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2012’06.07・Thu

CATHY GO 「FIND MY WAY TO YOU」

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 フィリピンの歌手キャシー・ゴー(以下ゴーちゃん)の、今年発売のデビュー盤であります。まだ19歳なんだそうですが、ちょっとオバハンぽくてカワイイとは申し上げ難いルックスでございますな。まあルックスで売るタイプの歌手ではないでしょうから、別にいいんですけど。このブツでございますが、才女バヤン・バリオスのMAYUMIレーベルからの作品でございます。バヤン・バリオスのブツは「ころんの音楽探訪」の時に取り上げたことがありますが、民族的な要素を取り入れたハイブリッドな音楽性が実に素晴らしいブツでございますた。そんなバリオスさんのレーベルから放たれたブツですから、期待はとっても高まる~って感じでございますね!このアルバムについては、MIA MUSIC & BOOKSさんが「ざっと通して聴いて頭に浮かんできたのはBarbie Almalbis」と書かれてまして、そう言われるとバービー大好きなわっちとしましては居ても立ってもいられずにゲットと相成った次第でございます。

こちらがバヤン・バリオスのブツ
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 実際にこのブツを聞いてみますと、MIAさんがおっしゃる通り音楽性はバービーに共通するモノが感じられます。奥が深いのに実に自然体の音楽でありまして、能ある鷹は爪を隠すという感じの、控えめな奥ゆかしさと強さを持った音楽だと思います。ただ、表現方法はゴーちゃんの方が開けっ広げですし、歌声はバービーみたいなカワイイ声ではなくてセッションロードの逞しい女性ヴォーカルに近い力強さがあります。ですので、バービーみたいな可憐な可愛らしさを期待されている方はご注意を。でもこの朗々とした力強い歌声がイイんですよね~。意志の強さを感じさせる歌声でありまして、イメージ的には強豪女子バスケ部のキャプテンってところでしょうか?でも男勝りという感じではなくて、女性らしい柔らかさやしなやかさがあるのがイイですね!スローな曲で見せるエミ・マイヤーみたいな歌声も、なかなかポイント高いと思います。

 そして、ゴーちゃんの力強い歌を引き立てる為なのかどうかは知りませんけど、バックの音は実にシンプルです。基本はギター、ベース、ドラムの3ピースの演奏で、曲によって他の楽器の味付けがちょろっと付く程度であります。そのシンプルさはまるでシュガーフリーみたいな感じなんですが、シュガーフリーと違う所は、シンプルな演奏なのに色彩感が豊かということでしょうか。派手さは無い演奏なんですけど実にニュアンスに富んだ音ですので、曲ごとに表情を変えているように聞こえるんですよね~。その辺は、製作陣がかなり工夫を凝らしているのではないかと思われます。流石にバヤン・バリオスのお膝元のレーベルだけあって、音作りにも色々とこだわりがあるんでしょうね~。

 全体的には極めてシンプルで真っ当なロックという感じなんですが、今時こういうロックが出て来るのはフィリピンならではかな~という気がしますね。さっき名前を出したシュガーフリーとか、バカテク3ピースバンドのパラミタとか、フィリピンのこの手の音は本当にレベルが高いと思います。何にしても、こういう音で十分に勝負出来る力を持った連中がいるということ自体が、実に素晴らしいと思います。フィリピン、まだまだ奥が深い国ですね~。表面的にはR&B系歌姫の天下に見えますが、実は素晴らしいロックをやっている連中が群雄割拠の状態なのであります。今やロックの本場はフィリピンだと言っても過言ではないかも?

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「とりあえず1曲、重心の低いロックってことで。」→コチラ

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