タイのルークトゥン歌手タカテーンの昨年末頃に発売されたアルバムですが、今頃になってようやくゲットであります。タカテーンと言えば、わっちはいつもイン・ティティカーンと天下無双を争う歌手だと表現していますが、現地での人気はもはや圧倒的にタカテーンの方が上のような印象を受けます。まあ現地で人気があるからといって必ずしも実力が上だとは言えないのが歌の世界の常ですが、客観的に実力がどーのこーのとは言えませんけれども、個人的にはタカテーンよりもイン様の方を高く評価しています。
というどうでもいい話は置いといて、タカテーンのブツはこれで6枚目になりますが、前作がロック的な音作りをバックにちょいとラフな歌い方をするブツだっただけに、ルークトゥン・ファンの間でも賛否両論があったかと思います。わっちは前作を、今後のステップの為にはこういうブツも必要だと評したと記憶しておりますが、あのブツが本作に生かされていればOKなワケでございます。ところが、今回のブツは何故だかイマイチって感じがするんでやんすよ。何だか歌に元気が無いと言いますか、ワザと抑えた唱法にしているのかもしれませんけど、そうだとしたらワザとそんな歌い方をする意味がわかりませんね。アップテンポの曲は結構良いのですが、全体的にはあまり活力が感じられないという気がします。このブツのレコーディング時期に、何かあったんでしょうかね~?せっかくの前作のアプローチが、今回のブツには全然生かされていないように感じられるのでやんす。
まあ相変わらず歌は上手いですし、これだけ歌えれば十分OKという方も多いかと思いますが、わっちは何だか納得がいかないです。コレを聞くぐらいなら、ハチャメチャだったダンス・リミックスのブツを聞く方がずっと楽しいですし、気分もスカッとしますね。こういう中途半端なブツを出されてしまうと、タカテーンもそろそろ30歳になりますし、時期的に歌手としての転機を迎えているのかな~などと、余計なことを勘繰りたくなってしまいますね~。でもライヴは相変わらず絶好調らしいですから、問題となるのはレコーディングの部分だけなのかもしれません。ということは、このブツの中途半端加減はタカテーンのせいではなくて、制作陣の問題?天下のグラミーの制作陣が、タカテーンの扱い方に困っているなんてことがあるんでしょうか?う~む、よくわからん・・・。
何にしても、この作品はタカテーンにしてはイマイチという印象は拭えませんね~。いっその事イン様みたいにポップス系の曲のカバー集を出すとか、カラバオと共演して本格的なロック感覚を体験してみるとか、一度実験的なことをヤッテみた方がイイのかもしれませんね。そうやって気分を一新して、改めてルークトゥンに取り組む方が良い結果に繋がるんじゃね?な~んてことを無責任に妄想する、今日この頃なのでやんす。
あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。
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