
フィリピンの至宝バービー・アルマルビス(近いうちにネタにします)の、妹分的な存在だと個人的に思っている、キッチー・ナダルの04年のソロ・アルバムです。二人ともフィリピン音楽の将来を背負って立つぐらいの豊かな才能を持ったシンガーソングライターですが、比べてみると結構対照的な存在ではあります。
ルックス的にはほんわかしたバービーに比べると、キッチーはちょっとクセのあるエキゾな顔立ちですし、音楽的には天真爛漫で色彩豊かなポップさを持ったバービーに比べると、キッチーはダークでヘヴィな色が強く、よりロック的な要素が濃いように感じられます。イメージ的にはフレンドリーで親しみやすい姉さんと、ちょっと斜に構えた気難しいところのある妹といったところでしょうか。ポップス好きにはバービーの方が親しみやすいでしょうし、ロック好きにはキッチーの方がしっくり来るかもしれません。まあ、どちらにせよ良いミュージシャンであることに間違いはありませんけどね。個人的にはルックスも音楽もバービーの方が好みではありますが、でもキッチーも好きなんです。可愛いから。
しかし姉さんの方が結婚して産休でしばらく活動休止することになってしまいましたから、ここはひとつ妹に奮起してもらって、姉さんを超えるような作品を出して欲しいものだと思います。ズッシリとした仕上がりの本作は、これはこれで十分に魅力的な作品ではありますが、今後の作品にはもう少し突き抜けたポップさが欲しいところではあります。ダークでヘヴィな音楽性が持ち味の人にポップさを求めるのはお門違いかもしれませんが、ルックスの可愛らしさに見合ったポップさを期待してしまうのは私だけではないはずです(ですよね?)。なお、勝手に姉さんだの妹だのと言ってますが、実際はどちらが年上なのかは知りません。
本作にはオマケでVCDが付いていまして、動くキッチーを見ることができるのですが、これがまた可愛らしくていいんです!やっぱり可愛い娘には可愛らしさを持った音楽を、というのが私のワガママな願いであります。持ち味を崩さずに可愛らしさを、などと言ってもキッチーには迷惑な話だとは思いますが。でもキッチー、君ならやれる!君はやればできる娘やで〜!などと思う今日この頃。