調です。
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こちらが4枚目。傑作です。
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こちらが3枚目。これも良い出来です。
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こちらが2枚目。傑作です。
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こちらが1枚目。16歳ながら素晴らしい出来です。
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あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.03・Tue

MAI KHOI 「MOT NGAY KHOI」

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 今回取り上げるのはベトナムのシンガーソングライター、マイ・コイの06年のセカンド・アルバムです。実はこのアルバム、昨年11月にプランテーションに行った時に試聴をさせていただいたのですが、買わなかったブツであります。その時はなんだかイマイチのように聞こえたのですが、年始にプランテーションの通販でゲットして改めて聞いてみると、めちゃめちゃ良いではないですか!何であの時買わなかったのか、自分でも不思議であります。


 あの時店長さんはマイ・コイさんのことを、「シンガポールの蔡健雅(タニヤ・チュア)みたいな感じ」とおっしゃっていました。アコースティック・ギターの音色を生かしたアレンジで、美しいメロディの曲を情熱を秘めた歌声で淡々と歌うという点で、まさに蔡さんを引き合いに出すのが一番適切かと思われます。ただ私はそこに「フィリピンのシンシア・アレクサンダーみたいなハイブリッドな感覚を兼ね備えている」と付け加えておきたい気がします。


 シンシアという人は、実にフィリピン的な音楽を作りますが、アレンジが非常にプログレッシヴな感覚に溢れていまして、フィリピンという枠の中では捉えきれないスケールの大きさを持っています。同様にこのマイ・コイさんも、表面的にはあまりベトナムっぽくないものの、実はしっかりとベトナム的であって、しかもプログレッシヴな感覚があります。やはりこの人もベトナムという枠の中では捉えきれない音楽性を持っているように感じられるんですよね~。なかなかに優れたシンガーソングライターだと思います。


 音楽的にはいかにもベトナム歌謡っぽい要素を軸にしながらも、カーペンターズを思わせるようなポップス感覚を聞かせたり、ジャズっぽいアレンジをしてみたり、しっとりとした情緒溢れるアジアンな雰囲気を漂わせたりと、一筋縄ではいきません。そしてベトナムの歌手らしく、歌が非常にしっかりしています。落ち着いた歌声でさり気ない感じで歌うんですけど、抑制された中から情熱が溢れ出てくるような、実に私好みの歌を聞かせてくれます。


 うーむ、良いですね~マイ・コイさん。現在まで多分3~4枚のアルバムを出していると思うのですが、全部揃えたくなりました。ルックスがイケてるのかどうかはよくわからないのですが、これだけの音楽を聞かせてくれるのであれば、万が一ルックスがダメでも問題ありません。わっちはこの人のこと、ルックス抜きで高く評価しているのでやんす。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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2009’02.01・Sun

TUKTAN CHOLLADA 「VOL.3 DOK NEON BARN KUM」

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 若手ルークトゥン歌手の中でも特に注目に値する、タカテーン・チョラーダーの3枚目のアルバムが出ました。まずはジャケを見てちょっと驚いてしまいました。これまでは田舎っぽい素朴な感じの顔だったのですが、今回は化粧もキッチリとしてスッキリ垢抜けた印象があります。地元でも安定した人気が出てきて、自信を付けたのでしょうね。歌の上手い田舎娘から、都会が似合う大人の女へ成長したような感じであります。そんなルックスの変化と同様に、歌の方も実にいい感じに成長しています。


 この娘、デビューした時から歌は非常に上手くて新人らしからぬ安定感がありましたが、ここでもその安定感は健在であります。そして更に大人の落ち着きと色香が漂うようになってきて、聞くものを優しく包み込むような大らかな包容力を感じさせますし、全体的に実にアジアンなしっとりとした情感が溢れています。元々スロー・テンポの曲は得意だったのですが、ここではスローな曲は更に情感豊かに、そして少々苦手だったアップ・テンポの曲も、実に表情豊かにノリノリで歌っています。死角無しの無敵の歌手に成長しつつありますね!


 最近はプレーム・プレーヤゴーン、ジャカジャン・ワンウィサー、イン・ティティカーン、アム・ナンティヤー等、成長著しい若手の台頭が目立ちますが、その中でもタカテーンは群を抜いているように思います。今や若手の中ではオーン・オラディさえも超えて、トップに立ったと言って良いかと思います。と言うか、既にルークトゥン界のトップに立ったのではないかとさえ思えてきますね。彼女と同じレーベルに所属するルークトゥン界最高の人気を誇るスーパースター、ターイ・オラタイよりも実力は上だと断言します。間違いなくこの娘は「ホンモノ」の歌手であります。


 うーむ、それにしてもタカテーン、よくここまで成長しましたね~。このアルバムでは、曲や的確なバックの演奏の充実振りも特筆すべきものでありますが、それを生かして存分に持てる力を発揮する彼女の才能は、本当に素晴らしいと思います。才能があるからこそ、ここまで充実したサポートを得ることが出来たとも言えるでしょうね。ルークトゥンに興味がおありの方には、是非聞いていただきたいブツの登場であります。正統派のルークトゥンで、ここまで出来が良いアルバムはなかなか無いですよ。


 ところで、この娘の順調な成長具合を聞くにつれ思い出されるのは、同時期にデビューした怪物、ラチャノック・シーローパンであります(ご存知の方、いらっしゃいますか?)。彼女、一体どうしているのでしょうか?ラチャノックが順調に成長していれば、タカテーンと天下無双を争う歌手になっていたのではないかと…。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。

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