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2019’09.01・Sun

BISH 「CARROTS AND STICKS」

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 楽器を持たないパンク・バンドと言われている女子6人組グループBISHの、今年発売のアルバムであります。BISHのことはデビュー当時から知っていますが、実際に聞くのは今回が初めてであります。何故聞かなかったのかと言いますと、興味が無いワケではなかったのですが、わっちはこのグループのことを解散してしまったBIS(現在はメンバーを変えて復活していますが)の後釜の、二番煎じのグループだと勝手に思っていたからであります。しかし先日テレビでこの連中のインタビューを見て、メンバーのセントチヒロ・チッチの可愛らしさにヤラレてしまい、「コレは絶対に聞かねば!」と思ってしまった次第であります。そんなワケでついついSPOTIFYで検索してしまったコチラの新作ですが、めっちゃくちゃに良いですね!

セントチヒロ・チッチ
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 音的には楽器を持たないパンク・バンドなんて言われているだけあって、結構ヘヴィでグッチャグチャな曲も多いんですけど(ポップな曲もありますよ)、不思議なことにこのアルバムのどの曲からもガラス細工のような繊細な美しさとアジアンな切ない情緒が感じられるんですよ。例えばブランキー・ジェット・シティとか「天体観測」の頃のバンプ・オブ・チキンとか、物凄く激しい音を出していても胸締め付けられるような切ない感覚があったじゃないですか。優れた日本のロック・バンドには多かれ少なかれそんな感覚がありますが、BISHにはそれがあるんですよ。へ~、BISHってこんなグループだったんですね~。

 まあコレを聞いても、歌の下手クソな小娘達がギャーギャーと喚き散らしているだけの、単にやかましくて気持ち悪い音楽だと感じる人もいるかと思います。感じ方は人それぞれですから別にそれは全然構わないんですけど、出来ればこの物凄い疾走感とヒリヒリとした切迫感から零れ落ちて来る哀感とかキュートさなんかを感じ取っていただけたら嬉しいな~、なんて思ったりして。この連中、決してアイドル崩れのヤケクソ的なグループではなく、わっちは極めて優れたロック・グループだと思っております。

 何にせよこのアルバムは、わっちが今年聞いた中では最高のロックに仕上がっていると思います。表現方法は全然違うにせよ、最近のスキャンダルの諸作に並ぶ作品だと言っても良いかと感じております。BISHって基本的にアイドル・グループではありますが、こんなに凄い作品をぶっ放すなんて、日本のアイドル界も侮れないモノでありますね。もちろんこの連中を仕掛けた制作陣が凄いんですけど、それを見事にヤリ切るだけの力量がBISHのメンバー達にはある、そういうことだと思います。
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