
ケニアのD.O.ミシアーニとシラティ・バンドの90年のアルバムです。先日、福岡に昔からある、とある中古盤屋に初めて行きまして、このブツを発見致しました。950円也。ワールド物は少なめですが、ロックのブートが異常にたくさんある、凄まじい品揃えのお店でありました。いいですねえ、こういうお店って。英米のロック・マニア御用達なんでしょうね。私にはあまり関係無いのですが…。
それはさておきこのブツであります。D.O.ミシアーニは学生の頃にLPでゲットしたブツがありまして、実家にはアナログ・プレーヤーがありましたからよく聞いたものでしたが、実家を出てからはアナログ・プレーヤーが無いもので、聞きたいのに聞けない状態が続いていました。しかし念願叶ってやっとCDで聞くことができるわけで、喜びもひとしおといった感じであります。
ワタクシ、コンゴのリンガラも大好きですが、リンガラに範を仰いだと思しきこのケニアのベンガと呼ばれる音楽も大好きなのであります。ハイハットとブンブンとうなりまくるベースが生み出すつんのめるようなビートと、コロコロ転がるようなギターの音が織り成す躍動的な音は、いつ聞いても素晴らしいですね。リンガラよりもシンプルな編成ですので、こっちの方が弾けるようなビートの魅力が直に伝わってきますし、湿り気の無いカラッと乾いた音もよろしいかと。音の感覚としては、南アフリカのムバカンガにも似ているように思います。それにしてもこのギターの音、良いですねえ。高音部を中心にフレーズを鳴らす奏法なのですが、キラキラと輝きながらも歪んだ感じのある音、何とも言えず本当に素晴らしいです。いつまでもこの音に浸っていたいな〜、なんて思わせる音であります。
ワタクシ、7年ほど前にケニアに行ったことがあるのですが、その時にはナイロビの街でも国立公園の中でもベンガを耳にすることはありませんでした。しかしその時に感じたケニアの風土は、やはりベンガを生み出すに相応しい所だと思いました。カラッと乾いた気候は、ベンガの乾いたビートと共通するもののように感じられます。また、近代的なビル群のすぐそばにある延々と続く貧民街、そして街に何をするとも無くただたむろしているだけの男達の澱んだ雰囲気、都市が抱える問題を吹き飛ばすような活力を持った音楽が必要とされる背景も垣間見たように思います。ケニア、できることならまた行ってみたいですね〜。
あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。