皆様こんばんは。ヒワイイ大使の巨乳担当めぐりんです。今回の「興味津々音楽探究」では、キューバのセプテート・アバネーロの90周年盤を取り上げようと思います。今回はゲストにころんさんをお迎えして、対談形式で進めて行きたいと思います。便宜上ころんさんは「ろ」、めぐりんは「め」と表記します。それでは早速。
ろ「お、今回はセプテート・アバネーロですか。」
め「関西弾丸ツアーで、ころんさんが買って来てくれたアルバムですね。」
ろ「リズムキングスで発見したんでやんすが、2枚組の新品なのに1500円とお買い得でした。」
め「ベトナム価格が体に染みついてるのに、よく買えましたよね?」
ろ「前から聞きたかったブツですしね~。実際にキューバに行った時も、地元のブツ屋で買うかどうか迷ったシロモノでやんすよ。」
め「どうしてその時買わなかったんですか?」
ろ「高かったからでやんす。」
め「どこに行っても高い安いがゲットの決めてなんですね。」
ろ「より安くで沢山のブツを聞く、それがわっちのモットーでやんすよ。」
め「それは知ってますけど。で、今回のセプテート・アバネーロなんですが、本当に素晴らしいですよね!」
ろ「ですね。セプテート・アバネーロと言えば、昔のノイズまみれの復刻盤というイメージがありますけど、昔の音楽性はそのまんまで、音質だけを現代的にしたという感じと言いますか。」
め「本当にその通りですよね~。やっている音楽は昔と変わらないのに、音が現代的にクリアになったことで輝きを増してますね。90年前に生でアバネーロを聞いていた人は、こんなキラキラと輝くような演奏を聞いてたんでしょうね。」
ろ「そうでしょうね。昔の録音の復刻版ではわかりにくかったアバネーロの本当の魅力が、現代によみがえったって気がしますね。数々のメンバーチェンジを経ているのに音楽性は全然変わっていないですから、当時の魅力を今の時点で体感出来ると言いますか。」
こちらがノイズまみれの復刻版
め「そうですよね~。コレってキューバで聞いたら、また違った感じに聞こえるんでしょうかね?」
ろ「日本で聞いても素晴らしいですが、地元で聞いても素晴らしいと思いますね~。地元が持つ空気感と言いますか、その音楽が生まれ育った場所で聞くと、『あ~、なるほどな~』って納得出来る気がしますね。」
め「ころんさんはキューバに行ってますけど、地元で聞くキューバ音楽ってどんな感じでしたか?」
ろ「わっちが行った時は例年になく湿度が高くて妙に蒸し暑かったんですけど、それでもこのカラッとした明るい爽やかさと優美さは、キューバの土地柄や人々にシックリと馴染むって気がしました。ただ地元では、イメージ的にはアバネーロとかのソンは夜の音楽って感じがしましたね。」
め「夜ですか?日本で聞いてると、太陽が輝くビーチなんかに相応しい音楽ってイメージですけど。」
ろ「もちろん明るい昼間にも演奏してましたけど、どちらかと言えばこの手の音楽は、夜になるとレストランだの酒場だのから聞こえて来るのでやんすよ。だからイメージ的に夜の音楽って気がするのでやんす。まあ、ハバナの旧市街限定の話ですけど。」
め「へ~、そうなんですね~。」
ろ「ライヴ・ハウスなんかは、基本的に夜営業ですしね。深夜3時頃からアダルベルト・アルバーレスのバンドが登場したり。」
め「見たいですよね~、地元でライヴ。」
「アルバーレスさんのライヴなら、是非見てみたいですよね!」byめぐりん
ろ「地元に行ってみて個人的に感じたのは、トリオ・マタモロスみたいな小編成グループの音楽は朝とか昼の田園風景に合ってて、編成が大きくなって来ると夜の街に合ってるってことですかね~。」
め「言われてみると、ブエナ・ビスタって夜のイメージですよね。」
ろ「まあ小編成の音楽が朝昼に合っているとは言っても、マリア・テレーサ・ベラみたいなトローバは別ですよ。アレはどう聞いても夜の酒場っぽいです。」
め「それはそうでしょうね。アレを昼間に田舎の畑で歌ったら、みんな働く気が無くなっちゃうでしょ?」
ろ「確かに。でも、マーケットに乗って流通している音楽である限り、その音楽を何時何処で聞こうとそれは聞く人の自由です。アバネーロの音楽が昼間の海辺のドライブにサイコーって人はその時に聞けばいいですし、夜中に部屋でラム酒を飲みながら聞くのがイイという人はその時に聞けばいいんだと思います。地元でどーのこーのなんて関係無しに自分の好きなように楽しむ、それが基本でやんすよ。」
め「現地至上主義なんてクソ喰らえですもんね?」
ろ「はい。」
マリア・テレーサ・ベラの音楽はちょっと暗い
め「ちなみにわたしは、朝起きる時にアバネーロを流してます。この透明感のある音で、何だかスッキリ爽やかに目が覚める気がするんですよ♪」
ろ「若い女子でアバネーロを聞いて起きる人は、日本でもめぐりんだけだと思いますよ。」
め「え~、そうですかね~。」
ろ「そりゃそうでしょう。でもキラキラした弦楽器の響きとホンワカ優しいトランペットの音、そして朗々とした歌声が、朝に相応しいというのは理解出来ます。」
め「わたしみたいなキューバ音楽の素人が言うのも変なんですけど、アバネーロを聞いているとキューバ音楽の神髄を聞いているような気がするんですよね~。」
ろ「楽団編成としてはシンプルな方ですが、だからこそ透明感があってソンという音楽の素晴らしさを隅々までキレイに見渡せる、そんな感じでやんすね。キューバ音楽の神髄を実感するのに、これ程適したグループは他に無いんじゃないでしょうか。」
め「ですよね!」
ろ「野性的な部分と優美な部分をバランスよく兼ね備えた、心底素晴らしいと言える音楽だと思います。このブツみたいな極上のキューバ音楽と、ケケレみたいな極上のリンガラがあれば、『もう他に何も要らない』なんて思わず言ってしまいそうになるぐらいの魅力があると、わっちは思っています。」
め「同感です!」
以上、今回はころんさんとの対談形式でお送りしました、「興味津々音楽探究」でした。お相手はわたし、ヒワイイ大使のめぐりんでした。最近はYOUTUBEが異常に使いにくくなって音源を探すのが大変になって来ましたので、今回は試聴の貼り付けはしません。ご了承下さいね。それではまた次回まで、ご機嫌よう~♪