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2011’08.02・Tue

北側稽古~こにたんのぶった斬り! PAT DINIZIO 「SONGS AND SOUNDS」

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 メリケンのロック・バンド、スミザリーンズと言えば、80年代後半から90年代にかけてそこそこ活躍した連中だが、一般的にはあまり知名度は高くないだろう。しかしリーダーのパット・ディニツィオの才気溢れるソング・ライティングの才能は、ミュージシャンや評論家連中の間では高く評価されていたし、ウチもスミザリーンズは結構好きである。

 このブツは、ころんが北九州の中古盤屋に寄った時に315円で発見した、スミザリーンズのリーダーであるパット・ディニツィオの97年のソロ・アルバムである。懐かしい名前を目にして、ついついゲットしてしまったらしい。中古盤屋の一口メモには、「エルヴィス・コステロに似た感じ」なんて書いてあったそうだが、確かに歌声はそんな雰囲気だ。しかしコステロよりは、もっと親しみやすい声であろう。メロディ・メーカーとしての才能もコステロと共通しているが、特にスミザリーンズのアルバム「グリーン・ソウツ」や「11」あたりは、まさに珠玉のメロディ集といった感じで、コステロに全く引けを取ることは無い。

 そんなスミザリーンズのリーダーだったおっさんのソロ作だが、聞いてみるとビミョーな仕上がりだな。少々クセのあるメロディはまさにスミザリーンズだが、何だかおっさんが眉間に皺を寄せて思い悩みながら歌っている姿が見えてくるような仕上がりになっていて、躍動感や楽しさに欠けている。まあ、元々そんなに明るいタイプの曲を書くおっさんではないが、バンド時代の力強さと眩しさを感じさせる曲を多々知っていると、ぶっちゃけイマイチである。

 バンド時代を知っている者としては、当然それと同レベルの音楽を求めてしまうが、この出来ではどうにもならんだろう。このおっさんの髪の毛の後退と同様に、音楽的にも後退してしまっては遺憾な。手クセみたいな曲を作っているだけなら、音楽的な才能が枯れてしまった、ただのハゲである。

「このレベルでは、ただのハゲ。」byこにたん
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(ころんのフォロー)
 スミザリーンズは本当に良いバンドで、わっちも大好きでした。このアルバムは、スミザリーンズに比べればパッとしませんが、もうちょっと明るい表現が出来れば、輝きを取り戻せるんじゃないかと思いますけどね~。決してただのハゲで終わる人ではないと思っております。

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