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2019’02.21・Thu

東京少年 「も~いいかい?」

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 何故だかわっちはこの東京少年というバンド名と、中心人物だった笹野みちるという人の名前が妙に記憶に残っているんですよ。理由は全くわかりません。東京少年の曲なんて1曲も聞いたことがありませんし、笹野みちるのことも好きでも何でもないですし。そもそも笹野さんの顔さえも良く知りません。わっちには曲も聞いたことが無いのに名前は知っている連中って結構いるんですけど(雑誌によって知識だけが先行していたタイプでしたので)、この連中って意味も無くわっちの記憶の片隅にず~っと残り続けていたんですよ。そんな東京少年の1990年発売の15曲入りベスト盤をつい先日ブックオフの280円棚で見つけまして、これも何かの縁と思って聞いてみることにした次第なのであります。

 この盤には中心人物だった笹野さんの写真が満載のミニ写真集みたいなのが付いていますが、別に可愛くも何ともない笹野さんがこんなアイドル的扱いを受けていたのは、当時は永井真理子みたいなショートカット女子の人気が高かった為でありましょう。笹野さんって永井さんと同列の存在として扱われていたようですが、今回のベスト盤を聞きますと、音楽的には全然別物だということがわかります。基本的に東京少年というバンドは、英国ニューウェーヴなんかの影響を色濃く受けていると感じられます。そこに日本的なフォークとかメルヘンの世界が自然に溶け込んでいるという、他に得難い個性をシッカリと持った連中だったということが窺われます。それを笹野さんの作詞作曲のセンスでポップに纏め上げることが出来ていた、実に優れたロック・バンドだったのだと思います。

 それにしても、この連中って良い曲が多いですよね~。しっとりバラードから元気の良いポップロックまで、メロディ作りのセンスは抜群に優れていると思います。それと同時に、バックにホッピー神山がいたことが大きいのかもしれませんけど、サウンド・プロダクションも実に聞きどころが多いと思います。アイドル扱いを受けていたバンドとは思えない実にダイナミックで多彩なバンドサウンドは、今の耳で聞いても新鮮に感じられるのではないかと思います。まあ言葉を一音一音ハッキリ発音しようとする笹野さんの歌い方がイヤだという人もいらっしゃるでしょうが、このバンドのセンスの良さは種とも子とか野田幹子、ユニコーンなんかと並べて語ることが出来るレベルだと思いますよ。

 こんな優れた連中が、1988年から1991年までしか活躍出来なかったというのは実に残念ですが、まあそれも日本の音楽界の限界と言いましょうか、業界の連中が本当に良いモノを良いと評価出来ないということが問題なのでありましょう。当時はイカ天とかのバンドブーム真っ最中でしたし、業界側は東京少年を、バンドをヤッテいる少年少女が憧れるようなアイドル的存在にしたかっただけなんじゃないかと思われます。このベスト盤のタイトルは、押し付けられたアイドル的なイメージから卒業しても「も~いいかい?」という、笹野さんからの業界に対する問い掛けだった・・・のかどうかは知りませんけど。
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