
ベトナムの歌手アイン・トゥイの、07年の3枚目のアルバムです。CDとVCDの2枚組であります。全く知らない歌手ですが、ジャケがキレイなので買ってみました。ジャケ写はどこかの日本庭園で撮ったかのような感じですね。そこに清楚な見た目のアイン・トゥイが佇むという、何だか聞くと心が浄化されそうな民歌でも歌ってくれそうな雰囲気であります。うーむ、美麗なジャケは聞く気にさせてくれるものですね~。
この人、実際は民歌ではなくてポップスを歌うのですが、全曲自分で作っているらしいです。先日取り上げたマイ・コイも自作自演歌手でしたが、ベトナムでは自作自演歌手って珍しいのではないでしょうか?ベトナム音楽初心者のワタクシには、その辺の事情はよくわかりませんけど。イメージ的には職業作曲家がいてその歌い手がいるという分業体制になっていると思っているのですが、それが正しいのかどうかは知りません。
アイン・トゥイが作る曲は、情念渦巻くようなベトナム歌謡の類ではなく、もっと若者向けと言いますか、軽快な爽やかさを感じさせるタイプのものであります。ヒップホップを取り入れた曲もありますが、基本は歌謡曲っぽさのある親しみやすいポップスですね。そこにベトナム的風味がブレンドされていると言えば良いでしょうか。これはなかなか親しみ易くて、聞きどころが多い音楽だと思いますよ♪
これでアイン・トゥイの歌が可憐な萌え声で、ある程度下手っぴーだったら最高に面白いのでしょうが、そこは流石にベトナムの歌手、顔に似合わない落ち着いたハスキーな声で、堂々たる歌唱を聞かせてくれます。歌える歌手ですので時に力んでしまうところもありますが、ポテンシャルは相当に高い実力派だと思います。さり気ない表現の中に感情を込めることができるようになれば、間違い無く非常に良い歌手になりますよ、この娘は。
このブツ、CDだけでも十分楽しめますが、付属のVCDもなかなか面白いですよ。ジャケでは結構清楚な感じに見えるアイン・トゥイさんですが、映像で見ると何だか「お前、元は男やったやろ!」と言いたくなるような「どんだけ~」な雰囲気なんですよね~。声も低いですし、動きも何だかあまり品が無い感じがしてしまいます。でも何故か微笑ましいというのが、この人の人徳と言うのか何と言うのか…。品が無い分、動作にも細やかさが無くて、短すぎるスカートであまりに無防備な動きをするので「見えてしまう」映像も入っております。驚きつつも嬉しいわっちなのでやんす♪
あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。