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2012’02.18・Sat

MADELEINE PEYROUX 「HALF THE PERFECT WORLD」

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 メリケンかどっかのジャズ風味の歌手マデリン・ペルーの06年のアルバムで、邦題は「ハーフ・ザ・パーフェクト~幸せになる12の方法」であります。「12の方法」って言いながら「14曲入っとるやんけ!」というどうでもいいことはさて置き(本来の12曲に2曲のボーナス曲が入ってるからですが)、実はわっちはこの人の96年のデビュー盤を発売間もなくゲットしまして、結構好きでよく聞いたものでありますた。しかしその後何の音沙汰も無くなってしまい、多分引退したのだろうと思っていた所、04年に突然のカムバックを果たしてしかも大ブレイクしてしまいましたので、興味はあったものの「思わぬヒットにドン引き~♪」って感じになってしまい、その復活作は結局聞かずじまいになってしまいますた。そして06年に発表された本作でありますが、当然買わぬままに時は過ぎ、先日ブックオフにて500円にてやっとゲットした次第でございます。

 ペルーさんの歌は「ビリー・ホリデイの再来」などと評価されておりますが、十数年前にビリー・ホリデイの10枚組2000円弱というブツをゲットして聞かぬままにしているわっちには、何だか意味がよくわかりませぬ。場末のジャズクラブみたいな雰囲気の、気怠くて曇ったような声でしっとりと歌う人ですが、声そのものはキレイではありませんけれども、妙に人を惹き付ける魅力がありますので、もしかしたらその辺がビリー・ホリデイっぽいとか?まあこの人は10代半ば頃からストリートで昔のジャズなんかを歌っていたらしいですから、歌の中に筋金入りの昔のジャズに対する愛情や思い入れが宿っているのかもしれません。

 とりあえずはこの人、昔のジャズっぽい雰囲気作りが上手いと言いますか、いかにも通ウケしそうなジャズ歌手らしい歌を聞かせる人ですので、ノラ・ジョーンズなんかと並んでジャズ・ヴォーカルの救世主に祭り上げられてしまったみたいですね。あ、そう言えばノラ・ジョーンズも好きだったな~。特大ヒットしてからドン引きしてしまいますたが・・・。で、この「幸せになる12の方法」でありますが、別にそんな方法を知らなくても幸せになれますので聞かなくてもいいんですけど、ペルーさんがご乱心して今後の音楽活動に支障が出てははいけないので、聞いといてやる(?)。

 ブルース感覚が溢れていた1枚目と比べると、このブツでのペルーさんは随分大人になったと言うか、落ち着いた優しい雰囲気になっていると感じられます。まあデビューの時から落ち着いた歌を聞かせてはいたんですけど、年数も経って経験も積んで、もっと大きな包容力が出て来たって感じでしょうか?ほぼ全編に亘ってスロー~ミディアムの曲調で揃えて、ゆったりと寛いだ雰囲気を作り出しているのですが、何と言いますか、自分の歌をどのように感じて解釈するかは全てリスナーにお任せしますという、実に大人な余裕を感じさせるんですよね~。必死な所が何一つ無い、そんな感じであります。余程ヒネクレた人間でなければ、嫌う人がいないという歌なんじゃないかと思います。そんな歌のバックの演奏は極めて簡素でありまして、出来るだけ控えめに演奏して「間」を生かすことで歌の魅力を引き出し、より豊かなニュアンスを感じさせますね。こういう音作りって、派手好きな欧米の連中はどのように感じるのかは知りませんけど、日本人の感覚には訴えかけて来るモノがあるんじゃないでしょうか?

 ペルーさんって、ジャンル的にはジャズ・ヴォーカルに分類されていますけれども、こんなステキ歌手をジャズ・ファンだけのモノにしておくのは実に勿体無いですよね~。ブツ屋の棚に並べる時は、ロック・ポップスのコーナーにも置いておくべきでしょう。ジャズコーナーだけに置くことでポップス・ファンのアンテナからこぼれ落ちるようなことがあっては遺憾な~などと思う、わっちなのでやんす。まあ06年のアルバムの置き場所について今更どーのこーの言っても、何の意味も無いんですけどね・・・。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「まずは1曲、何か楽しそうな曲です。」→コチラ

「もう1曲、ちょいとあったかい感じのブルース?」→コチラ

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