2014’06.04・Wed

ART FAZIL

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 マレーシアのおっさんアート・ファジルの、多分1993年のアルバムで、昨年再発されたブツでございます。プランテーションにてゲットして来ました~。このおっさんにつきましては、ワールド・ミュージッカー諸氏の間でかなりの評判となった「SYAIR MELAYU」というブツをこのボログでも取り上げたことがあります。そのアルバムは意識的にアジア音楽の要素を色々と取り入れつつ、ニューウェーヴとかネオアコなんかの素養も感じさせるという、実に面白いブツに仕上がっておりました。それに対して今回のブツは、まだこのおっさんがワールド系音楽に自覚的ではない頃の作品でございますが、これはこれでなかなか面白いブツになっていると思います。

 このおっさんは元々ジェームズ・テイラーとかニール・ヤングとかのフォークっぽい音楽が好きらしく、音楽を始めた頃はその手の音楽をコピーしまくっていたようですね。このブツはおっさんのそんな嗜好(志向?)がモロに出ている作品になっておりまして、ワールド系音楽なんて「そんなの関係ねえ!」状態であります。何しろ曲名も歌詞も英語ですしね~。まあ、ちょいとアジア趣味が出ている部分もありますけど、とりあえずはフォーク系ロック全開になっております。

 このブツで聞ける音楽は、フォーク系ロックのコピーなのでございますが、ジェームズ・テイラーとかニール・ヤングみたいなイモっぽいフォーク(失礼!)一辺倒ではなくて、ニューウェーヴとかネオアコなんかをキッチリと通過して来たという感覚がありますね。例えばプリファブ・スプラウトとかアズテック・カメラみたいなセンスの良い連中と共通するような感覚がありまして、ちょいと土っぽいフォークに彩を添えているって感じでしょうか。ですので、意外に熱血と言いますか情熱的な歌い口なのに、印象に残る美しいメロディをスッキリとスマートに聞かせてくれるんですよね~。まあ、「一体どこがマレーシア?」という音楽ではありますが、フォーク系ロックとして非常に良く出来ていると思います。美しいメロディ良し・シンプルなバックの演奏良し・情熱的な歌声良しの三拍子揃った、良質のロック・アルバムでございますよ!

 ただ、こんな感じの仕上がりでございますので、ワールド・ミュージッカー諸氏にはウケがよろしくないかもしれませんね~。ワールド系音楽と言うよりは寧ろフツーのロックですし、おそらくアジアの音楽なんて全然知らないフツーの洋楽ファンの方が反応出来る音楽だと思います。あ、70年代の洋楽フォーク系がお好きな方なら「間違いない」って感じの音楽だと思いますので、その手の音楽がお好きな方にはお薦めでございますよ!

あと、下に試聴を貼り付けておきますので、よろしければお試しを。


「とりあえず1曲、美しいバラードでございます。」→コチラ
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