2008’03.01・Sat

R.E.M. 「FABLES OF THE RECONSTRUCITON」

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 世界卓球選手権で、日本女子チームがシンガポールに負けてしまいました。勝てる試合だっただけに、何とも残念であります。ちょっとヘコんでます。と言うわけで、昔の思い出に浸りたい気分ですので、昔大好きだったR.E.M.なんかを取り上げようと思います。


 本作は、個人的にR.E.M.の最高傑作だと思っている、85年のサード・アルバムです。このアルバム、学生の頃にメチャクチャ聞きまくりました。一般的な評価は低いですし、メンバー自身も好きではないと言っている作品ですが、ここで聞けるR.E.M.は本当に素晴らしいと思います。日本題は「玉手箱」となっていますが、原題を訳すと「寓話の再興」。まさに寓話的な世界が展開されているアルバムで、何度聞いても興味の尽きることのない作品だと思います。


 このアルバムを最初に聞いた時、前作の明るいカントリーっぽさを持った「RECKONING」に慣れ親しんでいた私は、「夕暮れの音楽」とでも言いたくなるようなこのアルバムでの大きな変化に最初は戸惑ったものですが、何度も繰り返して聞くうちに、エコー&ザ・バニーメンの「オーシャン・レイン」と並んで、自分にとって無くてはならない青春のアルバムとなってしまいました。


 このアルバム、全体的に陰鬱な雰囲気がありますが、そのおかげで元々彼らが持っていた謎めいた部分が、輪をかけて増幅されています。だから彼らの謎めいた部分が好きな私には、非常に魅力的なアルバムに聞こえるわけです。陰鬱とは言ってもただそれだけではなく、地に足のついた力強さは全く失われていませんし、もしかしたら陰鬱と言うよりは、内省的な思慮深さを感じさせると表現した方が良いのかもしれません。曲の良さは彼らのアルバムの中でも随一のものですし、ストリングスやブラスを使ってアレンジに工夫が出てきたこともあって、彼らの音楽性に大きく幅が出てきた作品だと言えると思います。私にとってはR.E.M.と言えば本作、それだけこのアルバムには惚れ込んでいます。


 その後R.E.M.は、この陰鬱な表現から突如として陽性のエネルギーを感じさせるバンドへと変貌を遂げるわけですが、その変化をあまり肯定的にとらえられなかった私は、R.E.M.とは距離を置くようになってしまいました。何とか聞けたのはIRSレーベルでの最後のアルバムとなった87年の「ドキュメント」までで、メジャーのレーベルに移籍してからは興味を失ってしまったのであります。メジャー第一弾の「グリーン」は何度聞いても何が良いのかさっぱりわからないブツで、思えばこれが私のロック離れを一気に促した要因の一つであったのかもしれません。一番好きだったR.E.M.をダメだと思った時、それが私のワールド系音楽への旅立ちの第一歩を踏み出すきっかけになっていたのでしょう、多分。


あと、コメント欄に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
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まずはタイトル通り結構ドライブ感のある「DRIVER 8」です。
http://www.youtube.com/watch?v=FL3b0B3xqV8


お次はブラスを使った「CAN'T GET THERE FROM HERE」です。何か変な曲。
http://www.youtube.com/watch?v=eXscBQ9HHKE


個人的に大好きな「GREEN GROW THE RUSHES」です。
http://www.youtube.com/watch?v=_reo6Soc_4w

ころん:2008/03/01(土) 09:11 | URL | [編集]

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