
イスラエルの歌手ダニエル・ルービンの、2019年発売のアルバムであります。全く知らない人ですが、SPOTIFYでイスラエルの歌手を色々検索している時に引っ掛かって来ましたので、とりあえずは聞いてみた次第であります。これまでも何度か言ったことがありますけど、わっちはイスラエルの音楽なんて殆ど聞いたことが無くて、彼の地では一体どんな音楽が聞かれているのか全くわかりませんけど、謎の国だけに興味は津々なんですよね~。まあイスラエルでアラブ音楽をヤッテいる人もいますけど、ルービンさんは全然様子が違いますね。
ルービンさんがヤッテいる音楽には、アラブ音楽の影響はあまり無いと感じられます。おそらく欧米のロックなんかの方が影響が強いかと思いますが、前に取り上げましたエッティ・アンクリみたいな陰りのある叙情的な雰囲気を持ち合わせているのが特徴かと思います。メロディや節回しはヨーロッパのポップスに聞こえる部分もありますが、どの辺の音楽に似ているかと言うと、正直よくわかりません。聞いたことがあるような無いような、というのがわっちにとってのイスラエルの音楽なのかもしれませんね~。
ルービンさんの歌声はどこか憂いを帯びていて陰影があるのですが、日本人であればこの手の声がお好きな方は多いかもしれません。まあそれ程特徴的ではなくてスンナリと流れて行くタイプの歌ではありますが、どこか芯の強さを感じさせる部分もありまして、何だかよくわからないけど気になるって感じの人ですね。あと、これはヘブライ語特有のモノかもしれませんが、エッティ・アンクリもそうでしたけど、時折痰を「カッ」と切るように短く喉を鳴らす発音は日本人の耳にはあまり聞き慣れませんので、わっちには良くない意味でちょっと気になります・・・。日本人が麺を啜る音が気になるという外国人がいますけど、それと同じようなことかもしれませんが(?)。
ルービンさんの音楽は、こちらの判断基準では(?)ロックと言って良いやらポップスと呼んで良いやら、それともワールドミュージックなどと言えば良いのやらよくわからない音楽でありますが、どこかに得体の知れない不思議さが感じられるのは、わっちのイスラエル音楽の経験が浅いからでありましょう。聞き慣れればそんな感覚は無くなるかもしれませんが、だからと言って今後イスラエル音楽を頻繁に聞くかと言うと、そんなことは無いような気がする今日この頃であります。