
タイのポップス歌手エーンの(アーンかな?)、03年のベスト盤です。今となっては激レア盤ですが、サリガレコードさんのおかげでゲットすることができました。いつもの事ながら、大変に感謝しております。流石にmiyaさん、ブツを探す腕は確かでありますね~。
まずはこのジャケ、可愛いんだか可愛くないんだかよくわからないビミョーな顔のアップですが、アイドルになりたいけれどちょっとどうかな~?という感じの顔でしょうか。まあ実際に本人を見たら、とてもキレイなのかもしれませんけど。おっさんみたいにイカツイ顔をしていると思っていたアイルランドのメアリー・ブラックが、実際に見てみたらめっちゃキレイだったように(あれは20年近く前のこと…)。
というどうでもいいことはさて置き、このブツには何故か「夢追い酒」のカバーが入っています。渥美二郎が歌って大ヒットしたこの曲、流行ったのは30年ほど前のことだったでしょうか?ベッタベタの演歌ですが、何故あんなに流行ったのでしょうか?謎であります。そんな日本の演歌をタイのエーンちゃんが歌っているのですが、何故タイの歌手がこんな曲を歌っているのか、謎であります。
エーンちゃんが歌う「夢追い酒」ですが、これがまた元が演歌だったとは思えないような切ないポップスに仕上がっておりまして、なかなか味わい深く聞かせてくれるのであります。うーむ、なかなかやるじゃない。ルークトゥン歌手が歌えば、また違った感じになったのでしょうけどね~。まあこの娘の歌には演歌っぽい節回しが全然無くて、いかにもタイのアイドルといった感じの舌足らずな可愛らしい声で歌いますので、元が演歌であっても切ないポップ・ソングのように聞こえてくるわけであります。
「夢追い酒」以外の曲も切なさ満載でありまして、基本的にスロー~ミディアム・テンポの曲が多いので、じっくり聞いているとしんみりと浸ってしまいますね~。非常に優しい歌声の癒し系、といった感じでしょうか。日々の暮らしに疲れた心を優しく包み込んでくれるような歌なのであります。その意味で、エーンちゃんはオヤジ達のアイドルと言ってもよろしいかと。
だからジャケ写の顔が少々ビミョーであっても、チャラチャラとした可愛らしさだけで全然話が合わない娘よりは、演歌なんかも取り上げてちゃんと話を合わせて気遣いもしてくれる優しさを持つエーンちゃんの方が、オヤジ達にとっては遥かに親しみ易いアイドルなのであります…って、これはワタスのただの妄想でありますた。最近ワタスはどうも妄想に走ってしまいますな。失礼致しますた!
それにしてもエーンちゃん、これ以降は全然名前を耳にすることはありませんが、一体どうしてしまったのでしょうか?良質なポップスを出した歌手は忽然と姿を消すというのがタイ・ポップス界の慣わしですが(?)、この娘も神隠しに遭ってしまったのでしょうか?どっかのオヤジに身請けされたかな?ちょっと気になるわっちなのでやんす。
あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。