
AKB軍団の元締めである秋元康が80年代に仕掛けた素人アイドル集団、それがおニャン子クラブであります。わっちの同級生なんかは新田恵利が超絶的にカワイイとか、国生さゆりが良いとか、何だかめっさ盛り上がっていましたけど、わっちの目から見ればおニャン子にカワイイと言えるメンバーは殆どいませんでしたので、ぶっちゃけ、冷ややかに見ておりました。おニャン子の中で一番印象に残っているのは、この世のものとはとても思えない、人間離れした壮絶に下手クソな歌を聞かせていた吉沢秋絵なるメンバーですね。それ以外は別にどうでもイイです。
などと言いながら、ブックオフの500円コーナーにあったこの連中の87年のライヴ盤なんぞをゲットしてしまったワケでございますが、これもひとえに吉沢アッキーの歌を聞きたかったからでやんす(吉沢アッキーって言ったら、吉沢明歩みたいですね)。しかし残念ながら、このブツには吉沢アッキーの歌は入っていませんでした。既に卒業してたのかな?その代わりに、国生さゆりとか渡辺美奈代、渡辺満里奈、工藤静香、城之内早苗、生稲晃子みたいな、今でも名前を聞く連中が色々と歌ってます。あ、秋元のクソ野郎と結婚しやがった高井麻巳子なんてのも入ってますね。
一応有名どころが勢揃いしている時期のおニャン子のライヴということで、それなりの価値はあるのかもしれませんが、それにしてもこのブツ、凄まじい仕上がりになっていますね~。AKBなんかのライヴは口パクだとか何とか言われていますけど、おニャン子のこのライヴは、本当に本人達が生で歌っています。ただ、この生の歌声というのが実に凄惨なものでありまして、その様相はまさしく地獄絵図。音程もリズムも全く合わせることが出来ないド素人達が、耳障りな声を上げてキーキー喚いているだけの、全く理解不能の怪奇現象が記録されているのでありますた。特に国生さゆりの、聞く者を一瞬にして石にしてしまうかのようなメデューサ歌唱には、背筋が凍ります。まさにとてつもない破壊力であります。
おニャン子みたいなゴミクズ連中を聞くと、現在のアイドルに比べて昔のアイドル連中は本当に「死ぬほど」下手だったんだな~ということをヒシヒシと実感する次第でございます。今はカラオケなんかが普及して、シロートでも普段から歌を歌うことに慣れていたりしますけど、あの頃はそんな時代じゃなかったですから、歌えない・歌い慣れていない連中がロクに練習もせずに歌っていたワケで、下手のレベルが今では考えられない位に格段に低かったのでありましょう。ここまで壮絶に酷いともう笑う以外に無いワケでございますが、一世を風靡した連中の資源の無駄遣いの如きこのゴミ盤を持っていたら、色々な人に自慢出来るかもしれませんよ。変なモノ好きにはお薦め致します~。
あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
「では1曲、国生さゆりの『バレンタイン・キッス』です。曲は良いのですが、歌でブチ壊しですね。」→コチラ