九州在住の関西人、ころんと申します。世界中の色々な音楽を気まぐれに聞いて気まぐれに書き記す「ころんの音楽探訪」、よろしければご覧下さい。
|
先日、「著作権の非親告罪化について」というネタをアップして、権力者による恣意的な運用による監視社会化と文化統制の危険について記しましたが、この度「著作権の非親告罪化」と同じような危険性を持つ法案が提出されました。それが「児ポ法改正案」と呼ばれているものであります。
「児ポ法」とは「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」の通称でありますが、児童を利用して商売する連中とかから児童を保護する為の法律です。まあ、実際に児童を食い物にするような変態連中から児童を守るというのは必要なことですし、当然に法律で取り締まるべきでしょう。しかし今回の改正法案に対しては、特にロリコンマンガとかアニメとかのオタク連中からは激しく反対の声が上がっています。それは何故でしょうか。彼等が将来的に児童に関係する犯罪をおこす可能性が高いことを自覚しているからこの法案に反対しているに違いない!なんて思う人もいるようですが、実際はそういうことではありません。 この改正法案の最大の問題点は、「営利目的」の場合にしか処罰しない現行法を改めて、「自己の性的好奇心を満たす目的」で18歳未満の児童の写真等を「所持した場合」、1年以下の懲役または100万円以下の罰金を科す、と変更する部分です。みなさんはどう思われるでしょうか? まずは「自己の性的好奇心を満たす目的」という部分ですが、そんな目的の有無など一体どうやって判断するのでしょうか?こんなことは警察とかの恣意的な判断でどうにでもなりますよね。そして一番怖いのは、18歳未満の児童の写真とか絵とかを「持っていただけで(単純所持と言います)」警察に逮捕される可能性があることであります。 例えば極端な話、自分が買った雑誌に18歳未満の女の子のグラビアが載っていた場合、それが見つかったら有無を言わさず逮捕されるような可能性があるということです。また、親が自分の赤ん坊の裸の写真を撮って保存していた場合でも、突然逮捕される可能性があるのです。「お前は自分の性的好奇心を満たす目的でこのような写真を持っていたのだ!」と警察とかが勝手に決め付けたら、それで犯罪者に仕立て上げられてしまうわけですから。この法案、要するに権力者がいくらでも恣意的に運用できる内容だということであります。その点で、「著作権の非親告罪化」とよく似ています。 ロリコンマンガとかアニメのオタク達からすると、愛好するマンガやアニメを所持しているだけで逮捕される可能性があるのですから、当然に反対を唱えるわけです。単純所持が犯罪なら、その手のオタク達は全員犯罪者ということになってしまいます。いくらなんでも、それはあまりにメチャクチャでしょう。それに、実在する人物であれば年齢が何歳ということは特定できますが、マンガなんかの場合はそのキャラクターの年齢の判断はどのようにするのでしょうか。例えば年齢は20歳の設定のキャラクターだけれども、見た目は18歳未満に見えるキャラクターの場合とか、一体どう扱うのでしょうね?多分権力側は「社会通念上18歳未満のキャラクターに見える」とか言って、有無を言わせず取り締まるんでしょうけど。 あ、ふと思いついたのですが、この法案が可決されたら、スコーピオンズのかの有名な少女エロジャケとかブラインド・フェイスなんかのブツを持っている人も危なくなるんじゃないでしょうか(私は持ってませんが)。 「単純所持」が犯罪になると言うのなら、もっと危険なことが出てきます。誰か陥れたい相手がいる場合、その人の家とか会社に忍び込んでこっそりと少女エロ写真を机の中に入れておいて、「あいつは少女エロ写真を持っているぞ!」と警察にタレ込むのです。「単純所持」が犯罪なわけですから、それで速攻逮捕されてしまうわけです。要は、敵を陥れる武器としての利用も可能になってしまうわけです。これはメチャクチャ危険なことです。しかも陥れられた方は「ロリコン」とか「ペドファイル」とかのレッテルを貼られてしまうわけで、そうなると社会的に抹殺されてしまったも同然になってしまいます。 このような法案に対しては、オタク系ロリコン諸君だけでなく、メディア関係からも反対の声が上がっています。18歳未満の児童を写真や映像に収めただけで法律違反に問われることがあるのであれば、表現の自由というものを著しく害されるからです。早川忠孝議員のようなマトモな考えを持った国会議員諸氏も反対を表明したりはしていますが、6月10日に与党は衆院にこの法案を提出してしまいました。与党は次期臨時国会での成立を目指しているらしいですが、一体どうなってしまうのでしょうか? 何にせよ、一般庶民の知らないところで国民を監視・統制するような社会が、着々と形成されているようであります。「著作権の非親告罪化」にしても「児ポ法改正案」についても、マスコミはまともに報道しませんからね〜。青少年ネット規制法も可決されてしまいましたし、どうやら国民の文化的な自由を締め付けたい勢力が魑魅魍魎の如く跋扈しているようであります。何だかどんどん監視社会化が進んでいる、イヤな渡世になったものであります。 |
|
----
ネットで人権擁護法案の危険性が話題になった頃からですかね、ともかく矢継ぎ早に、国民を黙らせ、否応もなく国家権力の言いなりにさせるような法案が登場してきていますね。国民の目の届かないような形で。恐ろしいことだと思います。マスコミも黙ったきりなのがもどかしいが、もうすでに丸め込まれているんですかねえ。
|
|
----
>マリーナ号さん
最近は次々に監視社会化とか情報統制を推進するような法案が「こっそりと」出てきてますよね。それをマスコミは報道しませんし。マスコミなんて既に権力の言いなりですね。人権擁護法案もメチャクチャにヤバイ法案ですが、まともに報道されているのを見たことはありません。 |
|
|
|
| ホーム |
|


