2013’08.23・Fri

FRANCO 「SOUL ADVENTURER」

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 フィリピンのハードロック・バンド、フランコの今年発売の2枚目のアルバムでございます。デビュー盤が09年でしたから、4年ぶりですね~。もっとコンスタントに新作出しなさいよ、ホンマ。前回取り上げましたキッチー・ナダルと言いこのフランコと言い、一体何やってるんですかね~。あまりファンを待たせてはいけません。まあフランコなんて言うと、コンゴのリンガラの巨匠を思い浮かべる方が殆どだと思いますけど、フィリピンにはフランコなんてバンドがいるのでございます。

 それにしてもフランコのデビュー盤は素晴らしい作品でありまして、疾走感に溢れるハードな歌と演奏がメチャクチャにカッコ良く、フアン・デ・ラ・クルースに始まってレイザー・バック、ウルフ・ギャング等を経て連綿と続いて来たフィリピン・ハードロックの正統な継承者という手応えが、しっかりと感じられた傑作でございました。音楽的にもハードロック一辺倒ではなく、レゲエやダブの手法を使ったりして一筋縄では行かない奥の深さを感じさせてくれまして、これは本当に凄い連中が出て来たと心から思ったものでありました。そんな連中の2枚目のアルバムですから、それはそれはもう楽しみなのは当然でございます♪

こちらがデビュー盤
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 そんなフランコの新作でございますが、基本はハードロックなんですけど、前作のような疾走感溢れる音ではなく、よりヘヴィな音作りを打ち出して来たように感じられます。前作はバンド・サウンドの妙を聞かせるような作りになっていましたが、今回はテンポも少々落としてヘヴィな音作りをじっくりと聞かせつつ、同時にフランコの歌を前面に押し出して来たように聞こえますね。言ってみれば、ヘヴィなサウンドのヴォーカル・アルバムという感じの趣があります。変化の方向性としてはありだと思いますけど、こういう音作りにすると、フランコの歌の欠点もチラホラと見えて来るのでありますた。

 それは何かと言いますと、ぶっちゃけ、フランコの歌は歯切れの良さに欠けるのであります。疾走感溢れる音であればあまり目立ちませんが、歌をじっくり聞かせるとなると、少々のっぺりした感じの歌い方ですので、リズムのノリがあまりよろしくないように聞こえてしまうんですよね~。声は非常に男っぽくてカッコいいのですが、歌をじっくり聞かせるにはまだ時期尚早だったかな~という気がしないでもないのであります。この方向性は、あと何枚かアルバムを重ねてからでも良かったのでは?という気が致します。

 などとツラツラ考えながらブックレットを見ていたら、ありゃりゃ、今回のアルバムはバンド編成じゃなくて、フランコ単独名義のアルバムになっている?前作は5人編成のバンドだったのですが、今回はフランコがギターとベースを弾いて、ドラムをゲストに叩いてもらっている形みたいですね。う~む、これはフランコのソロ・アルバムなんでしょうかね~。ならフランコの歌をじっくり聞かせようとする方向に走ったのも、納得が行きます。もしかしたら4年のブランクは、ソロになる準備期間だったのかもしれませんね。でも、わっちとしては、前作のバンド編成の方が好きなのでやんす・・・。まあ、このアルバムもカッコいいことに間違いはないんですけどね~。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「とりあえず1曲、ブルース感覚があるスローでヘヴィな曲ですね。」→コチラ

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