2013’11.29・Fri

CHARICE 「CHAPTER 10」

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 フィリピンの歌手チャリース・ペンペン子ちゃんの、今年発売の新作です。ペンペン子ちゃんは「シャリース」という名前で日本でも少しだけ評判になった歌手ですが、世界進出を目指して2010年に全米デビューし、2枚のアルバムを出しました。しかし結局は夢破れてフィリピンに戻って来たようですね。しかも今年になってレズビアンであることをカミングアウトして、人気を落としてしまったようでありまして、本人としては泣きっ面に蜂状態なのかもしれません。別にレズだろうと何だろうと、音楽が良ければそれでOKだと思うのですが、世間的にはそういうワケには行かないんですかね~。

 そんなペンペン子ちゃんの出戻り一発目のアルバムがコレなんですけど、ジャケやインナーの写真を見ると、小太りのおっさんにしか見えなくなっていまして、長髪の可愛らしかったペンペン子ちゃんは一体どこへ行ったって感じなのですが、カミングアウトしたことで開き直ったんでしょうか?まあ色々と大変だったんでしょうけど、そのせいなのかどうかは知りませんが、ワールドワイドに発売された全2作の弾けるような元気の良さと比べたら、今回のブツは随分大人しくなってしまいましたね~。まるで囁いているかのような抑制された歌い口で、淡々と歌を綴っているのでありますが、全編に漂うメランコリックな雰囲気は、現在のペンペン子ちゃんの心境を表しているのかもしれません。

 作品の出来映えとしては、サラ・ヘロニモ(以下ヘロやん)のOPMクラシック盤に近い感覚がありますね。ヘロやんはOPMクラシック・シリーズでフィリピンの若手歌手のトップに躍り出てきましたが、ペンペン子ちゃんがこんな抑制された表現が出来るとなりますと、元々実力的にはペンペン子ちゃんの方が上ですから、ヘロやんもうかうかしていられないことでしょう。今後はペンペン子ちゃんとヘロやんが競い合って、フィリピン音楽界を更に盛り上げて行ってもらいたいものだと思います。

 まあ何にしても、今回のアルバムの派手さを無くして淡々とした表現に徹した作りは、再スタートとしては正解だと思いますし、ペンペン子ちゃんの歌の幅を広げるという点でも、とても良かったのではないかと思います。今後は今回の表現を踏まえた上で、弾けた歌もしっとりした歌も縦横無尽に歌いこなすことが出来る、更にスケールの大きい歌手になって欲しいものだと思います。メリケンでの夢が破れようと、レズであることをカミングアウトして人気が落ちようと、ペンペン子ちゃんが素晴らしい歌手であることに間違いはありませんので、これからはフィリピン国内でじっくりと腰を据えて歌手活動に取り組んで欲しいと思います。

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「とりあえず1曲、しっとり系でございます。」→コチラ
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