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2019’07.05・Fri

YOU ARE WOLF 「KELD」

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 イギリスの女1人男2人のフォーク・グループ、ユー・アー・ウルフの昨年発売のアルバムです。この作品は、英国の新聞ガーディアン紙による2018年フォーク・ベスト10の第9位に入っています。ちなみに第2位が、前に取り上げましたロリ・ワトソンの「YARROW ACOUSTIC SESSIONS」でしたね。タイトルの「KELD」は昔の言葉で川の深く淀んだ淵を意味するらしく、川にちなんだ伝承曲が集められているようです。そういうことを知って聞きますと、確かに水のイメージのある曲が並んでいるように感じられますが、知らなければそんなことは感じないかも?

 ところでこのバンドはアヴァン・フォークのグループとして知られているようで、聞いてみるとなるほど、不穏なエレクトロ重低音やサウンド・エフェクトが音作りの中心となっていますね。しかも派手な音使いは一切無く、淡々とした静謐な世界が続きますので、不気味な感じがしつつもついつい耳を惹き付けられてしまうのであります。静かなクセに磁場が強烈と言いましょうか、不気味ながらも桃源郷的な魅惑の音世界が展開されていますので、目を(耳を)離せなくなって来るんですよ。う~む、怖いですね~。

 しかしですね、怖くはあっても美しいんですよ、この連中の音楽は。あの世から手招きしているような儚い雰囲気の女性ヴォーカルも美しければ、静謐なバックのエレクトロ音も美しくて、フォーク~トラッド系の音楽ファンだけでなく、エレクトロニカとかアンビエントのファンの耳をも惹き付ける魅力があると思います。それでいながら英国の伝承バラッドの伝統を極めて忠実に受け継いでいるようにも感じられますし、なかなかに不思議なバンドでありますね。流石に英国フォークの世界、実に奥が深いです。あ、怪女(妖女?)リサ・ナップとの共演曲も実に不思議でイイ感じですし、思わず聞き惚れてしまう逸品に仕上がっていると思います!
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