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2019’11.03・Sun

YOUSSRA EL HAWARY 「NO’OUM NASYEEN」

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 クウェート出身で現在はエジプトのインディーズ・シーンで秘かに人気沸騰中らしいアコーディオン奏者でシンガーソングライターの、ユッスラ・エル・ハワリー(と読むのかどうかは知りません)の2017年発売のデビューアルバムであります。そう言えばアラブ音楽でアコーディオン奏者なんて記憶に無いな~と思いまして、どんな音楽をヤッテいるのか興味津々で聞いてみたのであります。

 ところでアコーディオンと言えば、わっちはチャラン・ポ・ランタンをすぐに思い浮かべてしまうのですが、現在はめちゃくちゃに幅広い音楽性を誇るチャラン・ポ・ランタンですけど、初期の頃はシャンソンっぽいちょいと退廃的な感覚の音楽をヤッテいましたよね。ユッスラさんは初期のチャランポに似たところがありまして、パッと聞いたところではアラブ的な要素は希薄で、実はフランスのシャンソン歌手ですよ~と言っても通用しそうな音楽をヤッテいます。と言いますか、わっちの耳にはフランスの音楽にしか聞こえません。こういう音楽を何故エジプトでヤッテいて、しかも何故人気があるのかが全然理解出来ないのですが、エジプトってフランスの音楽って人気あるんでしたっけ?

 思い出してみれば、フランスのジェーン・バーキンがアラブ風アレンジの音楽をやったこともありますし、意外にフランスの音楽とアラブ音楽は相性がイイと思われます。フランス側からアラブ音楽へのアプローチがあるのであれば、その逆があってもおかしくはないですし、これまでアラブ側でもそのような試みをした人はおそらく多々いたのではないかと思います。ただそれがなかなか表面化しなかっただけで、やっと今の時代になってユッスラさんという才能が飛び出して来て、人気を博しているということなのでありましょう。

 まあ何だかよくわからない人ではあるのですが、エジプトでフランス音楽という謎の部分は置いとくとして、単純に音楽として魅力的であるのは間違い無いと思います。チャランポだって日本のグループなのにフランスの音楽っぽかったりしますし、どこの国の人がどこの国の音楽に影響されていようと、ヤッテいる音楽自体が楽しくて面白ければそれでイイんだと思います。世界中の色々な情報が一瞬で世界を駆け巡るような時代ですから、思わぬところで思わぬ音楽が出て来ても不思議ではありませんし、その点ではユッスラさんって普通に同時代的な歌手なんだと思います。わっちも最初はエジプトで活動している歌手ってことで、アラブっぽいアコーディオン音楽を期待していたんですけど、コレはコレでとっても好みの音楽ですので、無責任に楽しませてもらっております。

 言わせてもらえば、アコーディオンの演奏はチャランポの小春の腕前には全然及びませんし、歌もそんなに上手いワケではありませんので、技術的な面ではもっと腕を磨いてもらう必要があるかと思います。でもアラブ地域から飛び出して来たユニークな歌手として、暫くは注目しておく必要があるかな~と思っております。
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