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2011’12.26・Mon

BANYEN SRIWONGSAR 「MAE BAEB PLENG MORLUM VOL.1」

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 タイのモーラム歌手バーンイェン・シーウォンサーの、09年に発売された16曲入り復刻盤の第1集であります。この人の復刻シリーズはわっちの知る限りでは第7集まで出ているようですが、できれば全て揃えたいですね~。まあタイの復刻盤ですから例によって例の如く、録音データなんぞ一切不明なワケでございますが、70年代ぐらいの録音なんでしょうかね~?昔の音源が聞けるだけありがたいとは思いますけれども、折角復刻するのであれば、ついでにもうちょいデータを記載してくれないですかね~。テキトーな製作姿勢に、涙がチョチョ切れます。

 それにしてもシーウォンサーさんであります!これは本当に素晴らしい音源でありますよ!最初から最後まで、徹頭徹尾まさにモーラムらしいモーラムであります。怒涛のモーラム攻撃でございますな。ケーンがお祭りの如くヒャンヒャン鳴り出して図太いベースがブンブンと唸りまくり、ギターが民俗色が強いフレーズをひたすら反復し、オルガンがサイケな雰囲気を醸し出し、シーウォンサーさんが独特の節回しをベチャっと潰したような声で呪文のように唱え続けるという、世にも不思議なモーラム世界が出現致します。しかもどの曲を聞いても同じ曲にしか聞こえないという無限の反復地獄!異様な高揚感のある幻惑世界でございまして、もしかしたら現地ではこれを聞いている内に本当に昇天してしまう人がいるんじゃないでしょうか?

 うーむ、これは本当に凄いですね~。弾力性に富んだ図太い演奏は、どんなファンク・バンドよりもグルーヴィーでファンクであります。空間をグニャリと捻じ曲げてしまうような感覚は、どんなサイケデリック・バンドよりもサイケであります。呪文のように似たようなフレーズを繰り出して来る歌は、どんなお経や呪文よりも人を幸せにしそうです。その昔、日本では踊念仏というモノが出現したことがありましたが、ここで聞けるモーラムはタイに出現した現代の踊念仏だ!などとワケわからないことを言いたくなってしまう今日この頃でやんす♪

 やっぱりイイですね~、モーラムって。特にこのシーウォンサーさんのモーラムは本当に素晴らしいと思います。大音量で浸っていると意識がどこか違う世界へトリップしてしまいそうな危険な音楽ではありますが、いつまでも浸っていたいと思わせるその麻薬的魅力は、フランコのリンガラ音楽にも通じるところがあるような気がしますね~。モーラムに興味がおありの方には、マスト・アイテムだと思いますよ♪

あと、試聴を探すのが面倒なので、今回は試聴の貼り付けは無しでやんす。

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ころんさんの記事を読んでいると僕も聴きたくなってしまいます。モーラムは詞を重視した音楽ですから、音楽的なヴァリエーションは乏しいんでしょうね。それで考え出されたのが歌謡モーラムだと言われていますから。
モーラムは日本で言うと河内音頭の新聞読みに近いのではないでしょうか。内容的にはその時その時の時事的なことを扱っていると言う話も聞いたことがありますし。
でも、モーラムとリンガラを結びつけるなんてころんさんらしいですね。僕は記事の中の「反復地獄」「昇天」という言葉を見て「カッワーリー」を思い出しちゃいました。

kapiraja:2011/12/27(火) 23:09 | URL | [編集]

>kapirajaさん
モーラムに興味がおありであれば、是非この反復地獄を体験されることをオススメ致します!まあ、おっしゃる通り詞を重視した芸能ですから音楽的なヴァリエーションは乏しいのでしょうけど、だからこそハマれば泥沼の魅力があるのでしょうね~。
モーラムが河内音頭の新聞読みに近いとは思いつきもしませんでしたが、なるほど、言われてみればそうですよね!世界各地に時事ネタを歌う音楽はありますが、モーラムもその一種なのかもしれませんね。興味深いご指摘、ありがとうございます!
モーラムとリンガラを結びつける人間はワタクシぐらいしかいないかもしれませんが、カッワーリーを思い出されるkapirajaさんもユニークですね~。素晴らしいと思います。何にしても反復地獄で昇天のモーラム、かなりのステキ音楽だと思いますよ!

ころん:2011/12/28(水) 08:32 | URL | [編集]

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