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2020’02.10・Mon

LINA RAUL REFREE 「LINA RAUL REFREE」

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 ポルトガルのファド歌手リナと、どこの国かは知りませんけどプロデューサーでありますラウル・レフリーがタッグを組んだ、今年発売のアルバムであります。コチラの作品はかの有名なファド歌手、アマリア・ロドリゲスのトリビュート盤となっているらしいです。アマリアのアルバムはわっちも何枚も持っていますし、一番好きなのは「コン・ケ・ヴォス」だったりするワケですが、アマリアのトリビュート盤なんかにはあまり興味が無くてですね、だってアマリアなんて唯一無二の歌手ですし、そんなに面白いブツが出来上がるなんて思えませんし。しかし今回のアルバムは、「おおっ、これは!」という仕上がりになっていますね~。

 基本的にわっちはファドってあまり得意な音楽ではなくて、特にありがちな伝統的なファド作品、例えばポルトガル・ギターを中心とした簡素なバックと声張り上げ系女性歌手との組み合わせみたいなのは、御免被りたいなんて思っているのであります。ぶっちゃけ面白くないですし。そんなわっちには、今回のアルバムはめっさ良いと感じられます。と言いますのも、伝統的な音作りなんてどこ吹く風の、ピアノだのシンセだのを中心とした、エレクトロでアンビエントな音になっているからであります。例えばポーティスヘッドがファド歌手のバックをヤッテいるみたいな感じと言いましょうか、こんなファド、今まで聞いたことが無いって作品になっているのであります。

 まあこういう音を聞くと「ファドを冒涜している!」なんてブチ切れる人もいるかと思いますが、イヤイヤ、全然そんなことは無いと思います。ちょいと不安感を煽るような重低音や浮遊感のある音が、ファドの美しい旋律を一層引き立てているように感じられますし、ファドの良さを伝わり易くしているんじゃないかと思うんですよね~。ファドの伝統をブチ壊しているのではなくて、伝統を尊重した上で現代的に発展させていると感じられます。それに、個人的にはアマリア・ロドリゲス直系の伝統的ファドみたいなのよりは、寧ろ随分前に取り上げたことがありますアナベラみたいなポップス的なファドの方が好きですので、わっちにはリナ・ラウル・レフリーのファドがシックリ来るのであります。

 何にしても賛否両論ある作品なんじゃないかとは思いますけど、わっちは全面的に支持致します。ファド・マニアには無視されるでしょうが、ポーティスヘッドとかトリッキーとかのあの手の音に反応する人や、ファドのことを良く知らない洋楽ファンなんかにこそ聞いていただきたい音楽だと思います。
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