FC2ブログ
2012’01.12・Thu

マニアック過ぎて誰にも伝わらないシリーズ第2弾~ERASERHEADS 「CiRcuS」

Peraserheads005
 フィリピンのロック・バンド、イレイザーヘッズのブツを取り上げるシリーズ2回目は、94年の2枚目のアルバム「サーカス」でございます。94年頃と言えば、洋楽好きの間ではグランジ・ロックが全盛の頃でございまして、メリケンではわっちも大好きなパールジャムの「ヴァイタロジー」、日本では激烈ミクスチャー・ロック・バンド、マッド・カプセル・マーケッツの「パーク」なんてアルバムが出た年でもあります。おそらく世界的にグランジな気分(?)が蔓延していた年なのでしょうが、イレイザーヘッズも冒頭の曲でグランジ風の激しいロックをやっていまして、「おおっ、お前等もか!」と思わせてくれます。

 かと思えば、素晴らしいシンガーソングライターであるDJマイクもカバーした、イレイザーヘッズ史上でも屈指のメロウで軽快でポップな曲「ALAPAAP」が入っていたりもしますし、めっさラテンポップがいつの間にかハードロックに変わっている「HEY, JAY」なんかもあります。他にも軽快なポップ・ロックをやったかと思えばP.I.L.のジョン・ライドンみたいに喚き散らす激烈ハードなロックが出てきたり、アコースティックな質感を生かした美しいポップ・ロックを決めてみせたと思えばブリブリなファンキーな曲をやってみせたり、カメレオンのように次から次へと姿を変えるその様は、トッド・ラングレンも小便チビる位のポップの魔術師ぶりであります。

 これ程までに音楽性の幅を極端に押し広げてみせた作りであるにも関わらず、イレイザーヘッズならではのポップ・センスでアルバム全体にビシッと一本の筋を通してみせた辺りは、この連中の面目躍如たる作品と言えましょう。前作でも垣間見えた「ポップの万華鏡」的世界は、早くもこの2枚目のアルバムで大きく花開いています。演奏自体も前作に比べて格段に力強くなっていますし、まさにフィリピン最高のロック・バンドと呼ぶに相応しい風格を体現した作品と言えると思います。全18曲で約1時間のブツですが、飽きる瞬間がございません。マジで大傑作でやんすね!

 考えてみるに、欧米のロックでここまで素晴らしい前人未到の境地に達しているブツが一体どれだけあるのか、首を傾げざるを得ませんね~。「ロックの本場は欧米だ!」などと言う人は多々いますが、欧米のロックしか聞かない人に限ってそんなことを言うんですよね・・・。世界に目を向ければ物凄いロックをやる連中はたくさんいますし、特にフィリピンのロックは、おそらくフィリピン・ロックをご存じない方の想像を遥かに超える、世界でも類を見ないとてつもない領域に達していると言っても良いのではないかと思います。イレイザーヘッズは、そんなフィリピン・ロックの最高峰に位置するわけであります。わっちは個人的に、ここまで素晴らしいロック・アルバムを他に聞いたことがありません。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、この連中のポップの魔術師ぶりがよくわかる名曲です。」→コチラ

「もう1曲、これまた名曲でございますよ♪」→コチラ

スポンサーサイト



Categorieフィリピン  トラックバック(0) コメント(0) TOP

Next |  Back
Post your Comment











 管理者にだけ表示を許可
この記事のトラックバックURL